2012年9月10日月曜日

金魚を長生きさせるコツ…

ガキの頃から生き物を飼うのが好きだった。今は、別れが伴うので比較的嫌なのであるが、新婚時代も、上の娘がまだ小さい頃も和金をずいぶん大きくさせたもんだ。

露店や種魚店で入手した金魚は、正直長生きしない。これは明らかに原因がある。
1. 酸素不足
2.えら部分に白カビが発生することによる酸素不足
3.えさのやり過ぎによる水質悪化
4.水温の急激な上昇
これらはすべて因果関係がある。関連するのだ。そのため、金魚を入手する前に、
1. 比較的大きな水槽を入手し、
2.濾過装置とブクブクを備え付け、
3.一晩ほど水を入れてカルキ抜きを行い、
4.金魚を水槽に投入する前に、15分ほど水槽にビニール袋ごとつけて、水温に慣らす
などの措置を講じなければならない、とされている。

金魚が我が家に定着するかどうかは、当初の一ヶ月が勝負ではないかと思われる。その間、白カビが発生すれば市販の薬を用いたり、金魚を食塩水につけたり、まあ、忙しいことになる。

前述のような実に金魚に愛情を注ぐやり方では、実は金魚にとって、まったく寿命を延ばすことにならないということである。金魚の命を縮めるものはすべて水質悪化が原因である。特に白カビ対策は必須である。そこで、画期的な方法をここにご紹介する。

      毎日、水道の水で水替え 

実はこの方法、嫁がある人から聞いたあるやり方である。毎日、水替えすることにより水質悪化を防ぎ、水道水中の塩素によりカビの発生を防ぐ。また、普段金魚を入れておく水槽も、小さなものでよい。バケツにざるをいれ、そこに金魚を放しておけば、水替えはかなり楽である。私の家では、25×18×20cmほどのかなり小さい水槽で、かつ濾過装置などはついていないが、これで十分である。

実は水道水、すべてのマニュアル本において、カルキ抜きが書かれており、水替えは毎日行うこと、なんて書いてあるものはない。水道水の末端での残留塩素測定濃度によると、通常、0.1~0.4mg/lであり、私が毎日試しているところでは、この濃度では魚は死なない、という結論に達している。うまく行かない方は是非試してもらいたい。

* 『水道水質ハンドブック』によると、遊離塩素による魚の致死量は、『2.0~0.2mg/l』だそうな。地方水道は、水質のいいところでは0.2mg/l以内におさまっているので金魚が生きられるらしい。各水道事業体により塩素濃度は変わるので結果は一切保障しない。自己責任でお願いいたしたい。
しかし、 この『水道水質ハンドブック』の著者は眞柄基泰先生という、私が東京時代によく飲み歩かせていただいた国立公衆衛生院のエライ先生である。また、当時のメンバーは、佐藤敦久先生(東北大)、藤田賢二先生(東大)や大垣眞一郎先生(東大)、茂庭竹生先生(東海大)、平田強先生(麻布大)という私など普通では到底話などできない先生方であったが、当時大学を出たばかりの私をよくかわいがってくれたものだった…。まあ、仕事的には飲み会の予約、席取り、にぎやかし(特にカラオケ)を担当してたわけですが(笑)。

2012年9月1日土曜日

日韓再併合???

戦前の日本の呼称は、『大日本帝国』であり、その範囲は千島列島、樺太、朝鮮半島、台湾そして(統治付託された)パラオにまでまたがるものであったが、敗戦によりそれらは分割統治されほとんど帰ってくる見込みはない。そして、連合国側の突きつけた条件も、『明治以降に獲得した領土は放棄』とされていたので、日本国も当然それを受諾したのであり、この国のかたちも現在のものとなっている。
確かに、樺太のような日露混在の地域とされていたものを、千島列島と『交換』し、いったんは放棄、その後武力占領し、南半分を領有、その後の敗戦により(平和条約の不存在により)その南半分は『帰属未定地』として存在してしまっている地域もある。また、千島4島については国際法上帰属未定地ではあるが、ソ連が軍事占領を行い、また、日本国政府も千島列島及び歯舞諸島が『全千島列島』に含まれる、との見解を当初持っていたために、事実上『放棄した』部分に含まれる、と日本国政府自身が思っていたフシがある。ただし、歯舞については、地勢的にも千島に含まれず、その後の努力により『歯舞諸島』は返還への道筋はついたものの、日本側が4島返還にこだわるあまり、現在まで『日ソ共同宣言の二島引渡条項』さえも履行されていない、と言うところか。
私見ではあるが、ソ連の武力により奪い取られた土地については、返還要求は可能である。今はそういう時代ではないからだ。特に、終戦後、1945.8.15以降のソ連の武力による獲得地については、交渉の余地が残されている。政府はここに目をつけるべきである。

