2012年12月31日月曜日

Vine Linux 6.1 でEIOfficeを使用してみた

 今年初頭、電脳売王で購入した『FMV-P8215T』。購入直後はCドライブにXP、DドライブにXPベースのPEを入れ、ウイルス感染も考え一週間に一度程度、ハードディスクリカバリを行い、便利に使っていた。ウイルス対策ソフト入れるのは当機にとってはすこぶる重たくなるので、マルチブートにてminintを起動する環境をつくり、そこから定期的にGHOSTでリカバリしちゃえばよい、という発想。ただし、受信したメールデータや使用するアプリについては、バックアップ等かなり気を使わなくてはいけない。ちなみに、ハードディスクには、メーカー製のリカバリ領域の中に入っていたツールやGHOSTが格納され、メーカー製と見紛うくらいのSysprepイメージとなっている。また、外付けUSBにはすぐ仕事ができるようにMicrosoft Office 2007も入っいるGHOSTイメージを調整してあり、そこにはSkypeや小物ツールを格納済みで、復元すればすぐにログインしたり、メールのデータをリカバリしてすぐに使用可能となる感じで差し替えをよくやっていた。
当機はかなり今となっては光学ドライブが搭載されず、HDDの容量が限られている(20GB)ので、そもそもLinuxとのマルチブート環境は面倒くさいし避けていたのだが、今回、minintやVine 6.1のUSBインストール環境を用意したので、PEリカバリ環境をUSBに移し最低限の仕事ができるVineをマルチブートにて構築することにした。しかし、残り400MBほどになってしまった…。
 構築ついでに、以前買ったEIOffice(実に1,000円)も使ってみたかったので、インストールをやってみた。
まだ、実務で使ったことがないが、いろんなことを設定している最中に落ちることが再三あった。長文作成で使用するにはすこぶる不安となってしまった。Linuxのバージョンが比較的新しいVine Linux6.1(復興支援特別版)であるからだろうか。インスト後再起動しなかったからか。
日本語入力もibus+mozcはすこぶる快適である。

【実行権限の付与】
しかし、EIOfficeは使い始めるまで、結構苦労する。インストールについては他の市販Linuxアプリ同様、.shで定義されているので、こいつに実行権限を付与しなければならない。正直、この作業からして、素人には無理だと思う。長年Linuxを実験ベースででも使っていれば、ああ、rootで実行権限を付与すりゃいいんだよな、という原因究明が自ずとできるが、Windowsしか使ったことのないユーザーはたぶん、ダブルクリック(EXE形式)すりゃインストールできると思ってしまうに違いない。この場合、すべての場合でエディタが開く(笑)。
実は、かくいう私もユーザーでのインストールができなくて(sudoとかsuとか面倒くさくて…)、システムで禁止されている『root直接ログイン』をまずやっちまった。

・ Vine Linux 6.1のrootログイン方法
Vineは6.0以降PAM(ユーザー認証)の仕組みのセキュリティ変更により、rootログインができなくなっている。これを変更するためには、『/etc/pam.d/gdm』を管理者権限にて開いて、二行目をコメントアウトする。
  #auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
で、晴れてrootにログインする…。

しかし、それだけではインストールできなかった。ユーザーで解凍されたセットアップファイル群はすべて『一般ユーザー』の所有権がついており、実行権限を付与することができない。『あれ、どうやったかな…』なんて考える気もなくダウンロードしたファイルをrootにて解凍。問題解決。
そして、『setup.sh』を右クリック→プロパティ→アクセス権→プログラムとして実行できる、にチェックをつけてこいつをダブルクリック、あとは指示に従えばよい。

【rootログインインストールの注意事項】
勝手にユーザーが実行できるように調整してくれるが、rootのデスクトップにあった『EIOffice 2009』というアイコンまでは一般ユーザーに対して作ってくれない。これは、『/usr/local/Evermore/EIOffice/System/eio.desktop』をただ単純にデスクトップにコピーしてあげればよい。

【フォントの問題】
EIOfficeはフォント使用について、ほかのアプリとは多少違う仕組みを持っているようだ。インストール直後はEIゴシック三種類と、英文フォント二種類しか使用することができない。実質2つしかフォントファイルを持っていないのだ。この考えはともかく、明朝体が入っていないことはすこぶる不便と思われるので、コピーしてみた。私の場合は、以前使用していたStarSuite 9.0のHG明朝L SunとHGゴシックB Sunをコピーしてあげた。なぜ、この2つをコピーしてあげたか、というと、MS明朝とほとんど同字型なのである。確か、初めてこいつを使用したのはSolarisだったか。表示に使用しており、Windowsと比べても違和感がなかった。しかも、Solaris、無償でATOKXが使用できた素晴らしいOSだった。

EIOfficeの使うフォントは『/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType』にある。ここに入れたいフォントを突っ込んであげればよい。
ユーザーでコピーするには、
> sudo cp コピー元フォント /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType
私の場合は、rootログインで対応することも多し…。/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueTypeの権限を下げちゃえば、ユーザーでもGUI上で入れ放題(笑)。

【ここまでの感想】
当初、一番不安視された安定性もただ単純に文章入力だけならば問題無さそうである。どうやら、当機では『スタイルシート』関係(Wordでいうテンプレートかな)をいじくっているとEIOfficeが落ちる…というよりもかげもかたちもなくなってしまうので、ここをいじくる場合はあらかじめ文章を保存したほうがよいだろう。追加したフォントをデフォルトにする、なんてことを行うと結構やばいことになる。しかし、このような場合もある程度保護の措置が講じられており、大方の入力部分はかなりの確率で復元できる。さすがである。
また、ウィンドウの色はもちろん、メニューバーのフォントも変更できることもありがたい。
Linuxアプリにありがちな、レンダリング処理された(スムージング)文字ではなく、Windowsの文字表示に近い点も評価できる。
この性能でなおかつ、Microsoft Word 2003 とほとんど違和感のない操作性、高いファイル互換性、起動スピード、OEM販売で1,000円という廉価性はぜひ宣伝をしたいと思う。これで十分。

【オチ】
Vine Linux 6.1ではEPSONドライバが使用できず、自宅のEP-803AWに出力できない…。無理やり組み込んでみたらなんだかのバージョンが古いらしい…。実力不足。

平成23年1月1日追記

安定性については、
1.『作業の開始』(右ペイン)で『開く』の中のいずれかを操作すると画面が消える。
2. 書式→スタイル→標準→変更、で何らかの要素をいじくり、OKボタンを押すと画面が消える。
3. ツールバーのフォントメニューでフォントやポイントなどマウスでの操作が反映されない。マウスで反転させ、Enterキーを押さないといけない。
4. 書式→フォント、で、OKボタンを押すと画面が落ちる。
などが散見される。これだけあると、正直長文作成には向かない、と言わざるを得ないが、前述の通りLinuxとしては革命的なオフィスソフトであることから早期のFIX版の提供を望みたい。
 

2012年12月1日土曜日

政見公約

衆院選が迫ってきている。我が職場でも、準備に追われている(らしい)。
また、組合も民主党支持のチラシを配布した。

私は公務員であるが、その立場からすれば公務員法で『特定の政治団体の支持』は禁止されているので、どの政党を支持するか、というのはこの場では当然書けないし、そのつもりもない。ただ、私は下記の政策を主張している。
1 経済面としては、カンフル剤としてのインフレ政策を支持する。デフレ政策は日銀と銀行を儲からせるだけである。デフレは、国民のローン(借金の元本)を実質的に増大させることにつながる。
2 消費税をはじめとする増税政策についても、市中の通貨量を巻き上げる結果となり、デフレを増大させる結果となるので、反対である。インフレ政策が功を奏し、また、GDPが上昇したならば、増税も可能と考える。しかし、消費税率を10パーセントとするならば、今現在の生活レベルを基準とすれば年間5パーセント以上の経済成長が必要と私は考えているので、偏面的な消費増税を行った政権は当然持論に反する。
3 経済全体の根幹となる電力、特に原発については、とりあえず現状維持としたい。国民の経済的な負担を強いることになり、また、技術立国の退廃をもたらすからである。廃止、縮小の条件としては、① 応分の経済成長が常に確保されていること。生産力についても、拡大再生産が認められること。② 原発技術は国是にかかわらず確保され、開発されていること が条件となる。
で、以上このような政策をすべて表明している党としては、どこがあるか探してみたら…、

一切ない。

A党. 消費税を導入する反面、原発を縮小、廃止。
B党. 消費税を容認した上で、原発維持。
C党.消費贈税反対、原発を縮小、廃止。
は見つけられるけれども…。

2012年11月18日日曜日

子供の大学入学と親の経済

子供の大学入学が決まったのだが、その大学側のやり口というのは若干閉口した。14日に速達で送ってきて、22日に前期分の学費を支払えという。しかも、50万円弱の金額である。今の時代、この金額を即座に用意する親御さんは滅多にいないだろう。かなり厳しい思いをした。
とりあえず、職場の互助会に駆け込み、普通はだめだそうだが、最短の支払日に間に合うようにしてもらった。
ただ、その後の支払いをどうしようか。あと、7回も支払いがあって、それぞれ50万弱を用意しなきゃならない。到底、2番目の子が大学に行くっていったら破産である…。

私の大学時代、25年前になるのだが、その頃はバブル時代であり、ほとんどすべての大学の学費に『物価スライド制を採用しています。』という注意書きがついていた。で、当時を思い出してみると、『入学金』は20万くらいだったかな、で、授業料は半期で25万円くらいだったか、その他諸費用で初年度の総費用は84万円だった覚えがある。
当然、私立大学法学部であり、私の親(親父の一人働き)は最初、借金しなきゃならないかな、と言ってはいたのだが、なんと借金もせずに『下宿代も含めすべての大学費用』を捻出してくれた。で、『大学も案外安いな』という感想を言っていた。今は非常に感謝している。

私の子供の場合は、最も自宅から近い大学(笑)を選んでくれて、また、学園内入試と言うこともあって入学金は課されない。しかも、下宿代も当然不要である。だが、時代の流れとはいえ授業料が倍の金額になっている、ということはどういうことなんだろうか。
確かに、当時ラーメン一杯、コーヒー一杯が『350円』で、今は近所のチェーン店のラーメンでは『680円』くらいかな。でも、ラーメンは各店で差別化を図り、かなりうまくはなってきているので一概には言えない。しかも、大学の授業料は『物価スライド制』を明記していないし…。
さらに、給料のレベルで論じてみる。私は地方公務員ではあるが、一人変わり者の市長がいて、給料を8%減額されたことがある。その時代が今考えると、非常に痛かった。また、その後に、給料表の改定があって、公務員の給料の積算を変更した(やはり-7%くらいか)こともまた痛かった。ここで言わせていただくと、50人以上の企業から給与調査に含めるってどういうことよ。大企業に行ける学生は公務員になるなっていうような給料表の改定だったな。
と、いうこともあって、ここ5-6年で生活設計ががたがたになってしまった。
到底、子供の学費を年収内でどうにかする、ということはできない。第一、現在の私立高校の学費も難しいのだから。

世の中、このように給与レベルは確実に下がっているのであるが、ふと考えてみた。これが共働きだったらどうなるか、である。うちの嫁は実は過去には厚生省出身の公務員(当時はお茶汲みの職員がいた)であったことがあり、これを辞めなければとりあえず家計から、学費くらいは捻出できていたことだろうと思われる。常識的に不等式で書けば、
当時の親父一人の年収>=今の共働き世帯>俺の年収
ということができるだろう。
しかも、世の中進歩している割には通信費用が月2-3万円ってどういうことなんだろうか。昭和の時代はこんなことに悩まずにすんでたのに。

まさに、授業料の金額決定は、共働き世帯の年収で決定されているのであって、私のような極貧世帯のことなどは無視されているような気がしてきた。共働きをしなければ食べていけない世の中は、決していいものだとは私は思わないが、しかし、これが現実である。

2012年11月6日火曜日

大学設置・学校法人審議会と『新会議』

文部科学省は、『大学設置・学校法人審議会』による三大学新設の答申を覆されたのをきっかけにして、その三大学の救済を目的に『新会議』なるものの設置をもくろんでいるらしい。大臣は、『大学設置・学校法人審議会』の大学寄りの構成メンバーがまず気に入らない。ならば、委員をもっと公平な視点で選べばいい、と考えたらしい。
しかし、法的にはどう扱うべきなんだろうか。この発想、実は菅総理が震災後、会議を乱立し、組織を機能不全に陥れたその発想に等しい。あればいいよね~って考えて組織を作るのがなんと無意味なことか知らないのだ。
組織はその機能性において、ごくごく自然発生的に構成されるもの、と考えて欲しい。確かに、行政組織法のようにハード面から設置される、というのが一般論であるけれども、中で働く人間はごくごく自然に有機的に結合し組織目的に向かい機能しているものである。机上でそんなものを作っても一年というか今回1回でおしまいである。

それに大臣が『大学設置・学校法人審議会』の『構成委員が偏っている。』と言っても、そもそもこの委員は『委員は、次に掲げる者のうちから、文部科学大臣が任命する。 』とされており、構成委員にとやかく言うことは自らの仕事の自己否定につながるものである。確かに、就任間もない大臣のことである。『そんなことになっているとは知らなかった』と言い出すだろうが、大臣が替われば当然新大臣の名前で再依嘱されるものであるので、その行政過程に瑕疵がない限りは『構成委員』にケチをつけることは当然できないだろう。そこんとこ、マスコミは突っ込まないが、明日以降書かれるかな。新聞社このブログ見てるみたいだから(笑)。

そもそも、こういった諮問機関は、『大臣が判断できないから専門的な組織を構成し判断してもらう』というのが目的である。諮問機関の決定は、イコール大臣の判断にほとんど等しい、ということになる。諮問機関にできないことは、諮問するだけで決定権はないということができるが、それでも大臣は決裁する、という行為が残されているので、そこに大臣が持論を差し挟むことができると考えたのである。
その理由とは、
① 大学の質の低下を近年招いていること。
② 大学の乱立は既存大学の経営を結果的に圧迫していること。
③ で、つぶれる大学も出ていること。
④ 学生が就職率が低下していること。
をあげている。

しかし、これらの理由は新設三大学の責任であろうか。もし、この新設三大学の参入により、学生の質に明らかな低下を来たし、プータローを数多く排出し、新規参入により全国の大学がばたばたとつぶれてしまうおそれがあれば、確かに大臣の判断は正しいと言えるが、誰が見てもこれは明らかな因果関係にないと判断されるのである。しかも、法的に瑕疵がなく、また、参入条件も満たしている、と判断されれば文部科学大臣はその時点で負けである。

実は、この大臣があげた理由って、『政治』が抱えるべき問題なんだよね。そもそも大学の質の低下が見られるのは、政治が悪いからっていう因果関係があると思うし、そもそも早稲田大学ってこんな短絡的な判断を教えているのか…。俺の大学よりも学生の質は低下してるぞ(笑)。入るときは俺よりも優秀なのに、卒業後何年も経つとこうなっちゃうのか…(笑)。当然この大学は全国でも優秀な人材を輩出されていることは存じ上げております。たまたま異端なんでしょうけど。
就職率の低下も、実は経済政策の失敗を意味している。消費増税後はいよいよ、失業率は10パーセント近くに上昇し、学費を払えない学生が続出し大学は収入減でつぶれるだろうね。で、就職しようにもできない…。でも、この原因は明らかに新設三大学のせいじゃないことは明らかであろう。

【今日の結論】
民主党を不認可とすべき。

2012年11月4日日曜日

is01(Android 1.6)でRazikoを復活させる方法

前回、Raziko復活の方法を書いたが、今回is01からSIMを抜いた運用となったので、『オールクリア』をやってみたところかなりの紆余曲折を経てやっとRazikoを使用することができている。
そこで、一応記録を残すことにした。
ただし、もう古い機械でなかなかマーケットなども自在に使うことができないので事前にご了承を。

1. マーケットからESファイルエクスプローラーなどのファイラーをインストールする。
2. 『Radiko』をインストールする。
3. ESファイルエクスプローラーからradikoをバックアップ。
4. インストールしたradikoを削除する。
5. ファイル化した野良アプリradikoをインストール。
6. raziko最新版をマーケットからインストール。

なぜこのような結果になるのかはまったくの謎である。

しかし、is01はFMトランスミッターがついているので、razikoの音声出力をFMラジオに飛ばせる。これがとても気に入っている。土日の昼はこれを使用しラジオ経由でラジオを聴いている(笑)が、なかなか…。

FMトランスミッターは初期状態だとrazikoから使えないので、野良な『fmtrans.apk』を探して組み込む必要がある…。

2012年11月3日土曜日

新設大学の不認可???

このたび、文部科学大臣が新設大学の認可を認めない、という暴挙に打って出た。

石原さんを暴走老人というナイスな揶揄で、当の石原さんもこのネーミングが妙に気に入っちゃったみたいだけど、今回は『暴走大臣(おばさん)』。

何しろ、大臣がそのような行動に出たのは、『近年大学は質が低下している。量よりも質だ!!』とか言い、持論によるものだとか。
まあ、言いたいことはわからなくもないが、行政的な許認可はそういった情や持論といった個人的な部分に支配されるものであってはならない。私も許認可行政は経験があるが、許認可は持論ではなく一定の要件があり、それを満たさなければ許認可できないのが正解、である。許認可できなければその理由を明らかにし、許認可できるまで付き合う必要がある。要件を満たしているのにもかかわらず許認可しない、という事態は逆に不利益処分となり国民生活の不公平につながることに注意する必要がある。

それを大臣の私見で認可できないなどという事態を引き起こしている民主党はまさに『恣意的行政』を実現してしまったのであり、政権担当能力はもちろん、国民や行政に対する責任能力さえない。

当の大臣は昔、私が敬愛する『李登輝』大先生が日本を訪問したいって言っているのに、『日本に入国させない』って言い、また、その他の判断や発言も積み重なり、ついに小泉総理大臣に更迭(実質的に罷免)された経歴を持つ。行政としては判断をどうすればいいのか(行政過程論)、という理解に著しく欠ける人物のようである。人気はあっても、行政は持論で判断してはいけないのである。法と正義に照らして判断するものである。正義がたとえあったとしても、その正義が法令違反につながる場合は、常識のある大臣は奇異な判断はしないものである。

実は、自分の娘も『新設大学』ではないが、『改編される新設学部』を希望(というか付属なんでほとんど内定状態)しており、実は大学側からその点における文書を本日受け取っている。この点については多少は『利害関係者』であり、大学側の動向に注視しているところである。
今回の大臣の判断は悪政の歴史として名を刻むことになりはしないか…。受験生の運命を翻弄することなどあってはならない。

今回不利益処分を受けた大学側に提案する。認可されない学部学科の定員分を他学部に(これも普通は認められないが、文科省と密接に打ち合わせを行った上で)振り分け、民主党が終わった後に晴れて認可を受け、その『定員を上回る学生』を専門課程に入るときに『転部・転科』させれば良い。四年制大学であれば、確実に一年くらいは教養課程であり、他学部や短大に所属させたって大学教育は行える。そのような転部による教養課程の履修は私も大学時代に体験している。
そのくらいやらないと学生の人生に対する責任を果たすことができない。さらに、向こう一年間、遊休資産として使用できなくなってしまう土地・建物を生かすためには、既存学部、短大の施設として文科省に認めてもらい、既存学部、短大の学生として『学生証』を発行するだけで足りるはずである。

文科省の職員は、これを『大臣決裁』を経ないルート、例えば『局長決裁』あたりで許される専決事項で回避するルートで実施しなければならない。例えば、『新設大学や新設学部の設置』が大臣決裁ならば、『定員の変更』は『局長、部長、課長』あたりの専決事項と推定されるのだが…。今回は『巡り合わせが悪い』なんて言っていないで、国民生活の安定のために知恵を絞り回避策を実施せよ。できるはずだ。
また、来春の三年次編入の学生がもしいれば、他大学に「委託」する途を開拓しなければならない。これは四年次「回収」を条件として、文科省の官僚(課長クラス)が主導しなければなるまい。また、委託先にあたる近隣の他大学が文科省主導の下、急遽『学部新設』を行い、今回の被害を受けた大学の学生を『遊休資産の校舎』にて教育を行うなどの方法が採れるのではないか。その他、専修科の設置を急遽行い、新大学に履修単位を認めてもらうとかの方法はなんとか取れないものか。

ただ、それまで暴走大臣が無傷であることはまったく予想していない。近い将来更迭で、違った大臣がまったくのやり直しを判断する可能性が一番高いような気がするが…。

民主党は正直滅びてもらいたい…。俺はまだ消費増税は認めないぞ。

そういえば私は一浪の末、昭和62年に私立大学に縁あって入学しているが、実は合格発表の後、急遽地元の公立大学で大学再編、政治経済学部の新設がコールされ、受験するかどうか大いに迷ったことがあった。受験科目は政治経済一科目であり、自慢するわけではないが当時全国模試でトップを経験したこともあって、受験すれば合格圏内であることは間違いなかった。また、受験科目一科目は公立としては特別な措置であるらしかったが、当時はまだバブルで親(公務員)の所得も高いらしくて(民間は当然それ以上あった世の中が浮かれてた時代)、経済的な心配なども今と違ってしなかったし、就職も縁があった私立大学は圧倒的な力があり、その道は歩まなかった。

2012年10月20日土曜日

W63SA 再度ロッククリアへ

中古で子どものおもちゃになったW63SAであるが、あきらめきれずロッククリアしてもらう目的で、auショップへと出かけた。ちなみに、昨日F001を仕入れた店ともis01を解約した店とも違う店である。
やってみたところ、やはりロッククリアはできない、と言うことだったので残念ながら、子どものおもちゃとして保有のみすることとする。
なお、そのときにis01のロッククリアをしてもらったが、これにはまだSIMカードは挿していない。結局今回用意したW63SAが不調だったため、多少損害となってしまったが、その結果新端末を無料でもらえることになったので良しとしよう。

2012年10月19日金曜日

auガラケー再契約

某イオンモール内のauショップでau『F001』が新規機器代金0円、契約事務手数料でかかる3,150円を3,000円キャッシュバックで相殺、というキャンペーンがあったので、本日契約してみた。
is01契約解除の損失分をまるごと補填し、その上F001が貰えることになるので、逆に儲かった、ということになる。
プランは、is01当時と同じプランEシンプルであり、基本料780円+WIN315円+安心ケータイサポートプラス399円、となっている。だが、安心ケータイサポートプラス399円は一ヶ月後解除可能だし、もし白ロムを有効活用できたとするとF001は予備機化するのでなおさらそんなものはいらないことになる。
で、明日再度白ロムクリアを失敗したPipitに行き、再度ICロッククリアをやってみるつもり…。ロッククリアは契約当日はできないそうだ。翌日ならばOK。

