2011年7月25日月曜日

中国鉄道事故

既に報道にあるとおり、事故により貴重な人命がまた失われた。驚くのは中国当局の人命軽視と復旧の速さ、なんというか、この国には検証という概念があるのかどうか。
私の知る中国は、こんな軽い国ではなかった。『徳』の実践、特に蒋介石が『日本人を恨まず徳で当れ。』と言ったことは有名である。ただし、中国は裏腹に実利を重んじるようだ。満州や台湾の文化文明の進歩は中国にしたら(゚д゚)!仰天だったに違いない。これらの2地域が手に入るのであれば、戦後賠償なんてものはまったくいらなかったに違いない。
しかし、その後、国内の政治的な必要性から反日教育がなされるようになったのは天安門以降のような気がする。それまでは、日中ともに手を携えて、というのが世論だったような気がするのだ。日本は大量な資本を大陸に残し、中国は残された資本を活用し、ソ連に対抗する勢力を作り上げる。それが日本の大陸進出の目的だったのだから。
これが、早々に裏切られる。中国共産党の台頭である。共産党は中国東北部を拠点としていたので満州の資本さえあれば革命を遂行できる、ということになった。

車両を埋める、寄りかかった車両を落とす、というのは日本では考えられないことである。普通、持ち上げるだろ。なんか信じられない。これが日本と中国の差である。

知的財産権問題に関して、実は予言している人がいた。このことは私も1年前、新聞各紙に取り上げられていたのでかすかに覚えていたのだが、
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aFCrUkvxBgRA
JR東海:中国への新幹線売り込み考えず-知的財産権の扱いに懸念 2010/04/06 12:54
という記事がある。こうなることは予想してたんだよね。だから、JR東海は売らなかった。でも、JR東日本と川崎重工が売っちゃった。
『JR東日本と川重によって中国に技術を売り飛ばされたJR東海が怒りの会見』となり、同時に、『JR東海会長の「中国高速鉄道批判」に、中国の専門家が反発 2010/04/07(水)』につながっていく。なんと、JR東海会長は事故を予言していた。まあ、運行がかなりだらしないという話だから、誰でも予言はできるんだろうけどね。
上海万博のパクリ事件の時と構図は変わっちゃいない。
『中国新幹線の特許申請に不快感 JR東海社長「日本の汗と涙の結晶」』2011.6.29
国の誇る機密を売って裏切られるんだから、そりゃ国民は怒る。JR東日本の責任なんだから、JR東日本が責任とれよ!!って言っている。

ここまで書いてくると、安全性と知的財産の保護というものはなぜか比例するようにも思えてくるのだが。

7/26 追記 衝突の速度と、高架橋からの落下速度を考えると、犠牲者は桁違いに膨らむと思われる。300人程度だろうか。39人が事実とすれば、営業が成り立たないくらい空いている路線である。
落下した車両をいじくり回すのが日本製パワーショベルなのに、高速鉄道で特許出願って。中国政府は正直になるべきだ。『徳』のある対応を望む。
その後の中国の報道を伝え聞くところによると、かなりの反発が推見される。なんだか、珍しく政府の統制に従っていないような。反日が国家統制のシンボルだったのだが、ボロが出始めた予感。いよいよこの国は分裂に向かうのだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