台湾、パラオがあたかも日本時代を懐かしみ親日なのは理解できるが、実は韓国にもそういう世論はまれに存在するらしいことを伝え聞いた。大日本帝国はロシア、日本、北朝鮮、韓国、台湾に分割統治されたのであり、半島と日本を再併合させ、大日本帝国の再興を図れ、と言うことである。なんでも、そういう主張をする人々の多くは被差別階級の出身とのことで、日本が我々を解放してくれた、ということに起因するらしい。

今は、ちょっとトンデモ説っぽいが、極東アジアは政治状況が複雑で、統治機構が空白になったりもすることが過去に何度かあった。例えば、中国に政治的分裂や内線、大量亡命といった有事があった場合、日韓は当然共同して対処しなければならない。今は韓国は反日教育一色だが、おそらくそうなったら、反日などということを言ってられない状況になる。わかりやすく言えば、極端な反日を教育しておいていざ日本が韓国を助けていたことが国民にばれた場合、統治機構の正当性が一気にぐらつくことになる。韓国政府はもっと正直に事実を国民に知らせるべきだと思う。日韓再併合にならないためにも。

2012年8月28日火曜日

IIJmioでradiko 【通勤ツールの変遷】

この頃、ネタがあまりないので、通勤時に考えてたことを一つ。
15年ほど前に静岡市内に転居したのだが、そこから職場までは1.5~2時間程度はかかる。電車、バス、徒歩というバリエーションなので、多種の電車内での暇つぶしツールを使うことになる。
例えば、本。職場で民法の知識が必要になれば、ダットサン民法を読み(あの頃は学習効率がたかかったな)、UNIX関係で通称赤本もいくらか読んだ。当然BSDのマニュアルなんかも。電車内で知識をつけたようなもんだ。読んだものといえば、宮部みゆきもよく読んだな。
MD、CDもよく使っていた覚えがある。また、AIWAのヘッドフォンステレオはラジオ、テレビのチューナー付きであり、しかも音声多重であったので、欠かせない通勤ツールであった。
また、文章を読んだり書くのにB5ノートPCが欲しいな~っとずっと思っていた。
当時は、ナショナルのポータブルラジオ RF-U36やSONY ICF-M260もよく使っていた。今は無き始発電車のボックス席の窓側に陣取り、これらのポータブルラジオを窓枠に置いて、ラジオを聴きながら通勤してたっけな。多分周りの乗客の目からは奇異に思われたに違いない。両機ともAMは結構長いフェライトバーを採用しており、また、スピーカー(低周波増幅部)もメーカーの特色が出ていた。音が非常に良かった。特にパナ機のAMは歯切れのいい、それでいて耳につかない心地よい音を出してくれる。また、SONYの通勤ラジオ、SRF-R633Vは長期間FMで使用していた。巻き取りヘッドフォンはすでに壊れてしまったが。

最近はどうなったか。W33SAでは、テレビのアナログ、ワンセグチューナーが搭載され、その上FMも聴くことができた。好きな音楽だってファイル化しておけば当然聴くことができた。その後手に入れたXDV-D500は、比較的感度の良い ワンセグ、FM/AMチューナーが搭載されていたので、朝5時台の『めざまし』を録画しておき、通勤時間帯に聴いていた。なぜ録画かと言えば、当方の通勤経路では、10分以上電波受信に不安定なところであり、それが結構ストレスなので録画するようになってしまった。これももう壊れてしまった。

昔は、携帯網で音楽でも配信してくれたら、受信できない経路でも使えて便利なのに、と思っていた記憶がある。まさに、いまそういう時代であることを実感しているし、その恩恵を最大限受けている、と言っても良い。945円のIIJmioはまさにそういう使い方ができるのである。ちょっと時間遅れだけれども。朝、ニッポン放送(高嶋ひでたけのあさラジ!)や文化放送(吉田照美 ソコダイジナトコ)を途切れなく聴くことができる。これは私にとって無上の喜びである。

