2011年3月6日日曜日

WGAによりリソース不足に陥った件

わが社のマシンはほとんどすべてWindows XP Professionalである。ADは2008SVであるが、いまだWindows 7に対して未調整…というかかなり深刻な障害があり、例えばログオンに一時間以上かかったり、ポリシーが適用されるとマシンの速度が遅くなったり、ファイルサーバーの閲覧に時間がかかったりでどうしようもない。検証は常に行ってはいるのだが、ログオンに一時間かかるのではちっとも作業は進まない。3回サーバーの設定を変更して、そのたびにクライアントを3回再起動すれば午前中が終わってしまう(笑)。
ということで当面XPに固執するわけだが、そのXPも安定的に稼働しているとは言い難い。わが社のADのポリシーは、職員クライアントに対しては移動プロファイル+フォルダリダイレクトであるが、平成22年の3月くらいからであろうか、一週間に2-3台くらいの規模でログオンできなくなったり、フォルダリダイレクトのフォルダが見られなくなったり、という障害が発生していた。そのたびにプロファイルを初期化して回避していたのだが、昨年12月中旬ころから数が増え始めいよいよ大規模障害になる予感が漂ってきた。しかも対象機は2006-2008年に導入されたF社マシンに限定されている。

ふとイベントログを除くと、頻繁にWGAが記載されている。WGAはWindows Updateにより勝手にMicrosoftから送られ、一般ユーザでは実施できない。あくまで管理者でないとWGAは答えることができないのでプロセスは残ったままとなるのだが(たぶん)、このときのWGAは答えないとそのプロセスに加え、もう一つのプロセスを発生する仕組みになっていた(らしい)。で、それにも答えないとまた一つ、それにも答えないとまた一つ、どんどんとプロセスを作りやがった(らしい)。
で、結果的にどうなったか。リソース不足となり、わが社のマシンでは、ネットワークボードにまず影響が出た。ネットワークがハングって、フォルダリダイレクトにより提供されていたデスクトップがアイコンが出ないまま表示されたり、当然ファイルサーバも使用できなくなった。対象機を使用している職員は仕事できなくなってしまった。

わが社の精鋭部隊のこの案件にとった対策は、①管理者になってWGAを実施すること。 ②NAV(アンチウィルス)をSEPへバージョンアップ ③ホームページでWGAを再度かける ④Winows XP SP2をSP3にすること
であった。それ以来この障害は回避することができた。

対象機は300台ほどあったのだが、130台上記の対応をとった後、WGAのサイトが消滅しHPでWGAをかけられなくなってしまった。また、その後WGAやアップデート等上記の対応をとらなかったPCについては障害が一切発生しなくなってしまったところを見ると今回の件はMicrosoftによって仕組まれた、のは明らかである。WGAのページを隠すことによりMicrosoftは証拠隠滅を図ったのである。

正規のユーザかどうかチェックを行うために、正規のユーザに損失を与える、ということをどう思いますか。Microsoftさん。不法行為ですよ。
                   TN07Tで復活したWGAをかけてみた

0 件のコメント:

コメントを投稿