2013年2月12日火曜日

Vine Linux 5.2でクラリスワークスが!!

もうかれこれ18年くらい前になるのか。確かに、今年大学生になる子どもが赤ん坊だった頃の話ではあるのだが。 やっと、Windows95が世の中に出始めた頃で、時代は32bitが合言葉(笑)だったのであるが、急速に移行などできるわけがなく、32ビットは確かにCPUだけが32ビットではあったのだが、乗っかるオペレーションシステムはDOSもしくはその上に乗っかったWindows 3.1もしくは3.0だったので、当時のWindowsはまるでDOSのウィンドウマネージャとして存在していた。Windos(うぃんどす)と言われる所以はここにある。

ワープロソフトなども当時は群雄割拠の時代で、私の持っているワープロソフトもこの頃のものが当然多い。今はマイクロソフトオフィスか、互換オフィスくらいの選択肢、これに加えてジャストシステムくらいしかないが、当時はいろいろな色を持ったワープロソフトがひしめき合っていた。しかも、まだワープロ専用機が全盛期でもあった。 おそらく、我が社では私が一番最初にMicrosoft Officeを買い、非力なマシンでWordを研究してはいたのだが、一番いいWindowsのワープロソフトはどれかって言えば、英語圏由来では WordPerfect 5.2Jがいい。あの出来の雰囲気はなんか違うって思わせてくれた最初のワープロ。あれの2冊にわかれた分厚いマニュアルの最初の方にサンプルとチュートリアルがあって、これをLesson10までやって頓挫したが、これでWindowsワープロの特徴は大方おさえたといって良い。それだけ特徴的なワープロソフトであった。Windowsのワープロでありながら、Windowsのプリンタを使わずに、DOSのプリンタでも出力できた。今の若者はプリンタフォントなんていう言葉でさえも知らないだろう。

国産では一太郎!って言いたいところだが、今も生き残っていてそれはそれでつまらない。懐かしさと性能って言う面で言えば、『WX-Word』と『New オーロラエース』と言ったところか。二つともフロッピーディスク2-3枚でビジネスユースには差し支えないくらいの機能は備わっていた。

ここ1ヶ月くらい愛機電脳売王FMV-P8215Tの二つ目の領域はLinuxに占領されており、ここの領域でいろいろな実験を行っていた。特にVine 5.2にATOKが載り、dockyもAPT-GETできると知ったときから作業は複雑さを極めた。朝の電車でVineをインストールし、終業後にいろんなことをやってぶっ壊し、また、再度、いや数回インストールを行い、深夜にまたぶっ壊し、の繰り返しである。正直、寝不足が続き、さらに自分の人生に疑問を感じないわけではなかった。しかも、今はもう情報部門が勤務先というわけではないし…。 それでも完成へと近づいた。そんな時、ふと、魔が差した。一太郎 for Linuxのjwd部分(Wine部分)のみ、セットアップをかけ、一太郎とは全然別なWindowsアプリを載せたらどうなるのか…。もしかして結構使えるかもしれない……。
今回の犠牲は現アップルの『クラリスワークス』である。こいつには案外思い出が多い。 会社帰りに、今はもう潰れてしまった街の電気屋に寄り、30万円即金で買ったMacintosh DT233で使っていたワープロが『クラリスワークス』であった。あの当時は、まだ即金でそれだけの金を払えたんだよな…。まだ、世の中、消費税3パーセントで生活にも余裕があった…。ただ、パソコンも昔30万円、今3万円ではあるけど。 最近は、自力で子供らの学費が出てこない…というくらい、政治が良くない、と思うくらい金に困っている。20年も続くサラリーマン中間層の狙い撃ちがいいものかどうか。派遣業の制度化(実は派遣制度って昔は違法だった)や正規職員を減らす政策がいいかどうか。日本国の総中流化政策はどうなってしまったのか。これ以上狙わないでくれ、と自民党に申し上げたい。
で、前述はMACの話であるが、Windowsでも秋葉原で4,980円で『大辞林』『研究社英和中・和英中辞典』とセットで販売されていた Windows用統合ソフトが『クラリスワークス』であり、お買い得ということもあって飛びつくように買った、と今手許にパッケージがあるところから推測される(正直、当時を思い出せない…)。かくして、WindowsでもMACでも使用できたソフトとして重宝した。いまはDT233も電源を入れることすらなくなってしまったが。 結果は下記の通り。普通にインライン入力・変換が可能なWineアプリケーションであったが、印刷ができず、また、いろんなところで不具合をかかえているが、まあ、入力に限っては、ちょっとアレだが普通に使える。

