2011年7月16日土曜日

女子サッカーと封建制

なでしこが快進撃である。確かに男性のサッカーに比べれば迫力、体力、技術も劣るらしいし注目度もないのであるが、それはそれ。世界の強豪たちと渡り合う姿は久しぶりに明るいニュースである。
しかし、冒頭に男性に比べれば…、劣る、とは書いてみたものの、素人目にはなんとなく、なでしこは体格差で劣る日本人の闘いかたを教えてくれているように思える。
要素は、スピードと、敏捷性、そしてパスの正確さ、ということである。男子サッカーでは、いいところでも相手に倒されてしまうのだが(ラフプレイは日本人は不得意)、なでしこの場合、倒されながらシュートを放つ。または、倒される寸前に放っている。これが男性との決定的な差である。もしかしたら、その瞬間の判断力の差、かもしれない。
走りながら無回転を放つ技量にも感服した。

チームの中の何人かは、震災でチームの経営が危機になっているとも聞く、また、海外に活動の場を移した、とも報道される。また、実際に被災したり、肉親、知人がなくなったりした方もおられるのではないか。なにかの一大事に選手が想像以上の力を発揮するときがある一例かもしれない。昔の横浜フリューゲルを思い出した…。

しかし。今回の教訓はこれだけでない。試合後相手を讃える姿、これこそ日本人の姿である。
また、『To Our Friends Around the World Thank You for Your Support』(世界中の私たちの友よ、サポートありがとう)に当初これは日本人らしくない発想だな、とは思ったものの震災後に向けられた支援のことを言ってるのか、と一人納得した次第であった。

日本人らしい発想、これは封建制を体験したことに他ならない。これは武士道と共通するものがある。未だ、日本は某国など追い付かれてはいない。この精神性を世界に広めることも日本人の責務ではなかろうか。

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