2013年1月15日火曜日

debian (sqeeze) 無線LAN不具合…NetworkManager

先週末から挑戦していたdebianだったが、本日また新しい障害?に出くわした。
自分の会社に持っていき、会社帰りに駅の構内で野良APにつなごうと思ったのだが、接続が思ったようにいかない。自分が遊んでいるLinuxでは普通無線LANの強度表示が出るのだが、相変わらず有線LANの接続表示のまま、であった。この表示のまま自宅では無線LANに接続できていたし、気にはなっていたが実利上は不利益はなかったので、まあ、しょうがないかな、くらいにしか考えていなかった。でも、その他のAPにつなげないとなると問題である。
 
左から二番目がその問題の表示。


実は、5回ほどdebianのセットアップはやり直した経緯がある。どうやら、インストール媒体のLive CDで無線LANにつなげると、この不具合が発生するような気がする。というのも、一回Live CDで自宅無線LANの設定を失敗したときに、普通のLinuxでお目にかかるNetworkManagerのアイコンが出現したからだ。

そこで一回NetworkManagerを削除→再インストールすればいいかもっということで、帰りの電車の中でやってみたら二度とネットワークにつなげなくなった(笑)。そこで、昨日の夜時点でのディスクイメージを用いて、『電車内リストア』を敢行、でとりあえずネットワーク(USBテザ)にはつなげられるようになった。

家に帰って調べてはみたものの、同様な現象は大先生に聞いてもあまりない様子。ただ、debianの子どもである、ubuntuはNetworkManagerの不具合があるとのこと。ただ、なんか違った現象のような…。ピンとこないのが実情であった。

そのうち、海外の英語のページにNetworkManagerの設定ファイルが真とか偽と書かれているページを発見。もしかしたらこれかもっていうことで、設定ファイルの書き換えを実施してみる。

/etc/NetworkManage/NetworkManager.confの、

[main]
plugins=ifupdown,keyfile

[ifupdown]
managed=false  true

に書き換えてやって再起動。
見事に、

というような表示になったのであった。

昨日のEvolutionの不具合は、もしかしてこれが原因かも…。




2013年1月14日月曜日

debian (sqeeze)のインストール記録

Vine Linuxで研究していた『EIOffice』。完全動作させるために、Linuxのデストリビューションを変更したり、古いものを探しだしてきてやってみたりしたが、作業は難航を極めた。CentOSでも、最新のパッケージでは動作しなかったので、まあ、そういうものなんだろう、と諦めてさらに今回debianに挑戦することにした。
まあ、debianでもEIOfficeは動作しなかったけれど。

debianのホームページから最新のLive CDをダウンロードしてみたので、USBメモリに入れてみてまず起動。USBメモリに導入するのも結構大変な作業ではあるが、『Unetbootin』を使用した。Live CDのISOイメージをただ指定すればよい。

で、内蔵ハードディスクの2番目の領域にインストールした。普段は至極redhat系のインストーラに慣れ親しんでいる男である。領域やMBRなどを消してしまいそうで大変であった。特にMBRのインストールはredhat系と違ってパーティションを切った直後に指定するのではなく、インストールが終わってから設定するようになっている。しかも、『ブートパーティションの最初のセクタ』を指定するのではなく、/dev/sda2みたいな指定をしろと言われ、やってみたらエラー(笑)、でそしたら(hd0,2)みたいな指定でも可能ですよ、と書いてあったのでやってみたらOKになった。

[日本語フォント]
その後、起動させてみたところ、なんと!!っ…。日本語が読めない。どうやら、日本語フォントが入っていない様子である。
そこで、
$ apt-get install ttf-takao
をまず行った。普通のIPAフォントでもいいらしいし、フォントマネージャを使って直接入れてもいいのだが、管理者側、例えばパッケージマネージャでは相変わらず文字化けしていたので、大事なのはapt-getで入れることらしい。