しかし、今回特筆すべき点がある。mamorinoという子ども用端末があるのだが、新規機器代金0円、契約事務手数料でかかる3,150円を3,000円キャッシュバックで相殺まではF001と同様だが、これに加えて最大13か月間基本料が無料になる、という。これで契約できるのは12歳以下の子どもが家族にいれば可能だそうだ。しかし、子どもがいることの証明(子どもの健康保険証)が必要ということで、さらに信義上の問題も発生するので、F001にしておいた。
子ども用の端末を買ってどうするか…。SIMを抜いてロッククリアした白ロムに挿せば、一年間基本料無料になるということになる。残念…。ただし、機器代は2万円以上もする代物である。分割払いをした、と思えば安い買い物と判断した。

プランEシンプルは定額オプションは不要である。そもそも上限が存在しているプランとなっている。貧乏人は考えつかないのだが、ISフラットとの併用も可能ということである。で、このプランで契約したSIMをガラケーに挿せば、パケを極力抑えた中でガンガンメールが有効になりメールはやり放題となる。
契約は『家族割+誰でも割』であるので、家族間通話は24時間無料となっている。
また、無料通話分はそもそもつかないのであるが、他の家族が3台パケを浪費する中で通話はあまりないので無料通話の剰余分を『わけあいコース』で分けてもらえる。
さらに、自宅はKDDIひかり電話であるので、すべての端末、固定電話を『まとめて請求』とすれば、『まとめトーク』が有効になり、家の固定電話から、家族のau電話、すべてのau電話に対しても時間帯を問わず『無料』になる。
一見、ソフトバンクの『ホワイトライン24』+『ホワイトプラン』であるが、基本料や24時間無料というオプション525円をつけていない点ですでにKDDIの方が1,000円安いのである。通話料はSBの方がいくらか安いみたい。
震災時、ソフトバンクの『おとくライン』は徹底した発信規制を行ったが、自宅のKDDI電話は元気だったのが非常に助かった。もし停電すればダメだったけれども。

auひかりならスマホで『スマートバリュー』がいけるじゃん、と思われる方もいるかも知れないが、拙宅は『auひかり電話』のみのサービスを契約しており、インターネットの『フレッツ』に該当するサービスは契約していない。また、auひかり+インターネット+プロバイダに変更したとしても、5,000~6,000円はかかり、一方現在インターネットを契約している地元ケーブルテレビでもスマートバリューは提供しているけれども、インターネット増速オプションをつけなければならず、現在よりもケーブルテレビに支払う金額が2,000円上昇してしまうこと、スマートバリューの対象回線はあくまでパケが4,410円~6,000円で定額となっているプランであり、私のようなそういう使い方を予定しないユーザがスマートバリューをつけてもたいした節減効果は出ないように見える。非常にその辺は迷っているけれども。

2012年10月13日土曜日

au解約…

中古屋から『W63SA』を仕入れ昨日到着したので、とりあえずauショップに乗り込み、SIMロッククリアを行うことにした。
『えっと、こいつのSIMロッククリアやっていただけますか?』
『それではこちらでお受けいたします。』
ということで、若い女性の店員さん、『ちょっとお待ちください』と、どこかに電話をし始め、携帯もSIMを取り出しPCにつないだのであった。
で、なにやら書類を印刷したのが、SIMロッククリアの一連の書類、で、来月の請求に含まれる件などの説明を受けた。
次いで、実際のSIMロッククリア、しばらく経ったらじゃらじゃん(ダメじゃん…)みたいな音が携帯から流れた。そしたらまた店員さんどこかに電話をして、指示を受け始める。2-3度、やってみたものの、今度は電話を受けて隣にあったPCに携帯をつなぎなおし、再度やり始めた。
うーん。なんかまた、ダメじゃん音が流れたぞ…。
店員さん、申し訳なさそうに『この携帯の外部接続端子がどうも故障らしくて…』と申し訳なさそうに説明を受けた。『どうなさいますか。修理も可能かと思いますが。』
『修理いくらくらいかかるかなあ…。』
まあ、しょうがないかな。いやもう一回端子を拭いてチャレンジしてもらおうかな…。と一応端子をハンカチで拭いてみたものの、SIMロッククリアの事務手続きの取り消しを進めており、言い出せる雰囲気ではなかった。この携帯のために必死に一時間も努力してくれた店員さんに迷惑なことは言い出せまい。
で、そのあとどうなったかというと、その回線を解約してしまった。というのも、私はIIJmio+050Plusでパケは比較的使い放題(3日で366MB)、電話も遅延があるがそれなりに使えるし、安価なIP電話を備えたスマホがある。片やau回線は更新月であるので思い切って解約を申し出たのであった。いや、本当にこんな端末のために努力していただいた店員さんには感謝の気持ちでいっぱいである。
解約の手続き、重要事項説明は滞りなく終了し、SIMは双方とも返却した。多分ワンセグ見られなくなりますよ、とは言われたものの別れの際は、一切未練なく別れるのが男の美学でもある。廃棄してください…、と多少は惜しかったが、きれいにauからの別れを選んだのであった。それに、『富士通製端末新規0円』があったためもある。こんな4年前の端末を苦労して(休みまで取って)調達し、各方面に御迷惑をかけながら有効化するより、商品として労せず入手し普通に使った方が私もこの店員さんも幸せだろう。新規0円ならいつ来てもいいさ、更新月は今月しかない。いろいろな思いが私の脳内を交差したが、また気が向いたときに契約に来るよ、と言い残し、auショップをあとにしたのであった。

中古携帯であるが、実はその後の取り扱いをダメ元で中古ショップに相談を投げかけてみたが、なんと幼稚園児がいじくり始めている。なんか、ボタンが押すのが気持ちよく、また大人の携帯らしくてかっこいいそうだ。うーん。どうしようかな…。

2012年10月9日火曜日

ソフトバンクとauの二人の社長の言質

ソフトバンクはイー・モバイルの買収を発表した。緊急記者会見の要旨は、
http://japanese.engadget.com/2012/10/01/sb
に載っかっている。非常に煽動的である。
反面、KDDI社長は、
http://www.asobuoiphone.com/archives/4220603.html
に登場して、技術的な側面を非常にわかりやすく解説してくれている。

孫さんは、どちらかというと数で勝負なんだが、田中社長は質で勝負している、という感じか。
『契約者数業界2位へ』って言ったって、実はデータ通信用端末が多いイーモバを合算するとなると、
『SoftBank(3,014万) + WILLCOM(477万) + EMOBILE(420万) = 3,911万』であり、一方、KDDI陣営は『KDDI(3,589万) + UQ WiMAX(345万) = 3,934万』で、わずかにKDDIがリードしている。どこをどう見れば2位なのか、やはりソフトバンクは自分にとって都合の良い数字を持ち出して計算し、客観的資料のように見せかけるのが得意、と言わざるを得ない。
現在のKDDI社長はUQの前社長であり、それを知っての挑発をあえてしたのか…。

さて、TU-KAの復活を先日願ったのだが、案外アクセス数が多いのは、やはり私と同じような願いを持つ人が多いのか。普通、今の時代、『Tu-Ka』で検索はしないよな。田中社長にお願いしてみるか…。それとも経営のカリスマでありKDDIやセルラーグループの大株主稲盛先生の次のテーマにしてもらおうか…。まだ終わってないが、日航の復活劇は見事。日本のスティーブジョブズと言っても良い。ルックスはかなり違うし、プレゼンで売り込んだりもしないけれども。

一年前、孫さん、京セラに出資してもらってねえって怒っていたが、KDDIは正直社主と言っても良いくらい、京セラが入り込んでいる。経緯的に見ても、
国際電信電話株式会社と日本高速通信株式会社、第二電電(京セラ、DDIセルラー)、日本移動通信(IDO、TOYOTA)、ツーカー(日産、京セラ、DDI)となっており、孫さん歴史知らないな~と苦笑してしまった。

少なくとも、ツーカーユーザはiPhoneとは無縁である。京セラの簡単ケータイでよい。

2012年10月6日土曜日

KDDIはツーカーブランドを復活せよ(笑)

au is01の更新月になった。できるなら、ガラケーに機種変更してメール(家族にはau電話)のみ使いたい、という計画を立て、参考までに見学をしてこようと思い立った。
印象に残ったのは、ウィルコムの営業さんと話をしてきたことである。といっても、しっかりとした若い女性であったが。
『いま何台お持ちですか。』と聞かれたので、『いっぱい持ってる』と答えたのだが、連休中『この機種がおすすめです。』という。
何かと思ったら、SOCIUSという機種がなんと基本料金(新・ウィルコム定額プラン1,450円)が3年間無料だという。そして、無料の条件として、だれとでも定額への加入が条件という。当然、機器代金は0円である。なかなか良い商売をしている、と思ったのだが、その場での契約はやめてきた。
最大の理由としては、やはりソフトバンクとのインフラ共有によるところが大きい。ウィルコムは結局XGPを持てあまし、ソフトバンクはXGPを欲しがった。XGPをソフトバンクに売るために、そして総務省の目を欺くためには、『計画倒産』しか無かったのだと私は思っている。心情的に孫さんには投機的なキャラクターでありユーザーを煽る傾向があり、でも実は『違う』ところが多々あるため、金を払いたくない、と言ってきた。決してソフトバンク携帯は安くない。

次に行ったPCショップでは、懇切丁寧にauの機種変更について説明をしてくれた。こちらも若い女性であったが。auは著しく機種変更は不利で、客の中にはdocomo, auの2台持ちで、時期が来れば、それぞれMNPでキャリアを入れ替える、ということをやっている人もいるそうだ。その方が機器代金が浮いて得になるんだとか。

昔は、販促金というのがあって、安く端末を出せばキャリアから結構な補助金が販売店に対して交付されてたそうだ。だから、新規は当然安かったのだが、機器変更もそんなに悩まないで買えた。しかし、これはどこかのバカ新聞に投書したバカ野郎がいて、各社キャリアはこの制度を取りやめてしまい、割賦販売方式に改めた。だから現在は、機器代金は高いのである。しかも、各キャリアはパケを収益源と見込めるスマホに移行を図っているためもある。ただ、この割賦金相当の金額をキャリアはユーザーに対して還元する場合(ウィルコムのW-Value Select、docomoの月々サポートとか)もあるが、機種変更はあまりその恩恵を受けられない。バカ野郎の投書がまじめにキャリアに貢献しているお得意様に不利になる制度を作り出したのはどうしてか。特に古くからのユーザが損をする料金体系になってしまっている。MNPの制度化もそれに拍車をかけてしまった。二つの制度もゆがみを是正しようとしたら、逆に別のところがゆがんでしまったように見受けられる。

私は、何度も書いているが古くからのTu-Kaユーザであった。10年を超える期間、Tu-Kaと契約し、最後の2年間は期間が継続したauのユーザであった。auの携帯を持たされたときにびっくりしたことがある。
1 基本料金が実に高い。実にツーカー時代の5倍と言って良い。
2 その代わり、メール処理がすっげえ速い。3Gだから当たり前なんだろうけど。
3 エリアはTu-Kaと変わらねえな…。
4 継続利用の割引率が低すぎ…。
Tu-Ka時代は何しろ電話は使わないユーザであった。いや、メールもない時代から携帯電話は持っていたのだが、電話としてはあまり使ったことがない。なので、ツーカイプラン(1,300円)に2年後くらいに契約変更した覚えがある。それから、ツーカイプランの無料通話付『フリートークプチ』に契約変更した。で、そのままツーカーを10年継続利用したらなんと基本料は、半額くらいになっていた。auは5年で15%の割引でしかない。まあ、最初っから半額に割り引いてる、という契約ではあるけれども。でも、機種変更が高ければ、賢いユーザは転出するだろ。普通。

今は、auになってしまった古き良きツーカー*であるが、ここでKDDIに提案したい。案外、ユーザーはツーカーのような携帯を待っているかも知れない。
1 携帯でネットは128kで十分。特に見ないし…(帯域制限をする)。1日100MB程度の利用制限を設ける。ツーカーユーザーに使い放題は似合わない…。
2 通話は月に何回もしないし、月合計で10分もしないので、通話料金は別に高くて良い(フリートークプチは30秒30円くらいだったかな…)。
3 メールは通話の10倍くらいはやる→無料通話部分(フリートークプチは400円分)でカバーできれば良い。
4 ゲームはやらない。
5 後期ツーカーにとっては不利だった、音楽(メディアプレーヤー)、テレビ機能、FMラジオは本当は搭載してもらいたい…。Tu-Ka by KDDI時代、実にauユーザーが羨ましかった覚えがある。それ以外は特にいらない。
こんな端末、サービスを1,000円/月くらいで提供したら持つだろうな。で、長期ユーザには当然割引率を高くする。
で、端末筐体には、Tu-Kaの文字が。スマホの高機能はいらない。まるで現在のWillcom端末のようなイメージである。スマホ全盛の時代なかなか『ガラケー』は作ってもらえないだろうが、ここは株主の京セラ端末の改造で。
特に、機種変更については、ポイントを使用して既存ユーザには高くても一括3,000-5,000円程度での変更ができなければいけない。

で、スマホをIIJで使用している私は、ガンガンメール(ガラケーのプランEシンプル)のみ使いたいがために、中古W63SA(SANYO製FM/ワンセグ/ICレコーダー付)の購入手続きをとったのであった…。ただし、まだ月末まで解約の余地はある…。

* ツーカーとはここでは、関東、東海、関西で展開されていた、ツーカーセルラー東京、ツーカーセルラー東海(日産、DDI、京セラ)、ツーカーホン関西(日産)のことをいう。その他の地域でもツーカーと呼ばれている会社があったが、こちらはデジタルツーカーであり、日本テレコム+日産連合軍により設立されている。どちらも、ローミング提携先であったが、デジタルツーカーは、数々の変遷を経てソフトバンクモバイルと名称を変え、ツーカーはKDDIへと吸収された。
今の状況を考えると、KDDIは多分会社の整理、存続で大きな誤りを2つしてしまった。
① DDIポケットを売ってしまったこと。結局、変遷を経て現在はSB配下じゃないか。
② ツーカーのブランドを廃したこと。ツーカーユーザーはおそらくau継続はしたものの、料金の高さに辟易して他社転出の道を歩んだに違いない。私もいったんウィルコムに新規契約したし、周りの人もすでにTu-Ka→auはいなくなったんじゃないかな
ソフトバンクはウィルコム、イーモバイルの存続を明言している。キャリアの統合はお客さんに逃げられることにつながるので、残す、という側面もあるだろう。まるで、KDDIの失敗を学習しているかのように見える。

2012年9月30日日曜日

XDV-D500復活とis割期限

2年前の今頃、ソニー製ワンセグ/FM Stereo/AMラジオのXDV-D500が壊れたことをこの場で報告させていただいた。確か、その2年前に購入したので、もはや4年経っていることになる。で、代替暇つぶしツールとしてis01を無料でもらい、2年間基本料金無料としてその恩恵を享受してきた。その間に主携帯もWillcom W-ZERO3 Advanced [es](基本料1ヶ月230円)からF-12C (IIJmio/050Plus、基本料合わせて1,260円)となったわけで、is01については、2年経過後(というかこの10月に)、基本料が1,095円(プランEシンプル)となってしまうので解約と行きたいところだが、それができない…。
というのは、自宅電話についてはインターネットを併設していないにせよ、KDDIひかり電話であり、auまとめトークにより自宅→au携帯に対して無料、家族のau携帯から自宅電話にかけても無料となっている。ただ、家族のどこまでが現在無料になっているかどうかわからないので、そのうちショップに行って確認しなければならない。家族も5人になると結構契約事務が繁雑で、嫁名義か俺名義か、娘らが嫁名義に加入するときに俺名義のau携帯を家族割として登録しているかどうか、まったくわからない。ちなみにインターネット契約をしていないので、スマートバリューは契約できない。やはり、そろそろ考えた方がいいんだろうか…。
また、うちの家族は、まったく携帯電話代に気を遣わない。いくら学割を使っている、といってもほとんどがauの機種変更なので、月々の支払いが高額になる上、パケを使わなきゃいいものを使っているし、おそらく15,000円は超えて20,000円近いものと推測される。どうも、うちの女ども、特に血液型O型はまったく携帯料金の節約の方法など理解しようとしない。MVNOとか、ガンガンメールの魅力とか、なぜ理解できないのだろうか。貧乏を認めるならば研究して少しでも安いものを…、というのが私の主義であるが、こんなに家族により散財を強いられるとは…、20年前には予想できなかった。
『金がねえと言うならおめえら全員携帯解約しろ!』と騒いだこともあるが、結局Willcom端末で我慢していた娘のWillcom端末が同時に壊れてしまい、『やっぱりauよね』と、さらに端末が増える始末となった。しかも、壊れたWillcom端末も年契約で結局解約できずじまいでまだ契約中である。結果として、私の稼ぎでなんと、携帯6台分を今支払っている。私は2台所有であるが、それでいて当初(is01とWillcom新・つなぎ放題)は230円、現在(is01とIIJmio)で1,260円、is01が2年経過したところで、2,355円である。これでも3Gのパケは開放され(実際は3日で300万パケットの制限はあるものの…)、メールも独自ドメインのgmailなので当然無料、050Plusなので電話もかなり遅延はあるものの異常に安い(固定電話にかけても携帯にかけてもかなり安い)、というように各分野で安くするように努力を積み重ねている。

しかし、スマホのis01はほとんど(パケ代が怖くて)使わない端末(とは言ってもWi-Fiではかなり使った)だったのだが、そろそろ別機種に変更しようかな、と考えている。端末料金を考えると解約が手っ取り早いのではあるが、前述のとおりauまとめトークを解約したくない、という気持ちがあり、このまま通常料金に移行して、非スマホの白ロムを購入し、SIM差し替えで『ガンガンメール』を使えばお得感もかなりあるかな、と思う。ただし、auまとめトークで享受できる恩恵は自宅の場合、実はかなり少ないのであって安心感のみ契約することになりそう、という結果を考えれば、このままdocomoにMNP転出して、SIM抜き運用でもいいかも知れない。悩む一ヶ月になりそうである。
ちなみに白ロムはW63KもしくはW63SAを考えている。できれば、W33SAのようにぶったまげるほどの『3Dステレオ技術』搭載機がいいのだが、現在そんなものはなさそう。白ロムをショップに持ち込み、SIMロック解除をし、is01のSIMを挿せば、契約変更はせずとも現行の『プランEシンプル』のまま『ガンガンメール』が有効になるそうである。

で、標記にあるとおり、XDV-D500が壊れたのでis01がその代わりとなったのだが、is割が期限を迎えようとする頃、2年間タンス内に寝かしておいたXDV-D500を取り出し、電源を入れてみた。
『…』
壊れていたのはコントローラー部分に相当するレバーだったのだが、なんか快調に動く…。さすが、世界のSONY製である。タイマーが2年で発動され、一定期間を経過した後は自己修復機能を発動するのか(笑)。

au解約しようかな…。

2012年9月15日土曜日

【TV】 nijiっていったい…

インターネットから情報を仕入れたのだが、最近無料で見られるネットTVが登場した。『niji』というタイトルとなっている。
早速、試してみたものの、自分が普段使用しているプロバイダでは、局リストがダウンロードできず、結局見られないようだった。そこで、他プロバイダにつなぎ直して、再度チャレンジしたところ、見ることができた。
特定のプロバイダで見られないのは、どうもそのプロバイダがポートを閉じている結果と思われる。どうもこの視聴プログラムはファイル共有系の仕組みを持っており、その分遅延するようだ。
また、関東、関西圏の広域局及びWOWOWをはじめとする有料各局が見られるのはかなり法的にグレー(いや真っ黒…)と思われる。
当方は実験に止めることにするが、継続的な視聴には注意が必要である。

2012年9月10日月曜日

金魚を長生きさせるコツ…

ガキの頃から生き物を飼うのが好きだった。今は、別れが伴うので比較的嫌なのであるが、新婚時代も、上の娘がまだ小さい頃も和金をずいぶん大きくさせたもんだ。

露店や種魚店で入手した金魚は、正直長生きしない。これは明らかに原因がある。
1. 酸素不足
2.えら部分に白カビが発生することによる酸素不足
3.えさのやり過ぎによる水質悪化
4.水温の急激な上昇
これらはすべて因果関係がある。関連するのだ。そのため、金魚を入手する前に、
1. 比較的大きな水槽を入手し、
2.濾過装置とブクブクを備え付け、
3.一晩ほど水を入れてカルキ抜きを行い、
4.金魚を水槽に投入する前に、15分ほど水槽にビニール袋ごとつけて、水温に慣らす
などの措置を講じなければならない、とされている。

金魚が我が家に定着するかどうかは、当初の一ヶ月が勝負ではないかと思われる。その間、白カビが発生すれば市販の薬を用いたり、金魚を食塩水につけたり、まあ、忙しいことになる。

前述のような実に金魚に愛情を注ぐやり方では、実は金魚にとって、まったく寿命を延ばすことにならないということである。金魚の命を縮めるものはすべて水質悪化が原因である。特に白カビ対策は必須である。そこで、画期的な方法をここにご紹介する。

      毎日、水道の水で水替え 

実はこの方法、嫁がある人から聞いたあるやり方である。毎日、水替えすることにより水質悪化を防ぎ、水道水中の塩素によりカビの発生を防ぐ。また、普段金魚を入れておく水槽も、小さなものでよい。バケツにざるをいれ、そこに金魚を放しておけば、水替えはかなり楽である。私の家では、25×18×20cmほどのかなり小さい水槽で、かつ濾過装置などはついていないが、これで十分である。

実は水道水、すべてのマニュアル本において、カルキ抜きが書かれており、水替えは毎日行うこと、なんて書いてあるものはない。水道水の末端での残留塩素測定濃度によると、通常、0.1~0.4mg/lであり、私が毎日試しているところでは、この濃度では魚は死なない、という結論に達している。うまく行かない方は是非試してもらいたい。

* 『水道水質ハンドブック』によると、遊離塩素による魚の致死量は、『2.0~0.2mg/l』だそうな。地方水道は、水質のいいところでは0.2mg/l以内におさまっているので金魚が生きられるらしい。各水道事業体により塩素濃度は変わるので結果は一切保障しない。自己責任でお願いいたしたい。
しかし、 この『水道水質ハンドブック』の著者は眞柄基泰先生という、私が東京時代によく飲み歩かせていただいた国立公衆衛生院のエライ先生である。また、当時のメンバーは、佐藤敦久先生(東北大)、藤田賢二先生(東大)や大垣眞一郎先生(東大)、茂庭竹生先生(東海大)、平田強先生(麻布大)という私など普通では到底話などできない先生方であったが、当時大学を出たばかりの私をよくかわいがってくれたものだった…。まあ、仕事的には飲み会の予約、席取り、にぎやかし(特にカラオケ)を担当してたわけですが(笑)。

2012年9月1日土曜日

日韓再併合???

