2013年2月10日日曜日

Vine Linux 5.2でATOK for Linux は使えるのか? 【まとめ編】

一度、セットアップ成功したATOK for Linux (ATOKX2)であったが、それ以来インストールができなくなってしまっていた。悔しいので連休中、徹底追求してみた。
結局のところ、モジュール不足が原因。最初っから順を追ってみる。

1. Vine 5.2 インストールを行う。
2. インストール完了後、rootでログイン。
3. # apt-get update
4. # apt-get install libstdc++3
5. # ln -s /etc/gtk-2.0/i386/gtk.immodules /etc/gtk-2.0/gtk.immodules
6. 普通にATOKをインストール。
7. アップデートモジュールを適用する。http://www3.justsystem.co.jp/download/atok/up/lin/050615.html
8. これで普通にATOKが使えるようになる。

でも、かな入力時のアプリ側ショートカットキー不具合は再度成功したといっても相変わらず。たぶん解決できないかな…。

2013年2月5日火曜日

Vine Linux 5.2でATOK for Linux は使えるのか?

かなり昔に買った『一太郎 for Linux』の中身で、『一太郎』は特定のWine環境のJWDにより動作するため、しばらくしてから動かなくなってしまったようだ。反面、ATOKの方は広範なディストリビューションかつ最近のバージョン、たとえばCentOSであれば5.xまで(正確にはcompat-libstdc++-33までは)動作するようだ。
今回挑戦したのは『Vine Linux 5.2』である。ジャストさんのこのバージョンは概してインストールは難しい。その山を乗り越えて完全動作するまでの記録を書いておく。といっても実力不足であり、あまり参考にならないかもしれない。試行錯誤しすぎて記憶が曖昧だし。

まず、コンソールでgtk.immodulesのエイリアスを作成しておく。これをやらないとセットアップさえやらせてもらえない。
# ln -s /etc/gtk-2.0/i386/gtk.immodules /etc/gtk-2.0/gtk.immodules

次に、フェールセーフに入って、
動作保証されたディストリビューションと同様に普通にセットアップする。
#./setupatok

念のため、『システム』→『システム管理』→『サービス』で『ATOKX2』を起動させておく。

で、パネルメニューの『システム』→『設定』→『ユーザ向け』→『漢字変換システムの選択』で『ATOKX2』に切り替えておく。

再起動後、ATOKパレットが起動するのでしばし感動を味わった後、恒常的に『かな入力』に切り替えようとして『プロパティ』を開こうとすると、開けない。当方、仕事上共用機を使う以外はローマ字入力ではないのでこれは困る。徹夜で一晩悩んだがうまくいくすべは持っていなかった…。
ジャストシステムさんのホームページに『サポート:アップデート:ATOK for Linux アップデートモジュール』というところがあって、『http://www3.justsystem.co.jp/download/atok/up/lin/050615.html』( atokforlinux_update_17_0_2_1.tar.gz )に記載されている方法で適用を行えば、再起動後普通にプロパティがいじくれるようになる。

最高だ…。

ATOKのLinux版は『ATOKX』、『ATOK for Linux(ATOKX2)』は持っているものの『ATOKX3』は持っておらず、苦慮しているところだった。まあ、このごろはmozcの登場でATOKの優位性は低下しているものの、『執筆環境』という意味では未だに最強である。
Vineのこのバージョンは画面が比較的きれいだし、『docky』もapt-getできるし、このごろはこれにかかりっきりである。

平成25年2月10日追記
再度、上記の方法でセットアップを試したところうまくいかない…(笑)。どうやったのか今となっては謎…。
あと、使っていてわかったこと。
当方、ローマ字入力ではなくかな入力が多いが、このVine5.2ではATOKを使用したエディタ(StarSuite9, gedit, wine環境でのクラリスワークス)等の編集中に、ctrl+x、ctrl+v、ctrl+cが使えない。ローマ字入力では大丈夫。これは困った事態になった。ほかのディストリビューションでは経験したことがない。一時はSCIMの使用も考えたが、Leafpadではそういうことはないのでとりあえずがんがん入力するときはLeafpadで。一時的にいいときもあったけど、今はまったくだめになった。
あと、Vine5.2では、ワークスペース切替器もなんだかバグってる。

