2011年7月10日日曜日

自治体 公衆無線LAN フリースポットとWi-Fiスポット

我が社の計画した公衆無線LAN フリースポットの展開が完了した。今回は14箇所の配備+本社1箇所の交換である。
昨年、ソフトバンク社の営業が来て、我が社の管轄地域内で『是非とも我が社のWi-Fiスポットを展開してもらいたい』ということだったので検討を開始したが、次の条件で結果的に折り合わなかった。
・機器についてはいわゆる『占用』であるが、ソフトバンク側は設置するのに『無料』で電話線をADSL化するから電話線を貸せということだった。これは公有財産の取り扱い上できないことである。我が社の電話はソフトバンク『おとくライン』であるが、安く電話を運用できているはずだから貸せと恫喝されたがこれも次元は別な話なので断った。
・ソフトバンク社営業は、『無償で設置します。』という話であったが、規約などを調べると無償で設置するのではなくあくまで設置者(お客さん)が設置するもので機器が壊れたり移設などもお客さん側に回復の義務(管理責任)が発生すること(こういう考え方ではそもそも占用ではない)。機器の撤去においても『違約金』が発生する。『占用』なのに違約金とは…。
・営業が言うには、公益、地域情報化にも役立つということであったが、実際ソフトバンクの携帯のみ使用でき(接続については当面無料と言っていた)、ソフトバンク以外の他社ユーザーが使用するには480円/日という通常あり得ない提供価格となる。これは事実上、ソフトバンク社のアンテナを庁内に設置させてあげているようなもので、だから『電話線を貸せ』ということにはつながらない。
・出先への展開については、本社が努力しろとのことだった。ソフトバンクの機材を置くのにどうして俺が労働力を負担しなきゃいけないのか。

結局、ソフトバンク社の営業は来なくなった。電話線と管理責任の面だけ解決してもらえれば設置させてあげたのに、とも思うが。
しかし、その後、http://mb.softbank.jp/mb/information/details/110218.htmlのような報道発表があり、あからさまに端末の制限を行ったのは正直閉口した。制限してるのに何で『サービス向上』なのか。やっぱりこの会社は変(嘘つき)と言わざるを得ない。
なんとも…、一緒に商売しなくて良かった…。

残念ながら、ソフトバンク社とタイアップして大規模展開してしまったところも。
http://www.city.hagi.lg.jp/soshiki/detail.html?lif_id=30870
とか、
http://www.okinawa2go.net/(現在リンク切れ、詳細はokinawa2goでググってください)
など。
少なくとも役人は特定の会社の片棒を担いではいけないと思うが、結果的にソフトバンクの利益になってしまっていることに危惧を覚える。
ということで、わが社は汎用性が高く、自力で設置するフリースポットを採用した。しかし、これについてもかなり気に入らない面があるが、それは後日書くことにする。

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