2011年6月19日日曜日

合衆国の誤り

第二次世界大戦でヨーロッパがドンパチしているのを見て参戦の機会を伺っていた合衆国政府であるが、時の民主党政府は、
『ドイツ側についており、中華民国と紛争状態であった有色人種の日本政府を外交挑発し、また、禁輸措置をすれば必ず日本は必ず打って出てくる。これを機に、ヨーロッパ戦線へ繰り出す。』という版図を描いた。
しかし、そう考える勢力ばかりでなかった。なんと共和党は、
『日本を敵対視しない。日本と共同してソ連と戦う。』
という考え方であった。当時の東アジア勢力図はソ連 vs 日本であり、中国は混乱期を迎えていた。日本を叩くことは東アジアの安定のためにならないことは容易に想像がついたことであろう。
要するに、民主党は10年のスパンの政策を実践したが、共和党は100年の長期政策を主張していたのである。

もし、日本が合衆国と戦争をしていなかったらどうなったか。
現在の北朝鮮問題はなかっただろう。しかし、満州はソ連領かも。ただし、日本は大平洋と大陸の二方面作戦に失敗したのであって、大陸に限れば勝利していたかもしれない。満州は日本人、そして女真族からしても王道楽土を実践していたと言うし。
しかし、インドネシア等の解放はずっと遅れることになったかもしれない。
今のような中国の覇権主義も中国共産党もなかった。朝鮮の人々は我々以上に日本人であったし、日本の恩恵を最大限に受けていただろう。それを選択すれば、の話であるが…。
中華民国は南京政府が正当な政府であり、国民党と共産党政府は存在し続けることはできなかった。むしろ、共和党はそれで良かったともいえる。また、日本の戦争により残してきた功績は認めてはいけないことかもしれないがあまりにも大きいのである。

第二次大戦後は米中の同盟など5年も持たなかった。まあ、米は国民党政府を支持したし5年後は共産党政府にとって代わられたので、同盟が継続するなんてことはなかったが、その後の東アジア情勢をみればやはり、信頼のおける国、それなりの武力を有する資格のある国は日本であり、米国の戦争外交は明らかに誤りだったと言える。日本の敗戦は、日本以上に米が失うものが大きすぎたのだ。日本の至上命令としての対ソ防衛は日本に代わって米が担当することになった。まさか、日本を100年ほど苦しめていた大国が、日本の敗戦以降、亡霊のように合衆国を襲うことになろうとは、対日戦を画策した連中がそこまで読んでいたとは到底考えられない。

しかし、一番不思議なことが日本で起きている。戦後、66年もの間、日米の安保と交流は安定している。今般の空前の規模とも言われた『トモダチ作戦』なんかは代表的な例である。むしろ、それが、戦前の日本の地位が失われたことに対する代償のようにも見えるのだ。都市の空襲と原爆による死者は、今回の震災の比ではない。この大いなる代償を今後も合衆国政府は払っていくのであろうか。一言で言えば、合衆国の偽善と詐欺的な外交により、日本の利権と国土を失わせ都市を破壊し人命を奪った補償を、現在に至るまで合衆国は負わされているようにもみえる。

しかも、だ。国防については『委託契約』で合衆国に依存してるし。かつての満州みたい。ただ、予想として、2040年あたりに安保の転換期がありそうな予感がする

米国の先進的な武器を一番正確に使いこなせるのは日本の自衛隊である。今見える脅威についてはその路線でいいと思うが、100年先の脅威についてはどうか。私はむしろ、航空機、艦船を『自力』で製造し、むしろ合衆国に技術供与できるくらいのレベルにならないと駄目だと思う。また、核の平和利用もいいが、平和利用を促進するための核の制圧、も考えなければならない。その中で核武装という結論に達すればそれもやむを得ないことだと考えている。

日本は、有色人種であるが故に戦争になるように挑発され、連合国は簡単に叩けるはず、と思っていたが叩かれてしまい、盛り返しても犠牲は多くなるばかり。島を占領するのに万単位の犠牲は普通出さない。それだけ日本軍は強かった。
で、最後は人種差別、というか、サル程度としかみなされていなかった日本人に対する実験台としての原爆投下である。この事実は日本国民は忘れてはならない。合衆国に感謝するべきときはすべきだが、特に戦後教育のように騙されてはいけない。日本だけが悪者ではない。むしろ、戦後の教育は、日本がなぜ参戦しなければならなかったのかを示すべきである。日本は首に刀を突き付けられ後ろから脅迫されたのである。正当防衛を主張できる状況ではないのか。終戦直前には一般人の虐殺までを体験している。当時、どちらが悪い政府だったのだろうか。

到底、戦犯など事後立法で裁けるものではない。日本はそれによく耐えたし戦負国の『特権』としての平和を謳歌してきた。まさに戦前、日本国民が望んでいたであろう平和を享受してきた。
しかし、この幸せはこれから100年続くのであろうか。

U.S. Strategic Bombing Survey Report ( Pacific War ) 1946
日本の指導部が国家の存亡にかかわる利益の為にと固く信じて、戦争を始めたことは明らかである。これに対してアメリカ は、単に自分達の経済的優位と主義主張を押しつけようとしたのであって、国家の存亡にかかわる安全保障のために戦ったのではないと、アメリカ人は信じていた。

日本こそが白人至上主義を改めさせ、世界の歴史を変えたのである。

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