2013年2月11日月曜日

Vine Linux 5.2 でエプソンプリンタのインストール

Vine Linux 5.2は初期状態でLSBは含んでいないので、rpmパッケージをapt-getでインストールしなければならない。こうすればlsb,pax,qtが一緒にインストールされる。

前提条件として、# apt-get update が必要となる。

[root@localhost ~]# apt-get install epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm
パッケージリストを読みこんでいます... 完了
依存情報ツリーを作成しています... 完了       
epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm として epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series を選択しました
以下の追加パッケージがインストールされます:
  epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series lsb pax qt
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series lsb pax qt
アップグレード: 0 個, 新規インストール: 4 個, 削除: 0 個, 保留: 81 個
5657kB/7726kB のアーカイブを取得する必要があります。
展開後に 19.9MB のディスク容量が追加消費されます。
続行しますか? [Y/n]y
取得:1 http://updates.vinelinux.org 5.2/i386/plus pax 3.4-1vl5 [69.0kB]
取得:2 http://updates.vinelinux.org 5.2/i386/plus qt 3.3.8-7vl5 [5314kB]
取得:3 http://updates.vinelinux.org 5.2/i386/plus lsb 3.2-1vl5 [274kB]         
5657kB を 22s 秒で取得しました (256kBs)                                       
変更を適用しています...
準備中                                ############################## [100%]
更新/インストール中
  qt-3.3.8-7vl5.i386                     ############################## [100%]
  pax-3.4-1vl5.i386                      ############################## [100%]
  lsb-3.2-1vl5.i386                      ############################## [100%]
  epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-seri ############################## [100%]
Stopping cups:                                                  [  OK  ]
Starting cups:                                                  [  OK  ]
完了
[root@localhost ~]#

2013年2月10日日曜日

Vine Linux 5.2でATOK for Linux は使えるのか? 【まとめ編】

一度、セットアップ成功したATOK for Linux (ATOKX2)であったが、それ以来インストールができなくなってしまっていた。悔しいので連休中、徹底追求してみた。
結局のところ、モジュール不足が原因。最初っから順を追ってみる。

1. Vine 5.2 インストールを行う。
2. インストール完了後、rootでログイン。
3. # apt-get update
4. # apt-get install libstdc++3
5. # ln -s /etc/gtk-2.0/i386/gtk.immodules /etc/gtk-2.0/gtk.immodules
6. 普通にATOKをインストール。
7. アップデートモジュールを適用する。http://www3.justsystem.co.jp/download/atok/up/lin/050615.html
8. これで普通にATOKが使えるようになる。

でも、かな入力時のアプリ側ショートカットキー不具合は再度成功したといっても相変わらず。たぶん解決できないかな…。

2013年2月5日火曜日

Vine Linux 5.2でATOK for Linux は使えるのか?

かなり昔に買った『一太郎 for Linux』の中身で、『一太郎』は特定のWine環境のJWDにより動作するため、しばらくしてから動かなくなってしまったようだ。反面、ATOKの方は広範なディストリビューションかつ最近のバージョン、たとえばCentOSであれば5.xまで(正確にはcompat-libstdc++-33までは)動作するようだ。
今回挑戦したのは『Vine Linux 5.2』である。ジャストさんのこのバージョンは概してインストールは難しい。その山を乗り越えて完全動作するまでの記録を書いておく。といっても実力不足であり、あまり参考にならないかもしれない。試行錯誤しすぎて記憶が曖昧だし。

まず、コンソールでgtk.immodulesのエイリアスを作成しておく。これをやらないとセットアップさえやらせてもらえない。
# ln -s /etc/gtk-2.0/i386/gtk.immodules /etc/gtk-2.0/gtk.immodules

次に、フェールセーフに入って、
動作保証されたディストリビューションと同様に普通にセットアップする。
#./setupatok

念のため、『システム』→『システム管理』→『サービス』で『ATOKX2』を起動させておく。

で、パネルメニューの『システム』→『設定』→『ユーザ向け』→『漢字変換システムの選択』で『ATOKX2』に切り替えておく。

再起動後、ATOKパレットが起動するのでしばし感動を味わった後、恒常的に『かな入力』に切り替えようとして『プロパティ』を開こうとすると、開けない。当方、仕事上共用機を使う以外はローマ字入力ではないのでこれは困る。徹夜で一晩悩んだがうまくいくすべは持っていなかった…。
ジャストシステムさんのホームページに『サポート:アップデート:ATOK for Linux アップデートモジュール』というところがあって、『http://www3.justsystem.co.jp/download/atok/up/lin/050615.html』( atokforlinux_update_17_0_2_1.tar.gz )に記載されている方法で適用を行えば、再起動後普通にプロパティがいじくれるようになる。