2013年1月15日火曜日

debian (sqeeze) 無線LAN不具合…NetworkManager

先週末から挑戦していたdebianだったが、本日また新しい障害?に出くわした。
自分の会社に持っていき、会社帰りに駅の構内で野良APにつなごうと思ったのだが、接続が思ったようにいかない。自分が遊んでいるLinuxでは普通無線LANの強度表示が出るのだが、相変わらず有線LANの接続表示のまま、であった。この表示のまま自宅では無線LANに接続できていたし、気にはなっていたが実利上は不利益はなかったので、まあ、しょうがないかな、くらいにしか考えていなかった。でも、その他のAPにつなげないとなると問題である。
 
左から二番目がその問題の表示。


実は、5回ほどdebianのセットアップはやり直した経緯がある。どうやら、インストール媒体のLive CDで無線LANにつなげると、この不具合が発生するような気がする。というのも、一回Live CDで自宅無線LANの設定を失敗したときに、普通のLinuxでお目にかかるNetworkManagerのアイコンが出現したからだ。

そこで一回NetworkManagerを削除→再インストールすればいいかもっということで、帰りの電車の中でやってみたら二度とネットワークにつなげなくなった(笑)。そこで、昨日の夜時点でのディスクイメージを用いて、『電車内リストア』を敢行、でとりあえずネットワーク(USBテザ)にはつなげられるようになった。

家に帰って調べてはみたものの、同様な現象は大先生に聞いてもあまりない様子。ただ、debianの子どもである、ubuntuはNetworkManagerの不具合があるとのこと。ただ、なんか違った現象のような…。ピンとこないのが実情であった。

そのうち、海外の英語のページにNetworkManagerの設定ファイルが真とか偽と書かれているページを発見。もしかしたらこれかもっていうことで、設定ファイルの書き換えを実施してみる。

/etc/NetworkManage/NetworkManager.confの、

[main]
plugins=ifupdown,keyfile

[ifupdown]
managed=false  true

に書き換えてやって再起動。
見事に、

というような表示になったのであった。

昨日のEvolutionの不具合は、もしかしてこれが原因かも…。




2013年1月14日月曜日

debian (sqeeze)のインストール記録

Vine Linuxで研究していた『EIOffice』。完全動作させるために、Linuxのデストリビューションを変更したり、古いものを探しだしてきてやってみたりしたが、作業は難航を極めた。CentOSでも、最新のパッケージでは動作しなかったので、まあ、そういうものなんだろう、と諦めてさらに今回debianに挑戦することにした。
まあ、debianでもEIOfficeは動作しなかったけれど。

debianのホームページから最新のLive CDをダウンロードしてみたので、USBメモリに入れてみてまず起動。USBメモリに導入するのも結構大変な作業ではあるが、『Unetbootin』を使用した。Live CDのISOイメージをただ指定すればよい。

で、内蔵ハードディスクの2番目の領域にインストールした。普段は至極redhat系のインストーラに慣れ親しんでいる男である。領域やMBRなどを消してしまいそうで大変であった。特にMBRのインストールはredhat系と違ってパーティションを切った直後に指定するのではなく、インストールが終わってから設定するようになっている。しかも、『ブートパーティションの最初のセクタ』を指定するのではなく、/dev/sda2みたいな指定をしろと言われ、やってみたらエラー(笑)、でそしたら(hd0,2)みたいな指定でも可能ですよ、と書いてあったのでやってみたらOKになった。

[日本語フォント]
その後、起動させてみたところ、なんと!!っ…。日本語が読めない。どうやら、日本語フォントが入っていない様子である。
そこで、
$ apt-get install ttf-takao
をまず行った。普通のIPAフォントでもいいらしいし、フォントマネージャを使って直接入れてもいいのだが、管理者側、例えばパッケージマネージャでは相変わらず文字化けしていたので、大事なのはapt-getで入れることらしい。