執筆&文章作成ツールはAndroidでも中古PCでも自在になった。しかも、F-12CのUSBを使用してインターネット接続が可能なんて電車通勤をやり始めた頃に比べたら夢のようである。
ただ、災害時用に念のため、アナログのラジオは持ち歩くようにしている。受信状況が悪いと言っても、車外にでればとりあえず受信可能な局はあるからだ。今はICR-RS110Mを持ち歩いている。災害時となれば、丸一日くらいは電池は持たないといけない。スマフォではこういう使い方は無理であり、できれば、電力消費の著しく低い、アナログ選局のラジオを持ち歩きたいところ。手持ちではAIWA CR-A55なんかが最適。
ICR-RS110Mは毎朝、5時からNHK第一放送を1時間録音させておく。これも、難受信になったときに聴くためである。でも、通勤時はほとんどradikoにシフトしており、自宅ではis01でradikoを使用し、トランスミッターで飛ばしてそれをICR-RS110Mで受信して増幅しているときが多いか。

2012年8月16日木曜日

知られざるJODK 【朝鮮放送協会】 / 알려지지 않는 JODK 【조선 방송 협회】

本日、夜10時からのNHKラジオ第一放送『NHKジャーナル』で現在宮崎県在住のもう90歳を超える女性アナウンサーへのインタビューをやっていた。細かいことであるが、インタビュアーが「日本占領下の…」(日本が朝鮮半島全土を軍事占領した事実はない)なんて言うもんだから、「こいつ違ったこと言ってやがる」と思ったけれども、なかなか中身は充実した内容であった。

韓国は『七奪』なんて言う言葉を生み出しているが、その七奪とは、『主権、国王、人命、国語、姓氏、土地、資源』であるという。しかし、その女性アナウンサーが語るところによると、『JODK』は日本語による放送、朝鮮語による放送、二つの言語による放送であったそうだ。しかも、『JODK』は第二放送をつくりその第二放送は、『朝鮮語専用放送局』に割り当てたそうである。

韓国民は言う、日本に『国語』が奪われてしまったこと、は本当だろうか。

その女性アナウンサーにとって、『JODK』とは『ふるさと』であるそうだ。いまだに国際電話で昔の知り合いとやりとりをしているそうである。日本人が韓国民から収奪を繰り返していたなら、そんな言葉は出てこないし、また、電話もかかってくるわけがない。

日本人はわかっている。あまりにも日本に同化してしまったので、アイデンティティを確立し日本から独立するためには、反日しか手段はなかったのである。しかし、今後はそうは行かないだろう。反省すべきはどちらであろうか…。

で、調子づいてハングルにエキサイト翻訳 / 에서, 궤도에 올라서 한글에 익사이트 번역
오늘, 밤 10시부터의 NHK라디오 제1방송 『NHK저널』에서 현재 미야자키현(宮崎縣) 재주의 이미 90세를 넘는 여성 아나운서에의 인터뷰를 하고 있었다. 잘잘한 것이지만, 인터뷰어(interviewer)가 「일본 점령 아래의 …」 (일본이 한반도(朝鮮半島) 전국토를 군사점령한 사실은 없다)따위 하는 것이에게서, 「이 녀석 다른 것 말 말야 や이 る」이라고 생각했지만, 상당히 내용은 알찬 내용이었다.

한국은 『7奪』따위 말하는 말을 만들어 내고 있지만, 그 7奪과는, 『주권, 국왕, 인명, 국어, 성씨, 토지, 자원』이다라고 한다. 그러나, 그 여성 아나운서가 이야기하는 곳에 의하면, 『JODK』는 일본어에 의한 방송, 조선어에 의한 방송, 둘의 언어에 의한 방송이었다고 한다. 게다가, 『JODK』는 제2방송을 만들어 그 제2방송은, 『조선어전용 방송국』에 할당했다고 한다.

한국 국민은 말하는, 일본에 『국어』가 빼앗겨버린 것,은 정말일까?

그 여성 아나운서에 있어서, 『JODK』와는 『고향』이다고 한다. 아직도 국제 전화로 옛날의 아는 사이(사람)과 교환을 하고 있다고 한다. 일본인이 한국 국민에게서 수탈을 되풀이하고 있었다면, 그런 말은 나오지 않고,또, 전화도 걸려와 올 까닭이 없다.

일본인은 알고 있다. 매우 일본에 동화해버렸으므로, 아이덴티티를 확립해 일본에서 독립하기 위해서는, 반일밖에 수단은 없었던 것이다. 그러나, 앞으로는 그렇게는 가지 않을 것이다. 반성해야 할은 어느쪽일까 ….

