2011年6月7日火曜日

参議院の良識

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110606-OYT1T01156.htm?from=navr

まさに『良識の府』である。
参議院が政策的に機能している…。
今回の法案化は人事院総裁が遺憾の意を表明しているんだって。知らなかったな。

学生の頃、元人事院総裁の方とコーヒーを飲みながら、語ってもらったことがあったな。トイレから帰りついでに一般の職員をつかまえて、『今の給料、生活苦しくないか…』て聴いて回ってた、とのこと。
国家公務員の給与を守ることは、すなわちサラリーマンの給料を守ることに結び付く。国民は安易に足の引っ張りあいをしたがるが、その風潮は財界に政界が引っ張られているため。いい加減、気づかないと。私は派遣制度の廃止を唱えているが、一般的なサラリーマンも派遣並み給料にされちまうぞ。おい。

2011年6月5日日曜日

いますぐ辞めろ

本当に詐欺的な発言だった。投票を控えたまさに昼、『一定のメド』という言葉を乱発し、不信任賛成派を懐柔しておきながら、翌日には『一定のメド』とは年明けのことだという。ハトとサギの闘いと小池百合子氏は言うし、今回の件、娯楽にもならない。
鳩山さんは詰めが甘い、というのも事実である。

しかし、だ。昨年の代表選で菅さんを選出したのは、一体誰なのか。それは、一年持たないのか。二人の政策を見れば差は歴然としていた。それなのに…。

民主党の皆さんは、少しでも意見すれば、キレる、怒鳴る、の総理を代えたがっているが、そんな能力もない総理を選んだ責任はないのであろうか。人心はすでに離れた。でもね。こうなるくらい見通せ。

菅さんはあんなにも狡猾なところがあるってはじめて思い知らされた。しかし、ちょっと先のことも予想できない。大相撲は引退のことを口にすれば、二度と土俵には上がれない。8月か6月かいろいろ言われているが、一度、退陣を口にしてしまったら、新しい総理を早く出せ、それまでは審議も応じないってやることもできる。ということで、2週間程度しかもたない、っていうのが俺の予想。いや、2週間なら我慢できる…。いや、いますぐ辞めてほしい。

2011年6月2日木曜日

政局の行方

明日である。
今政局をやっている場合か、ということも頷けるし、原口さんの、『命を守るために政治家になったのであって、民主党を守るために政治家になったのではない。』という言葉にも感動した。
テレビ朝日のニュースステーションを見ながら帰ってきたが、『こんなことをやっているのではなく、被災地を回って被災者の声を聞いてこい』とも言ってたな。
そういえば地震のあと、小沢さん一ヶ月行方不明になっていたが、どこに行っていたのだろう。俺は被災地を回っていたと勝手に想像していたのだが。
さて、小沢氏の票読みは当たるのであろうか。すでに70票はクリアしたらしい。共産党は案外今回は及び腰だったな。俺だったら貸しをつくったのに。残りは12ほどである。執行部の読みは「自由投票」の鳩山グループから数名の離反者とのことであるが、民主党の事実上のオーナーの鳩山さんのこと、私は最大30、最小10程度と読んでいる。数名の離反者が出るのは樽床さんのところだろう。マスコミが面倒くさくて態度保留、不信任反対を言っているに過ぎないかな。
いずれにしても微妙な情勢であろう。

今回の政局は、被災地のことを思うから、じゃないかな。もし仮に、小沢さんが干されず働けたら、と思うと今回は残念な結果である。しかし、もっとよくなる可能性もある。おそらく、現執行部は経済的な知識に乏しく小沢さんとの政策の差は歴然である。

マスコミは、今回の政変について否定的な見解だが、果たしてそうだろうか。被災地では、怒っているみたいな感じで書いているが、内閣が変わればもしかして仕事が早く進むかもしれないし、そう一方的に世論を誘導する視点には閉口している。

2011年5月30日月曜日

刷ればいい

さて昨日のつづきである。
復興財源について『ただ刷りゃいい』と言った言葉。単純なようでかなり深い。このセンスは菅総理にはない。浜岡を法的根拠もなく止め、公務員給与を巻き上げて被災地に投下する、と言ったケチケチした愚策ではない。
インフレを起こし、目減りの恐れから200兆もの企業内内部留保を市場に再度戻し、経済活動を活発化させる、ということに繋がる。これが、税収増、円安をもたらし、さらには国際競争力につながっていく。なるほど、さすがに慶大経済である。ちなみにインフレは国債の国際競争力(人気)を失うが、償還しやすくはなるだろう。財務省のエリートはこのような経済モデルが存在すること、それが一政治家のもつ理論であるが、ちょっとは勉強してもらいたい。

今日の動きである。
小沢氏に近い山岡賢次民主党副代表は社民党の又市征治副党首に接触し、「小沢グループを中心に(不信任案同調者が)90人集まった」として賛成を促した。(時事通信社)
俺は小沢さんに期待しています。