[アップデート]
Synapticパッケージマネージャあたりで、すべてのアップデートを実施する。

[murrineエンジン]
テーマエンジンであるmurrineが個人的に好きなので、こいつを入れてあげる。
$ apt-get install gtk2-engines-murrine
ちょっと繊細なテーマ(というかコントロール)も手に入る。

[docky]
テーマはMacOSXライクなものを目指しているので、dockyを入れてあげる。
$ sudo apt-get install docky

dockyを入れたあとに、画面下半分が真っ黒になるので、普通のユーザーでこのコマンドを打ってあげる。なんだか、metacityのコンポジットがどうのこうの、ということらしい。
# gconftool-2 --set '/apps/metacity/general/compositing_manager' --type bool true

[ibus-mozc]
日本語入力は何も入っていない。そう言えば、昔はcannaやWnnをよくインストールしてたっけな。muleとかもそれに対応させなければならなかったので、異常に難しかった。ATOKX2も持っているが、最近のは動かすのも大変だから、あまりチャレンジしたくない…。
ということで、先人のページを参照し、

1. http://linux.ikoinoba.net/file/ikoinoba-release_6-1_all.debを取得する。
2. $ dpkg -i ikoinoba-release_6-1_all.deb
3. 一応、パッケージをアッブデートする。
4. $ sudo aptitude install ibus-mozc
5. ここまで完了すると、メニューバーの『システム』→『設定』→『ibusの設定』ができる。
6. /etc/environmentファイルをエディタで開いて、"IBUS_SNOOPER_APPS=xchat,pidgin,empathy,gedit"という文字列を単純に追加する。
上図は実施しなかった。

[プリンタ]
$ sudo apt-get install lsb
あとは、ホームページからLinuxドライバを持ってきてパッケージインストールしてあげればよい。隔世の感。


[LibreOffice3.6]
これはなんともいろいろなことをやってみた。まず、当初入っているものはOpenOffice英語版である。まあ、これでもいいと言えばいいが、やはり日本語メニューがいいってんで、削除→LibreOffice
を入れてあげた。
$ aptitude update

$ aptitude install -t squeeze-backports libreoffice
$ apt-get install libreoffice-l10n-ja

$ apt-get install libreoffice-help-ja
しかし、これで入るのは一昔前のLibreであり、しかもメニューフォントなどはかなり小さいし、表示色なども不具合を抱えているようだ。徹夜でいろいろやってみたが降参。
翌日、apt-get autoremove libreofficeをやってみたが、それでも取りきれなかったので、SynapticパッケージマネージャでLibreOfficeの痕跡を一切合切削除、libreofficeのページから、3つのファイルをダウンロードし、解凍してからパッケージインストール。解凍はダウンロードフォルダに直接実施した。

$ cd '/home/ユーザ名/ダウンロード/LibO_3.6.4.3_Linux_x86_install-deb_en-US/DEBS/'
$ sudo dpkg -i *.deb

$ cd desktop-integration
$ sudo dpkg -i *.deb

$ cd '/home/ユーザ名/ダウンロード/LibO_3.6.4.3_Linux_x86_langpack-deb_ja/DEBS/'
$ sudo dpkg -i *.deb
$ cd '/home/ユーザ名/ダウンロード/LibO_3.6.4.3_Linux_x86_helppack-deb_ja/DEBS/' 
$ sudo dpkg -i *.deb
これで、完成。


[google chrome]
debianに付属しているなんだかっていうブラウザは、Youtubeとかやらすと非力な私のFMV-P8215Tではかくかく再生となってしまう。そこで常用ブラウザとしてchromeをインストール。
chromeをダウンロード、解凍して、
$ dpkg -i '/home/ユーザ名/ダウンロード/google-chrome-stable_current_i386.deb'


ここまでやってやっと普通に使えるレベルになったか…。まる2日ほど。


最後の段になって、Evolutionがうまく動いていないことが判明した。設定しても、オンラインにならず、メール送受信のボタンが押せない。まあ、焦って使うことはない。Evolutionをさらっと削除し、Sylpheedを入れてやった。