2012年8月14日火曜日

IOC激怒の件

まず、説明はいらないだろう。
ソースはサーチナ。
「旭日旗は見逃すのに、なぜ朴鍾佑の独島セレモニーは問題視されるのか」「なぜIOCが人種差別主義と帝国主義の象徴である日章旗の使用を許しているのか納得ができない」「ヨーロッパの国が試合を行う時にナチスのマークを掲げるのと同じこと」
と韓国では言っているそうである。
当ブログでは、「朝鮮と日本は手を携えて、人種差別主義と帝国主義と戦った」という立場である。WBCにしろ、今回のサッカーでも両国が対戦することは大変喜ばしいことであるが、メダルが剥奪されそうになると、「日本の体操ユニフォームは旭日旗のデザインだ。日本体操のすべてのメダルを剥奪すべきだ」と日本に対して(もはやなんだかわからぬ)攻撃をする。

今回のこの件については、「日本」は関係なく、「IOC」と「韓国の選手」の問題であることに気づかないのか。我が国の盟友として、大変残念な事件である。日本ではこれを「八つ当たり」という。ちょうど、中学生が親に八つ当たりするようなもんだ。未熟だ…。

韓国の人々は全く理解できないらしい。オリンピックは国際親善、友好の実現であり、国歌、国旗以外の政治的行為は制限されている。しかし、韓国人は以前も書いたが、「日本人には何をやってもいい」という育て方をされている。オリンピックで「日本非難」をしても普段から戦争状態と思わされていることから、自己主張が日本はもとより世界中に不愉快な思いをさせる、ということは思いもつかないようである。再度言う。この問題について日本を引き合いに出すのはやめて欲しい。確かに、日本と領有問題でもめているのは事実であるが、日本人はこの問題で一人も韓国人を殺していない。しかし、日本人は韓国人に殺されているのである。しかも、武装兵ではなく、非武装の漁民を、だ。でも、その愚行を日本国民はスポーツの場で一度たりとも訴えたか。

日本は、今回の韓国の選手についてはさほど非難していない。IOCが問題視している、という客観的な報道が主体である。またやっちまったな、ぐらいにしか感じていない。もう一つ言おう。どうも、韓国の方は自己主張が強すぎて、世界には相容れない違和感を感じることが多かった。今回の事件は、その一端に過ぎない。選手個人を責めるのは簡単であるが、そうではない、と思う。教育と政治が問題であり、古くからの盟友の国民としては早く気づいて欲しいと思う次第である。
最新情報で、韓国協会から『申し訳なかった。二度とこういうことがないよう徹底していく』との謝罪があったそうであるが、いろいろい思うにせよ当の日本国民は謝ってくれなくてもいい、とも思っているのではないか。でも、謝罪するなんて、ちっとは成長してるじゃん。
* と思ったら、

韓国サッカー協会は謝罪を否定 「独島セレモニーを説明しただけ」

とのこと(笑)。
日本人はいくら挑発されても韓国人の自己主張にはついて行けない。あとは、IOCと選手間でやっていただきたい。いくら日本人の支配を攻撃しても(日本人はその意味を理解しても)、IOCは韓国人の主張は理解できぬであろう。世界中は我々日本人よりも日本人寄りである。韓国人が今まで生き延びてこられたのは、日本のおかげである、くらいに世界中は思っている。当の日本人は「もう二度と面倒見たくない」が本音であるが、時々、IMFあたりを通じて「援助」しているのはどうしてか。そして、そのことに対して韓国人が日本人に対して謝意を示さないのはなんでか…。あまりにも礼節に欠く。
 
旭日旗とは、朝鮮日本新聞の社旗ではなかったか(笑)。しかも、その会社は韓国、中国が思いの外好きであるので、あまり敵に回さない方が…。大清国属高麗国旗(太極旗)には、日本人は敬意をはらっている。どこかの国みたいに、国旗を踏んだり燃やしたりはしない。この前、そんな事件があったが日本国民としては大変残念に思っている。こんなことをすれば、当事者国の国民全員を傷つけることになるからだ。誰かを傷つけること、この気持ちを韓国の皆さんは感じて欲しい。はっきり言おう。日本人だから…といって犯罪や無礼が許されることはまったくないのである。これらの事実は国家全体の良識と国民に対する教育、躾がまったくできていないことの証明である。こんな気持ちで付き合う限り、日韓の真の友好はあり得ないだろう。