戦前の日本の呼称は、『大日本帝国』であり、その範囲は千島列島、樺太、朝鮮半島、台湾そして(統治付託された)パラオにまでまたがるものであったが、敗戦によりそれらは分割統治されほとんど帰ってくる見込みはない。そして、連合国側の突きつけた条件も、『明治以降に獲得した領土は放棄』とされていたので、日本国も当然それを受諾したのであり、この国のかたちも現在のものとなっている。
確かに、樺太のような日露混在の地域とされていたものを、千島列島と『交換』し、いったんは放棄、その後武力占領し、南半分を領有、その後の敗戦により(平和条約の不存在により)その南半分は『帰属未定地』として存在してしまっている地域もある。また、千島4島については国際法上帰属未定地ではあるが、ソ連が軍事占領を行い、また、日本国政府も千島列島及び歯舞諸島が『全千島列島』に含まれる、との見解を当初持っていたために、事実上『放棄した』部分に含まれる、と日本国政府自身が思っていたフシがある。ただし、歯舞については、地勢的にも千島に含まれず、その後の努力により『歯舞諸島』は返還への道筋はついたものの、日本側が4島返還にこだわるあまり、現在まで『日ソ共同宣言の二島引渡条項』さえも履行されていない、と言うところか。
私見ではあるが、ソ連の武力により奪い取られた土地については、返還要求は可能である。今はそういう時代ではないからだ。特に、終戦後、1945.8.15以降のソ連の武力による獲得地については、交渉の余地が残されている。政府はここに目をつけるべきである。

台湾、パラオがあたかも日本時代を懐かしみ親日なのは理解できるが、実は韓国にもそういう世論はまれに存在するらしいことを伝え聞いた。大日本帝国はロシア、日本、北朝鮮、韓国、台湾に分割統治されたのであり、半島と日本を再併合させ、大日本帝国の再興を図れ、と言うことである。なんでも、そういう主張をする人々の多くは被差別階級の出身とのことで、日本が我々を解放してくれた、ということに起因するらしい。

今は、ちょっとトンデモ説っぽいが、極東アジアは政治状況が複雑で、統治機構が空白になったりもすることが過去に何度かあった。例えば、中国に政治的分裂や内線、大量亡命といった有事があった場合、日韓は当然共同して対処しなければならない。今は韓国は反日教育一色だが、おそらくそうなったら、反日などということを言ってられない状況になる。わかりやすく言えば、極端な反日を教育しておいていざ日本が韓国を助けていたことが国民にばれた場合、統治機構の正当性が一気にぐらつくことになる。韓国政府はもっと正直に事実を国民に知らせるべきだと思う。日韓再併合にならないためにも。

2012年8月28日火曜日

IIJmioでradiko 【通勤ツールの変遷】

この頃、ネタがあまりないので、通勤時に考えてたことを一つ。
15年ほど前に静岡市内に転居したのだが、そこから職場までは1.5~2時間程度はかかる。電車、バス、徒歩というバリエーションなので、多種の電車内での暇つぶしツールを使うことになる。
例えば、本。職場で民法の知識が必要になれば、ダットサン民法を読み(あの頃は学習効率がたかかったな)、UNIX関係で通称赤本もいくらか読んだ。当然BSDのマニュアルなんかも。電車内で知識をつけたようなもんだ。読んだものといえば、宮部みゆきもよく読んだな。
MD、CDもよく使っていた覚えがある。また、AIWAのヘッドフォンステレオはラジオ、テレビのチューナー付きであり、しかも音声多重であったので、欠かせない通勤ツールであった。
また、文章を読んだり書くのにB5ノートPCが欲しいな~っとずっと思っていた。
当時は、ナショナルのポータブルラジオ RF-U36やSONY ICF-M260もよく使っていた。今は無き始発電車のボックス席の窓側に陣取り、これらのポータブルラジオを窓枠に置いて、ラジオを聴きながら通勤してたっけな。多分周りの乗客の目からは奇異に思われたに違いない。両機ともAMは結構長いフェライトバーを採用しており、また、スピーカー(低周波増幅部)もメーカーの特色が出ていた。音が非常に良かった。特にパナ機のAMは歯切れのいい、それでいて耳につかない心地よい音を出してくれる。また、SONYの通勤ラジオ、SRF-R633Vは長期間FMで使用していた。巻き取りヘッドフォンはすでに壊れてしまったが。

最近はどうなったか。W33SAでは、テレビのアナログ、ワンセグチューナーが搭載され、その上FMも聴くことができた。好きな音楽だってファイル化しておけば当然聴くことができた。その後手に入れたXDV-D500は、比較的感度の良い ワンセグ、FM/AMチューナーが搭載されていたので、朝5時台の『めざまし』を録画しておき、通勤時間帯に聴いていた。なぜ録画かと言えば、当方の通勤経路では、10分以上電波受信に不安定なところであり、それが結構ストレスなので録画するようになってしまった。これももう壊れてしまった。

昔は、携帯網で音楽でも配信してくれたら、受信できない経路でも使えて便利なのに、と思っていた記憶がある。まさに、いまそういう時代であることを実感しているし、その恩恵を最大限受けている、と言っても良い。945円のIIJmioはまさにそういう使い方ができるのである。ちょっと時間遅れだけれども。朝、ニッポン放送(高嶋ひでたけのあさラジ!)や文化放送(吉田照美 ソコダイジナトコ)を途切れなく聴くことができる。これは私にとって無上の喜びである。

執筆&文章作成ツールはAndroidでも中古PCでも自在になった。しかも、F-12CのUSBを使用してインターネット接続が可能なんて電車通勤をやり始めた頃に比べたら夢のようである。
ただ、災害時用に念のため、アナログのラジオは持ち歩くようにしている。受信状況が悪いと言っても、車外にでればとりあえず受信可能な局はあるからだ。今はICR-RS110Mを持ち歩いている。災害時となれば、丸一日くらいは電池は持たないといけない。スマフォではこういう使い方は無理であり、できれば、電力消費の著しく低い、アナログ選局のラジオを持ち歩きたいところ。手持ちではAIWA CR-A55なんかが最適。
ICR-RS110Mは毎朝、5時からNHK第一放送を1時間録音させておく。これも、難受信になったときに聴くためである。でも、通勤時はほとんどradikoにシフトしており、自宅ではis01でradikoを使用し、トランスミッターで飛ばしてそれをICR-RS110Mで受信して増幅しているときが多いか。

2012年8月16日木曜日

知られざるJODK 【朝鮮放送協会】 / 알려지지 않는 JODK 【조선 방송 협회】

本日、夜10時からのNHKラジオ第一放送『NHKジャーナル』で現在宮崎県在住のもう90歳を超える女性アナウンサーへのインタビューをやっていた。細かいことであるが、インタビュアーが「日本占領下の…」(日本が朝鮮半島全土を軍事占領した事実はない)なんて言うもんだから、「こいつ違ったこと言ってやがる」と思ったけれども、なかなか中身は充実した内容であった。

韓国は『七奪』なんて言う言葉を生み出しているが、その七奪とは、『主権、国王、人命、国語、姓氏、土地、資源』であるという。しかし、その女性アナウンサーが語るところによると、『JODK』は日本語による放送、朝鮮語による放送、二つの言語による放送であったそうだ。しかも、『JODK』は第二放送をつくりその第二放送は、『朝鮮語専用放送局』に割り当てたそうである。

韓国民は言う、日本に『国語』が奪われてしまったこと、は本当だろうか。

その女性アナウンサーにとって、『JODK』とは『ふるさと』であるそうだ。いまだに国際電話で昔の知り合いとやりとりをしているそうである。日本人が韓国民から収奪を繰り返していたなら、そんな言葉は出てこないし、また、電話もかかってくるわけがない。

日本人はわかっている。あまりにも日本に同化してしまったので、アイデンティティを確立し日本から独立するためには、反日しか手段はなかったのである。しかし、今後はそうは行かないだろう。反省すべきはどちらであろうか…。

で、調子づいてハングルにエキサイト翻訳 / 에서, 궤도에 올라서 한글에 익사이트 번역
오늘, 밤 10시부터의 NHK라디오 제1방송 『NHK저널』에서 현재 미야자키현(宮崎縣) 재주의 이미 90세를 넘는 여성 아나운서에의 인터뷰를 하고 있었다. 잘잘한 것이지만, 인터뷰어(interviewer)가 「일본 점령 아래의 …」 (일본이 한반도(朝鮮半島) 전국토를 군사점령한 사실은 없다)따위 하는 것이에게서, 「이 녀석 다른 것 말 말야 や이 る」이라고 생각했지만, 상당히 내용은 알찬 내용이었다.

한국은 『7奪』따위 말하는 말을 만들어 내고 있지만, 그 7奪과는, 『주권, 국왕, 인명, 국어, 성씨, 토지, 자원』이다라고 한다. 그러나, 그 여성 아나운서가 이야기하는 곳에 의하면, 『JODK』는 일본어에 의한 방송, 조선어에 의한 방송, 둘의 언어에 의한 방송이었다고 한다. 게다가, 『JODK』는 제2방송을 만들어 그 제2방송은, 『조선어전용 방송국』에 할당했다고 한다.

한국 국민은 말하는, 일본에 『국어』가 빼앗겨버린 것,은 정말일까?

그 여성 아나운서에 있어서, 『JODK』와는 『고향』이다고 한다. 아직도 국제 전화로 옛날의 아는 사이(사람)과 교환을 하고 있다고 한다. 일본인이 한국 국민에게서 수탈을 되풀이하고 있었다면, 그런 말은 나오지 않고,또, 전화도 걸려와 올 까닭이 없다.

일본인은 알고 있다. 매우 일본에 동화해버렸으므로, 아이덴티티를 확립해 일본에서 독립하기 위해서는, 반일밖에 수단은 없었던 것이다. 그러나, 앞으로는 그렇게는 가지 않을 것이다. 반성해야 할은 어느쪽일까 ….

2012年8月14日火曜日

IOC激怒の件

まず、説明はいらないだろう。
ソースはサーチナ。
「旭日旗は見逃すのに、なぜ朴鍾佑の独島セレモニーは問題視されるのか」「なぜIOCが人種差別主義と帝国主義の象徴である日章旗の使用を許しているのか納得ができない」「ヨーロッパの国が試合を行う時にナチスのマークを掲げるのと同じこと」
と韓国では言っているそうである。
当ブログでは、「朝鮮と日本は手を携えて、人種差別主義と帝国主義と戦った」という立場である。WBCにしろ、今回のサッカーでも両国が対戦することは大変喜ばしいことであるが、メダルが剥奪されそうになると、「日本の体操ユニフォームは旭日旗のデザインだ。日本体操のすべてのメダルを剥奪すべきだ」と日本に対して(もはやなんだかわからぬ)攻撃をする。

今回のこの件については、「日本」は関係なく、「IOC」と「韓国の選手」の問題であることに気づかないのか。我が国の盟友として、大変残念な事件である。日本ではこれを「八つ当たり」という。ちょうど、中学生が親に八つ当たりするようなもんだ。未熟だ…。

韓国の人々は全く理解できないらしい。オリンピックは国際親善、友好の実現であり、国歌、国旗以外の政治的行為は制限されている。しかし、韓国人は以前も書いたが、「日本人には何をやってもいい」という育て方をされている。オリンピックで「日本非難」をしても普段から戦争状態と思わされていることから、自己主張が日本はもとより世界中に不愉快な思いをさせる、ということは思いもつかないようである。再度言う。この問題について日本を引き合いに出すのはやめて欲しい。確かに、日本と領有問題でもめているのは事実であるが、日本人はこの問題で一人も韓国人を殺していない。しかし、日本人は韓国人に殺されているのである。しかも、武装兵ではなく、非武装の漁民を、だ。でも、その愚行を日本国民はスポーツの場で一度たりとも訴えたか。

日本は、今回の韓国の選手についてはさほど非難していない。IOCが問題視している、という客観的な報道が主体である。またやっちまったな、ぐらいにしか感じていない。もう一つ言おう。どうも、韓国の方は自己主張が強すぎて、世界には相容れない違和感を感じることが多かった。今回の事件は、その一端に過ぎない。選手個人を責めるのは簡単であるが、そうではない、と思う。教育と政治が問題であり、古くからの盟友の国民としては早く気づいて欲しいと思う次第である。
最新情報で、韓国協会から『申し訳なかった。二度とこういうことがないよう徹底していく』との謝罪があったそうであるが、いろいろい思うにせよ当の日本国民は謝ってくれなくてもいい、とも思っているのではないか。でも、謝罪するなんて、ちっとは成長してるじゃん。
* と思ったら、

韓国サッカー協会は謝罪を否定 「独島セレモニーを説明しただけ」

とのこと(笑)。
日本人はいくら挑発されても韓国人の自己主張にはついて行けない。あとは、IOCと選手間でやっていただきたい。いくら日本人の支配を攻撃しても(日本人はその意味を理解しても)、IOCは韓国人の主張は理解できぬであろう。世界中は我々日本人よりも日本人寄りである。韓国人が今まで生き延びてこられたのは、日本のおかげである、くらいに世界中は思っている。当の日本人は「もう二度と面倒見たくない」が本音であるが、時々、IMFあたりを通じて「援助」しているのはどうしてか。そして、そのことに対して韓国人が日本人に対して謝意を示さないのはなんでか…。あまりにも礼節に欠く。
 
旭日旗とは、朝鮮日本新聞の社旗ではなかったか(笑)。しかも、その会社は韓国、中国が思いの外好きであるので、あまり敵に回さない方が…。大清国属高麗国旗(太極旗)には、日本人は敬意をはらっている。どこかの国みたいに、国旗を踏んだり燃やしたりはしない。この前、そんな事件があったが日本国民としては大変残念に思っている。こんなことをすれば、当事者国の国民全員を傷つけることになるからだ。誰かを傷つけること、この気持ちを韓国の皆さんは感じて欲しい。はっきり言おう。日本人だから…といって犯罪や無礼が許されることはまったくないのである。これらの事実は国家全体の良識と国民に対する教育、躾がまったくできていないことの証明である。こんな気持ちで付き合う限り、日韓の真の友好はあり得ないだろう。

2012年8月11日土曜日

消費増税可決、成立

残念ながら、成立してしまった。
まさに、国難である。総理はマニフェストに含まれなかったことに関し『国民におわび』としたが、お詫びするくらいならやらなきゃいいのに。
まあ、選挙は近いとされているが、今回の結果を踏まえ、私も権利を行使しようと思う。ただ、今回の三党については、私の理念に真っ向に反する経済・財政政策であるので、入れることはない。

私は、連合系の組合に所属しているが、連合は今回消費税を容認していた。組合の投票要請は静かに拒否するつもりである。消費税による赤字を少しでも目減りさせるために、組合費を払うのをやめようか。連合も自らの利権(組合費)に対して危機感を感じるべきだ。労働者は連合(及び民主党)に対して反旗を翻す時期かも知れない。現に、私の所属する組合は前回比例では『社民党』に入れろと言ってたしな。

国の財政が大変だから、震災で大変だから、社会保障で大変だから、ということで今回の増税が行われる。しかし、私に言わせれば、平成以降の経済政策に失敗している結果である。バブル終焉期に直接税を増税せず、消費税を導入した。そもそもの間違いである。その間違いをさらに国民に押しつけ、その間違いに増税による間違いを積み重ねることになるだろう。このままでは景気は好転しない。

来るべき選挙は、経済の視点をしっかり持っている政党に入れるつもりである。

2012年8月7日火曜日

続・不信任案情報

本日は休日出勤の代休である。元来私は休みは好きではないが、代休が10日くらいたまってしまったので、業務命令により休暇をいただいた。
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中小野党7党の不信任案と、自民党の不信任案が同時に提出された場合は、どうなっちゃうのか、と前回は疑問だったが、この場合、会派別人数が多い方が採用されるとのこと。これはわかりやすい。ただ、提出の理由が全く違うので違和感があるが。

ところで、かなり前に、もし不信任案が出れば、消費税法案に賛成の自民党は不信任案に同調するしかなく、でも消費増税法案は可決したい、というジレンマに悩まされると書いたが、最近おもしろいことに気づいたので書いてみる。
衆議院では、総数480議席のうち、与党系(民主、国民新、新党大地・新民主)が256議席だそうだ。野党系は224議席であり、その差32である。もし、造反が15人出れば可決は可能(これは賛否同数となるので本当は16人のはず)だが、民主党不満分子の代表である鳩山さんは今回は「信任する」と言っており、組織的な造反はないだろう。よって、多分否決。ただし、小沢さんは鳩山さんを口説いている最中で、小沢、鳩山両氏が影響を与えることのできる民主党内に残存した最大の人数は70-90人ほどと見積もることもでき、オーナー鳩山氏が民主党を見限るか、野田総理を追い出すつもりで大号令すれば可決しちゃう可能性は十分にある。16人くらいどうにかなるだろう。そうすれば、消費増税は完璧に今国会では廃案。

一方、参議院の問責決議は、何もなければ可決される。そこで、参議院の審議はストップすることになるが、事態はこれで止まらない。6月26日に消費増税案が衆議院で可決されているので、ここから60日以内に参議院が可決しない場合は、法案は衆議院へ戻される。ここで、採決すれば、民自公の賛成2/3以上により衆議院の優越の規定で可決される、というのを自民党は狙っていたらしい。
そうすれば、内閣不信任には賛成し、消費増税に賛成するという自民党としての体面は保てる、ということになる。

しかし、国民から言えば、不信任票を投じた内閣に対して、その後(内閣の提出した)法律案に賛成する、なんてことは許されるのか…。しかも、その時点では参議院で問責された内閣である。国会会期末は9月8日まですでに延長されているが、自民党のこの策略が国民の理解が得られるかどうかは、わからない(まあ、たぶん得られないが)。早期解散が担保されない限り、三党合意を破棄する、という脅しをかけているのだが、もし解散を願うなら、その後召集された国会で消費税をやるのが国民の願いだろう。
どうやら、自民党もいろんな意見を言う人がいるらしい。で、こんな結果になっている。もう、ここ一週間は『若手主戦派』がその意志を握っているらしく、どんどん強硬となっていく。まあ、それがおもしろいんだけど。

ところで、新聞の社説は各社こぞって消費増税に賛成している、と以前書いているが、今回の事態になって、
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44643600X00C12A8EA1000/
とか
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120806-OYT1T01656.htm
を読むと、一刻も早い一体改革&消費増税成立を、また、それが国民の意思だ、ぐらいなことを書いている。なんでもかんでも国民をさも味方につけているように書けば新聞社はいいんだろうな。この段になって新聞社もみっともない、と思ってしまった。
産経も社説では、上記と同様な立場だが、論説では科学的データを示した上で中間層(勤労者世代)の家計をこれ以上破壊するのは適切でない、という意見が見られる。私もこの論拠には納得するのであって、今は税金を取る時期ではない、と思う。
もし、増税するなら消費を押し下げ、在庫を発生する消費税より、むしろ、法人税、所得税などの直接税の累進制を再度高めよ、という説を昔から展開している。なぜなら、勤労者世代の所得を平成以降叩き続けてきて、所得格差は広がり続けている。その中で勤労者世代は所得が伸びず、消費はかえって低下を来しているのである。金はあるところにはある。そこをなぜ狙わないのか。こいつを再分配するだけで、そのまま経済成長になるのに→消費増税分を補うくらいに成長するだろ。
『福祉(税と福祉の一体改革)により、増税が必要です。消費税を上げます。それが国民の意思です。』と書けばなんでも許されてしまうのは気持ちが悪い。なぜ、消費税なのかを説明してもらいたい。やっぱり、財務省と新聞社はなにかあるに違いない。いや、公明党と新聞社か。放送局はそこまで言ってないもんね。

参議院は事実上ストップするので、それ以降の法案については、消費税以外自民党はすべて反対して、闇に葬ってしまう、というのもなんだかな…っていう気分なんだけども。消費増税については、選挙の争点として争うのが国民としては一番なんだが…。

2012年8月2日木曜日

日本人のルーツと発想の違い

今回は、別に批判するわけじゃあないよ。
ロンドン五輪で 「重量挙げ“金”のカザフ2選手は中国人」と中国のマスコミは言ったそうだ。また、アーチェリーの選手は日韓の混血で、比較的最近帰化したそうだ。
中国の件は、信憑性に欠けるし、真実ではないらしいが、そこからわかることは、大陸の国ではなにかいいことがあると、『これはわが国由来である。』と言い切ってしまう、という特性がある。
片や、アーチェリーの選手は、『日韓両国の皆さんに感謝する』というコメントをした。これは両国にとって大変喜ばしいことである。また、「韓国では4位になれば何をしているのかと叱られるが、日本ではお祝いの言葉を受ける」と語っているそうだ。日本では、当然メダルを取れば「おめでとうございます」と言うし、入賞してもしなくても『おつかれさま』くらいのねぎらいはするだろう。やはり国民性が違うのだろう。多分、選手を送り出すこと自体の意味合いが違うのではないか。中国や韓国は、国を背負って頑張れ、と考えるのに対して、日本の場合は『個人が頑張って国の代表となったのだから、実力を発揮してくれ。』と考える。もし、ダメだったとしても、国民が責めたりはしない(一部の批判は認められるが、じゃあおまえはどうなんだ、と逆に責められる)。国と個人のバランスで言えば、かなり個人に傾いた思考を行っている。
ただ、某掲示板で心ないことを書き込まれ、彼女が傷ついてしまったことは、日本人として心から謝罪しなければならない。

日本では、日本が送り出した学者が例えばノーベル賞をとっても大統領になっても、我が国由来だ、というレベルで論ずることはない。日本人の道徳として、日本国がエライとか、そういった表現は決してしない。あくまで個人賛美で、『今までに至る道は大変だったろうな。』とまず他人を思いやる文化を持っている。この思想はモノに対しても有効である。例えば戦前、アジア各地に水道施設を日本人は残してきたが、これを維持する能力はあくまで、現地の人たちの力である。この場合、『日本は水道インフラを現地に投下しました。』というような単調な表現であり、中国、韓国のような『我が国由来』みたいな情熱のある表現はしない。

しかし、日本人は逆に外国人が日本に言わば『亡命』のような形で『帰化』するとか、為政者のような形で『君臨』すると大歓迎する、という特性がある。古くは百済亡命政府、近世では『小泉八雲』、終戦後はマッカーサーをはじめとする『GHQ』、現代では北朝鮮に亡命していた『米軍兵士』のような事例がある。また、中国残留孤児などもこのパターンに当てはまるのではないか。
日本は、古くから『扶桑の国』とか『黄金の国』と呼ばれ、『桃源郷』を思わせるイメージを近隣諸国に植え付けてきた。また、日本国内でも近隣諸国と違い、『日本国内はいい国だ』と思われたい国民意識が民族固有のものとして存在しているようで、それが外国人にいい方向に働くようだ。確かに、反作用としての差別意識も働くようであるが、日本国内で『同化』する中でそれらの意識も消滅しやすい傾向にある。