2013年1月1日火曜日

Vine Linux 6.1 にEPSONプリンタを組み込んでみた

Vine Linux 6.1 にEPSONプリンタを組み込んでみた

前回、失敗したエプソンプリンタのドライバ組み込みであるが、下記の通り成功したので、書き留めることにした。
Vineは人気のあるパッケージでその分悩める諸氏がいると思われるので、ご参考までに情報提供。

現象としては、http://avasys.jp/product/linux_driver/lsb/epson-inkjet/escp/からダウンロードしたrpmパッケージが、『認証エラー』となり組みことができない、というもの。
認証エラーだったので、対応策を講ずることがなかなか難しかったが、得意なrootで(笑)ターミナルから組み込みをやってみたところ、一発で原因がわかった。

下記はrootで実行している。ユーザからやるんじゃsuでコマンド投入が必要かと。

[root@localhost ~]# rpm -ivh epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm
警告: epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm: ヘッダ V3 DSA/SHA1 Signature, key ID 8aa65d56: NOKEY
エラー: 依存性の欠如:
    lsb >= 3.2 は epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486 に必要とされています

要するに、LSBがドライバの求めるバージョンと異なる、もしくはさらさら組み込まれていない、ということらしい。でも、どうするか。LSBなんてもの、BSDとLinuxを20年やってても、聞いたことがない。Single Side Band(SSB) ね。キャリアを抜いて、左側だけのやつ(笑)。
ただ、avasysのHPにはそんなことが書かれている。実力不足で理解不能だけど。
ダメ元で、下記のコマンド投入。

[root@localhost ~]# apt-get install lsb
パッケージリストを読みこんでいます... 完了
依存情報ツリーを作成しています... 完了       
以下の追加パッケージがインストールされます:
  pax qt
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  lsb pax qt
アップグレード: 0 個, 新規インストール: 3 個, 削除: 0 個, 保留: 0 個
6211kB のアーカイブを取得する必要があります。
展開後に 18.6MB のディスク容量が追加消費されます。
続行しますか? [Y/n]Y
取得:1 http://updates.vinelinux.org 6/i386/plus pax 3.4-1vl5 [69.0kB]
取得:2 http://updates.vinelinux.org 6/i386/main qt 3.3.8-14vl6 [6116kB]
取得:3 http://updates.vinelinux.org 6/i386/plus lsb 4.0-1vl6 [26.1kB]         
6211kB を 19s 秒で取得しました (322kB/s)                                      
変更を適用しています...
準備中                                ############################## [100%]
更新/インストール中
  pax-3.4-1vl5.i386                      ############################## [100%]
  qt-3.3.8-14vl6.i686                    ############################## [100%]
  lsb-4.0-1vl6.i686                      ############################## [100%]
完了

なんと、当てずっぽでも案外正解。もしかしてこれは…。
次に、実際のドライバファイル(rpm)を組み込む。

[root@localhost ~]# rpm -ivh epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm
警告: epson-inkjet-printer-ep-803a-903f-series-1.0.1-1lsb3.2.i486.rpm: ヘッダ V3 DSA/SHA1 Signature, key ID 8aa65d56: NOKEY
準備中...                ########################################### [100%]
   1:epson-inkjet-printer-ep########################################### [100%]

あらあら、行けちゃった…。
自宅機は無線LAN機なので、あとは、メニューバーの、
システム→システム管理→印刷、から『追加』を選んで、『LPD/LPRホストまたはプリンタ』を選択、ホスト名はIPアドレスもしくはホスト名を打ち込み、検出ボタンを押しちまえば、すべてがうまく行く…はず。若干のエラーはあるけれども(笑)。

