2012年7月1日日曜日

The all songs of WINDY 【岩崎元是&WINDY】

高校生の頃は、身近にあった音楽は、だいたいニューミュージックと言われるものだった。ギターはいつも弾いていたので、好んでコピーしていたのは、オフコースとかチューリップ、長渕、そしてふきのとうだった。
予備校時代は、いったん音楽を断ち切っていたものの夏が終わる頃、家にあったAIWAのでっかいラジカセCS-75Xを親に電話して送ってもらったりした覚えがある。冬に帰省したときはハーモニカ『メジャーボーイ』を鞄に詰めて横浜に戻ってきたな。

そのラジカセで開局したばかりのFM横浜をよく聴いていた。うーん、たしかFM横浜の試験放送も聴いていたような気がするが、開局が1985年(昭和60年)12月20日なんで、聴いてないかな。秋口には、『ふきのとう』の新しいアルバム『星空のページェント』が発売され、FM横浜の15:00頃からの番組、タイトル名は忘れてしまったが細川俊之氏と香坂みゆきさんがやっていた結婚式場が提供している番組で流れていたっけ。
その中に収録されていた『Time goes by』がとりわけ印象に残っている。この曲を聴くと横浜六角橋商店街の町並みを予備校の行き帰り、とぼとぼ歩いていた自分がよみがえってくる。

自分一人の幸せに
悩み苦しんだわがままな日々

花屋の店先で君が
僕の腕を引き止めたことがあるよね

今だけを走り続けたかった
明日を見つめるのが怖くて
ほほに流れる涙さえ拭いてやれず
あれから
Time Time Time Goes by


さて、予備校のクラスは一応、『一流~二流大学私学』に分類されていたものの、成績不良のため年末に『こんな成績じゃ三流も無理』と机を叩かれたくらい成績は悪かった。一科目だけ政経(正確には現代文も向かうところ敵なしではあったが…)は気を吐いたが、残りの科目は偏差値は至極底辺と言っても良かったので、総合すると人並み以下となってしまった。そんなとき、高校の国語教師の言葉を思い出した。駿台『英文法問題頻出問題精講』の後半部分の英熟語だけ覚えろ。そうすれば、結構受かるぞ…。
もう、受験まで一ヶ月あまり。目の色を変えて語呂合わせしながら覚えてみたら、自分&周囲の予想を覆す結果が転がり込んできた…。

さて、晴れて大学生になったが、音楽をやっていたのは前述の通り。そして夏が終わる頃、地元のFM局を通じてとあるグループのサウンドに注目することとなった。その名は、『岩崎元是&WINDY』。残念ながらヒット曲もさほどなくすぐに活動もやめてしまったので、作品もさほどない。ただ、2枚のアルバムはかなり完成度が高く、こんなサウンドを是非やってみたいものだ…と思わせる作品がちりばめられていた。
一枚目のアルバムはコーラスワークを駆使したナイアガラサウンドを彷彿させる音作り、かと思わせておいて、二枚目では井上鑑による洗練された音作り、コーラス隊は岩崎元是合唱隊(一人でハモり)をはじめとして、やまがたすみこ、伊集加代子などを起用しており驚きの作品群であった。
岩崎氏は現在、作曲家、編曲者としてのご活動をされており、当然これらのアルバムもご自身の作品が主であるのだが、『School Days』では岩崎さんぽくない進行だったので作詞者を見たら吉田美奈子となっていた。今でも私自身かなり好きな曲である。

岩崎さんのボーカル自体は、杉山清貴を少し柔らかくしたような感がある。当時ヒットしたのはオメガトライブだったが、予備知識がなければ聞き分けることができないだろう。しかし、似て非なるもの、杉山清貴を『エレキギター』とするならば、岩崎氏のボーカルは『クラシックギター』くらいの違いがある。
一度聴いてみたい方はYouTubeで『岩崎元是』で検索すれば聴ける。本当は岩﨑元是らしいけど。

さて、その岩崎氏の手により当時の作品群がデジタルリマスターとなって『The all songs of WINDY 』というタイトルで発売された(from SOUTH AVENUE はデジタルマスタリングだったような気が…、不確か)。未入手のシングル目当てに是非購入したいと思うが、在庫がなくて…。

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