このように、異文化の吸収力、また人種の同化『力』もある日本民族であるが、なぜ、このような文化が『日本のみ』成立しているのであろうか。私自身の結論は、『縄文文化』の存在が後世に良い影響をもたらしたのではないか、と考えている。ここからは、あくまでその理由を推測してみる。

日本の縄文文化とはいわゆる『ミクロネシア人』が創造した文化、と言われている。おそらく、ミクロネシア人は比較的移動を行い、土地に定着しにくい性質があったのではないか、と思われる。また、このような性質を持つ『人種』は『好戦的』な集団とそうでない集団とに分けられるのではないか。
日本に来た『ミクロネシア人』は比較的温厚な集団であり、他集団に交流、依存しながら移動を行ったものと推測できる。移動し、他集団に『寄生』し、食料をもらい、食料を確保し、子孫を残していく。そのために、他者を排撃することなく、良好なコミュニティを実現するために一種の道徳観念を発達させた。日本に特有と思われる『他者への異常な思いやり』がそれである。確かに欧米文化としての思いやりもあるが、これは『神に祝福される』ための思いやりである。たとえば、震災後に救出されたときのおばあさんのように、消防隊に対して『ご迷惑を掛けてすいません』みたいな思いやりではないのだ。もし欧米人が助け出されたら、『神に感謝します』というだろうが、日本人の場合は、助けてくれた人にまず感謝する。そして、自分を助けてくれた消防隊という組織を、自分のために出動させてしまったことを詫びる。日本ではごく当たり前のことだが、世界にはこれがまったく理解できない。なぜ理解できないのか。これが太古の昔からの『縄文型文化』の発露だからだ。
逆に、日本のために世界中が神に祈ってくれたが、実は、日本人にとってはこれがまったく理解できない…。しかし、日本人は世界中が『なんか知らんけど祈ってくれたやろ』と考え、手間数をかけたことを申し訳なく思い、世界中に感謝する。日本が世界中とつきあうためには、精神的な翻訳の構造が必要である。

座り込んで抗議するのは、日本では良しとされない。あくまでスポーツは審判に従うべきであって、科学的に1秒2秒伸びたからといってもあくまで審判の判断に従わなければならない、と考える(再度言うが、これは批判ではない。勝利にかける執念はあっぱれである)。でも、もし、相撲(国技)で座り込みをやったら(たとえ数秒だけでもそんなことをやったら)追放され二度と土俵に上がれなくなる。日本人は、潔いことを美徳とするからだ。ここで、自己主張をしてしまったら、自分はいいけれどもほかの人に迷惑をかけるし、他の人が責められることにもなる、と思考する。また、問題が起きたことはすべて自分のふがいなさからだ、と認める。これが、宗教化されていない至極道徳的な日本人の死生観にもつながっており、さらに潔さは『生命を軽視』することによる『穢れ』を極端に嫌い、これは逆に生命の尊重につながるのである。
そういえば、昔、聖徳太子という偉い人がいたが、この人の『十七条憲法』(十七条の憲法)は、日本人の美徳をよく書き表している。おそらく、聖徳太子や蘇我氏は、土着の民や渡来人と交流(多分政治的な議論が主体だろうけど)するうちに、日本人固有の思考と道徳を見いだしたのではなかろうか。

太古の昔から、日本列島は、朝鮮人、中国人、北方モンゴル人の攻撃や侵略、交易、移民、亡命を受けており、その後、弥生時代、飛鳥時代を経ていくことになるが、そこで注目されるべき事実がもう一つ存在する。
確かに、これらの民族の進出を受け一部は同化していく中で、政治機構や言語は大陸系のものに順次染まっていったに違いない。『ミクロネシア言語』についても文法は失われ、現在では地名程度しか、その痕跡をとどめていない。また、日本人の血液のDNAを調査しても、『縄文人』のDNAは一割程度しか残されていないそうで、純粋な縄文人などというものは、絶滅したといっても良い。
しかし、縄文人の残していった『精神文化』は偉大であった。現代日本人が持つ『道徳文化』のほとんどは、縄文人由来ではなかろうか。たとえば、前述の『救出していただいてどうもすいません』という表現に見られる、自分が決して労働の提供を受けてはいけない、他者に迷惑をかけてはいけない、といった精神構造があげられる。また、コミュニティを重視する『愛社精神』『会社人間』と行ったものもそうだろう。また、『勤労奉仕』が成立するのも一つの道徳である。例えば、道路が損壊しているのを発見すれば、大陸的な発想では、避けて他人の土地を通ってしまう。また、損壊を修繕したりしない。それでは、業者の仕事がなくなってしまう、という発想をするらしい。しかし、日本は『他者を思いやる』ために、迅速かつ安全に復旧させようとする。安全のためには、業者は儲からなくてもいい。業者が儲かるのは本復旧の設計以降だ、と考える。こんな事例でも大陸と日本ではこれだけの決定的な違いが存在する。震災時の道路損壊はほとんど行政が簡易的な設計により対応したものだが、この復旧スピードは世界をビビらせた。
中韓の道路は、ゴミが多く汚れている、とネット上では言われているが、日本の場合はどこに行ってもきれいで、よく修繕されている。これは、地元や沿道の人が『軒先や地域にゴミが落ちているのはみっともない』と考えて掃除を『勝手に』してしまうからである。また、子どもたちも比較的しつけられており、ゴミを捨てない文化を持っていること、道路が壊れていれば逐一行政に報告するなど、日本人の美徳は限りない。行政がやらなければ材料の支給を受けた上で勤労奉仕としてやっつけてしまう。これは、日本人全体に根付いた道徳である。
また、日本においては、このような道徳観が個人に大きく根付くあまり、宗教性をあまり必要とされない。宗教に対しては、神道も仏教もキリスト教もみんなひとくくりに『神様』としているフシがある。まあ、神道は日本文化に根付いているので、日本人の精神性を示すもの、ということもできるが、宗教といったジャンルでは少なくとも『神様』である。
たとえ、GHQがキリスト教を携えていたとしても、日本国民は『仏教中心』からそんなに変わることがなかった。これは、米国が戦争に勝ったとしても日本人の精神性まで『侵略』できなかったいい事例である。片や、この小論では同胞(といってもDNAレベルでかなりの部分が共通する、という意味)、といってもいいくらいの隣国韓国では、人口の3割がキリスト教徒(全宗教人口の6割に該当するらしい…)であるという。素直に驚きである。
確かに、この説明では日本に大乗仏教が根付いたメカニズムを説明していないが、多分コミュニティのアニミズムに『寄生』する形で拡がったと思われる。また、江戸時代のキリスト教も『神道』や『仏教』に同化する形をとっていたのでは…、と思われるフシがある。テレビで江戸時代から伝わるキリスト教の祭壇を見たことがあるのだが、『仏壇』と言っても良いほど『日本的』であった。
しかし、日本においてキリスト教がなかなか普及しないのは、唯一絶対神のみを日本人が受け入れがたいためである。なお、唯一絶対神も、仏も神も信じているのが、日本人の特徴とも言えなくもないが、信じる、とか祈る、という宗教スタイルでさえ日本人は正直理解できない。『現世利益』を祈願するなら理解はできる(笑)。
縄文型コミュニティは、山、川、海、草木、動物、雲、雨、太陽、月といった周りを取り囲むものからの利益を享受している、と考えた。また、時には災害をもたらすこれらのものをコミュニティの化身として投影するようになる。すなわち神である。コミュニティと神と個人はかなりの共通部分があり、個人も『神性』を備えていると考えられていたのではないか。
だから、震災後に世界を驚かせた、略奪の少なさや、礼儀正しさ、冷静さ、そしてずば抜けた治安を実現しているのだ。日本人すべてに神性が宿っているので、もし反社会的な行為をすれば、自らが何者かに罰せられる。これは国家ではなく、各個人に宿った神性により罰せられる(バチが当たる、という表現)、と考えているのである。

よって、日本人それぞれに宿る『縄文型コミュニティ』の縮図の総体が日本の神道と言うこともできるのだ。この考えは、『仏』にも通じるので仏教と神道とが排撃し合わずに普及(神仏習合)したのであろう。
某国は靖国参拝を非難するが、上記のメカニズムに基づいて言えば日本人の精神文化を否定、愚弄することにもつながる。このことについては、日本人はもっと怒って良いだろう。しかし、日本人自体が、自らの道徳が世界に誇るべきものと気づいておらず、さらにその道徳が神社に結びつく、なんてことは到底考えていない。当然、某国がこのような宗教観、倫理性を理解できるかどうかは到底無理だと思われる。日本人の道徳は世界中で日本人のみが理解できるのである。海外では、日本人は楽観的な運命論者、と評されたが、そんな難しいことは日本人誰一人考えていない。当たり前の行動をしているだけである。

昔、水戸黄門がテレビの中で言っていた言葉、『お天道様は許しませんぞ!!!。』この言葉を世界中に広めるだけで、世界平和を実現できるのに(笑)。理解できるのは日本人だけ、という悲しさ…。

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ミクロネシア文化はこのようにコミュニティ重視の平和的な文化を日本にもたらしているのであるが、日本を過去に征服してきた民族、部族にとっては、ハード的に侵略は成功したものの、文化的には逆に侵略されてしまった、ということもできる。その反面、ミクロネシアはいざ戦争となると『首刈り』を行ったということでも、その後の日本に絶対的な影響を与える。

班田収授法と墾田永年私財法は日本の経済を独自に発展させるきっかけをつくったが、これを守るために武士が登場してくる、と学校では習っている。しかし、過度とも取れる主従関係なくして武士は成立しないのであり、これは多分、『縄文コミュニティ文化』を背景に武士が登場してきたのだろう、と私は考えている。また、封建制成立の基礎ともなる大陸風の『論功行賞』制度であるが、日本では敵方の『首』を主君に差し出すことで褒美が得られる制度に変質した。この変化も縄文時代の『首刈り』制度が基本になっていると推測できる。日本の封建制は、このように『縄文文化』と『大陸文化』のバランス良い『混合』の結果成立するのであり、日本にもし『縄文人』がいなかったら、多分中国とも韓国ともそう変わらない道徳心であったのではないだろうか。
『縄文型コミュニティ型封建制』はその後、資本主義や愛社精神及び世界に誇るべき道徳に形を変え、今も我々に生き続ける。日本人がまじめ、勤勉と言われるのも、我々がバランス(規律、規範、道徳)の良い縄文人と大陸系の混合タイプだから、と言えるのではないか。大陸由来のDNAは9割を占めるが、縄文人の精神性は未だ生き続けているのである。

で、冒頭に話を戻すが、中国、韓国人の文化は『送り出す文化』で自らの国を誇る文化であると言える。しかし、我々日本人は全く逆な発想で、『迎え入れる文化』で訪れた方を歓迎する文化なのだろうと思う。たとえ、ムラが『侵略的渡来人』に征服されていったとしても、合一化したコミュニティ内で実は敵勢力を平和裏に包含し、また、為政者(の一団)に『神性』を植え付ける結果になっていったと思う。これが、日本人の発展エネルギーのすべての源泉であったに違いないし、世界中の人々に理解できない、そして賛美される日本人の精神構造につながっていくのである。

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新渡戸稲造先生は『武士道』を著しているが、『武士道』という体系がなぜ構築されたのか、は小論の立場から推察すれば、日本人の中には『縄文型コミュニティ文化』がその背景として存在するからである。現代でも李登輝先生が『武士道』を世界に広めるべき、と語っておられるが、『武士道』を理解させる精神的素養=『縄文型コミュニティ文化』の理解が必要である。これは宗教の教典のように明文化、体系化できるのであろうか…。日本人すべてに課せられた課題といって良い。

再度、内閣不信任案

参院で増税法案採決前に、衆院で不信任案を提出する、という方針が野党の一部で固まったとのこと。野党の一部とは、共産、社民、みんなの党である。これに生活ときづなが相乗りしたことで、提出が可能になったとのことだ。

自民、公明は、増税採決案に「賛成」であるが、不信任案ということになると微妙。普通では当然、不信任案に「賛成票」を投じることになるが、民主党に同調しすごく「増税したい」が、内閣を「信任」するわけにも行かない。またすでに、自民党若手は執行部方針に反対し「三党合意破棄」を迫っている状況である。
谷垣総裁も頭が痛い。小泉進次郎に出て行かれたら、人気のある人いなくなっちゃうもんな。

正直、自民、公明が不信任案に賛成、ということになると、野田内閣及び民主党にとっては、今まで費やした時間、金も相当な痛手である。会派もぎりぎり与党を維持しているような状況に陥れ、選挙で票も減らすことにもなるだろう。野田執行部は数の計算では小沢さんに勝るが、力学的な計算では負ける、と言うべきか。
結果は自民党次第、まだまだおもしろい状況が続く。

造反議員に刺客をたてる、という話が一昨日あったが、民主党はもうそんな力は残されていないだろう。正直、やめた方がよい。民主党がかなり減らすと言われている来るべき衆院選で、最大限勢力を確保するためには、正直小沢さんに頭を下げ、代表は無理にしてももう一度幹事長職を提供するぐらいやらないとダメだな…。

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現時点 8/5 報道だと、自民党が『独自』に不信任案の提出を検討しているとのことである。最初、この意味がわからなかったが、野党(中小7党相乗り)の不信任案では、『消費税増税法案の成立阻止のため不信任案』なので同調できないとのこと。自民党は『提案理由の違う不信任案には同調できない』立場から、『国会運営の遅滞、野田内閣に対する不信感』を理由にするらしい。
しかし、同一の採決になるのは疑いない事実であるので、違う理由による一つの採決になる…かな。衆議院事務局も頭が痛い…。

2012年7月30日月曜日

【オリンピック】日本対モロッコ 写真

判定がどうのこうのという気はまったくない。あくまでゲーム中のワンシーン。

日本人の態度やスポーツマンシップ、そしてゲーム運営がイギリスの若者に人気らしい。
また、オッズは現在2位だとか。こんなに日本が受けたことはありませんな…。この雰囲気なら、再度日英同盟を結ぶことも夢ではない。ただ、日英軍事同盟ではなく、この雰囲気なら日英サッカー交流条約になってしまうかもだが。

しかし、スタジアムは空席だらけだな。大会運営を日本人にやらせてくれたら完璧なのに。
(東京五輪と石原さんを何気なく宣伝しておく…。ただ、宣伝だけではない。日本人はこういったマネジメントは完璧だね。)

そういえば、清武氏は「負ける気がしない…」と言っているそうだが、サッカーに限らずそういうイメージってすっげえパワーなんだよな。もしかしてこのまま決勝戦までいって、最後は日本のゴール祭りになるかも。
あくまで冗談だが(笑)。

2012年7月29日日曜日

強くなったな… 【サッカー】 / It became strong…. [Japanese soccer]

私の高校時代の同級生に「O君」という、サッカーのうまい友達がいた。高校3年の時は席を並べていたこともあり、話をしたところによると中学時代は別の部活をやっていたそうだ。しかし、彼は高校サッカーで頭角を現し県選抜に選ばれ、当時はあまり交流のなかった韓国へと出かけていった。そこで、当然ながら韓国の反日サッカーの洗礼を受けた。かの国は何事においても『日本、日本』と言い、サッカーは『国技』であり、日本に負けることは許されなかった。
今は、確かに『反日』には違いないが、交流といった意味では韓国文化が日本に入り込んできてはいる。しかし、日本文化はどれだけ韓国に入り込んでいるのであろうか。たぶん、日本文化が入り込めば、反日も少しは収まるのではないか。反日は間違った教育を助長している嫌いがある。韓国政府は、もう少しまともな情報を国民に提供した方がよい。特に、日韓基本条約の条項と、経済援助に絡む部分、また軍属に関する補償規定(韓国政府による一括補償)などはまともに開示したことがないのではないか、とも見て取れる。
我々日本人とともに白人支配に対しのろしを上げて戦った勇敢なる朝鮮の人々がいたこと、この事実がともに東アジアの開放に至るきっかけを作ったのである。それなのにこの輝かしい自民族の働きを否定し、日本人と戦いました、日本支配から韓国を解放しました、これは事実かどうかはわからないが隣でこんな教育をしていれば、日本人としては気分が悪くなるのは当然である。そもそも解放した結果が『祖国分断』である。日本時代の朝鮮半島に対する日本国の働きはこの事実から推して知るべきである。その上、現在では韓国人は世界中で粗暴な働きをし、嫌われている。世界中に好かれる日本人とは違うのだ。
少なくとも、我々日本人にとっては、合衆国及び白人列強の非人道的な日本国いじめによる空前のエネルギー危機のもと、列島と半島の資源と食料を確保するための戦争でもあった。この事実と、ともに列強と戦った盟友ということ、そして、結果的に列強を東アジアから駆逐したこと、これさえ認めてくれれば最大の友好国になることができる。非常に残念な戦後の歴史でもある。
さて、話は逸れてしまったが、県選抜×韓国選抜の試合が終了し、結果は負けてしまった(たぶんコテンパンに)そうである。県選抜メンバーはうなだれて会場を引き揚げようとしたその時、一発のボールが選手の列にけり込まれた。この意味は『早く帰れ、二度とくるな』と言うことであった。しかし、まだ高校生の彼らはなぜそんなことをされるのか、全く理解できなかった。実はこの事件は『中山ゴン』氏も証言している。日本人の場合は、一戦交えた後は『じゃ、軽く一杯』となるところが、日韓ともなればその事情と背景がまったく違うのである。韓国人は日本人に対しては何をしても良い、とも教えられているらしい。

平成5年(1993年)にJリーグが発足し同年、『ドーハの悲劇』を経験する。その頃の国際試合はまったく見ていて歯がゆい試合の連続であった。しかし、誰かは忘れてしまったが、外国人の方で、こんなことを言っていた人がいた。『そもそも、日本人ほどサッカーに向いている国民はいないと思います。スタジアムからの統率のとれたすごい応援、ここまでやれる国民はいない。』と。
一転、平成8年(1996年)アトランタオリンピックでは『マイアミの奇跡』を起こす。
日本がワールドカップに初めて参加したのは平成10年(1998年)であるが、その時名波選手は、『優勝してねって言われるんだけど、ああ、本当にこの人サッカーのこと知らないんだな、って思う』と言っていた。そのくらい、世界にはまだほど遠かった。
1999年にはコパ・アメリカ(南米選手権)に参加し、一勝も上げられなかった記憶がある。

それが、である。このごろはなんか違う。日本サッカーの素早いパス回しとスピードが世界を驚かせている。あれは、なでしこがやっていたサッカーではないのか…。それが、オシム→ザック流と相まって、前線をかき乱して戦意喪失させる、なんともダイナミックな要素を加えたサッカーに変貌しつつある。
確かに、体格に勝るチームのサッカーは、前線にどんどんボールと人員を送り込み、ミスと隙をついてけり込むサッカーである。しかし、日本のサッカーは違う。そもそも前線にボールをけり込んでも空中戦になれば不利。だからパスを回して押し込むスタイルで、相手を見ながら自陣内でパスを回し続けいらいらする展開も多かった。しかし、オシム流から明確に変わってきた。『ドリブルではなく、パスは一発でつなげる。』これをやられると、相手は動きようがない。封じられないのである。で、外から抜く実力を持った前線のスピードはもはや世界の驚異である。そうそう、日本人って足速いんだよね~って思わせてくれる程。

海外の反応を見たが、『技術ある』、『フィジカル強し』、『プレススゲエ』、『くそスゲエ』という反応が多い。また、日本人には理解できないが、なぜか日本びいきも多い。挙げ句、日本は『金』も狙えるとの評も。しかし、国内では、案外冷静なんだよね。ヤッター!!!って言う反応よりも戦況を分析し、なぜ外す?みたいな感じ。これも日本人の特性である。

そもそも、日本人は体格が良くないのだから、体をぶつけるスポーツは適さない。その証拠が野球である。接触プレイがないからこそ、世界を相手に闘える。しかし、日本人は相撲、レスリング、柔道といった競技は強いではないか。となると、基本的に体をぶつけないスポーツであるサッカーが弱いわけはない。しかし、実際は体同士がぶつかるからこそ弱かった。しかも、相手を引っ張ったり、倒したりすれば反則、でも当然のように相手は倒しにかかってくる。日本人のように仮に戦争という状況下でも最大限の礼儀と規則を重んずる国民にとっては、半ばルールを無視したサッカーの実戦は理解不能なところである。
これを克服するための策は、素早い『パス』と『スピード』なのである。今度のオリンピックでは日本サッカー、またなにかやってくれるに違いない、と思う。もはや『奇跡』ではない。日本のオッズは現在5位とのこと。世界が日本に注目しているのである。

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いよいよSAMURAI JAPAN(NIPPON/NIHON)はZERO FIGHTERを搭載したようだ。

2012年7月28日土曜日

The all songs of WINDY 【岩﨑元是&WINDY】を聴いてみた!!!