最高だ…。

ATOKのLinux版は『ATOKX』、『ATOK for Linux(ATOKX2)』は持っているものの『ATOKX3』は持っておらず、苦慮しているところだった。まあ、このごろはmozcの登場でATOKの優位性は低下しているものの、『執筆環境』という意味では未だに最強である。
Vineのこのバージョンは画面が比較的きれいだし、『docky』もapt-getできるし、このごろはこれにかかりっきりである。

平成25年2月10日追記
再度、上記の方法でセットアップを試したところうまくいかない…(笑)。どうやったのか今となっては謎…。
あと、使っていてわかったこと。
当方、ローマ字入力ではなくかな入力が多いが、このVine5.2ではATOKを使用したエディタ(StarSuite9, gedit, wine環境でのクラリスワークス)等の編集中に、ctrl+x、ctrl+v、ctrl+cが使えない。ローマ字入力では大丈夫。これは困った事態になった。ほかのディストリビューションでは経験したことがない。一時はSCIMの使用も考えたが、Leafpadではそういうことはないのでとりあえずがんがん入力するときはLeafpadで。一時的にいいときもあったけど、今はまったくだめになった。
あと、Vine5.2では、ワークスペース切替器もなんだかバグってる。

2013年1月15日火曜日

debian (sqeeze) 無線LAN不具合…NetworkManager

先週末から挑戦していたdebianだったが、本日また新しい障害?に出くわした。
自分の会社に持っていき、会社帰りに駅の構内で野良APにつなごうと思ったのだが、接続が思ったようにいかない。自分が遊んでいるLinuxでは普通無線LANの強度表示が出るのだが、相変わらず有線LANの接続表示のまま、であった。この表示のまま自宅では無線LANに接続できていたし、気にはなっていたが実利上は不利益はなかったので、まあ、しょうがないかな、くらいにしか考えていなかった。でも、その他のAPにつなげないとなると問題である。
 
左から二番目がその問題の表示。


実は、5回ほどdebianのセットアップはやり直した経緯がある。どうやら、インストール媒体のLive CDで無線LANにつなげると、この不具合が発生するような気がする。というのも、一回Live CDで自宅無線LANの設定を失敗したときに、普通のLinuxでお目にかかるNetworkManagerのアイコンが出現したからだ。

そこで一回NetworkManagerを削除→再インストールすればいいかもっということで、帰りの電車の中でやってみたら二度とネットワークにつなげなくなった(笑)。そこで、昨日の夜時点でのディスクイメージを用いて、『電車内リストア』を敢行、でとりあえずネットワーク(USBテザ)にはつなげられるようになった。

家に帰って調べてはみたものの、同様な現象は大先生に聞いてもあまりない様子。ただ、debianの子どもである、ubuntuはNetworkManagerの不具合があるとのこと。ただ、なんか違った現象のような…。ピンとこないのが実情であった。

そのうち、海外の英語のページにNetworkManagerの設定ファイルが真とか偽と書かれているページを発見。もしかしたらこれかもっていうことで、設定ファイルの書き換えを実施してみる。

/etc/NetworkManage/NetworkManager.confの、

[main]
plugins=ifupdown,keyfile

[ifupdown]
managed=false  true

に書き換えてやって再起動。
見事に、

というような表示になったのであった。

昨日のEvolutionの不具合は、もしかしてこれが原因かも…。




2013年1月14日月曜日

debian (sqeeze)のインストール記録

Vine Linuxで研究していた『EIOffice』。完全動作させるために、Linuxのデストリビューションを変更したり、古いものを探しだしてきてやってみたりしたが、作業は難航を極めた。CentOSでも、最新のパッケージでは動作しなかったので、まあ、そういうものなんだろう、と諦めてさらに今回debianに挑戦することにした。
まあ、debianでもEIOfficeは動作しなかったけれど。

debianのホームページから最新のLive CDをダウンロードしてみたので、USBメモリに入れてみてまず起動。USBメモリに導入するのも結構大変な作業ではあるが、『Unetbootin』を使用した。Live CDのISOイメージをただ指定すればよい。

