2014年1月18日土曜日

I・O DATA LCD-A193Vを修理してみた(笑)

さて、今週の課題は、『I・O DATA LCD-A193V』である。3年ほど前まで嫁がメインPCのモニタとして使用していたが、GeForce FX 5200 ではそのうち映らなくなりビデオボードを外してマザーボードに直つなぎしていて使用していたもの。そのときはモニタ不調だとは思わなかったがそのうち『自動調整中』が頻繁に出るようになり、で電源も入りにくくなり、映ってもすぐに入力が途切れ『画面真っ暗』になってしまい、でも何度か電源SWを押し直すと無事に映っていたので、そのままにしていた。
しかし、ここ一ヶ月ほど電源が入らない状態が続いたので、修理を決意した。
さて、モニタの分解はつらいものである。最近のノートPCでもそうであるが、『ツメ』がきついのである。傷をつけず取り外しができる名人もいるらしいのだが、使い古しのモニタなどそんなに傷ついても全然かまわないので、マイナスドライバを差し込みこじ開けていった。
二時間ほど格闘した後、やっと本体電源基盤とVGA基盤にアクセスできるようになった。それがこの写真である。
 
画面下の赤丸で囲った部分が液漏れコンデンサである。液漏れにより天井部分が変色しているのを確認できる。
 
そこで基盤を切り離した後、ハンダごてを使用し電解コンデンサの『摘出作業』にとりかかる。
電解コンデンサ撤去後、ふさがった穴は『爪楊枝大作戦』により、無事貫通。
続いて、新しい電解コンデンサのリード部分を穴に入れ、ハンダ付け。この作業も比較的うまくいったが、一つ、パターンが密集している部分でハンダがうまく流れず、うまく流れたらどかっとハンダの山となってしまった。当方、幼少の時から実はハンダごてを握っており、ハンダの魔術師ともいわれていたガキである。本当はかなりハンダ付けがうまい。その頃の経験を生かし、その山を溶かしながら基盤を床に『コトン』とぶつけてみたら、なんと、うまく流れずほかのパターンをつぶしているではないか。これはハンダごてでなぞることにより、無事復旧した。→ さすがに6石スーパーラジオとはパターンの密集度が違うことを自覚。
で、長すぎるリードを切断しようと思い、ラジオペンチを突っ込んでたらいやな感触があったので、再度確認してみたら、足の一本およびそこのパターンが基盤から剥離している…。これも、再度ハンダを流し込むことで復旧した。
で、換装後の写真。赤く囲った部分が新しい電解コンデンサである。
 
 
取り外した基盤の取り付けも無事に終わり、通電テストも完了。最初、電源が入らず『???』で『やっぱダメ?。恐るべしアイ・オー。』と思ったのだが、VGAのコントロール基盤と電源基盤とをつなぐケーブルを接続していないことに気づき、再接続し、無事に電源投入が完了した。
で、再度、筐体組み立てを行い再設置へ。
 

 
スピーカー出力も問題なし。やっと、今回の戦いが終わった。しかし、岩崎良美は俺が中一の時、成績が良すぎる俺に(その後没落笑)ご褒美で買ってくれたAIWA CS-75でよく聞いていた覚えが…。

 参考までに、取り外した電解コンデンサを俺の指とともに記念写真。同様の症状の方は日本製を是非入手して自己の責任のもとチャレンジしていただきたい。
比較的調子よくなったLCD-A193Vであるが、液晶上部に今回微妙な色シミのあることを確認した。これは放置するしかないが、もう10年近くになると、いろいろ不具合がでるんだな。


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