先日、『岩崎元是』氏の本当の名前は、『岩﨑元是』という表記だと書いたのであるが、今回のタイトルはその表記で…。ただし、『岩崎元是ファンのページ』には、ご本人からたびたび書き込みがあり、名義は『岩崎元是』だったりするので、ご本人はあまり気にしてはいないらしい…。

さて、『The all songs of WINDY』を入手した。私も若いときは音楽をやっていたし、羨望のまなざしで尊敬するアーティストも当然いたが、その中でどれが一番好きか?と問われれば、『岩﨑元是&WINDY』と答えるだろう。

『誰それ?!』『ハム太郎の音楽担当の人だよ』(笑)。ボーカル(コーラス)はモジャ公でも聴けるし。
ちなみに、今から17-18年前になるかな…。嫁と娘と一緒にハム太郎を見ているとき、主題歌を聴いてたら俺『この音楽、岩﨑元是じゃないのか…』って言ったら、『まさかあ、あっはっは』と嫁に笑われたんだが、出てきたクレジットを見て一同びっくり。

おそらく、何千回と繰り返し聴いている。ちなみに冬でも(笑)。
発表した数少ない曲はすべて完成度が総じて高く、その分エネルギーを消費してしまったのだろう。活動の期間は長くないが、それがまた、好きなところでもある。『伝説の夏の翼』ではなく、『伝説の夏のバンド』となってしまった。
夏と言えば、当時は『山下達郎』や『サザン』の代名詞みたいなモノで、そこを新興『TUBE』が切り崩しにかかっている時代だったな。まったく無名だったが、『東レ』のCMソングだった関係もあって、曲を聴けば『聴いたことがある…』というくらいだったか。

その編曲からは想像できないものの、何となく『TULIP』のコード進行やベースライン(特に下がっていくところ)に似ているな…とは思っていたが、ご本人が言うには『TULIP大好き』だったとのこと。私も小学校時代から『TULIP』は大好きであったので、そんなところも影響しているのか…。

さて、慢性金欠の私だが、やっと『The all songs of WINDY』を入手してスマフォに突っ込んで一通り聴き終わったところである。ほとんどすべての曲は購入済みであるが、私が予備校に在籍していた頃の発表曲『星空のガレージ』は初見であった。しかも、なんていい曲。メロディアスな『Imagine』みたい…。

『HEART WASH』はアナログ版とCD版双方を保有しているが、アナログ版のA面『Parking』の最後尾フェードアウトしていくときに雨の音がフェードインしてくる、そして雨の音は止まない(アナログレコードの特性を利用したもの)、みたいなアイデアはいったい誰が考えたんだろうか…。当時はほとんどがフルオートプレーヤーでたぶん雨の音が途中で『ブチッ』となったに違いないが、マニュアルのプレーヤーの方などはきっと雨かな、と思って起きてみたら、レコード盤が回りっぱなしだった、なんてこともあったのではないか。
このアルバム、当時のCBSソニーによくある音質で、私は実はこれが…だったりするのだが、このことについては後々岩﨑氏が言及している(私が知るCBSソニーのアーティスト、たとえば村下孝蔵とかオザキとかもこの音質である。コンプレッサーまでは良いのだが、リバーブを全体にかけてしまっており、本来の音がつぶれてしまっているような感を受ける。岩﨑氏も今回の作業にあたっては、このモヤモヤ感に悩まされたとのことである。

しかし、曲もサウンドも良くできている。私の兄に聴かせたら一発で気に入ってしまい、結婚式の入場曲に使用したくらい。珠玉の作品集である。

ご本人は、これらの作品群を挫折の象徴だとし、できれば避けていたかったとのことである。しかし、ファンにとっての岩﨑氏の音楽は、私の場合、大学受験で失敗をし、浪人、失恋、結婚、転職、そして回顧と、すべての場面につながっており、私の半生の中で(頭の中で勝手に)一番使用されている挿入歌と言って良い。
私も当然挫折はあったが、岩﨑氏の提供してくれた楽曲は決して挫折なんかしていない。岩﨑氏の認識してくれたとおり、挫折を含めて我々の青春の象徴ではなかったか。

最後の作品『眠り続けたい』もかっこいい。エレキギターでコード一発、わざとハウらせ、高音の余韻の中にアコースティックギターがストロークで参加してくる。なんと神秘的でかつ力強いイントロなんだろうか。音楽をやっていた端くれとしては、まさに理想とする音作りであった。当時ローソンで発売していたビデオクリップ集の中にPVが入っており、最近までYouTubeでも見られた。当時、友達の下宿であれを見て、レコード屋まで買いに行った覚えがあるが、その店にはアナログ盤しかなくてそれが未だに我が家にある。また、その後苦労してデジタル変換してMDとかMP3とか、20代-30代前半の頃はいろんな聴き方をしてたな。また、どうしてもCD盤が欲しかった楽曲である。ちなみにB面の『海岸通り物語』は『from South Avenue』をCDで購入したので、データ変換は比較的楽だったが(当時はMACでCD作成をしていた)。GORO氏のジャケットも相変わらず良かったよね。
今回のジャケットもGORO氏の制作で、あの頃の若者はもう40-50代、職場ではサラリーマン生活のまとめとして一定の地位を与えられる中で(でも私はヒラ社員だけれども)、今日は休日、家族は私を無視して外出、たまには夕方、あの頃彼女と歩いた海岸でも犬の散歩がてら行ってみるか…、などという世界を想像してしまった…。彼女はもちろん『海岸通り』に登場する彼女である。
このあたりは、それぞれがそれぞれの想いで解釈して良い部分でもある。私の中での彼女は…。当然、嫁ではない(笑)。嫁は今や鬼と化した…。

カラオケ行っても『岩﨑元是』名義の曲は見ることないのだが、1回だけ確か新宿のスナックで『My Favorite Girl』を歌ったことがある。評判であった。確か、会社(某省系列の国の法人)の同僚と行った時のことであり、私の嫁(当時その予定。でも鬼になる予定は当時想定外)も中にいた。上司は、『こういうの(曲)、本当いいよね~』って言っていた。あれは、平成4年だったかな…。

さて、今度はまた岩﨑元是ボーカル作品の新作を聴きたいものである。セルフプロデュースによる再メジャー化も是非お願いしたい。


岩﨑氏の思いと曲紹介はこちら。ファンとしては、驚くべき事実と制作に関わる裏話の数々である。『サヨナラ、君のロンリネス』など岩﨑氏の思いとは裏腹に発表してしまったようで、後悔している、とされているが、案外、曲って手間数かけて作るよりフレーズが天から降りてきて、それをそのままやっつけてしまった方が人に受けたりするところもある。それは、なかなかどうなるかわからないところ。岩﨑氏は後悔しても、ファンの中では代表的であり大好きな曲の一つではないのかな。
Strings-1の由来も驚いた。私はずっと『My Favorite Girl』のストリングスバージョンかと思っていたが、『Ah~』(夏の翼)の部分だったなんて…。
http://www.most-company.com/iwasaki/tasow/index.html

たぶん、ご本人も知らないと思うが、『君が残した夏』がFM静岡(現K-MIX, JFN系)のジングルで使用されていた時代があった。なんか、局内にファンがいたみたい。結構WINDYナンバーがかかっていたな。あれから25年…。

2012年7月25日水曜日

消費増税の本丸 【新説】

過日、反原発、脱原発問題において、『マスコミの論調は次元が低すぎる』と書かせていただいたが、本日の産経の論説委員の方の書いた記事で、私と同様の意見記事が掲載されていたので要旨を紹介させていただく。
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産経新聞オピニオン欄 風を読む 『野田総理の朝令暮改』 論説副委員長 高畑氏 【要旨】

電力会社社員が出席し主張を展開したが、脱原発反電発側の批判が殺到したため、政府はあわてて発言者選びのルールを変えてしまった。
産業界からは、「0%」「15%」「20-25%」という選択肢でも日本の経済成長を確保できないとの懸案が高まっているのが実情だ。
首相は聴取会にいささかの疑念も生じさせてはいけないとし、国家戦略担当相は「電力会
社員の意見表明はお断り」と選定方式を一方的に改めた。のみならず、1回9人の意見表明を12人に増大した。これでは、反原発、脱原発派の意見が恣意的に増大してしまい、かえって疑念を増大させてしまう結果になりかねない。
会社ぐるみ、組織ぐるみがいけないのなら、反原発などの市民団体の意見も規制すべきだ

電力会社関係者でも、個人として参加し発言する機会まで封殺するのは、個人の自由や職
業選択の自由を冒涜する乱暴な政策だ。
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電力会社の人間の意見を最大限尊重せよ、とは書いていないが、結果的にそう読めるぐらい公平な観点に立脚していることに拍手したい。
産経新聞の不思議なところは、社説と論説が違う意見のところがあったりすることである。社説は新聞社としての利益がその背景にあったりするが、論説は公平な視点で問題点を抽出しているようで、私の意見とも一致することが多い。正直、消費税問題では各社諸手を挙げて『賛成』しているのに対し、論説では『中間層を破壊』するとし、反対の立場を表明している。

政策というものは、この政策をどのような手段で実施するか、と、この政策を実施すればどれだけの人が幸せになるか(結果)を分析することに尽きる。原発を再稼働せず、停止したままだったら、いったいどれだけの人が幸せになるのだろう。その反面、どれだけの人が迷惑を被るだろう、どれだけの人が命を奪われるだろう、といった幸せと不幸の総量を計算する。では、原発再稼働で、どれだけの人が幸せになるか、不幸になるかを計算する。この手法はJS.ミルの『最大多数の最大幸福』の手法である。

では、消費税問題ではどうか。民主ばらまき政策、震災復興、借金財政、財政を巡る状況は混迷を極める、と喧伝されており、広く一般から税負担を求める、とされているが、実はその本丸は社会保障政策だったりする。しかし、消費税の使い道となる社会保障分野については、国会論議においても迷走しているような印象を受ける。このあたりは私は門外漢なので、なんとも言えないのだが、借金がいくらあり国民一人あたりこのくらいです、だから消費税を上げなければいけない、という宣伝工作なんかも長年すり込まれているような気がする。しかし、日本国民の借金は投資として国民が引き受けている(国債という貯金)ので、元総理の麻生さんが言うにはそんなには心配ないそうだ。プラスマイナス0と考えてもよい、ということになる。

では、なんで消費税を上げるのか。その本当の本丸についてはもうちょっと考えてみる。

日本の政府は、国内問題に鈍感で、国際的圧力に弱いという特徴がある。その点から論じてみると、たとえばこんなふうになる。
仮に、日本で100円で売られる商品を作ったとする。で、これを合衆国に輸出したら(輸出品の日本国内での消費税は結果として還付されるので)仮に合衆国で1$(仮に100円=1$というレートである。)で売ったとする。しかし、合衆国では、週ごとに税率が違うらしく、税率は10%程度らしいので、110円を売り上げる。で、売上を記録した会社の日本法人にその110円を送金するとどうなるか。
仮にその商品を日本で直接買ったとすると、日本の消費税率は5%なので『安い』ことになってしまう。
こういうことになれば、日本で直接買い付け、個人輸入を偽装して日本に消費税を払った方が良いという、『抜け荷』のような商売が横行するのでは、という危惧が発生するがそれについては定かではない。
ただ、この単純な机上の空論とも思えるモデルは、国際的な需給バランスを崩す一因にもなっている、と各国政府は考えているのではないか。

実際は、1$=100円などというレートはとんでもない。日本の輸出は相変わらず多いので、円に人気が集まり円高傾向にあり、日本からの輸出は半ばダンピング(これは日本の消費者が負担しているとも言えなくもないのだが…)というか企業努力により、なるべく安価を維持する方向で輸出されている。だから、110円の売り上げを記録してもそれを日本に送金したところで、その商品は130円くらいで売られているはずなので、メリットはまったくない。しかし、日本企業が強い=消費税が安いから、という言いがかりをつける国もいるはずなんで注意が必要である。

経済はメカニズムであるが、本日はうまく書けなくて申し訳ない。

2012年7月22日日曜日

IIJmio と Radiko (Raziko) gmailのPOP受信

IIJmio高速モバイル/Dと契約してはや2か月となった。F-12Cとの組み合わせであるが、純正docomoで使うより、かなり電池の消耗が早いが、それ以外はおおむねOKである。

朝起きると必ず、Wi-Fiにつないで3kNetViewerを立ち上げ、産経新聞紙面をダウンロードする。で、完了すれば回線を3Gに切り替え、Razikoを立ち上げ朝のラジオを聴きながら、洗面所やトイレ等を済まし、ヘッドホンをつなげてたばこを吸いながら徒歩で駅まで向かう。
電車に乗り込めばそのまま3kNetViewerを再度立ち上げ、ダウンロードをしておいた紙面を読み込み、それを読んでいれば目的の駅までついてしまう。Radiko(Raziko)はその間聴きっぱなし。
帰りはもっぱらRadiko専用機として使用している。

Radiko使用はもっぱら安定している。日本通信のものが下りでストリームを閉じているのに対し、IIJmioはそういう制限を加えていない。また、LTE+FOMAプラスエリアの効果を発揮しているのか。接続は至極安定している。
また、インターネットは当然IIJmio経由であり、128kの制限を加えられるが、IIJの資源を使う際にはこれらの帯域制限を発動していないという。これはどういうことかというと、ネットワーク通信をする際には必ずDNS参照を行うが、このDNSサーバーはあくまでIIJのものを使用する。で、DNSを見る際には本来のLTEもしくは3Gの帯域が保障されているので、ネット閲覧や場合によってはRadikoなどのストリーミングにおいても、帯域は変わらないもののアクセスを求める際の名前解決が早く行えることになり、反応速度や全体的な速度向上に役立っていると思われる。

そういえばこれまで、朝2回ほどネットの速度が60-80kになってしまってRadikoが使い物にならないことがあったが、いったい何が起きていたのかは不明である。また、当方の地域ではIIJmioを使ってアクセスすると、『TOKYO JAPAN』の判定を受けるので、通勤時は東京のラジオを聴くことになる。

本日、gmailのIMAP受信をPOP3(10分間)に切り替えて実験中である。IMAPアイドル受信は電池くうし、しばらくIMAP(10分)で運用してみたがメールを取りに行ってるかどうか不明なところがあったので、、POP受信(10分)に切り替えて様子を見ることにしたが、あれ???、F-12Cの標準メールアプリはなぜか、POP受信はできるが、メールボックスをのぞいても過去メールが読めないという不具合があるような…。

携帯の場合のメールプッシュ配信って、結局のところ、音声系(ライトメール)とかで端末をたたき起こし、でeメールを取りに行かす、という仕組みらしい。非音声系のMVNOの場合は当然のことながらこのようなリアルタイム受信は無理なので、IMAPアイドル受信を行い、リアルタイムに受信するしか方法はない。しかし、これをやってしまうと劇的に電池を消費してしまうので、次なる方法を検討中。
正直、日本の携帯キャリアのリアルタイム受信の技術は驚きである。

2012年7月21日土曜日

小沢新党の支持率? と原発に対するマスコミの狂気


朝の文化放送で、『小沢新党の支持率は高いが、偏向報道されている』と言っていたので調べてみた。
大概、各種世論調査では『期待しない、支持しない』が8割を超えている、という報道のされ方をしているが、普通は支持率を前面に出すだろ、と言うことらしい。ほかの政党だって『期待しない、支持しない』はそのくらいあるだろうに、ということらしい。
また、『期待しない、支持しない』をタイトルに打っておきながら、『3-5%』の支持率は小さな文字で書いている、ということも問題らしい。もはや国会では『第三勢力』の位置を占めており、完全に法律の正否を握る立場になっている。ネットでは案外高いね、という意見も多い。

極めつけは『ゲンダイ』の『偏向』的な小沢寄り報道。
支持率と『期待する』をあわせちゃうと、民主、自民とそんなに変わらない(というよりも支持率トップ)となってしまう、という報道もある。

確かに、新聞を素直に読むと、今の時代社説に洗脳されてしまう、という危険性を感じることが多い。私の考えは『反消費税、原発はそんなに反対しない』という考えだが、そんな政策を掲げる政党はない、と思われる。その立場から新聞を読むと、かなり穿った立場で新聞を読まないといけない。一年前に原発報道の件で櫻井よしこ先生のことを書いたが、私も先生とは同立場である。しかし、消費税については、全く逆である。私は小沢さんがもっともだと思う。しかし、『国民の生活が第一』は反原発だという。と、なると、私には投票先がない、ということか…。

反原発はわかりやすい政策であるが、反原発の政策自体、GDPの押し下げ効果がある。消費税も経済規模を縮小させる効果がある。経済政策としては両者とも問題があるが、法律論的には法的措置、法手続に基づかない今の原発稼働停止のほうがよっぽど問題を抱えているのは明らかである。稼働を実施し、法的措置や計画に基づいて廃炉、停止に持って行かないと、法治行政の束縛が外れ、行政の暴走が始まるような気がしてならない。
菅総理が浜岡停止を呼びかけた際の当ブログに、『法律に基づく停止を』と私は呼びかけ、『こういった手続きを無視する手法を許してその前例を作れば、原子力事故以上に日本国民は負の遺産を抱えることになるかもしれない。』と書いたが、そこで勧めたとおり中電も同様の主張をすべきだった。というのは、現在の世論、デモなんかを見ると、『国民が運動すれば原発の再稼働は止められる。』と短絡的に勘違いしてしまったきっかけをこの事件はつくってしまった。
この立場での国民運動の参加については、断固私は拒否する。ただし、日本の原発をこれまで通り運用し、中長期的に代替エネルギーを実現し、原発の停止を法的に整備するならば、それはそれで支持をさせていただく。小沢新党がもしこの立場であれば、賛同させていただく。

民主党は、菅総理のきちがいじみた(法を無視し一方的に電力会社に損害を与えた)『停止』と野田総理の唐突的な『再稼働』と、どうも『法律』を無視する傾向にある。再稼働だって『○○法第○条の規定により再起動を認める』と言えればよいのに、行政の意地悪で止めてしまっている状態なので、再稼働の根拠もなくなっている状態である。菅総理の『停止要請』と点検後の再稼働を認めないとした事実上の政府方針は明らかに『違法』であり、これを違法と言えれば再稼働はできる。電力会社は原発を再稼働させたければ、法律論を振りかざし、もし政府内から異論が出るようであれば法廷闘争するくらいの覚悟が必要である。

『原発意見聴取会』も総理大臣の指示により、電力会社関係者は出られなくなってしまった。たとえば電力会社社員の発言は、
「福島の事故で放射能の直接的な影響で亡くなった方はひとりもいません。それが今後5年、10年たっても、この状況は変わらないと考えています」
「個人的な意見として、原発をなくせば経済や消費が落ち込み、日本が衰退する」
と発言し、総スカンを食らってしまった。私は電力会社の関係者ではないが、至極同意である。原発を何基も爆発させてしまったが、作業員含めて死者が未だ『0』なのは評価してもいいのではないかと思う。唯一の被爆国という点、また日本人の災害耐性がこの件でも最大限発揮されているのである。
J-CASTニュースでは、
『福島では老人施設から強制的に避難させられる中で、何人が死んだか知ってるのか。また、これから福島第1の作業員から被害が出ないとどうして断言できるのか。』といっているが、確かにこちらもごもっともである。しかし、この因果関係というレベルで言えば、三陸沿岸部を津波が襲っているさなかに各報道ヘリコプターは、上空から津波にのまれる国民を見殺しにしていたではないか。人の命という点で、マスコミは自分を棚に上げて報道する。だから、私はテレビも新聞もここ10年は見ていないのである(産経の電子版と各社のネットニュースは別だけど)。
本来的には人命救助の名目で、日本中のヘリコプターを東北沿岸に向かわせても良かったのではないかと思う。この案については、政府に法的整備を要求するものである。
むしろ、電力会社社員の発言を封じていること自体が、ファシズムのニオイを感じ取ることができるのだ。
電力経営、技術の専門家は、この厳しい世論に対して継続的に意見表明を行っていく必要がある。特に、この原発なんとか会の、『2030年時点での原発依存度を「0%」、「15%」、「20~25%」という3つの選択肢を明示し、各選択肢から抽選で各3人づつが意見を述べる。』という方式については、政府関係者と電力会社社員が論ずべき大所高所から見て分析すべき事項であり、一般の消費者=国民は、何パーセントというよりも『やるかやらないか』ということしかわからないのではないか。電力会社の発言を封じておいて、一般国民相手になんでこの切り口なんだろうと激しく非難する次第である。

TBSテレビ報道局解説・専門記者室長は「電力会社がしゃべればこうなる。利害関係者だから。利害関係者が入って国民的議論になるのか。運営に問題がある」と言っているが、じゃあ聞こう。マスコミは日本国での原発依存度について何パーセントが適切か、マスコミは判断できるのか。仮にすべての原発を廃炉にして、すべての電力会社の経営が立ち行かなくなっても良いのか。これを日本国の利益とするのか。『運営に問題がある』のではなく、『設定に問題がある』のだ。
仮に電力会社を一方的に批判できるなら、マスコミで消費する電力のすべてを自家生産するくらいの覚悟が必要だろう。なぜ原発の議論をこんな無責任な方向に持って行くのかそもそも不思議である。電力においては、ほとんどすべての国民が利害関係者であり、前提とする理屈が成り立っていない。
電力会社の意見はせめて参考意見として、国民は聴取する必要がある。意見を聴かなければ、電力会社も国民の発言を聴かないだろう。生産者と消費者の関係として、将来にわたって良質で(安全で)低廉な電力を供給する(してもらう)。それが今回の議論の本質であるべきだ。
また、政府は代替エネルギーを早々に策定し、そちらに電力会社を誘導すべき段階にあると思われる。かつて、政府が電力会社を原発に誘導したように…。『国民』VS『電力会社・原発』をこれ以上演出して見せ、世論をけしかける政治手法は良くない。一緒に考え、日本国の理想を持ち、権威を高めるためには、原発は忘れよう、ほかのものをともに考えよう、というのが正しい姿である。

マスコミと民主党は猛省すべきである。日本国を分断工作するつもりなのか…。

マスコミの論調は次元が低すぎる(怒)。

2012年7月15日日曜日

牛乳屋フランキーと静岡県酪農試験場(御殿場)と日本の畜産業 -時之栖(茶目湯殿と天空)-


今から10年ほど前だろうか。このマンションに越してきて、一人で休日の朝方、衛星劇場を見ていた時、一本の白黒フィルムに出くわすことになる。『牛乳屋フランキー』。あのフランキー堺の映画である。このブログは映画産業のブログではないので詳しくは書かないが、まあ、中身は昔はアリかな…くらいの映画である。喜劇、勧善懲悪、ラブストーリーが混じり合っていた。で、遊び心満載の昭和31年(1956年)の"実験的"作品。
この映画の後半部を寝ながら見ていたのであるが、突然ミュージカル風になってしまった。出演者が突然牧場らしき場所に背景を移し、踊り歌う場面である。当初、『またくだらねぇ場面が始まったな…』と思いつつ、ぼけーっと画面を見ていたのであるが、とあるカットで私の脳裏に衝撃が走ることになった。そのカットとは、カメラが出演者とともに収めたその牧場のたぶん『飾り』を映した場面であった。
時代は、昭和30年代、リヤカーや馬車、牛車といったものから急激に運搬がトラック(オート三輪)に移行している時代のことである。おそらくトラックを手に入れた国民はリヤカーや馬車を解体し、処分してしまったに違いない。しかし、その背景に移っている牧場には、処分したであろう馬車らしきものの車輪が『飾り』として存在していたのだ。おそらく、柵や塀の装飾代わりに使用したもの、と思われる。
その風景自体はおそらくたいしたものではない。言葉では言えないが、突然私は苦しむことになる。『この景色、どこかで見たことがある…。』しかし、思い出そうと思っても思い出せない。何度も過去を反駁してみたが、モノクロ映画の『ボケ具合』もあり、明確な回答を引き出すことができない。結局、私の中である結論で丸めてしまうことにした。その結論とは…。