2012年12月31日月曜日

Vine Linux 6.1 でEIOfficeを使用してみた

 今年初頭、電脳売王で購入した『FMV-P8215T』。購入直後はCドライブにXP、DドライブにXPベースのPEを入れ、ウイルス感染も考え一週間に一度程度、ハードディスクリカバリを行い、便利に使っていた。ウイルス対策ソフト入れるのは当機にとってはすこぶる重たくなるので、マルチブートにてminintを起動する環境をつくり、そこから定期的にGHOSTでリカバリしちゃえばよい、という発想。ただし、受信したメールデータや使用するアプリについては、バックアップ等かなり気を使わなくてはいけない。ちなみに、ハードディスクには、メーカー製のリカバリ領域の中に入っていたツールやGHOSTが格納され、メーカー製と見紛うくらいのSysprepイメージとなっている。また、外付けUSBにはすぐ仕事ができるようにMicrosoft Office 2007も入っいるGHOSTイメージを調整してあり、そこにはSkypeや小物ツールを格納済みで、復元すればすぐにログインしたり、メールのデータをリカバリしてすぐに使用可能となる感じで差し替えをよくやっていた。
当機はかなり今となっては光学ドライブが搭載されず、HDDの容量が限られている(20GB)ので、そもそもLinuxとのマルチブート環境は面倒くさいし避けていたのだが、今回、minintやVine 6.1のUSBインストール環境を用意したので、PEリカバリ環境をUSBに移し最低限の仕事ができるVineをマルチブートにて構築することにした。しかし、残り400MBほどになってしまった…。
 構築ついでに、以前買ったEIOffice(実に1,000円)も使ってみたかったので、インストールをやってみた。
まだ、実務で使ったことがないが、いろんなことを設定している最中に落ちることが再三あった。長文作成で使用するにはすこぶる不安となってしまった。Linuxのバージョンが比較的新しいVine Linux6.1(復興支援特別版)であるからだろうか。インスト後再起動しなかったからか。
日本語入力もibus+mozcはすこぶる快適である。

【実行権限の付与】
しかし、EIOfficeは使い始めるまで、結構苦労する。インストールについては他の市販Linuxアプリ同様、.shで定義されているので、こいつに実行権限を付与しなければならない。正直、この作業からして、素人には無理だと思う。長年Linuxを実験ベースででも使っていれば、ああ、rootで実行権限を付与すりゃいいんだよな、という原因究明が自ずとできるが、Windowsしか使ったことのないユーザーはたぶん、ダブルクリック(EXE形式)すりゃインストールできると思ってしまうに違いない。この場合、すべての場合でエディタが開く(笑)。
実は、かくいう私もユーザーでのインストールができなくて(sudoとかsuとか面倒くさくて…)、システムで禁止されている『root直接ログイン』をまずやっちまった。

・ Vine Linux 6.1のrootログイン方法
Vineは6.0以降PAM(ユーザー認証)の仕組みのセキュリティ変更により、rootログインができなくなっている。これを変更するためには、『/etc/pam.d/gdm』を管理者権限にて開いて、二行目をコメントアウトする。
  #auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
で、晴れてrootにログインする…。

しかし、それだけではインストールできなかった。ユーザーで解凍されたセットアップファイル群はすべて『一般ユーザー』の所有権がついており、実行権限を付与することができない。『あれ、どうやったかな…』なんて考える気もなくダウンロードしたファイルをrootにて解凍。問題解決。
そして、『setup.sh』を右クリック→プロパティ→アクセス権→プログラムとして実行できる、にチェックをつけてこいつをダブルクリック、あとは指示に従えばよい。

【rootログインインストールの注意事項】
勝手にユーザーが実行できるように調整してくれるが、rootのデスクトップにあった『EIOffice 2009』というアイコンまでは一般ユーザーに対して作ってくれない。これは、『/usr/local/Evermore/EIOffice/System/eio.desktop』をただ単純にデスクトップにコピーしてあげればよい。

【フォントの問題】
EIOfficeはフォント使用について、ほかのアプリとは多少違う仕組みを持っているようだ。インストール直後はEIゴシック三種類と、英文フォント二種類しか使用することができない。実質2つしかフォントファイルを持っていないのだ。この考えはともかく、明朝体が入っていないことはすこぶる不便と思われるので、コピーしてみた。私の場合は、以前使用していたStarSuite 9.0のHG明朝L SunとHGゴシックB Sunをコピーしてあげた。なぜ、この2つをコピーしてあげたか、というと、MS明朝とほとんど同字型なのである。確か、初めてこいつを使用したのはSolarisだったか。表示に使用しており、Windowsと比べても違和感がなかった。しかも、Solaris、無償でATOKXが使用できた素晴らしいOSだった。