で、内蔵ハードディスクの2番目の領域にインストールした。普段は至極redhat系のインストーラに慣れ親しんでいる男である。領域やMBRなどを消してしまいそうで大変であった。特にMBRのインストールはredhat系と違ってパーティションを切った直後に指定するのではなく、インストールが終わってから設定するようになっている。しかも、『ブートパーティションの最初のセクタ』を指定するのではなく、/dev/sda2みたいな指定をしろと言われ、やってみたらエラー(笑)、でそしたら(hd0,2)みたいな指定でも可能ですよ、と書いてあったのでやってみたらOKになった。

[日本語フォント]
その後、起動させてみたところ、なんと!!っ…。日本語が読めない。どうやら、日本語フォントが入っていない様子である。
そこで、
$ apt-get install ttf-takao
をまず行った。普通のIPAフォントでもいいらしいし、フォントマネージャを使って直接入れてもいいのだが、管理者側、例えばパッケージマネージャでは相変わらず文字化けしていたので、大事なのはapt-getで入れることらしい。

[アップデート]
Synapticパッケージマネージャあたりで、すべてのアップデートを実施する。

[murrineエンジン]
テーマエンジンであるmurrineが個人的に好きなので、こいつを入れてあげる。
$ apt-get install gtk2-engines-murrine
ちょっと繊細なテーマ(というかコントロール)も手に入る。

[docky]
テーマはMacOSXライクなものを目指しているので、dockyを入れてあげる。
$ sudo apt-get install docky

dockyを入れたあとに、画面下半分が真っ黒になるので、普通のユーザーでこのコマンドを打ってあげる。なんだか、metacityのコンポジットがどうのこうの、ということらしい。
# gconftool-2 --set '/apps/metacity/general/compositing_manager' --type bool true

[ibus-mozc]
日本語入力は何も入っていない。そう言えば、昔はcannaやWnnをよくインストールしてたっけな。muleとかもそれに対応させなければならなかったので、異常に難しかった。ATOKX2も持っているが、最近のは動かすのも大変だから、あまりチャレンジしたくない…。
ということで、先人のページを参照し、

1. http://linux.ikoinoba.net/file/ikoinoba-release_6-1_all.debを取得する。
2. $ dpkg -i ikoinoba-release_6-1_all.deb
3. 一応、パッケージをアッブデートする。
4. $ sudo aptitude install ibus-mozc
5. ここまで完了すると、メニューバーの『システム』→『設定』→『ibusの設定』ができる。
6. /etc/environmentファイルをエディタで開いて、"IBUS_SNOOPER_APPS=xchat,pidgin,empathy,gedit"という文字列を単純に追加する。
上図は実施しなかった。

[プリンタ]
$ sudo apt-get install lsb
あとは、ホームページからLinuxドライバを持ってきてパッケージインストールしてあげればよい。隔世の感。


[LibreOffice3.6]
これはなんともいろいろなことをやってみた。まず、当初入っているものはOpenOffice英語版である。まあ、これでもいいと言えばいいが、やはり日本語メニューがいいってんで、削除→LibreOffice
を入れてあげた。
$ aptitude update

$ aptitude install -t squeeze-backports libreoffice
$ apt-get install libreoffice-l10n-ja

$ apt-get install libreoffice-help-ja
しかし、これで入るのは一昔前のLibreであり、しかもメニューフォントなどはかなり小さいし、表示色なども不具合を抱えているようだ。徹夜でいろいろやってみたが降参。
翌日、apt-get autoremove libreofficeをやってみたが、それでも取りきれなかったので、SynapticパッケージマネージャでLibreOfficeの痕跡を一切合切削除、libreofficeのページから、3つのファイルをダウンロードし、解凍してからパッケージインストール。解凍はダウンロードフォルダに直接実施した。

$ cd '/home/ユーザ名/ダウンロード/LibO_3.6.4.3_Linux_x86_install-deb_en-US/DEBS/'
$ sudo dpkg -i *.deb

$ cd desktop-integration
$ sudo dpkg -i *.deb

$ cd '/home/ユーザ名/ダウンロード/LibO_3.6.4.3_Linux_x86_langpack-deb_ja/DEBS/'
$ sudo dpkg -i *.deb
$ cd '/home/ユーザ名/ダウンロード/LibO_3.6.4.3_Linux_x86_helppack-deb_ja/DEBS/' 
$ sudo dpkg -i *.deb
これで、完成。


