2012年7月28日土曜日

The all songs of WINDY 【岩﨑元是&WINDY】を聴いてみた!!!

先日、『岩崎元是』氏の本当の名前は、『岩﨑元是』という表記だと書いたのであるが、今回のタイトルはその表記で…。ただし、『岩崎元是ファンのページ』には、ご本人からたびたび書き込みがあり、名義は『岩崎元是』だったりするので、ご本人はあまり気にしてはいないらしい…。

さて、『The all songs of WINDY』を入手した。私も若いときは音楽をやっていたし、羨望のまなざしで尊敬するアーティストも当然いたが、その中でどれが一番好きか?と問われれば、『岩﨑元是&WINDY』と答えるだろう。

『誰それ?!』『ハム太郎の音楽担当の人だよ』(笑)。ボーカル(コーラス)はモジャ公でも聴けるし。
ちなみに、今から17-18年前になるかな…。嫁と娘と一緒にハム太郎を見ているとき、主題歌を聴いてたら俺『この音楽、岩﨑元是じゃないのか…』って言ったら、『まさかあ、あっはっは』と嫁に笑われたんだが、出てきたクレジットを見て一同びっくり。

おそらく、何千回と繰り返し聴いている。ちなみに冬でも(笑)。
発表した数少ない曲はすべて完成度が総じて高く、その分エネルギーを消費してしまったのだろう。活動の期間は長くないが、それがまた、好きなところでもある。『伝説の夏の翼』ではなく、『伝説の夏のバンド』となってしまった。
夏と言えば、当時は『山下達郎』や『サザン』の代名詞みたいなモノで、そこを新興『TUBE』が切り崩しにかかっている時代だったな。まったく無名だったが、『東レ』のCMソングだった関係もあって、曲を聴けば『聴いたことがある…』というくらいだったか。

その編曲からは想像できないものの、何となく『TULIP』のコード進行やベースライン(特に下がっていくところ)に似ているな…とは思っていたが、ご本人が言うには『TULIP大好き』だったとのこと。私も小学校時代から『TULIP』は大好きであったので、そんなところも影響しているのか…。

さて、慢性金欠の私だが、やっと『The all songs of WINDY』を入手してスマフォに突っ込んで一通り聴き終わったところである。ほとんどすべての曲は購入済みであるが、私が予備校に在籍していた頃の発表曲『星空のガレージ』は初見であった。しかも、なんていい曲。メロディアスな『Imagine』みたい…。

『HEART WASH』はアナログ版とCD版双方を保有しているが、アナログ版のA面『Parking』の最後尾フェードアウトしていくときに雨の音がフェードインしてくる、そして雨の音は止まない(アナログレコードの特性を利用したもの)、みたいなアイデアはいったい誰が考えたんだろうか…。当時はほとんどがフルオートプレーヤーでたぶん雨の音が途中で『ブチッ』となったに違いないが、マニュアルのプレーヤーの方などはきっと雨かな、と思って起きてみたら、レコード盤が回りっぱなしだった、なんてこともあったのではないか。
このアルバム、当時のCBSソニーによくある音質で、私は実はこれが…だったりするのだが、このことについては後々岩﨑氏が言及している(私が知るCBSソニーのアーティスト、たとえば村下孝蔵とかオザキとかもこの音質である。コンプレッサーまでは良いのだが、リバーブを全体にかけてしまっており、本来の音がつぶれてしまっているような感を受ける。岩﨑氏も今回の作業にあたっては、このモヤモヤ感に悩まされたとのことである。

しかし、曲もサウンドも良くできている。私の兄に聴かせたら一発で気に入ってしまい、結婚式の入場曲に使用したくらい。珠玉の作品集である。

ご本人は、これらの作品群を挫折の象徴だとし、できれば避けていたかったとのことである。しかし、ファンにとっての岩﨑氏の音楽は、私の場合、大学受験で失敗をし、浪人、失恋、結婚、転職、そして回顧と、すべての場面につながっており、私の半生の中で(頭の中で勝手に)一番使用されている挿入歌と言って良い。
私も当然挫折はあったが、岩﨑氏の提供してくれた楽曲は決して挫折なんかしていない。岩﨑氏の認識してくれたとおり、挫折を含めて我々の青春の象徴ではなかったか。

最後の作品『眠り続けたい』もかっこいい。エレキギターでコード一発、わざとハウらせ、高音の余韻の中にアコースティックギターがストロークで参加してくる。なんと神秘的でかつ力強いイントロなんだろうか。音楽をやっていた端くれとしては、まさに理想とする音作りであった。当時ローソンで発売していたビデオクリップ集の中にPVが入っており、最近までYouTubeでも見られた。当時、友達の下宿であれを見て、レコード屋まで買いに行った覚えがあるが、その店にはアナログ盤しかなくてそれが未だに我が家にある。また、その後苦労してデジタル変換してMDとかMP3とか、20代-30代前半の頃はいろんな聴き方をしてたな。また、どうしてもCD盤が欲しかった楽曲である。ちなみにB面の『海岸通り物語』は『from South Avenue』をCDで購入したので、データ変換は比較的楽だったが(当時はMACでCD作成をしていた)。GORO氏のジャケットも相変わらず良かったよね。
今回のジャケットもGORO氏の制作で、あの頃の若者はもう40-50代、職場ではサラリーマン生活のまとめとして一定の地位を与えられる中で(でも私はヒラ社員だけれども)、今日は休日、家族は私を無視して外出、たまには夕方、あの頃彼女と歩いた海岸でも犬の散歩がてら行ってみるか…、などという世界を想像してしまった…。彼女はもちろん『海岸通り』に登場する彼女である。
このあたりは、それぞれがそれぞれの想いで解釈して良い部分でもある。私の中での彼女は…。当然、嫁ではない(笑)。嫁は今や鬼と化した…。

カラオケ行っても『岩﨑元是』名義の曲は見ることないのだが、1回だけ確か新宿のスナックで『My Favorite Girl』を歌ったことがある。評判であった。確か、会社(某省系列の国の法人)の同僚と行った時のことであり、私の嫁(当時その予定。でも鬼になる予定は当時想定外)も中にいた。上司は、『こういうの(曲)、本当いいよね~』って言っていた。あれは、平成4年だったかな…。

さて、今度はまた岩﨑元是ボーカル作品の新作を聴きたいものである。セルフプロデュースによる再メジャー化も是非お願いしたい。


岩﨑氏の思いと曲紹介はこちら。ファンとしては、驚くべき事実と制作に関わる裏話の数々である。『サヨナラ、君のロンリネス』など岩﨑氏の思いとは裏腹に発表してしまったようで、後悔している、とされているが、案外、曲って手間数かけて作るよりフレーズが天から降りてきて、それをそのままやっつけてしまった方が人に受けたりするところもある。それは、なかなかどうなるかわからないところ。岩﨑氏は後悔しても、ファンの中では代表的であり大好きな曲の一つではないのかな。
Strings-1の由来も驚いた。私はずっと『My Favorite Girl』のストリングスバージョンかと思っていたが、『Ah~』(夏の翼)の部分だったなんて…。
http://www.most-company.com/iwasaki/tasow/index.html

たぶん、ご本人も知らないと思うが、『君が残した夏』がFM静岡(現K-MIX, JFN系)のジングルで使用されていた時代があった。なんか、局内にファンがいたみたい。結構WINDYナンバーがかかっていたな。あれから25年…。

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