私は、産まれてから2歳頃まで、ある牧場内の社員寮(長屋)に住んでいた。その会社の名前は、『静岡県育成試験場』もしくは『酪農試験場』という。母親が言うには、そこに1歳になるかならないか、くらいに別の場所に引っ越したらしいが、父親の赤いカローラとその手前にできた水たまりを未だ覚えているので、たぶん、十分に歩いていたものと推測されるので引っ越しは1-2歳の間、かなり2歳に近付いた頃ではなかろうか。その当時は、風呂は各世帯で共用だったし、私はよく近所のお姉さん方(小学生)と一緒に入っていたとのことであるが、残念ながら(笑)まったく記憶にない。当時はまだ『薪』をくべるタイプの風呂であった。夕方になると地域の各家庭から薪を燃やすときのいいにおいがしたもんだ…。
さらにその後、別のところにある社宅(官舎)に引っ越してしまったが、今の私より若いオヤジの勤務先が前述した試験場であり、また、私の通う『御殿場市立富士岡幼稚園神山分園』は時折、遠足で行く場所を試験場としていたのでよく行ったものである。また、職場の人間が総出で『搾乳』する光景など、そう見られたものではないだろう。いまでは、こんな作業も機械化されているので。なにしろ、私はこの頃から人の働く姿をぼけーっと眺めるのが好きなガキだった。しかし、好きなのは眺めるだけで自分が働くのが嫌いになってしまったが(笑)。
まだ、その頃の職場や地域社会というものは、『家族』的なところがあり私が一人で外をほっつき歩くとオヤジの職場の人や地域のおばさん方がよく声を掛けてくれたものだった。

その試験場には、入ってすぐ左のところにペンキで塗られた『車輪の飾り』(もしくは樽の蓋のようなもの)が存在していた。もしかして、牛乳屋フランキーはその牧場でロケを行った可能性がある。あくまで可能性で推測の域を出ないが、たぶんそこでは撮影はできない(確か事務所として使用されていた気がする)だろうから、そこにあった『飾り』を牧場内の別の場所に移動させたか、新たに映画のセットとして作られたものを撮影隊が引き揚げるときに置いていったか、どちらかだろう。それが試験場終焉の時まで(処分に困り…)飾られることになった。その意味不明なものが、私の幼少期の記憶のシンボルになってしまっている、ということも言える。『牛乳屋フランキー』のロケ地の記録をネットで探しても『御殿場市』は出てこないので、関係者で存知の方がおられたら教えてもらいたいくらいである。あの牧場は本当はどこ?*。

当時の試験場は、肉牛、乳牛をはじめとして、羊もやっていた記憶がある。羊毛の刈り取りも目撃したし、おそらく実験用でつぶしたラム肉を食わされた覚えがある。庭に置かれた七輪で炭火焼き、オヤジたちは『バーベキュー』と称していた(今思えばなんという贅沢…)。ラム肉は安いので学生の頃に食べた覚えがあるが、やはり過去を反芻し『ああ、あのときに食べたのかな。』と『苦しみながら』思い出した次第である(笑)。

2歳から小学校入学前までは、上述の通り別の官舎に住んでおり、風呂上がりはやはり実験用に搾乳した牛乳の残りを煮沸消毒後に飲まされていた。誤解のないように言っておくが、その後聞いたところによると実験用の肉や牛乳の余り物でも、県から購入(たぶん給料から天引き)したものであったそうだ。骨粗鬆症の検査で私の骨が異常に硬いという結果を出すのも、この頃のこういった食生活が元になっていると思われる。

試験場に話をもどそう。
その場所は県試験場がくる前に、農林省の施設(農林省種羊場)として使用されていたものらしい。時之栖に入ってすぐ中央部分に桜の『林』があるがこれはその当時植えられたものであるとのこと。春、幼稚園の遠足で、満開の桜の木の下で弁当を食べていたら、担任の先生の弁当に虫が落ちてしまい、先生はそこで弁当を食べるのをやめてしまった…記憶がある。昭和48年の春のこの出来事は、予備校時代、幼稚園をともに過ごし予備校寮で部屋が隣同士であったM君も記憶している。
では、県の試験場は、どこにあったか。戦後すぐに就職したオヤジは、沼津駅の近くにあった、と言っていた。『静岡県種畜場』というものだったらしい。どうも、戦前の合衆国は中国を市場にしたがったけれども日本が満州国建国とか茶々を入れるので挑発し戦争になってしまったが、戦後、とりあえず日本を市場化(消費地と)し、さらに東洋のデンマーク(非工業化)とするためにアメリカ産の牛乳や肉を売りつけよう(給食制度の始まり)という中で、生産においてもプランテーション(まさに植民地…)を導入しようとしたものの、日本政府がそのプランを拒絶。しかし、あまりに日頃お世話になっている合衆国様に悪いと思ったのか、官製主導で牧場経営をしようとしたもの、と私は推測している(証拠はまだない)。
実は沼津種畜場の開設は昭和4年であるのでその説は正しくないのだが、ソフト的には、戦後になって静岡県は米国にてホルスタイン種の買い付けを行っているはずである。日本のホルスタインの再導入及びアメリカ式大規模牧場経営はまさにこういうところから始まったのだろう。これは間接統治の強みであり世界に特異な存在としての日本民族の特性であるということができる。日本人は外から『核』を注入されれば、それを自己の個性で育て産業化することができる。日本人はまさに『真珠』のような存在である。まあ、オヤジは決してそんなことは言わなかったが。たしか、種畜場の位置をオヤジがぶつぶつ言っていたときは、兄貴が30代後半でなぜか盲腸となり入院し、その帰り沼津駅まで車で送ってもらった際での出来事であった。『今から50年以上前に沼津駅で降りた…。』『種畜場がここを曲がった先にあってな…。』。
いつだったか、オヤジのある写真を見た覚えがある。牛舎の中、当時の県知事の傍らで牛舎の概要を説明しているであろう若かりしオヤジの勇姿であった。ある時には某女優さんの写真を家に持ち帰ってきた。わけを聞くと、東京に距離が近いこともあり、ロケ隊が来た、とのことらしかった。今ではオヤジのみならず兄貴までも故人となってしまったが。

その後の試験場については、昭和49年に富士宮市の朝霧高原に全面移転することになってしまう(現畜産技術研究所)。移転とともに羊は研究対象から外され、肉牛と乳牛に専念することになった。これとともに私の『牧歌的』な幼年時代は終わりを告げることになった。
さて、その試験場敷地はその後最上興産に売られたがたいした活用はなされず、十余年ほど事業化されない土地であった。その後、米久が温泉を掘り当て、今は時之栖として人々の癒しの施設として供されている。

時之栖に、気楽坊という有名な温泉施設のほかにちょっと奥まったところに茶目湯殿という別の施設がある。そこは気楽坊とは異なる源泉を使用しているとのことで、確か数年前まで源泉は『しょっぱい』味がしていた。今はその味は抜けてしまったけれども。
そこに天空という露天風呂が併設されているが、そこに入ってまた私は苦しむことになってしまった。確かに40年以上前私はこの地に住んでいたことも当然わかっているのだが、その悶々とした苦しみは、『この位置は試験場のどの位置なのだろうか。』ということと、壮大に見える富士山の麓が『いつ』見たものか、ということに尽きるのであった。
もう、40年もたっているので、正直そんなものはどうでもいいとは思うのだが、人間の本能はどうしても幼年時代に見た景色と現在の景色を見比べて、どんな変化があったのか、どの位置に私はいたのか、さらにはここに至るまで私はどんなことをしてきたのか、を反芻し、無駄だと知っていてもその記憶の切れ端をつなぎ合わせそこに合理性を求めようとするようである。たぶん、幼年期のその後の人格形成に与える影響、役割は多大なものがあるのだろう。

そこには結論なんてものはまったく出てこないのだが、長時間悩み苦しみのぼせてしまいかつ精神が悶々となった私は、風呂を出てから、自販機で100円で売られている冷たい瓶入り牛乳(国産)を買い一気に飲み干し、どうでもいいか…とつぶやきつつ多少はさっぱりとした気分で時之栖を後にすることになるのであった。

本日は日曜日。さて、天神の湯でも行ってくるか…。

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*未確認な情報であるが、フランキー堺が招待される牧場のシーンは森永の牧場ではないか、という情報がある。そこと『歌い踊る』シーンが同一かどうかはわからない。森永乳業はこの映画でスポンサーをつとめていたとのことである。
* Amazon プライムビデオで見つけたので、再確認してみた。あのあたりで、この規模の牧場はやはり静岡県酪農(育成・畜産)試験場ではないか、というのが大方の見方である。





2022年12月17日追記
富士山及び箱根外輪山の写真をアップする。




 多分あと200-300メートル北側で撮ったなら、ドンピシャな写真になったと思う。この映画の牧場のロケ地は『森永牧場』ではなく、静岡県の試験場だったと私の中では特定となった。
 さらに、その後に始まる戦闘シーンの挿入では、富士山が曇っており、また富士山麓っぽい映像ではあるものの、近くに多分1,000メートル程度の山が見えてたりするので、このシーンのみ富士宮朝霧高原で撮られたものかもしれないなあ、と思い始めている。山の形が長者ヶ岳っぽい。ただ富士山西麓からだと『愛鷹山』を意識するが、それはないんだよな。ちょっと断定までには至らない。

2012年7月14日土曜日

積極財政論

本日、亀井前国民新党代表のインタビュー記事を読ませていただいた。

災害に襲われているときに増税してはいけない。今は所得の再配分をやらなければならない。そのためには積極財政だ。
そういうせめぎ合いが今の消費税国会で起きており、その中で正しいのは小沢氏だ。民主党が2年半前に約束したのと逆のことをやろうとしているのはおかしい。
出典

もっともなお話である。拙論も積極財政と再分配の正常化を訴えており、一致するところである。

職場の女性たちと話してみたが、至極小沢さんは人気がない。壊し屋、金権政治、そして政局の象徴としてとらえられているようだ。だから小沢氏には興味はないしむしろ嫌いである。しかし、政治理念で言えば、現在の国会で舞台に立つ議員のうち、一番見識がありかつ正しいことを言っている議員は小沢氏であるということを言ってあげている。これは余計なお世話かも知れないが。

このごろ、肌に感じているのが、『放送』と『新聞』で消費税に対する論調である。ラジオ各社では、『小沢は正しい』と言うことも多い。新聞社は『小沢は終わった人、消費税の衆院可決に賛成』としているようだ。私は、産経の読者であるが、社説は消費税に賛成しており、論説は反対している。特にマクロ経済の立場で物事を書けば、現在の民主党は真逆の政策であり、市中の金融、流通量を増やそうとする小沢説は至極正しい。所得税と所得税のダブル増税でなぜ景気が改善するか、政権は説明してもらいたい。こんなコトは魔法使いでもできない話である。
では、なぜ新聞は消費税を支持するのか。これ、政権と新聞社で『取引』が成立している、との見方がある。至極汚い話である。まあ、俺は紙の新聞はとっていないし、消費税が上がってもたいした金額ではないからいいが、正直紙の新聞を取っている人は消費税で月400-500円払うことになるのか…。

さて、市議会議員さんにも『直接税累進制強化、消費税減税、所得再分配、財政投融資』を唱えてみたが、これは至極受けがよい。市議会議員は経済や財政の専門家は皆無といって良いが、その政策を実現するにはどうすれば良いか、と聞かれた。市議会では到底経済に介入することはできないが、やろうとするなら当面一般質問等を通じて立場を理解してもらうしかないだろう。所得再分配、財政投融資の部分は市の財政政策でも実施できる範囲である。ただ、世の中の経済が少しでも加熱してくれないと、無駄遣いに終わってしまうような気もしないわけではない。やはり、財政は、経済に仕えなければいけないと思うのだが、今は財政がトップに来てしまって経済は財政に従属するようになってしまった。内閣は経済政策を主導しなければならないが財務省に従属してどうする。おいっ。

2012年7月1日日曜日

The all songs of WINDY 【岩崎元是&WINDY】

高校生の頃は、身近にあった音楽は、だいたいニューミュージックと言われるものだった。ギターはいつも弾いていたので、好んでコピーしていたのは、オフコースとかチューリップ、長渕、そしてふきのとうだった。
予備校時代は、いったん音楽を断ち切っていたものの夏が終わる頃、家にあったAIWAのでっかいラジカセCS-75Xを親に電話して送ってもらったりした覚えがある。冬に帰省したときはハーモニカ『メジャーボーイ』を鞄に詰めて横浜に戻ってきたな。

そのラジカセで開局したばかりのFM横浜をよく聴いていた。うーん、たしかFM横浜の試験放送も聴いていたような気がするが、開局が1985年(昭和60年)12月20日なんで、聴いてないかな。秋口には、『ふきのとう』の新しいアルバム『星空のページェント』が発売され、FM横浜の15:00頃からの番組、タイトル名は忘れてしまったが細川俊之氏と香坂みゆきさんがやっていた結婚式場が提供している番組で流れていたっけ。
その中に収録されていた『Time goes by』がとりわけ印象に残っている。この曲を聴くと横浜六角橋商店街の町並みを予備校の行き帰り、とぼとぼ歩いていた自分がよみがえってくる。

自分一人の幸せに
悩み苦しんだわがままな日々

花屋の店先で君が
僕の腕を引き止めたことがあるよね

今だけを走り続けたかった
明日を見つめるのが怖くて
ほほに流れる涙さえ拭いてやれず
あれから
Time Time Time Goes by


さて、予備校のクラスは一応、『一流~二流大学私学』に分類されていたものの、成績不良のため年末に『こんな成績じゃ三流も無理』と机を叩かれたくらい成績は悪かった。一科目だけ政経(正確には現代文も向かうところ敵なしではあったが…)は気を吐いたが、残りの科目は偏差値は至極底辺と言っても良かったので、総合すると人並み以下となってしまった。そんなとき、高校の国語教師の言葉を思い出した。駿台『英文法問題頻出問題精講』の後半部分の英熟語だけ覚えろ。そうすれば、結構受かるぞ…。
もう、受験まで一ヶ月あまり。目の色を変えて語呂合わせしながら覚えてみたら、自分&周囲の予想を覆す結果が転がり込んできた…。

さて、晴れて大学生になったが、音楽をやっていたのは前述の通り。そして夏が終わる頃、地元のFM局を通じてとあるグループのサウンドに注目することとなった。その名は、『岩崎元是&WINDY』。残念ながらヒット曲もさほどなくすぐに活動もやめてしまったので、作品もさほどない。ただ、2枚のアルバムはかなり完成度が高く、こんなサウンドを是非やってみたいものだ…と思わせる作品がちりばめられていた。
一枚目のアルバムはコーラスワークを駆使したナイアガラサウンドを彷彿させる音作り、かと思わせておいて、二枚目では井上鑑による洗練された音作り、コーラス隊は岩崎元是合唱隊(一人でハモり)をはじめとして、やまがたすみこ、伊集加代子などを起用しており驚きの作品群であった。
岩崎氏は現在、作曲家、編曲者としてのご活動をされており、当然これらのアルバムもご自身の作品が主であるのだが、『School Days』では岩崎さんぽくない進行だったので作詞者を見たら吉田美奈子となっていた。今でも私自身かなり好きな曲である。

岩崎さんのボーカル自体は、杉山清貴を少し柔らかくしたような感がある。当時ヒットしたのはオメガトライブだったが、予備知識がなければ聞き分けることができないだろう。しかし、似て非なるもの、杉山清貴を『エレキギター』とするならば、岩崎氏のボーカルは『クラシックギター』くらいの違いがある。
一度聴いてみたい方はYouTubeで『岩崎元是』で検索すれば聴ける。本当は岩﨑元是らしいけど。

さて、その岩崎氏の手により当時の作品群がデジタルリマスターとなって『The all songs of WINDY 』というタイトルで発売された(from SOUTH AVENUE はデジタルマスタリングだったような気が…、不確か)。未入手のシングル目当てに是非購入したいと思うが、在庫がなくて…。

F-12C電池持続時間 IIJmio

F-12Cの電池持続時間にご質問があったので、土日暇だったのでテストしてみた。
結構意外なことがわかったので独立して掲載することにしました。

テストA
【前提条件】
アカウントと同期の設定 → バックグラウンドデータの設定 ON (ピクト表示緑色です 電池消費大)
メール NTTドコモ CommuniCase(ひどすぎると評判の…) IMAPアイドル受信をON (電池消費大)
電池アプリ(eco モード for Android)導入済み
また、一切F-12Cは使わない状況。ただし1時間に1回、電池の残量を見るのに数秒画面をONにする程度は行った。
3GをON、Wi-FiはOFF。
【試験結果】
午前8:00にほとんど満充電(99%)から実施。
9:00には90%(10%減)
以下、1時間ごとにほぼ10%ごと減っていく状況。
13時(5時間後)、ほぼ半分に。
16時(8時間後)、20%を切った(『充電してください』表示確認)。
17時(9時間後)、10%を切る。再充電開始。
この結果で行くと、18時頃(10時間後)に電源が切れることになりますね。

テストB
今度は050Plusや同期、メールのアイドル受信を切った上でやってみました。
【前提条件】
050Plus 常駐させない
アカウントと同期の設定 → バックグラウンドデータの設定 OFF (ピクト表示灰色です 電池消費小)
メール NTTドコモ CommuniCase IMAPアイドル受信をOFF (電池消費小)
また、一切F-12Cは使わない状況。ただし1時間に1回、電池の残量を見るのに数秒画面をONにする程度は行った。
3GをON、Wi-FiはOFF。
【試験結果】
午前9:03に満充電(100%)から実施。
11:05の時点でさほどバッテリーの消費は認められない(99%)。この状態であれば全然減らない(4-5日もってしまう計算なのでテスト中止)。何も通信しないとすっげえ持つんだなこの機種。

テストC
引き続いて050Plusを立ち上げてどれだけバッテリーを消費するのかテスト
【前提条件】
050Plus 常駐させる(待ち受け)
アカウントと同期の設定 → バックグラウンドデータの設定 OFF (ピクト表示灰色です 電池消費小)
メール NTTドコモ CommuniCase IMAPアイドル受信をOFF (電池消費小)
また、一切F-12Cは使わない状況。ただし1時間に1回、電池の残量を見るのに数秒画面をONにする程度は行った。
3GをON、Wi-FiはOFF。
【試験結果】
午前11:05にほぼ満充電(99%)から実施。
13:05 残り97%(テスト中止)
減りは少し早くなったけれども050Plus はバッテリー浪費の原因ではなさそう。

テストD
引き続いて050Plusを立ち上げて、『メール』アプリIMAP10分ごと受信でどれだけ消費するかテスト
【前提条件】
050Plus 常駐させる(待ち受け)
アカウントと同期の設定 → バックグラウンドデータの設定 OFF (ピクト表示灰色です 電池消費小)
メール NTTドコモ メール IMAP 10分おき受信 (電池消費小)
また、一切F-12Cは使わない状況。ただし1時間に1回、電池の残量を見るのに数秒画面をONにする程度は行った。
3GをON、Wi-FiはOFF。
【試験結果】
13:05にほぼ満充電(97%)から実施。
18:05に75%残。

【まとめ】
結局、当方の環境ではCommuniCase IMAPアイドル受信が異常に電池を消費しているのがわかった。k-9の時も大差なかったような気がするんで、アイドル受信自体がよくないかも。テスト結果では、アイドル受信でなくてもG3+IMAPメール受信が想像以上に電力を消費する、ということもわかった。とりあえず、テストAに比べれば倍以上長く持ちそうな設定。
Excelでテキトーにグラフを作成しましたので、参考にしてください。

2012年6月26日火曜日

消費増税法案の行方

一昨日、民主造反を『80』と当ブログでは予想したのだが、大手新聞社は『明確な反対を40-50,  棄権、欠席を6-12程度と見ているようだ。総じて50-60程度』としていた。
さて、本日の結果、
ゲンダイ 反対57 棄権欠席19 計76
時事通信社 反対57 棄権欠席16 計73
日刊スポーツ 反対57 棄権欠席15 計72
読売新聞  反対57 棄権欠席16 計73
なぜ違う!(笑)
まあ、結果は私の方が近かった、ということで昨日のブログは削除しなくて済みそうだな。しかし、内閣不信任が本当は見たかったけど。原口さんや小沢鋭さんの棄権には、(半ば予想していたけど)驚いた。

これから参院に法案が送られるけれども、ここで、またもや問題を抱えてしまった。
自民党・岸田国対委員長:「(我々に)協力を要請した民主党から、おわびとしっかりした謝罪があり、造反者に対するけじめをしっかりつけてもらわなければ、とても今後、国会審議には応じられない」
当の小沢親分はまだ離党しないと言っている。執行部は、処分したいが、本当に処分しちゃうと過半数割れを起こすのでなるべく穏便にしたい、というのが本音。しかし、自民党は、処分しろ、と言っている。消費増税をとるか、それともこれからの国会運営をとるか、となる。野田さんはもしかしたら消費増税のみとるかも知れないが、そうなると、もう民主政権(野田政権のみのことではない)は持たないことになる。

はっきり言おう。今回の結果、総選挙になっても民主党も自民党も利するものはない。どう転んでも小沢さんの勝ちである。しかも、離党は視野に入れているが直ちに離党せず、執行部の処分を待つところなど、まさにこのあたりを計算し尽くしている。民主党が小沢派を処分しなければならない状況を作り出して、さらに党内が混乱し分裂するのを待っているかのようだ。

参院での自民党の審議拒否は、たぶん自民党では計算のうちだろう。審議拒否(反対の理由作り。造反議員を民主党は処分しなかったので、審議拒否しました、と言い訳できる)を行い、採決の際反対票を投じれば、野田政権は崩壊する。
また、採決寸前に問責決議を行ってしまえば、その時点で審議は止まってしまう。当然、参院では野党が過半数を占めるので、可決に持って行くには難しいことになる。
もし、自民党が審議に応じたとしても衆院で、きづな+小沢派が不信任を出してしまえば可決した時点で自民党は審議拒否するかも。
さて、このような危機的状況を野田総理はどのように解決するであろうか。野田総理の手腕をじっくり見せてもらうことにしよう。

本日、J-WAVE JAM THE WORLDで『消費税上がると、自殺増えますよ』って言ってたが、それ俺のネタかな…。ネットの拡散ってものすごいな…。権利なんて主張しませんので、拡散希望でよろしく。

2012年6月24日日曜日

消費税反対の票読み

今夜の文化放送で田原総一郎氏が『どんどん増えるよ』って言ってたので、当方も調子づいて票読みを直感的にやってみた。
大手の正当な新聞社は、明確な反対を40-50,  棄権、欠席を6-12程度と見ているようだ。総じて50-60程度であるが、私はご祝儀でそれに20上乗せ。80で予想。小沢氏地崩れ的『勝利』。
当ブログでは、その前に不信任案が…っていう見方もしているけれども。

まあ、明日の午後あたり内閣総辞職、消費増税三党合意撤回、が見られるかも知れないけど。俺がもし総理なら、さんざんネジを巻いた財務官僚を呼びつけて怒鳴りまくってるところだな。おまえのせいでクビになったと。