岡田さんは『反党』の経験がある。世の中巡りめぐるものである。おそらくかなりの議員は自己を犠牲にして自分の信ずる途に対して票を入れるのではないか。

それよりも、ジャスコの駐車場は節電する気あるんですかね。自分のとこだけはいいんですか。

2011年5月29日日曜日

小沢氏の言

震災復興の財源をどうすりゃいいかという質問に対して、

A:復旧に必要なことは、お金がどれくらいかかったって、やらなくてはならない。あのままでは住めなくなる。再臨界に達するかもしれない。あそこが爆発したら大変だ。爆発させないために放射能を出しっぱなしにしている。爆発するよりたちが悪い、本当のことを言うとだ。ずっと長年にわたって放射能が出るから。だから私は金の話じゃない。日本がつぶれるか、日本人が生き延びるかどうかという話だと言っている。金なんぞ印刷すればいい。その結果、国民が負担することになるが。国家が本当に放射能汚染をここで食い止めるという決意のもとに、徹底して金だろうがなんだろうがつぎ込まなくてはだめだ。 国民はそのことをよく理解してほしい。国債でやれば借金だし、いずれ償還分は払わなくてはいけないが。

と言っています。やはり、私のとる主張と方向性は一緒。小手先で公務員給料をつぎ込んだっていくらにもなりはしない。増税も言明せず、『ただ刷りゃいい。』当然拡大経済路線です。でも、インフラの危険性に対しては国民に負担を求めている。
少なくとも経済センスは菅さんより数段上ということが見てとれる。

この頃世の中変だ。蛍光灯抜いたり、PCのスタンバイ時間を変更したり。しかも、企業なんてさ、節電に協力しなければ『罰則』まであるんだよな。こういう発想ができるのはやはり狂っている。
確かに、節電は必要だけど経済といった意味では悪影響を与える。それらの分析をしてからやってもらいたいものだ。

近年は江戸時代の三大改革も見直されている時代である。あまりケチケチしないで遣わせてあげるのも国民へのサービスかもね。
おれは、この世の風潮を『エコファシズム』と呼ばせていただいている。

2011年5月28日土曜日

政局

今国会での補正予算等をめぐる政局が不透明である。まず、自民は公明と協力し、不信任案を突きつける気でいる。民主党も一部それに乗じ、執行部と駆け引きの毎日である。
国家公務員の給与削減とか、地方交付税の削減などほんとうにやる気があるのかどうか。また、公務員給与削減での連合系はなぜあのタイミングで妥結したのか、実に不思議であった。
さて。不信任案は大変に可決は難しい状況である。なんせ、民主党は300議席を超えており社民党が反対を表明する中、可決には80議席ほどの造反が必要である。ハードルは高い、と新聞では書かれている。

で、私特有の穿った見方をひとつ。
近日、渡部、前原、小沢の三氏が急接近している、と伝える報あり、また、小沢さんを推している鳩山さんも、一括りにできるだろう。鳩山さんは私財を投じて民主党を作った経緯があるので、党は割って欲しくない。で、意見を総合すると…。

もしかしたら、民主党構成員のなかで旧社会党系が実権を握っているなかで、旧保守系のグループはすべて反菅に染まってしまっているかもしれない。その数は実に200以上。この規模で造反をするならば、逆に現執行部が民主党を追い出される事態になるかもしれない。さすがは小沢さんですね。現執行部を降ろすのに、党内を『党員資格停止中に』自分の色で染め、自民党まで巻き込んで画策するとは。しかも、ほとんど小沢さんは口を開かない。本当はどこまで進んでいるかわからない。新聞も情報を書けない。自民は本当に小沢氏周辺がやる気があるのか、勘ぐっている状況だという。

ということで、6/2-6/3あたりは目を離せない状況になりそう。今回、不信任が可決されでもしたら、確かに小沢さんの持つ政策は大したものがあるが、人間的にも師として尊敬させてもらうよ。『老兵は去ろうと思っていたが、もう一仕事』。もしかしたら、前代未聞の首相退任劇が待ち受けているかもしれない。

給与削減をめぐる労使交渉においても、小沢さんと仲のいい連合は先の政局が見えていたのでとりあえず妥結した、と推測してもいいのかもしれない。

補足 : たった今産経から新情報。『造反50人超』。造反だけでもかつてない規模である。決議するためには、あと30余り集めるか、60人あまりの欠席が現時点では必要。私は、この数字、小沢さんなら可能と見ている。小沢さんの手駒は90。小沢外しは理解できなくもないが、執行部はその反動を予想できなかった、というところか。

2011年5月17日火曜日

櫻井よしこ先生との一致

産経新聞のコラム 『菅首相にもの申す』にて
政治主導の名の下に、結論だけがいきなり降ってくるのが菅政権だ。国益や国家戦略を欠いた首相の思考と、民主主義のプロセスをとび越えた首相の手法こそ、日本国が背負い込んだ最大の負の要素である。
このブログでは、
こういった手続きを無視する手法を許してその前例を作れば、原子力事故以上に日本国民は負の遺産を抱えることになるかもしれない。
と書いた。偶然でしょうけど似てますね。大変光栄である。サイン欲しい(笑)。
しかし、櫻井先生文章うまいな。流れるようである。それを詭弁と決めつける方もいらっしゃるが、逆に問いたい。浜岡を止めることにより福島は収束するのか。そういうふうに『誤解』をさせること自体が詭弁だと…。

ここでは少なくとも法律による手続きにより、浜岡を止めろと書いた。中電の努力は素晴らしい。静岡と言う土地柄自体、地震をなめてはいないと思うし原発の大事故は起こさないだろうと信じている。

しかし、『自発的に止めた』と国は言っている。最悪。国からは何の補償も今のところ出ない。だから、立法化を盾にしろ、って書いたんだけど…。ひどい政府だ。ほとんど詐欺だな。