2012年5月6日日曜日

ICR-RS110MF(S)

同僚に『無期限貸与』していただいたICR-RS110MF(S) 。かって予備機として購入したものであるが、FMラジオの感度が思わしくなく、一回開封しただけの新品として貸与していただいた。FMラジオの感度が悪い、という感想もいただいているが、私にとってはこの製品は子育て世代にはかなり難しい製品であり、いつかはほしいと思っていた製品である。生活費の確保に追われ購入する金がないため。感謝…感謝。

さて、この製品であるが、アンプスピーカーと一体の製品である。ICレコーダーであるが、この製品の売りとしては、FM STEREO/AMラジオチューナー付きレコーダーであり、ラジオサーバーとして有名なOLYMPUSのhttp://olympus-imaging.jp/product/audio/vj20/index.htmlと同型機と言ってよい(ライバル会社の製品をOEMで採用するなんて…本当はかなり出来が良いのかも)。また、使い勝手のよい機会として、SANYOを承継したパナソニックからも、RR-RS150-Kという製品が出ている。
パナもサンヨーも同族企業といってもよいくらいにかつては仲がよかったのであるが、ラジオの音作りとしてはパナソニックのそれではなく、どちらかというとソニーに近い素直な音がする。それに対してパナソニックの日本製のラジオはなんとも歯切れのよい音がする。Panasonic RF-U99とか、RF-U36などたまらない音だ。現行機である海外製のRF-U150Aはかつての心地よさは半減しているが、名残はあるようだ。

さて、FMラジオの感度が悪い、という件であるが、確かに通勤ラジオで販売されているソニー製
SRF-R431やSRF-M98に比べると劣るようである。これは内部の問題なのか、設計上の問題なのか突き止めようともしていないのでわからないが、ひとつの原因として、通勤時に使うとなると付属のヘッドフォン=アンテナが長すぎてマッチングしていないような気がする。
普段80MHz前後を聞いているとすると、1/4圧縮として、94cm程度あれば良いのだが、このヘッドフォンは驚いたことに全長160cmほどあるのだ。1/2圧縮をねらったとしても、今度は短すぎることになってしまうだろう。90MHz以上の周波数帯で、やっとマッチングする長さである。

そこで、別製品に付属していたヘッドフォン(90cmくらいか)を使用したところ、そんなに感度の悪さは実は気にならなかったのであったが、これが正解かどうかは保証しない。

アマゾンあたりのレビューでFMにノイズがのる、というのも我が家では確認できていない。通常時は自宅のクレイドル(アンプスピーカー)装着時には見通しの放送塔があるため、かなり良好な受信ができる。かといって、マンションの奥に設置しているため、かなり減衰しているのではあるが。本日は雷が鳴っており、受信にノイズが入ったのは、信じがたいが雷のせいだったかもしれない。今は収まっている。
また、AMについてもマンションの奥だからあまり期待していないが、なんとか付属のループアンテナで実用になっている。また、本体だけを離して、窓側に持って行けば良好な受信が得られる。ただし、我が家はかなり電波の強い地域であり、遠距離受信を本気に求めているわけではないので参考にならないだろう。もしかしたら、本機はアンテナを付け替えできるためBCL用途にも向いているかもしれない。

現在は、NHKのラジオニュースを5:00-6:00の間録音して、朝の電車で聞いているのだが(電車内は電波が弱い。特に山間部ではひどい)、そういった使い方にも簡単に対応できるのが本機である。また、ちょっとした研修会や、会議の際にもささっと取り出し気楽に録音できるのがいい。当然の話であるが。

こいつを使っていて思い出した。かれこれ6年前から4年前まで愛用したSANYO製携帯『W33SA』には当時にしては珍しくアナログTVとワンセグが両方とも搭載され、またFMラジオも同居していたが、こいつにはSpatializerの3Dステレオ技術が搭載され携帯のスピーカーといえども侮れないものであった。現在はスマフォの天下であるがここまでやってくれる製品は皆無である。ICR-RS110Mにはモノラルスピーカーしか搭載されていないが、ステレオスピーカーかつ3Dステレオが搭載されれば、かなり楽しめる製品になるに違いない。

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