外れたら、ここの書き込み削除ね(笑)。

2012年6月23日土曜日

小沢グループからの内閣不信任案

やっと、報道で出てきた。このブログでは、効果的な戦術として、小沢グループが採用する可能性がある、としたが、各報道はやっと気づき始めたらしい(笑)。
消費増税をつぶすことが今回目的だが、それはもはや小沢グループではできない。その時点では小沢氏は確実に負けであったが、造反を匂わせ、同調者を募り、その結果54名の造反者を確保する。で、消費増税採決前に前もって不信任案を動議し、可決ともなれば今国会はとりあえずおしまいである。結局何も決められず、党を消滅させる危機を作り出してしまった野田総理のみが悪者に仕立てあげられてしまう。だから、野田総理はすでに『詰み』の状態なのである。『三党合意は画期的』(岡田さん)などと言っている場合ではない。こういった取引は政権をつぶすんだな…。きっと。

前回の不信任騒ぎでは、共産党に欠席されてしまった。今回、小沢さんは共産党に頭を下げに行くに違いない。

組織の中で首相を支えるというのも当たり前である。しかし、首相が『暴走』し止められないとき、抗議し離党する。新しい政党を目指す、ということも大変結構でロマンある話ではないか。また、民主党は次の総選挙はかなり票を減らす運命にある。沈没する船から逃げ出すのは当たり前の話である。
以前、小沢さんは自民党を出て行ったが、そのときは小選挙区制の実施を目前に控え、言わば選挙対策のためと党内抗争の敗北による離党であった。また、鳩山さんの離党も同時期で政策的な離党ではない。今回のような一政策を巡る論点から対立したわけではないので、今回の争点は非常にわかりやすい。

さて、国民の目はどうか。前回選挙の時、民主党マニフェストに『騙され』、投票した人が多い。でも、衆議院の任期は4年である。まだ、できないことが決まったわけではない。あのときのマニフェストが『荒唐無稽』であって国民を欺く結果になったことは、国民が次の総選挙で判断すればよい。逆に任期3年目に『自公』と談合した政治を目の当たりにしたことは、正直、民主ダメ、自民ダメ、公明ダメという印象を強くしてしまった。しかも、その論点はあの消費税である。そんなことやっちゃダメだろ。
少なくとも、国民の過半数は反消費税に世論形成がなされている中で、小沢グループはいま国民の注視をもろ受けている。
確かに、社会的地位、名誉のある人、会社の上層部は消費税の増税に賛成するだろう。石原都知事も、社会保障の費用をどうするか、小沢グループの造反の動きを『私利私欲、我欲、保身だと世間は眺めている。勝手にやれ、という感じだ』、と切り捨てている(6/23産経朝刊)。しかし、子育て真っ最中の世代は、とにかくお金がないのだ。給料も減らされている中、夕飯が1週間のうち4日がカレーであった。子育てが終われば若干増税でもいいけれども、そういった税制は消費税ではとることができない。そこで、現行税制を見直し、消費税導入前の直接税を重視、これにより政府の経済統制(景気の自動調整装置)を強めようという拙論を当ブログで展開させていただいている。だからタイトルも『逆流』なんだな(笑)。

今朝の産経一面には、消費増税反対に向けて奮闘努力する小沢グループ、そして不信任案提出となった場合についての、複雑な思惑(特に自民党)についての記事が載せられていた。当ブログが一週間前に指摘したことがやっと記事にされたということで特に解説しないが、なかなかうまく書けているのではないか。小沢さんが『民自公』と裏取引せず、消費増税反対の目標に純粋に突き進むならば、不信任案提出で勝負をかけてくる可能性は高い、と見ている。また、それが可決する可能性も非常に高い状況である。しかし、自民党が野田さんに信任票を入れるようなことになれば、『民主、自民の合併』くらいのあり得ないインパクトがあるし、その可能性もないわけではないが限りなく低い。
野田さんがこのまま総理大臣をやり民主党が割れずに済む方法が一つだけ残っている。これは、『消費増税』を廃案にすること。小沢氏VS.官邸。どちらに勢いがあるか。私は小沢さんと見ている。民主はそろそろ小沢さんのいうことを聞かないと…。

26日はかなり楽しめそうだ…。

* 時事通信などは『民主、自民、公明3党の修正合意により、消費増税法案の衆院可決は間違いない。』と述べているが、さてどうか。小沢系議員が捨て身で不信任の戦術に打って出る可能性は高い。どうせ活躍しないまま総選挙になれば苦戦が予想されるし、『反増税新党』なら国民の人気を一身に受けることにもつながるからだ。

2012年6月22日金曜日

造反の行方

非常におもしろい状況である。
追い詰められた小沢さんは、手下を集め50人、ほか鳩山グループや中間派からも同士を集めているとか。
民主党を少数野党(過半数割れ)に追い込むためには、54人の同調者が必要とのことで、すでに離党届を書いている同士もいると伝えられている。
政党政治の基本に立ち返れば、『離党』は好ましいことではない。しかし、民主党は『増税』路線を先の総選挙では約束していなかった。野田総理の公約違反は明らかであり、信を問うてから増税すべき話である。

昨日は野田総理は『詰んでいる』とも書いたが、本日多少の動きがあった。増税法案は26日以降の日程で採決されるとか。これは、すでに執行部がまとまらず採決できないことを意味している。もしかして、今国会での採決は見送られるかも知れない。強行採決もできる状況にあるから、遅らせること自体何かがある。

新聞紙上では、野田総理側の『勝利』を伝え、負けた小沢派は『追い出される』運命にあるかのような書き方をしているが、私は全く逆の見方で、今回の勝利者は小沢さんの方だとみた。これから消費税増税を境に一本の法律も成立しないなんていう状況が発生するのである。

2012年6月21日木曜日

造反の票読み

本日、民主党内で『懇親会』なるものが開かれ、また紛糾したそうである。当初、明日(21日)の採決予定だったが、どうもこの日程では採決は無理ってなわけで、22日以降にずれ込む、とのことである。
さて、こいつの造反票であるが、民主党内もあきらめ気味らしい。60票を超えるかも、ということであるが、これで造反処分となると確実に過半数割れとなってしまうそうだ。

この事実をもって、今後の国会運営を予測してみた。
1. 消費増税法案採決をあきらめる。→ 不信任案は否決。
2. 明後日以降、採決して参議院に送られるが、小沢派造反により、民主党分裂。その後の法案審議、採決もたち行かなくなり、参議院で消費増税は廃案。内閣総辞職もしくは衆院解散。
3. 明後日以降、採決しようとするが、しびれを切らした自民党に不信任案を提出される。小沢派の造反により、成立、内閣総辞職もしくは衆院解散。
4. 明後日以降、採決しようとするが、法案に対し死ぬ気で対応している小沢系議員に絶妙なタイミングで不信任案を提出される。野党と小沢派の賛成多数により、内閣総辞職もしくは衆院解散。
5. 明後日以降、採決して参議院に送られるが、小沢派造反により、民主党分裂。参議院で消費増税までは成立するが、その他の法案審議、採決は一切なされず、内閣総辞職もしくは衆院解散。

素人的に考えると、このくらいか。消費増税を通すことは民主党にとって痛手が大きいんだろうな。将棋で言えば、すでに詰んでるじゃあないか。もう政権自体、長くない。自民党もうまくやったな。さすがである。
小沢派の方々には、分裂覚悟でとことんかき混ぜてもらいたい。

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さて、消費税率と自殺率が関連するみたい、と、このブログの冒頭に書いたのだが(2010年8月29日日曜日 『消費税と失業率の奇妙な関連 』)、そもそもこの説はそれよりも1年以上も前に『Just BLOG』上で発表させていただいたものである。昨日調べてたら当時はそんなこというやつはいなかったので、いろいろ調べて書かせていただいたのだが、現在は結構この切り口がずいぶん多くなった。みんな俺の学説パクリやがって、と一瞬思ったが、もっと調べてみたら橋本元総理は気づいてたみたいね。ただ、多くなる傾向はあるものの、立証できる科学的な論文がなく未だに認められていない学説であることは確かである。ま、みんなに認められる学説を披露できるなら、公務員なんてやっちゃあいないけれども…。

2012年6月16日土曜日

消費増税否決の道

消費増税の修正合意が民自公でなされた。これは、ほとんど成立した、といっても良い。たぶん、野田総理はウキウキ、であろう。
拙論は、何度も言うように高校の政治経済程度の知識でかかれている。愚論ではあるが、現行内閣の主導する消費税+所得税+住民税の増税三点セットは、日本経済を凍り付かせる結果となる。大好況下ならまだしも、震災に理由をつけたあまりにも過酷な政策である。第二次ベビーブームを中心とした世代は、結局時代の狭間の犠牲者となったのだろう。

日本国民は『受忍』するのであろうか。受忍するならば、どういう人なのかを知りたい。給料が足りなくて辟易しているのに。

というわけで、小沢氏や鳩山氏にがんばってもらいたかったが、その方向も潰えたようである。このまま採決になったら、否決のためには民主党から190程度の造反者が必要だとされているが、党議拘束違反に対する処分を恐れ、また、解散後の敗北を恐れ、造反は40程度にとどまる、らしい。
しかし、もしかして唯一否決の道があるのならば、こういうシナリオか?というストーリーを描いてみた。ここからは、趣味で想像した世界であるが。
増税反対派は言うまでもなく、鳩山氏、小沢氏を中心としたグループである。これに中間派かつ増税反対派を加えた総人数は130名程度と予測されているが、否決にはほど遠い。
また、今回は通常あり得ない共闘もある。みんなの党、社民党、共産党が反対している。まあ、社民、共産にとっては賛成自体ありえないが。
反対派にとって頼みの綱は、自民党内でどれだけ増税に反対する議員がいるか、ということである。

小沢氏は、消費増税可決後の政界再編を明言している。しかし、『採決前の政界再編』についてもある程度、シミュレーションしているのではないか、とも思われる。もしかしたら…、民主の新人議員は解散となったら民主では勝てない。これは当然である。だから解散を恐れている。しかし、看板が変わったらどうか。ブームに乗ってしまえば勝てる可能性が出てくる。自民の造反者と諸派、民主党内の造反者と示し合わせた上で、消費増税採決時に処分覚悟の反対票を投じたらどうなるか…。このシナリオだと、増税採決の可否にかかわらず政界再編が生じる。で野田総理は解散をして、二度と総理に指名されることはない。民主党も自民党も数が少なくなった上に次回の選挙では双方とも惨敗する予感…。

今回の自民党の動きがすごく不気味。採決直前になって難癖をつけて反対票、というストーリーを構築しているかのよう…。基本的に自民党も増税路線だけれども、『民主の公約を取り下げれば増税は行う必要はない』という路線を走った方がわかりやすいのに。やっぱり、政党間も密室談合だな。

自民党から見れば、二つの策略のジレンマがある。
一つは、このまま自民党がやりたかった消費税増税に賛成しておいて、総選挙後の『政権奪還後』の財政運営を楽にしようとするスケベ心が働いている。
もう一つは、消費増税法案に最終的に『反対』し、早期に衆議院解散に追い込みたい、という『正攻法』。
普通は、後者を選択するだろうが、『合意』とは…。自民党内も民主党内紛劇と似たり寄ったり、の状況かも知れない。
民主党はそもそも『鳩山党』であるが、前回の菅内閣不信任騒ぎの際、鳩山さんは『党は割りたくない』と言っていた。しかし、これも、叶わなかったのではないのか。民主、自民を割りつつ、元国民新党亀井さんやみんなの党渡辺さんも合流するかも。これなら、次期衆議院選挙では勝てる要素がある。そして、自民党はまだしも、民主党は旧社会党と同じ運命をたどることになる…。

まあ、今は生活を無視した空中戦を展開しているようにも見えるが、上記のシナリオを踏んでしまうと、一週間後は国会は大騒ぎ。消費税どころではなくなり、内閣総辞職か、解散か…、という事態に陥る。数で言えば、仮に民主党の半分+自民党の3分の1が反対すれば否決はできるだろう。造反者には新しい『看板』という身分保障も撒いておかなければならない。実は、要素はある。今や無視できなくなった橋下維新は小沢さんと実は仲がいい。この可能性について、同じ学派に属する(と私は勝手に思いこんでいる)しかも愛煙家の森永卓郎氏が、
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<<抜粋>>
「今のまま野田政権が続く限り、“デフレ脱却・株価上昇”シナリオはほぼあり得ない」と分析している。 民主党の中でも半分以上の人は、本心では消費税引き上げには反対だと思われます。
さらには、野田総理が消費増税にあくまでこだわれば、小沢グループが民主党を離れ、橋下徹・大阪市長を中心とする「第三極」グループと手を組み、政権を奪取するというシナリオさえ浮かび上がってきます。
そうすれば、デフレ脱却・株価上昇で日本経済は一気にジャンプアップするとみます。
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と述べている。ただ、橋下維新がこのような経済政策を持っているとは正直思えない…。
しかし、私の敬愛する愛国者石原都知事も橋下さんと仲がいいのだが、小沢さんとは『絶対イヤ』だと言っている。これは、不確定な要素として覚えておかなければならない。

それとも、静かにコトは進み、造反は『小沢スキャンダル』で少なくなった小沢派プラス鳩山さんだけで済み、静かに採決され、民主造反者は除名され新党結成というのが確率的には一番高い。今のところ、雑音は小沢さんの周囲からしか漏れてきていないが、逆に嵐の前の静けさなのかも。いよいよ地上戦開始ってところか。しかしながら、もう一度言う。民主党の半分+自民党の3分の1+維新が消費税採決前もしくは造反後に手を組めば、消費増税は否決され次の選挙では明らかに勝つだろう。既成政党を崩す圧倒的な勝利が予測される。

しかし、民主党も昨年野田総理を選んだときに、第1位の小沢系候補『海江田氏』ではなく第2位に投票する、なんてコトをやってしまってこのざまだ。国会議員でありながら『政策論争』もしないからこうなる。身から出た錆とはまさにこのこと。個人的には、小沢さんではなく馬淵澄夫さんが消費税否決及び政界再編のキーマンになりそうな予感はある…。いや、個人的に期待している。まさに良識と見識に裏付けられた政策をお持ちである。是非、総理をやっていただきたい。

以下、馬淵さんのブログから抜粋。
件の役人が、民主党政権などなくなっても構わない。いや、自民党政権であろうが、第三勢力だろうが関係ない、と笑っている姿が目に浮かぶ。
国会審議では、自民党も議論が分かれるところでもあるようだ。これから、与野党ともに、入り乱れての混乱が予想される。
まさに、ゴングがなったところなのかもしれない。

まぶちすみおの「不易塾」日記
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可決は自民党、公明党の数の力により、なかなか阻止は難しいのだが、民主党が党内調整に手間取った場合、採決は遅れることになる。自民党幹事長が言うように野党側から内閣不信任案が提出される(正直、あの与野党合意書はまったく中身がない。どうにでもできる)。
また、民主反対議員が『内閣不信任案』を提出したらどうなるであろうか。まだそんな報道はされていないし、動きもないのだが、この闘争になると民主反対派からの揺さぶりをもろに自民、公明は受けることになる。自民、公明に加え、民主党内のハードルはぐっと下がって35人*の小沢系議員が同調するだけで可決が視野となる。今となっては上記の馬淵さんと小沢鋭さんも同調する可能性がある。このシミュレーションは、菅内閣のときに小沢さんは行っているはずで、この手法であれば増税したい自民党は苦悩するが常識的に不信任票を入れるしか選択はない。その結果として、自民党は割れずに済むだろう。ただし、自民党が信任票を入れると大誤算となり、消費増税の採決とそんなに変わらなくなる。いずれにしても民主は完全に空中分解するが。民主は菅さんにしろ、野田さんにしろ強権を発揮しすぎた。強権は反発を生み、反発は分裂を生み出す。もしかして…。

* 6/22注 これを書いているとき、いろいろ計算した結果、35という数字になったのだが、現在報道では、全員出席、野党すべて不信任案に賛成、と仮定して54という数字が一般的に流通している。

2012年6月7日木曜日

池森洋介の思い出 : 現ギタリスト&男の色気あるボーカリスト

若い頃、音楽をやっていた。といっても、一人でフォークギターをかき鳴らすスタイルで、大学のサークルでも異色であったことは自分でも認める。軽音楽部に所属していたので、先輩方に『バンドを組んだら…』とか『音楽部にトレードしといたからな。』と常にいじられる対象でもあった。でも、そのスタイルは曲げず貫いたつもりである。
あまり詳しくは書けないが、私は○○大学の法学部の出身である。この大学の文系学部の西日本の出身者は教養課程の一年間だけ、をとある地方都市にあるキャンパスに集め履修、という仕組みがあった。このクラス群は通称L系と呼ばれており、そこに集う学生に配布される学生証は○○学部の所属となっていて実際の所属学部とは異なっていた。なお、普通の大学では教養課程は2年にまたがるが、この大学では夏休み集中講義などを実施し、1年間で終わらせてしまう。
しかし、その変則教養課程も我々の年度をもって終焉を迎えることとなる。実は各学部においては、東日本出身の学生に対してはそれぞれの学部が東京近郊で教養課程を実施しており、それぞれの学部に所属するようなスタイルであったのだが、翌年以降はそれぞれの各学部が西日本の学生についても教養課程を実施することになったからだ。つまり、そのキャンパスに集う西日本の学生たちは比較的『学部間交流』が盛んだったともいえる。
二年以降はそれぞれ本来所属のキャンパスに分かれ、専門課程を履修することになるので、学部が違う友達はそれ以降滅多に会うことはなくなる。まさに単科大学の集合体であり、学部が違えば大学が違うくらいのイメージがある。
ちなみに、その地方都市のキャンパスには短期大学や異なる学部が併設されており、男が多いL系が東京の学部に移行する際、そこに大量の悲恋、別れが発生することが知られていた。特にその地方都市に取り残される女性は、その都市名をとって『○○未亡人』と呼ばれていたが、私にはそういう機会はなかった。無罪。
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軽音時代の同級生に『オザキ』と呼ばれる友人がいた。経済学部である。このブログでは私の氏名や職場、出身大学などはあくまで伏せているが、あえてこの友人の本名を書かせてもらうと、『池森洋介』という。変わり者?の軽音楽部の集まりの中、全体的には洋楽系ハードロックがもてはやされる風潮にあったが、彼と私は何となく和物をやっているという点で音楽性がそれなりに似通っており、また、同様に東海地方の出身かつ一年遅れの浪人組。私より2日ばかり早くこの世に生まれており血液型もA型であった。見てくれとセンスはかなり違うもののどこか似たところがあり私の数少ない(笑)友人の一人であった。で、共にレギュラーの一角を占めていた。私の場合はバンド中心の中、一人で出てきてギター1本の貧弱なスタイルとサウンドを見せられて周りとのギャップで笑いがとれる、また、お慰め、と言うこともあったかも知れないのだが、学業成績が低迷し、音楽を休業するまでなぜか彼とともにすべてのLIVEに出演を果たしていた。
なんと、彼は高校生の頃、『オフコース』もやったことがあるという。私もオフコースはよく歌っていたので、共通の話題があっただけなのであるが、彼の歌は、なかなかうまかった。音楽性の路線もあるので、サークルの中ではうまい、と言われることはなかなかないのだが、発音もきれいであって、細かい節回しやビブラートも駆使していた。いや、敵う者はいなかっただろう。ちなみに『オザキ』、と呼ばれていたのは、尾崎豊が大好きで、『Driving All Night 』『I Love You』『僕が僕であるために』『彼』なんかをよくやっていたからである。本物のオザキを聴いていた人たちは『いやそっくりだ…』とびっくりしてしまう。だから、サークルの中でオザキと言われていたのである。よく分析すれば、発声法は似ているが声自体はちょっと違っている。池森氏は『オザキ』と呼ばれることを嫌っていたし、『似てはいない』と言っていたが、軽薄な周りの連中は彼の気持ちに気づかず『オザキ』と呼び続けた。
しかし、歌に関しては印象に残るぐらいの実力を持った彼のことである。ライブでも相当な実力を見せてくれていた。
圧巻は文化祭での『SHERRY』であった。会場に3人の女子大生が迷い込んできて、当初は『下手だけど聴いてやるか』みたいな態度で、『あははっヒラメ顔のオザキだ!!』なんて抜かしやがっていた。最初は(私もよくこれは体験している。女子という者はよく男を最初は馬鹿にするものである…)こんなだったが、彼の『SHERRY』が始まり中盤以降、その女子大生たちは見る見るうちに顔色を変えてしまう。そして、涙を流し『感動』してしまったのである。挙げ句、歌い終わった後は、ぶつぶつ(聞こえないのに)司会者に文句を言い始める。『どこのクラスの何某という人か、ぐらいは紹介してもらいたい…』と。池森君は見事に小賢しい女子大生を歌で黙らせ、その上に感動というプレゼントをしたのであった。
raindogsという現バンドメンバー内ではオザキ似疑惑が取り沙汰されているそうで、『オザキは学生時代ちょっとやっただけ』、と本人は強く否定しているが、私が知る池森君は『オザキしかやらなかった』のである。

『SHERRY』はさだまさしの『雨やどり』が『原曲』?(D調)であるのだが、私の好んだ初期長渕の乾杯もD調であり、結構似ている。私の軽音楽部デビュー曲は陽水の『傘がない』(三連符)だったのだが、池森バンドのギタリストを借りて16ビートに編曲しなおして披露した際、池森君に大爆笑された覚えがある。まあ、その編曲自体はビートルズの『My Bonnie』にヒントを得ただけのことであり、できあがった『傘がない』はハードロックの『津軽海峡冬景色』みたいなものだった。いい思い出である。
岐阜県上宝村での合宿の際、寝所に指定された急作りのスタジオの2階で夜寝るときに、1階のスタジオから池森氏のシャウトがいつまでも聞こえていたのを今でも覚えている。それでも私はいつの間にか寝てしまったんだが。
あの頃はまだ安房トンネルはなかった。細い道をマイクロ三台で峠越えしたよな…。昔は数時間、今は数分…。たどり着いた山奥のペンションで食べたパンは最高にうまかったし、食堂のテレビで今までのライブをビデオで復習している時、当方のふきのとうのコピーを見ながら、『歌うまい』、『いい声している』と池森氏に褒められたし、『おまえやっぱり一人でやったほうがいい。』とも言われた。
みんなでテニスをやったのも楽しかった(当方実は元高校テニス部。軟式だけど)。

なぜ、私が一人で弾き語りのスタイルだったか、というと長渕の影響だったかも知れないし、ボーカルを生かすためには『余計なもの』を極力排除するしかない、と考えたかも知れない。もしくは、バンドの人間関係、もしくは恋愛関係でごちゃごちゃ、ドロドロになるのを敬遠したかも知れない…。若いときの話なので、なぜ?というのもわからなくなってしまっている。でも、おおかたこんなところだろう。なにか信念があって、一人にこだわっていたんだろう。