[アップデート]
Synapticパッケージマネージャあたりで、すべてのアップデートを実施する。

[murrineエンジン]
テーマエンジンであるmurrineが個人的に好きなので、こいつを入れてあげる。
$ apt-get install gtk2-engines-murrine
ちょっと繊細なテーマ(というかコントロール)も手に入る。

[docky]
テーマはMacOSXライクなものを目指しているので、dockyを入れてあげる。
$ sudo apt-get install docky

dockyを入れたあとに、画面下半分が真っ黒になるので、普通のユーザーでこのコマンドを打ってあげる。なんだか、metacityのコンポジットがどうのこうの、ということらしい。
# gconftool-2 --set '/apps/metacity/general/compositing_manager' --type bool true

[ibus-mozc]
日本語入力は何も入っていない。そう言えば、昔はcannaやWnnをよくインストールしてたっけな。muleとかもそれに対応させなければならなかったので、異常に難しかった。ATOKX2も持っているが、最近のは動かすのも大変だから、あまりチャレンジしたくない…。
ということで、先人のページを参照し、

1. http://linux.ikoinoba.net/file/ikoinoba-release_6-1_all.debを取得する。
2. $ dpkg -i ikoinoba-release_6-1_all.deb
3. 一応、パッケージをアッブデートする。
4. $ sudo aptitude install ibus-mozc
5. ここまで完了すると、メニューバーの『システム』→『設定』→『ibusの設定』ができる。
6. /etc/environmentファイルをエディタで開いて、"IBUS_SNOOPER_APPS=xchat,pidgin,empathy,gedit"という文字列を単純に追加する。
上図は実施しなかった。

[プリンタ]
$ sudo apt-get install lsb
あとは、ホームページからLinuxドライバを持ってきてパッケージインストールしてあげればよい。隔世の感。


[LibreOffice3.6]
これはなんともいろいろなことをやってみた。まず、当初入っているものはOpenOffice英語版である。まあ、これでもいいと言えばいいが、やはり日本語メニューがいいってんで、削除→LibreOffice
を入れてあげた。
$ aptitude update

$ aptitude install -t squeeze-backports libreoffice
$ apt-get install libreoffice-l10n-ja

$ apt-get install libreoffice-help-ja
しかし、これで入るのは一昔前のLibreであり、しかもメニューフォントなどはかなり小さいし、表示色なども不具合を抱えているようだ。徹夜でいろいろやってみたが降参。
翌日、apt-get autoremove libreofficeをやってみたが、それでも取りきれなかったので、SynapticパッケージマネージャでLibreOfficeの痕跡を一切合切削除、libreofficeのページから、3つのファイルをダウンロードし、解凍してからパッケージインストール。解凍はダウンロードフォルダに直接実施した。

$ cd '/home/ユーザ名/ダウンロード/LibO_3.6.4.3_Linux_x86_install-deb_en-US/DEBS/'
$ sudo dpkg -i *.deb

$ cd desktop-integration
$ sudo dpkg -i *.deb

$ cd '/home/ユーザ名/ダウンロード/LibO_3.6.4.3_Linux_x86_langpack-deb_ja/DEBS/'
$ sudo dpkg -i *.deb
$ cd '/home/ユーザ名/ダウンロード/LibO_3.6.4.3_Linux_x86_helppack-deb_ja/DEBS/' 
$ sudo dpkg -i *.deb
これで、完成。


[google chrome]
debianに付属しているなんだかっていうブラウザは、Youtubeとかやらすと非力な私のFMV-P8215Tではかくかく再生となってしまう。そこで常用ブラウザとしてchromeをインストール。
chromeをダウンロード、解凍して、
$ dpkg -i '/home/ユーザ名/ダウンロード/google-chrome-stable_current_i386.deb'


ここまでやってやっと普通に使えるレベルになったか…。まる2日ほど。


最後の段になって、Evolutionがうまく動いていないことが判明した。設定しても、オンラインにならず、メール送受信のボタンが押せない。まあ、焦って使うことはない。Evolutionをさらっと削除し、Sylpheedを入れてやった。