EIOfficeの使うフォントは『/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType』にある。ここに入れたいフォントを突っ込んであげればよい。
ユーザーでコピーするには、
> sudo cp コピー元フォント /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType
私の場合は、rootログインで対応することも多し…。/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueTypeの権限を下げちゃえば、ユーザーでもGUI上で入れ放題(笑)。

【ここまでの感想】
当初、一番不安視された安定性もただ単純に文章入力だけならば問題無さそうである。どうやら、当機では『スタイルシート』関係(Wordでいうテンプレートかな)をいじくっているとEIOfficeが落ちる…というよりもかげもかたちもなくなってしまうので、ここをいじくる場合はあらかじめ文章を保存したほうがよいだろう。追加したフォントをデフォルトにする、なんてことを行うと結構やばいことになる。しかし、このような場合もある程度保護の措置が講じられており、大方の入力部分はかなりの確率で復元できる。さすがである。
また、ウィンドウの色はもちろん、メニューバーのフォントも変更できることもありがたい。
Linuxアプリにありがちな、レンダリング処理された(スムージング)文字ではなく、Windowsの文字表示に近い点も評価できる。
この性能でなおかつ、Microsoft Word 2003 とほとんど違和感のない操作性、高いファイル互換性、起動スピード、OEM販売で1,000円という廉価性はぜひ宣伝をしたいと思う。これで十分。

【オチ】
Vine Linux 6.1ではEPSONドライバが使用できず、自宅のEP-803AWに出力できない…。無理やり組み込んでみたらなんだかのバージョンが古いらしい…。実力不足。

平成23年1月1日追記

安定性については、
1.『作業の開始』(右ペイン)で『開く』の中のいずれかを操作すると画面が消える。
2. 書式→スタイル→標準→変更、で何らかの要素をいじくり、OKボタンを押すと画面が消える。
3. ツールバーのフォントメニューでフォントやポイントなどマウスでの操作が反映されない。マウスで反転させ、Enterキーを押さないといけない。
4. 書式→フォント、で、OKボタンを押すと画面が落ちる。
などが散見される。これだけあると、正直長文作成には向かない、と言わざるを得ないが、前述の通りLinuxとしては革命的なオフィスソフトであることから早期のFIX版の提供を望みたい。
 

2012年12月1日土曜日

政見公約

衆院選が迫ってきている。我が職場でも、準備に追われている(らしい)。
また、組合も民主党支持のチラシを配布した。

私は公務員であるが、その立場からすれば公務員法で『特定の政治団体の支持』は禁止されているので、どの政党を支持するか、というのはこの場では当然書けないし、そのつもりもない。ただ、私は下記の政策を主張している。
1 経済面としては、カンフル剤としてのインフレ政策を支持する。デフレ政策は日銀と銀行を儲からせるだけである。デフレは、国民のローン(借金の元本)を実質的に増大させることにつながる。
2 消費税をはじめとする増税政策についても、市中の通貨量を巻き上げる結果となり、デフレを増大させる結果となるので、反対である。インフレ政策が功を奏し、また、GDPが上昇したならば、増税も可能と考える。しかし、消費税率を10パーセントとするならば、今現在の生活レベルを基準とすれば年間5パーセント以上の経済成長が必要と私は考えているので、偏面的な消費増税を行った政権は当然持論に反する。
3 経済全体の根幹となる電力、特に原発については、とりあえず現状維持としたい。国民の経済的な負担を強いることになり、また、技術立国の退廃をもたらすからである。廃止、縮小の条件としては、① 応分の経済成長が常に確保されていること。生産力についても、拡大再生産が認められること。② 原発技術は国是にかかわらず確保され、開発されていること が条件となる。
で、以上このような政策をすべて表明している党としては、どこがあるか探してみたら…、

一切ない。

A党. 消費税を導入する反面、原発を縮小、廃止。
B党. 消費税を容認した上で、原発維持。
C党.消費贈税反対、原発を縮小、廃止。
は見つけられるけれども…。