専門課程移行直前の昭和63年3月、最後の『お別れLIVE』だけは、岐阜出身のKM氏を中心としたバンドを組みチューリップの『心の旅』をやろうとした。しかし、本来の枠で5分もらえるところを3分に削られてしまい、その処分を不服として最後の出場機会を『ボイコット』したので、みんなに別れも告げられなかったことが残念である。確か、お別れLIVEのために作られたバンドは特別枠になるルールだったのだが、私の場合は、もともと一人でやっていたのでバンドになろうがならまいが5分もらえなきゃおかしいだろ、と主張した。『心の旅』は3分じゃできないし。せっかく姫野さんの真似をしようと思ったのに。

今さら私の歌は滅多に使うことはない。そのつもりもまったくない。私の音楽は今考えると、実は『手紙』であって結婚を境にして、『手紙を書く』必要はなくなったのであった…とも言える。その反面、池森氏のCDを聴き、また『アコギでRock!』という彼の信条を見ると、音楽の方向性は違うにしろ、私がこだわっていたアコギ1本のスタイルは私から彼に引き継がれた…っていうことは、いや、たぶんそれはない…(笑)。紆余曲折の中、彼が当時の私のスタイルと似たものになったのだろう。しかし、成長した彼にとっては私のスタイルの真似などということも決してない。音楽性という意味では私のはメロディアスを指向する『和製ニューミュージック』であり、彼のは『Rock』そのものであるから。私の歌は東京から引き揚げるときに消滅してしまったが、反面、彼は破れてしまった夢を一身に背負い、一定の境地に到達したということができる。

ちなみに、私はアコギとはあまり言わなかった。生活の中から発生するフォークなんだからあくまでフォークギターと言っていたが、バイトした金で買ったタカミネPT-112STはアコースティックギターだったのかな。エレアコだけど。あれは池森氏もライブの際使用した。未だに私の手許にある。よくあんな弾きにくいのを使えたもんだ(笑)。

なぜ、彼の思い出話をしたのか、というと、あれから25年もの月日が経過し、プロとしての活動をしているのを発見したからである。CDも出しているので是非聴いてやっていただきたい。YouTubeでも『池森洋介』で検索すれば聴くことができる。
ホームページ : http://www31.ocn.ne.jp/~raindogs/main.html
CD : 『Over』たとえばHMV

基本的にロックなんだが、軽快なストロークが特徴。昔からの彼の癖も一応ところどころにあるが(笑)。ちなみに私のストロークは『叩いて掻く』スタイル。彼のは本当『軽快に回る』。細かいビートに刻まれる力強いカッティングが特徴である。正直、アコースティックギター弾きでここまでやる人は聴いたことがない。エレキで多用する技をアコースティックギターに適用すること自体、ギターを知り尽くしギターと一体化しなければできないだろう。正直普通ではない、希有なサウンドである。ちなみに私もアコギでメタルに2-3度挑戦したことがあるが、何とも間延びしてしまうし、弦が堅いので実際やりにくい。池森氏のロックは確かに各方面で評されるとおり若干雑な印象を受けるが、カッティングの多用で引き締まり、音全体をうまくコントロールしている。
25年の歳月を経て、彼のテクニックは重厚さを増した。で、強いて言えばビートの一発目の前裏でリズムを崩す(休んでしまう)危険があるようだ。そこが彼の、雑だという評価につながっているが、危険な香りは男の色気でもある。それに加えシャウトをしまくりボーカルはヘヴィ…で不安定でスリルに輪をかける。ここが池森洋介の色気と魅力につながっている。

欲を言えば、昔のフォークみたいに8ビートでリズムを刻む、メロディアスで聴かせる歌謡曲っぽい歌を作ってもらいたいものだ。彼のボーカルは案外聴かせる曲にも絶対に合うと思う。静寂の中に響きわたり染みるような彼のボーカルをもう一度聴きたい。そう、『SHERRY』のような…。
できれば歳相応の男の演歌!!!っ。それなら、私でも歌える(笑)。

昭和62年(1987年)4月、最初に出会ったときは8号館のベランダだった。私のギターを奪い取って突然歌い始めた、『僕が僕であるために』。実に衝撃的な出会いであった…。
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以上、宣伝広告でした。池森君ごめん。評論してしまった…。

2012年6月3日日曜日

消費増税で景気は良くなるか?

久しぶりの経済ネタである。
本日の産経7面オピニオン欄に産経編集委員の方の説が載せられていた。
『国家の屋台骨 中間層を破壊』とあった。
野田総理の『社会保障の将来像の不安を減じ、その結果消費が喚起され、経済が活性化する可能性がある』という持論を『日本破滅のシナリオ』と激しく断じている。
97年に消費増税が行われた結果、物価の下落率以上にGDPの下落率は顕著とし、これを日本型のデフレと定義している。さらにこの減少の意味することは、生産の縮小が行われており、勤労者世帯の収入の減少をもたらしている、としている。
ただし、国全体の家計消費は3.1%、消費者物価下落率は3.3%であり、それほど顕著ではない。消費増税によりその利益を享受している者がいるはずだ。これを、『富裕層』と『年金世代』とし、勤労者は月5万円、13.7%もの消費の切り詰めを行った、としている。
解決のためには、恵まれた高齢者層の負担増と、中間層の負担減を行い、また、『自助自立型の社会保障制度と税』の抜本改革が必要だと主張している。


確かに、働く割には10年前よりも生活が苦しくなっている、と実感する。給料の額面が増えていないのである。その割には健康保険の負担割合も増えたし、社会保険+年金の負担も4~5倍になっているような…。しかも、給与を市長の票取り目的条例で減らされた。とっくに受忍の範囲を超えている。

以前、消費増税により日本は縮小再生産へとさらに向かい、失業率と自殺率の増加が見込まれる、という拙論を披露させていただいたが、その中で、これを科学的に証明して欲しい、とも書いた。あくまで、産経の論説の方は、97年からの現象をもとにこの疑問に"間接的"に答えてくれている。実践経済学とも言おうか。あとは、ビルトインスタビライザーと公共投資の側面から書いていただける方を募集している。何せ、私は高校の政治・経済の知識のみでこれを書いているので、理論的な裏付けが不足しているのである。

しかし、一部の報道では自民党も消費増税で賛成の意向を示しているとか。民主も自民も次の選挙では勝てないな。当たって砕けてしまう予感…。

この時期に増税(しかも積極統制できない消費増税)など経済もわからぬ人間が日本の舵取りをしている、としか思えない。

2012年5月20日日曜日

F-12C をIIJmioで使う しかも050Plus編

震災の際、大活躍してくれたWillcom W-ZERO3[ades](の中に入れたW-SIM)。5月15日に『新・つなぎ放題』のW-Value Select の契約期限が迫ったことにより、解約を決定した。解約→新規契約も考えたが、通信の安定性、という意味ではやはり携帯網にかなうものはないかな、と思ってはいたのだが、私のように電車通勤者でなければPHSは結構使える、かもしれない。
もう一つ、解約の理由がある。例のソフトバンクが旧DDIポケット部分を傘下に収めた結果、基地局(PHS局)から上位側の設備をソフトバンクと共用化している、という情報を察知したためである。ということは、基地局増設だって大広告を打った災害時に使えないソフトバンク網の記憶が一瞬よぎる…。また、宗教上の理由により契約を回避の方向で考えた。新しい周波数割当をさんざん国に文句を言って、しかも、ホームページで光の道アンケートなんかをやって、結局周波数の割当を受けたら嘘のように大人しくなったのだがあの会社の策略はいったい何なんだろうか。純増数一位の虚像の実態は抱き合わせ販売と『寝かせ』であることに気づいている人は少ない。ウィルコムも一台『新ウィルコム定額プラン』を契約すれば、『もう二台無料+基本料無料』がついてくる、というキャンペーンを実施しており消費者側にはうれしいし文句を言われる筋合いはないのかもしれないが、商道徳や倫理性において責められるものはないのであろうか。昔、役所相手にコンピューター会社がやっていた『0円入札』は叩かれたのにな。
ま、普通の携帯がUltra High Speedの無線ルーターになるようないい機種も出してきているのだが、奴隷同然で家族の中で一人節約を強いられている私の身の程ではちょっと無理な料金である。それでも、この回線の実態はPHS+イーモバイルであるからして、一時期は次期携帯の有力な候補として私の中で存在していた。

さて、次期通信端末の選定は、前の職場の携帯電話主任技師/サポートデスク担当(?)であるI氏に相談したうえで、各種のプランを提示していただいた。格安携帯プランとしては、docomoが熱いとのことであった。
なにやら、MNPと月々割とか、月々サポート、月々サポート増額、しかも学割とかを組み合わせれば、パケ放題で月額1,000円を切ってしまうでしょう、ということであった。
ちなみに嫁のauスマホはパケ定額で月4,655円らしい。ただ、これは15か月の学割家族サービスに加入しての結果であり、普通の会社員であれば5,635円となる。かつてのドコモの殿様商売は影を潜めている。自宅の電話がauひかり+まとめトーク(固定→au携帯に対し無料)でなければ是非ドコモさんにお世話になりたいくらいである。
また、ドコモMVNOプランも提示していただいた。
たとえば、有名どころでイオンSIM/b-mobile SIMがある。イオンSIMでは、データ通信サービスプランAと音声通話プランSを組み合わせれば、2,270円となる。回線速度は128kbpsと遅いが、データ通信やり放題、通話付きであるので、各キャリアに対して相応の競争力はある。
また、最近開始されて割と評判のいいIIJmio『mio高速モバイル/D』月945円年縛りなどなし、やhi-ho LTE typeD がある。どうも同じサービスであるらしいが、hi-hoのほうは年契約が可能で、年10,500で月当たり875円になるとのことである。
各プランの検討でさんざん迷った。で、結局ゴールデンウィーク中にイーモバイルの端末GS02(テザリング可)がオクで20,000円で出ているのを見て欲しくなったので、入札していたらその後即決で持って行かれた…。その間に、IIJmio SIMを気分で決定。これは、すでにAir-Edgeのプロバイダとして契約しており、申し込みに手間がかからないためである。で、それに見合う端末を選ぶことになるのだが、これには惨憺たる道のりが待ち受けていることにこの時点では気づいていなかった。
正直、私のドコモの通信サービスの理解など、まったくないと言って良い。師匠であるI氏によると『GS02やイーモバイルS51SE』はSIMフリーな端末でありSIMは使えるもののFOMAプラスエリアが使える800MHz帯W-CDMA通信に対応しているか疑わしい、とのことであった。じゃあ、I氏が使っているXperiaは何なんだ、と思うところであるが、これは『海外から入手したSK17a(北米仕様)』であり、root化により改造を施したもの、だそうだ。プラスエリアのことを考えれば決してSK17iは買うな、というご忠告もいただいた…。
そこで、偶然、F-12Cという端末を知る。ワンセグやFMラジオはついていないものの現時点では格安で売られている。しかもドコモ端末でありながらテザリング可能という情報も…。FMラジオは某社のレビューでは『付いている』という情報であったがとんでもないガセであり、製品には付いていないことをここで明記させていただく。
また、テザリングもビルドV18までは可能であったが、現在白ロムの主流である2011年12月以降出荷のモデルはたぶんV20でありドコモが『穴』に気づいてしまいWi-Fiテザリングがふさがれている、という情報があった。そこで、2011年10月の製品を探すことになったが、疲れていたのだろう。根負けした。結局、安ければいい、それでテザできればラッキー、ということでAmazonで12,300円で購入してしまった。
その後、オクでさらに格安で『2011年10月』の製品が出ていることを知り愕然としたが、I氏は『テザリングはrootをとればできますよ。』と教えてくれたので、若干救われた気がした。

IIJsimはデータ通信専用のSIMであるので、音声通信などは当然できない。これについては、050Plusで回避した。アプリを入れてテストしてみたら、128kでも良好な結果が得られたので契約してしまった。ただし、気をつける事項が一つある。
アプリをインストールして契約しようとすると『電話番号』を自分で決められる。これは最近おやじになってきて頻繁に変わる携帯番号をさすがに覚えきれなくなってきているので、若い頃から使い続けたTu-Ka端末の下四桁を指定した。これはすごくうれしいサービスである。その後申し込みの画面はクレジットカードの打ち込みとかやって、最終段階に下記の画面に。
050Plusは音声サービスをすでに契約している端末を対象としているらしく、申し込み最後に050Plus(NTTコミュニケーションズ)から確認の電話をするので、電話番号と認証番号を入力しろ、との文面が出現した。これには困った。そもそもIIJmio SIMである。電話はできない。そこで気を取り直し、試しにau携帯の全然違う電話番号に電話をかけさせ、そこで認証の番号を打ち込んでみたらF-12Cの050Plusが利用可能となったのであった…。

念願のテザリングについては、早速root化を仕込み、と行きたいところであるが40代半ばはそんなに技術的興味がないため、試していない。しかし、USBのテザリングについては簡単にできてしまったので、むしろ電車通勤者の私にとっては余計な電波を出さない分こちらの方が都合がよいと思われる。Wi-Fiは意外にも暗号化により速度が減じられる。もっと速い回線なら問題はないが所詮は128k。これ以上調子づいて落とすことはあるまい。
電車の中でPCにUSBケーブルでつないで使用したところ、正直『速い』のには驚いた…。電車内でradikoを聴きながらブログの更新をする、なんてウィルコム 4Xでは無理だったが、この128kはいとも簡単に行ってくれる。しかも、F-12Cについでに充電できるし。

端末のスピードも128kbpsどころではなく、140k-180kほどは出ている。反応(ping応答)も速いので、普通の3Gと見間違うぐらいである。これは使える…。

電池の消費が案外速い。朝まで充電して6:15に自宅を出るのだが、夕方には30%ほどになっているようだ。IMAPのアイドル受信のせいかな~っと思っていたが、I氏に言わせると『設定→アカウントと同期の設定→バックグラウンドデータ』のチェックを外すと、ビクト表示が緑→灰色になるものの電池の持ちが良くなるようだ。ただ、IMAP(メール)の受信については、アイドル受信をあきらめ、10分に1回取りに行くように設定している。CommuniCaseやK-9なんかのアイドル受信も試したが、今はホーム画面から直接リンクしているドコモ純正の『メール』アプリに落ち着いている。

今回3Gに変えた理由の一つに通勤時radikoを聞きたい、という欲があった。これについては、1時間半程度しかも海あり山ありの道中であるが、びっくりするくらい安定している。128kでも十分安定しており、ぷつっと瞬間的に空白時間が発生する、といっても0.2秒程度ではあるが、radikoは切れないので、私の中で重要な通勤ツールになりつつある。
また、帯域の確保という点でskypeの使用もまったく問題ない。¥690/月を追加すれば、固定電話に対し話し放題なんて魅力的だな。
しかし、IIJmioのHP上には、
SIMカード毎に、クーポン残量がない状態(最大128kbpsの通信時)で、3日あたりの通信量が366MB(300万パケット相当)を超えた場合、当該SIMカードを使った通信の速度を制限する場合があります。
とある。ちなみに、3日radikoを4時間ほど聴いて、また、メール、ブラウザその他の3日のパケの総合計を計算したら、300MBを若干超える程度であった。もうちょっとで制限が発動される…。計算上radikoはそんな帯域は食わないのであるが、実際の使用量はそんな感じであった。人によっては超えてしまう可能性があるだろう。パケ上限に達してしまい、IP電話が夕方からできなくなるっていう事態も想定されるかもな。安いし使わなければ損、なSIMである。今後もこのペースで使わせていただこう。

で、通勤時、帰りの電車で同じ駅から通うN君とたまたま一緒になったので、F-12CとIIJsimを実演して見せたところ、『真似していいですか。』となってしまった。すでに、F-12Cが彼の手許には届いており、また、来週IIJmioからSIMが届くということだそうだ。仕事速いな…。

案外速くて、安定性もいい。IIJmio SIMは私のような使い方にはぴったりな料金と予想を上回る『使いやすさ』がある。

F-12C電池持続時間 IIJmio
http://seikei-kami.blogspot.jp/2012/07/f-12c.html

2012年5月6日日曜日

ICR-RS110MF(S)

同僚に『無期限貸与』していただいたICR-RS110MF(S) 。かって予備機として購入したものであるが、FMラジオの感度が思わしくなく、一回開封しただけの新品として貸与していただいた。FMラジオの感度が悪い、という感想もいただいているが、私にとってはこの製品は子育て世代にはかなり難しい製品であり、いつかはほしいと思っていた製品である。生活費の確保に追われ購入する金がないため。感謝…感謝。

さて、この製品であるが、アンプスピーカーと一体の製品である。ICレコーダーであるが、この製品の売りとしては、FM STEREO/AMラジオチューナー付きレコーダーであり、ラジオサーバーとして有名なOLYMPUSのhttp://olympus-imaging.jp/product/audio/vj20/index.htmlと同型機と言ってよい(ライバル会社の製品をOEMで採用するなんて…本当はかなり出来が良いのかも)。また、使い勝手のよい機会として、SANYOを承継したパナソニックからも、RR-RS150-Kという製品が出ている。
パナもサンヨーも同族企業といってもよいくらいにかつては仲がよかったのであるが、ラジオの音作りとしてはパナソニックのそれではなく、どちらかというとソニーに近い素直な音がする。それに対してパナソニックの日本製のラジオはなんとも歯切れのよい音がする。Panasonic RF-U99とか、RF-U36などたまらない音だ。現行機である海外製のRF-U150Aはかつての心地よさは半減しているが、名残はあるようだ。

さて、FMラジオの感度が悪い、という件であるが、確かに通勤ラジオで販売されているソニー製
SRF-R431やSRF-M98に比べると劣るようである。これは内部の問題なのか、設計上の問題なのか突き止めようともしていないのでわからないが、ひとつの原因として、通勤時に使うとなると付属のヘッドフォン=アンテナが長すぎてマッチングしていないような気がする。
普段80MHz前後を聞いているとすると、1/4圧縮として、94cm程度あれば良いのだが、このヘッドフォンは驚いたことに全長160cmほどあるのだ。1/2圧縮をねらったとしても、今度は短すぎることになってしまうだろう。90MHz以上の周波数帯で、やっとマッチングする長さである。

そこで、別製品に付属していたヘッドフォン(90cmくらいか)を使用したところ、そんなに感度の悪さは実は気にならなかったのであったが、これが正解かどうかは保証しない。

アマゾンあたりのレビューでFMにノイズがのる、というのも我が家では確認できていない。通常時は自宅のクレイドル(アンプスピーカー)装着時には見通しの放送塔があるため、かなり良好な受信ができる。かといって、マンションの奥に設置しているため、かなり減衰しているのではあるが。本日は雷が鳴っており、受信にノイズが入ったのは、信じがたいが雷のせいだったかもしれない。今は収まっている。
また、AMについてもマンションの奥だからあまり期待していないが、なんとか付属のループアンテナで実用になっている。また、本体だけを離して、窓側に持って行けば良好な受信が得られる。ただし、我が家はかなり電波の強い地域であり、遠距離受信を本気に求めているわけではないので参考にならないだろう。もしかしたら、本機はアンテナを付け替えできるためBCL用途にも向いているかもしれない。

現在は、NHKのラジオニュースを5:00-6:00の間録音して、朝の電車で聞いているのだが(電車内は電波が弱い。特に山間部ではひどい)、そういった使い方にも簡単に対応できるのが本機である。また、ちょっとした研修会や、会議の際にもささっと取り出し気楽に録音できるのがいい。当然の話であるが。

こいつを使っていて思い出した。かれこれ6年前から4年前まで愛用したSANYO製携帯『W33SA』には当時にしては珍しくアナログTVとワンセグが両方とも搭載され、またFMラジオも同居していたが、こいつにはSpatializerの3Dステレオ技術が搭載され携帯のスピーカーといえども侮れないものであった。現在はスマフォの天下であるがここまでやってくれる製品は皆無である。ICR-RS110Mにはモノラルスピーカーしか搭載されていないが、ステレオスピーカーかつ3Dステレオが搭載されれば、かなり楽しめる製品になるに違いない。

2012年5月3日木曜日

Raziko 復活!

Androidの神アプリと言われている(おやじである私にはあまりこの表現好きではないのだが)『Raziko』が復活した。
そもそも、この4月にRadiko側が編成替え(放送局が増えた)をしたことにより、Razikoが結果的に締め出しをくらってしまったらしい。地域外ユーザー対策云々言われているが、この事実は未確認である。

復活の方法は簡単である。
RazikoとRadikoを双方削除し、それに加えて、SDメモリのルートにある変なJPGも削除しておく。で、また入れ直してあげるだけでよい。私のAndroidは1.6なので、このあたりうまくいかなかったが、再チャレンジしている間に聞けるようになっていた…。だめであれば、ESファイルエクスプローラでいったんバックアップをとっておいて、野良アプリとしてインストールする方法も。

なんかうまく書けないが、試してみてください。

2012年4月29日日曜日

脱原発:64自治体「首長会議」が「原発ゼロ」決議

政府民主党や自治体でも脱原発論議が盛んである。福島原発の事故は日本国民に相当な被害と困難をもたらしていることは違いない。
最近まで、『脱・原発』なんてことは一部の左翼が主張することと思われていた。また、公民や政治経済資料集では『反・原発』が背景として書かれていたようで、私はそもそも若い頃は左翼的思想の持ち主で当然『反・原発』であった。

しかし、社会的生活と社会利益の享受は『反・原発』思想にも変化をもたらした。すなわち、国の原子力政策の推進は国民が便利な生活とエネルギーを求めた結果であり、福島の事故はその経過点に過ぎないのである。確かに、被害に遭われた方もいらっしゃるし、東電の値上げ問題もあり、事故は多くの不幸と社会的損失をもたらしていることもあるが、これにより、おおかたの国民はいざというときに『コントロールできない』燃料を使うことを嫌悪したのではないか。
それが、標記の動きにつながっている。

これは、私も否定できない動きであるし、当然、もたらされた不幸による反動、という見方もできるだろう。ただ、今まで国が懸命に推進していた政策をここ数年にひっくり返す、というのはさすがに違和感があるのである。これに変わる政策を打ち出して、原発の廃炉の計画を組み、段階的かつ安定的に廃炉にしていくのならわかるが、民主党政権がやっているように点検で原子炉を停止させ、その後再運転させない、という今の行政は、電力を必要とする産業界はとうてい看過できないものだろう。それでも、黙っているのは言い出すと国民が黙っていないからである。もはや、私のような計画的に物事を実施せよ、というのは少数派であろう。

最後に言わせてもらおう。原発を造らせたのは、国民のわがまま、の結果である。また、即廃炉にせよ、というのも国民のわがままの結果である。代替エネルギーを探し、造り出していくのは国民の理性である。まさに今、日本国民は理性を尊重し発揮しなければならないときが訪れようとしているのではないだろうか。