2013年1月1日火曜日

Vine Linux 6.1 にEPSONプリンタを組み込んでみた

Vine Linux 6.1 にEPSONプリンタを組み込んでみた

前回、失敗したエプソンプリンタのドライバ組み込みであるが、下記の通り成功したので、書き留めることにした。
Vineは人気のあるパッケージでその分悩める諸氏がいると思われるので、ご参考までに情報提供。

現象としては、http://avasys.jp/product/linux_driver/lsb/epson-inkjet/escp/からダウンロードしたrpmパッケージが、『認証エラー』となり組みことができない、というもの。
認証エラーだったので、対応策を講ずることがなかなか難しかったが、得意なrootで(笑)ターミナルから組み込みをやってみたところ、一発で原因がわかった。

下記はrootで実行している。ユーザからやるんじゃsuでコマンド投入が必要かと。

[root@localhost ~]# rpm -ivh epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm
警告: epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm: ヘッダ V3 DSA/SHA1 Signature, key ID 8aa65d56: NOKEY
エラー: 依存性の欠如:
    lsb >= 3.2 は epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486 に必要とされています

要するに、LSBがドライバの求めるバージョンと異なる、もしくはさらさら組み込まれていない、ということらしい。でも、どうするか。LSBなんてもの、BSDとLinuxを20年やってても、聞いたことがない。Single Side Band(SSB) ね。キャリアを抜いて、左側だけのやつ(笑)。
ただ、avasysのHPにはそんなことが書かれている。実力不足で理解不能だけど。
ダメ元で、下記のコマンド投入。

[root@localhost ~]# apt-get install lsb
パッケージリストを読みこんでいます... 完了
依存情報ツリーを作成しています... 完了       
以下の追加パッケージがインストールされます:
  pax qt
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  lsb pax qt
アップグレード: 0 個, 新規インストール: 3 個, 削除: 0 個, 保留: 0 個
6211kB のアーカイブを取得する必要があります。
展開後に 18.6MB のディスク容量が追加消費されます。
続行しますか? [Y/n]Y
取得:1 http://updates.vinelinux.org 6/i386/plus pax 3.4-1vl5 [69.0kB]
取得:2 http://updates.vinelinux.org 6/i386/main qt 3.3.8-14vl6 [6116kB]
取得:3 http://updates.vinelinux.org 6/i386/plus lsb 4.0-1vl6 [26.1kB]         
6211kB を 19s 秒で取得しました (322kB/s)                                      
変更を適用しています...
準備中                                ############################## [100%]
更新/インストール中
  pax-3.4-1vl5.i386                      ############################## [100%]
  qt-3.3.8-14vl6.i686                    ############################## [100%]
  lsb-4.0-1vl6.i686                      ############################## [100%]
完了

なんと、当てずっぽでも案外正解。もしかしてこれは…。
次に、実際のドライバファイル(rpm)を組み込む。

[root@localhost ~]# rpm -ivh epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm
警告: epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm: ヘッダ V3 DSA/SHA1 Signature, key ID 8aa65d56: NOKEY
準備中...                ########################################### [100%]
   1:epson-inkjet-printer-ep########################################### [100%]

あらあら、行けちゃった…。
自宅機は無線LAN機なので、あとは、メニューバーの、
システム→システム管理→印刷、から『追加』を選んで、『LPD/LPRホストまたはプリンタ』を選択、ホスト名はIPアドレスもしくはホスト名を打ち込み、検出ボタンを押しちまえば、すべてがうまく行く…はず。若干のエラーはあるけれども(笑)。

