2011年5月28日土曜日

政局

今国会での補正予算等をめぐる政局が不透明である。まず、自民は公明と協力し、不信任案を突きつける気でいる。民主党も一部それに乗じ、執行部と駆け引きの毎日である。
国家公務員の給与削減とか、地方交付税の削減などほんとうにやる気があるのかどうか。また、公務員給与削減での連合系はなぜあのタイミングで妥結したのか、実に不思議であった。
さて。不信任案は大変に可決は難しい状況である。なんせ、民主党は300議席を超えており社民党が反対を表明する中、可決には80議席ほどの造反が必要である。ハードルは高い、と新聞では書かれている。

で、私特有の穿った見方をひとつ。
近日、渡部、前原、小沢の三氏が急接近している、と伝える報あり、また、小沢さんを推している鳩山さんも、一括りにできるだろう。鳩山さんは私財を投じて民主党を作った経緯があるので、党は割って欲しくない。で、意見を総合すると…。

もしかしたら、民主党構成員のなかで旧社会党系が実権を握っているなかで、旧保守系のグループはすべて反菅に染まってしまっているかもしれない。その数は実に200以上。この規模で造反をするならば、逆に現執行部が民主党を追い出される事態になるかもしれない。さすがは小沢さんですね。現執行部を降ろすのに、党内を『党員資格停止中に』自分の色で染め、自民党まで巻き込んで画策するとは。しかも、ほとんど小沢さんは口を開かない。本当はどこまで進んでいるかわからない。新聞も情報を書けない。自民は本当に小沢氏周辺がやる気があるのか、勘ぐっている状況だという。

ということで、6/2-6/3あたりは目を離せない状況になりそう。今回、不信任が可決されでもしたら、確かに小沢さんの持つ政策は大したものがあるが、人間的にも師として尊敬させてもらうよ。『老兵は去ろうと思っていたが、もう一仕事』。もしかしたら、前代未聞の首相退任劇が待ち受けているかもしれない。

給与削減をめぐる労使交渉においても、小沢さんと仲のいい連合は先の政局が見えていたのでとりあえず妥結した、と推測してもいいのかもしれない。

補足 : たった今産経から新情報。『造反50人超』。造反だけでもかつてない規模である。決議するためには、あと30余り集めるか、60人あまりの欠席が現時点では必要。私は、この数字、小沢さんなら可能と見ている。小沢さんの手駒は90。小沢外しは理解できなくもないが、執行部はその反動を予想できなかった、というところか。

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