[google chrome]
debianに付属しているなんだかっていうブラウザは、Youtubeとかやらすと非力な私のFMV-P8215Tではかくかく再生となってしまう。そこで常用ブラウザとしてchromeをインストール。
chromeをダウンロード、解凍して、
$ dpkg -i '/home/ユーザ名/ダウンロード/google-chrome-stable_current_i386.deb'


ここまでやってやっと普通に使えるレベルになったか…。まる2日ほど。


最後の段になって、Evolutionがうまく動いていないことが判明した。設定しても、オンラインにならず、メール送受信のボタンが押せない。まあ、焦って使うことはない。Evolutionをさらっと削除し、Sylpheedを入れてやった。

2013年1月1日火曜日

Vine Linux 6.1 にEPSONプリンタを組み込んでみた

Vine Linux 6.1 にEPSONプリンタを組み込んでみた

前回、失敗したエプソンプリンタのドライバ組み込みであるが、下記の通り成功したので、書き留めることにした。
Vineは人気のあるパッケージでその分悩める諸氏がいると思われるので、ご参考までに情報提供。

現象としては、http://avasys.jp/product/linux_driver/lsb/epson-inkjet/escp/からダウンロードしたrpmパッケージが、『認証エラー』となり組みことができない、というもの。
認証エラーだったので、対応策を講ずることがなかなか難しかったが、得意なrootで(笑)ターミナルから組み込みをやってみたところ、一発で原因がわかった。

下記はrootで実行している。ユーザからやるんじゃsuでコマンド投入が必要かと。

[root@localhost ~]# rpm -ivh epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm
警告: epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm: ヘッダ V3 DSA/SHA1 Signature, key ID 8aa65d56: NOKEY
エラー: 依存性の欠如:
    lsb >= 3.2 は epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486 に必要とされています

要するに、LSBがドライバの求めるバージョンと異なる、もしくはさらさら組み込まれていない、ということらしい。でも、どうするか。LSBなんてもの、BSDとLinuxを20年やってても、聞いたことがない。Single Side Band(SSB) ね。キャリアを抜いて、左側だけのやつ(笑)。
ただ、avasysのHPにはそんなことが書かれている。実力不足で理解不能だけど。
ダメ元で、下記のコマンド投入。

[root@localhost ~]# apt-get install lsb
パッケージリストを読みこんでいます... 完了
依存情報ツリーを作成しています... 完了       
以下の追加パッケージがインストールされます:
  pax qt
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  lsb pax qt
アップグレード: 0 個, 新規インストール: 3 個, 削除: 0 個, 保留: 0 個
6211kB のアーカイブを取得する必要があります。
展開後に 18.6MB のディスク容量が追加消費されます。
続行しますか? [Y/n]Y
取得:1 http://updates.vinelinux.org 6/i386/plus pax 3.4-1vl5 [69.0kB]
取得:2 http://updates.vinelinux.org 6/i386/main qt 3.3.8-14vl6 [6116kB]
取得:3 http://updates.vinelinux.org 6/i386/plus lsb 4.0-1vl6 [26.1kB]         
6211kB を 19s 秒で取得しました (322kB/s)                                      
変更を適用しています...
準備中                                ############################## [100%]
更新/インストール中
  pax-3.4-1vl5.i386                      ############################## [100%]
  qt-3.3.8-14vl6.i686                    ############################## [100%]
  lsb-4.0-1vl6.i686                      ############################## [100%]
完了

なんと、当てずっぽでも案外正解。もしかしてこれは…。
次に、実際のドライバファイル(rpm)を組み込む。

[root@localhost ~]# rpm -ivh epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm
警告: epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm: ヘッダ V3 DSA/SHA1 Signature, key ID 8aa65d56: NOKEY
準備中...                ########################################### [100%]
   1:epson-inkjet-printer-ep########################################### [100%]

あらあら、行けちゃった…。
自宅機は無線LAN機なので、あとは、メニューバーの、
システム→システム管理→印刷、から『追加』を選んで、『LPD/LPRホストまたはプリンタ』を選択、ホスト名はIPアドレスもしくはホスト名を打ち込み、検出ボタンを押しちまえば、すべてがうまく行く…はず。若干のエラーはあるけれども(笑)。