2012年12月31日月曜日

Vine Linux 6.1 でEIOfficeを使用してみた

 今年初頭、電脳売王で購入した『FMV-P8215T』。購入直後はCドライブにXP、DドライブにXPベースのPEを入れ、ウイルス感染も考え一週間に一度程度、ハードディスクリカバリを行い、便利に使っていた。ウイルス対策ソフト入れるのは当機にとってはすこぶる重たくなるので、マルチブートにてminintを起動する環境をつくり、そこから定期的にGHOSTでリカバリしちゃえばよい、という発想。ただし、受信したメールデータや使用するアプリについては、バックアップ等かなり気を使わなくてはいけない。ちなみに、ハードディスクには、メーカー製のリカバリ領域の中に入っていたツールやGHOSTが格納され、メーカー製と見紛うくらいのSysprepイメージとなっている。また、外付けUSBにはすぐ仕事ができるようにMicrosoft Office 2007も入っいるGHOSTイメージを調整してあり、そこにはSkypeや小物ツールを格納済みで、復元すればすぐにログインしたり、メールのデータをリカバリしてすぐに使用可能となる感じで差し替えをよくやっていた。
当機はかなり今となっては光学ドライブが搭載されず、HDDの容量が限られている(20GB)ので、そもそもLinuxとのマルチブート環境は面倒くさいし避けていたのだが、今回、minintやVine 6.1のUSBインストール環境を用意したので、PEリカバリ環境をUSBに移し最低限の仕事ができるVineをマルチブートにて構築することにした。しかし、残り400MBほどになってしまった…。
 構築ついでに、以前買ったEIOffice(実に1,000円)も使ってみたかったので、インストールをやってみた。
まだ、実務で使ったことがないが、いろんなことを設定している最中に落ちることが再三あった。長文作成で使用するにはすこぶる不安となってしまった。Linuxのバージョンが比較的新しいVine Linux6.1(復興支援特別版)であるからだろうか。インスト後再起動しなかったからか。
日本語入力もibus+mozcはすこぶる快適である。

【実行権限の付与】
しかし、EIOfficeは使い始めるまで、結構苦労する。インストールについては他の市販Linuxアプリ同様、.shで定義されているので、こいつに実行権限を付与しなければならない。正直、この作業からして、素人には無理だと思う。長年Linuxを実験ベースででも使っていれば、ああ、rootで実行権限を付与すりゃいいんだよな、という原因究明が自ずとできるが、Windowsしか使ったことのないユーザーはたぶん、ダブルクリック(EXE形式)すりゃインストールできると思ってしまうに違いない。この場合、すべての場合でエディタが開く(笑)。
実は、かくいう私もユーザーでのインストールができなくて(sudoとかsuとか面倒くさくて…)、システムで禁止されている『root直接ログイン』をまずやっちまった。

・ Vine Linux 6.1のrootログイン方法
Vineは6.0以降PAM(ユーザー認証)の仕組みのセキュリティ変更により、rootログインができなくなっている。これを変更するためには、『/etc/pam.d/gdm』を管理者権限にて開いて、二行目をコメントアウトする。
  #auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
で、晴れてrootにログインする…。

しかし、それだけではインストールできなかった。ユーザーで解凍されたセットアップファイル群はすべて『一般ユーザー』の所有権がついており、実行権限を付与することができない。『あれ、どうやったかな…』なんて考える気もなくダウンロードしたファイルをrootにて解凍。問題解決。
そして、『setup.sh』を右クリック→プロパティ→アクセス権→プログラムとして実行できる、にチェックをつけてこいつをダブルクリック、あとは指示に従えばよい。

【rootログインインストールの注意事項】
勝手にユーザーが実行できるように調整してくれるが、rootのデスクトップにあった『EIOffice 2009』というアイコンまでは一般ユーザーに対して作ってくれない。これは、『/usr/local/Evermore/EIOffice/System/eio.desktop』をただ単純にデスクトップにコピーしてあげればよい。

【フォントの問題】
EIOfficeはフォント使用について、ほかのアプリとは多少違う仕組みを持っているようだ。インストール直後はEIゴシック三種類と、英文フォント二種類しか使用することができない。実質2つしかフォントファイルを持っていないのだ。この考えはともかく、明朝体が入っていないことはすこぶる不便と思われるので、コピーしてみた。私の場合は、以前使用していたStarSuite 9.0のHG明朝L SunとHGゴシックB Sunをコピーしてあげた。なぜ、この2つをコピーしてあげたか、というと、MS明朝とほとんど同字型なのである。確か、初めてこいつを使用したのはSolarisだったか。表示に使用しており、Windowsと比べても違和感がなかった。しかも、Solaris、無償でATOKXが使用できた素晴らしいOSだった。

EIOfficeの使うフォントは『/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType』にある。ここに入れたいフォントを突っ込んであげればよい。
ユーザーでコピーするには、
> sudo cp コピー元フォント /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType
私の場合は、rootログインで対応することも多し…。/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueTypeの権限を下げちゃえば、ユーザーでもGUI上で入れ放題(笑)。

【ここまでの感想】
当初、一番不安視された安定性もただ単純に文章入力だけならば問題無さそうである。どうやら、当機では『スタイルシート』関係(Wordでいうテンプレートかな)をいじくっているとEIOfficeが落ちる…というよりもかげもかたちもなくなってしまうので、ここをいじくる場合はあらかじめ文章を保存したほうがよいだろう。追加したフォントをデフォルトにする、なんてことを行うと結構やばいことになる。しかし、このような場合もある程度保護の措置が講じられており、大方の入力部分はかなりの確率で復元できる。さすがである。
また、ウィンドウの色はもちろん、メニューバーのフォントも変更できることもありがたい。
Linuxアプリにありがちな、レンダリング処理された(スムージング)文字ではなく、Windowsの文字表示に近い点も評価できる。
この性能でなおかつ、Microsoft Word 2003 とほとんど違和感のない操作性、高いファイル互換性、起動スピード、OEM販売で1,000円という廉価性はぜひ宣伝をしたいと思う。これで十分。

【オチ】
Vine Linux 6.1ではEPSONドライバが使用できず、自宅のEP-803AWに出力できない…。無理やり組み込んでみたらなんだかのバージョンが古いらしい…。実力不足。

平成23年1月1日追記

安定性については、
1.『作業の開始』(右ペイン)で『開く』の中のいずれかを操作すると画面が消える。
2. 書式→スタイル→標準→変更、で何らかの要素をいじくり、OKボタンを押すと画面が消える。
3. ツールバーのフォントメニューでフォントやポイントなどマウスでの操作が反映されない。マウスで反転させ、Enterキーを押さないといけない。
4. 書式→フォント、で、OKボタンを押すと画面が落ちる。
などが散見される。これだけあると、正直長文作成には向かない、と言わざるを得ないが、前述の通りLinuxとしては革命的なオフィスソフトであることから早期のFIX版の提供を望みたい。
 

2012年12月1日土曜日

政見公約

衆院選が迫ってきている。我が職場でも、準備に追われている(らしい)。
また、組合も民主党支持のチラシを配布した。

私は公務員であるが、その立場からすれば公務員法で『特定の政治団体の支持』は禁止されているので、どの政党を支持するか、というのはこの場では当然書けないし、そのつもりもない。ただ、私は下記の政策を主張している。
1 経済面としては、カンフル剤としてのインフレ政策を支持する。デフレ政策は日銀と銀行を儲からせるだけである。デフレは、国民のローン(借金の元本)を実質的に増大させることにつながる。
2 消費税をはじめとする増税政策についても、市中の通貨量を巻き上げる結果となり、デフレを増大させる結果となるので、反対である。インフレ政策が功を奏し、また、GDPが上昇したならば、増税も可能と考える。しかし、消費税率を10パーセントとするならば、今現在の生活レベルを基準とすれば年間5パーセント以上の経済成長が必要と私は考えているので、偏面的な消費増税を行った政権は当然持論に反する。
3 経済全体の根幹となる電力、特に原発については、とりあえず現状維持としたい。国民の経済的な負担を強いることになり、また、技術立国の退廃をもたらすからである。廃止、縮小の条件としては、① 応分の経済成長が常に確保されていること。生産力についても、拡大再生産が認められること。② 原発技術は国是にかかわらず確保され、開発されていること が条件となる。
で、以上このような政策をすべて表明している党としては、どこがあるか探してみたら…、

一切ない。

A党. 消費税を導入する反面、原発を縮小、廃止。
B党. 消費税を容認した上で、原発維持。
C党.消費贈税反対、原発を縮小、廃止。
は見つけられるけれども…。

2012年11月18日日曜日

子供の大学入学と親の経済

子供の大学入学が決まったのだが、その大学側のやり口というのは若干閉口した。14日に速達で送ってきて、22日に前期分の学費を支払えという。しかも、50万円弱の金額である。今の時代、この金額を即座に用意する親御さんは滅多にいないだろう。かなり厳しい思いをした。
とりあえず、職場の互助会に駆け込み、普通はだめだそうだが、最短の支払日に間に合うようにしてもらった。
ただ、その後の支払いをどうしようか。あと、7回も支払いがあって、それぞれ50万弱を用意しなきゃならない。到底、2番目の子が大学に行くっていったら破産である…。

私の大学時代、25年前になるのだが、その頃はバブル時代であり、ほとんどすべての大学の学費に『物価スライド制を採用しています。』という注意書きがついていた。で、当時を思い出してみると、『入学金』は20万くらいだったかな、で、授業料は半期で25万円くらいだったか、その他諸費用で初年度の総費用は84万円だった覚えがある。
当然、私立大学法学部であり、私の親(親父の一人働き)は最初、借金しなきゃならないかな、と言ってはいたのだが、なんと借金もせずに『下宿代も含めすべての大学費用』を捻出してくれた。で、『大学も案外安いな』という感想を言っていた。今は非常に感謝している。

私の子供の場合は、最も自宅から近い大学(笑)を選んでくれて、また、学園内入試と言うこともあって入学金は課されない。しかも、下宿代も当然不要である。だが、時代の流れとはいえ授業料が倍の金額になっている、ということはどういうことなんだろうか。
確かに、当時ラーメン一杯、コーヒー一杯が『350円』で、今は近所のチェーン店のラーメンでは『680円』くらいかな。でも、ラーメンは各店で差別化を図り、かなりうまくはなってきているので一概には言えない。しかも、大学の授業料は『物価スライド制』を明記していないし…。
さらに、給料のレベルで論じてみる。私は地方公務員ではあるが、一人変わり者の市長がいて、給料を8%減額されたことがある。その時代が今考えると、非常に痛かった。また、その後に、給料表の改定があって、公務員の給料の積算を変更した(やはり-7%くらいか)こともまた痛かった。ここで言わせていただくと、50人以上の企業から給与調査に含めるってどういうことよ。大企業に行ける学生は公務員になるなっていうような給料表の改定だったな。
と、いうこともあって、ここ5-6年で生活設計ががたがたになってしまった。
到底、子供の学費を年収内でどうにかする、ということはできない。第一、現在の私立高校の学費も難しいのだから。

世の中、このように給与レベルは確実に下がっているのであるが、ふと考えてみた。これが共働きだったらどうなるか、である。うちの嫁は実は過去には厚生省出身の公務員(当時はお茶汲みの職員がいた)であったことがあり、これを辞めなければとりあえず家計から、学費くらいは捻出できていたことだろうと思われる。常識的に不等式で書けば、
当時の親父一人の年収>=今の共働き世帯>俺の年収
ということができるだろう。
しかも、世の中進歩している割には通信費用が月2-3万円ってどういうことなんだろうか。昭和の時代はこんなことに悩まずにすんでたのに。

まさに、授業料の金額決定は、共働き世帯の年収で決定されているのであって、私のような極貧世帯のことなどは無視されているような気がしてきた。共働きをしなければ食べていけない世の中は、決していいものだとは私は思わないが、しかし、これが現実である。

2012年11月6日火曜日

大学設置・学校法人審議会と『新会議』

文部科学省は、『大学設置・学校法人審議会』による三大学新設の答申を覆されたのをきっかけにして、その三大学の救済を目的に『新会議』なるものの設置をもくろんでいるらしい。大臣は、『大学設置・学校法人審議会』の大学寄りの構成メンバーがまず気に入らない。ならば、委員をもっと公平な視点で選べばいい、と考えたらしい。
しかし、法的にはどう扱うべきなんだろうか。この発想、実は菅総理が震災後、会議を乱立し、組織を機能不全に陥れたその発想に等しい。あればいいよね~って考えて組織を作るのがなんと無意味なことか知らないのだ。
組織はその機能性において、ごくごく自然発生的に構成されるもの、と考えて欲しい。確かに、行政組織法のようにハード面から設置される、というのが一般論であるけれども、中で働く人間はごくごく自然に有機的に結合し組織目的に向かい機能しているものである。机上でそんなものを作っても一年というか今回1回でおしまいである。

それに大臣が『大学設置・学校法人審議会』の『構成委員が偏っている。』と言っても、そもそもこの委員は『委員は、次に掲げる者のうちから、文部科学大臣が任命する。 』とされており、構成委員にとやかく言うことは自らの仕事の自己否定につながるものである。確かに、就任間もない大臣のことである。『そんなことになっているとは知らなかった』と言い出すだろうが、大臣が替われば当然新大臣の名前で再依嘱されるものであるので、その行政過程に瑕疵がない限りは『構成委員』にケチをつけることは当然できないだろう。そこんとこ、マスコミは突っ込まないが、明日以降書かれるかな。新聞社このブログ見てるみたいだから(笑)。

そもそも、こういった諮問機関は、『大臣が判断できないから専門的な組織を構成し判断してもらう』というのが目的である。諮問機関の決定は、イコール大臣の判断にほとんど等しい、ということになる。諮問機関にできないことは、諮問するだけで決定権はないということができるが、それでも大臣は決裁する、という行為が残されているので、そこに大臣が持論を差し挟むことができると考えたのである。
その理由とは、
① 大学の質の低下を近年招いていること。
② 大学の乱立は既存大学の経営を結果的に圧迫していること。
③ で、つぶれる大学も出ていること。
④ 学生が就職率が低下していること。
をあげている。

しかし、これらの理由は新設三大学の責任であろうか。もし、この新設三大学の参入により、学生の質に明らかな低下を来たし、プータローを数多く排出し、新規参入により全国の大学がばたばたとつぶれてしまうおそれがあれば、確かに大臣の判断は正しいと言えるが、誰が見てもこれは明らかな因果関係にないと判断されるのである。しかも、法的に瑕疵がなく、また、参入条件も満たしている、と判断されれば文部科学大臣はその時点で負けである。

実は、この大臣があげた理由って、『政治』が抱えるべき問題なんだよね。そもそも大学の質の低下が見られるのは、政治が悪いからっていう因果関係があると思うし、そもそも早稲田大学ってこんな短絡的な判断を教えているのか…。俺の大学よりも学生の質は低下してるぞ(笑)。入るときは俺よりも優秀なのに、卒業後何年も経つとこうなっちゃうのか…(笑)。当然この大学は全国でも優秀な人材を輩出されていることは存じ上げております。たまたま異端なんでしょうけど。
就職率の低下も、実は経済政策の失敗を意味している。消費増税後はいよいよ、失業率は10パーセント近くに上昇し、学費を払えない学生が続出し大学は収入減でつぶれるだろうね。で、就職しようにもできない…。でも、この原因は明らかに新設三大学のせいじゃないことは明らかであろう。

【今日の結論】
民主党を不認可とすべき。