2012年8月11日土曜日

消費増税可決、成立

残念ながら、成立してしまった。
まさに、国難である。総理はマニフェストに含まれなかったことに関し『国民におわび』としたが、お詫びするくらいならやらなきゃいいのに。
まあ、選挙は近いとされているが、今回の結果を踏まえ、私も権利を行使しようと思う。ただ、今回の三党については、私の理念に真っ向に反する経済・財政政策であるので、入れることはない。

私は、連合系の組合に所属しているが、連合は今回消費税を容認していた。組合の投票要請は静かに拒否するつもりである。消費税による赤字を少しでも目減りさせるために、組合費を払うのをやめようか。連合も自らの利権(組合費)に対して危機感を感じるべきだ。労働者は連合(及び民主党)に対して反旗を翻す時期かも知れない。現に、私の所属する組合は前回比例では『社民党』に入れろと言ってたしな。

国の財政が大変だから、震災で大変だから、社会保障で大変だから、ということで今回の増税が行われる。しかし、私に言わせれば、平成以降の経済政策に失敗している結果である。バブル終焉期に直接税を増税せず、消費税を導入した。そもそもの間違いである。その間違いをさらに国民に押しつけ、その間違いに増税による間違いを積み重ねることになるだろう。このままでは景気は好転しない。

来るべき選挙は、経済の視点をしっかり持っている政党に入れるつもりである。

2012年8月7日火曜日

続・不信任案情報

本日は休日出勤の代休である。元来私は休みは好きではないが、代休が10日くらいたまってしまったので、業務命令により休暇をいただいた。
-----------------------------------------------------------------------------------
中小野党7党の不信任案と、自民党の不信任案が同時に提出された場合は、どうなっちゃうのか、と前回は疑問だったが、この場合、会派別人数が多い方が採用されるとのこと。これはわかりやすい。ただ、提出の理由が全く違うので違和感があるが。

ところで、かなり前に、もし不信任案が出れば、消費税法案に賛成の自民党は不信任案に同調するしかなく、でも消費増税法案は可決したい、というジレンマに悩まされると書いたが、最近おもしろいことに気づいたので書いてみる。
衆議院では、総数480議席のうち、与党系(民主、国民新、新党大地・新民主)が256議席だそうだ。野党系は224議席であり、その差32である。もし、造反が15人出れば可決は可能(これは賛否同数となるので本当は16人のはず)だが、民主党不満分子の代表である鳩山さんは今回は「信任する」と言っており、組織的な造反はないだろう。よって、多分否決。ただし、小沢さんは鳩山さんを口説いている最中で、小沢、鳩山両氏が影響を与えることのできる民主党内に残存した最大の人数は70-90人ほどと見積もることもでき、オーナー鳩山氏が民主党を見限るか、野田総理を追い出すつもりで大号令すれば可決しちゃう可能性は十分にある。16人くらいどうにかなるだろう。そうすれば、消費増税は完璧に今国会では廃案。

一方、参議院の問責決議は、何もなければ可決される。そこで、参議院の審議はストップすることになるが、事態はこれで止まらない。6月26日に消費増税案が衆議院で可決されているので、ここから60日以内に参議院が可決しない場合は、法案は衆議院へ戻される。ここで、採決すれば、民自公の賛成2/3以上により衆議院の優越の規定で可決される、というのを自民党は狙っていたらしい。
そうすれば、内閣不信任には賛成し、消費増税に賛成するという自民党としての体面は保てる、ということになる。

しかし、国民から言えば、不信任票を投じた内閣に対して、その後(内閣の提出した)法律案に賛成する、なんてことは許されるのか…。しかも、その時点では参議院で問責された内閣である。国会会期末は9月8日まですでに延長されているが、自民党のこの策略が国民の理解が得られるかどうかは、わからない(まあ、たぶん得られないが)。早期解散が担保されない限り、三党合意を破棄する、という脅しをかけているのだが、もし解散を願うなら、その後召集された国会で消費税をやるのが国民の願いだろう。
どうやら、自民党もいろんな意見を言う人がいるらしい。で、こんな結果になっている。もう、ここ一週間は『若手主戦派』がその意志を握っているらしく、どんどん強硬となっていく。まあ、それがおもしろいんだけど。

ところで、新聞の社説は各社こぞって消費増税に賛成している、と以前書いているが、今回の事態になって、
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44643600X00C12A8EA1000/
とか
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120806-OYT1T01656.htm
を読むと、一刻も早い一体改革&消費増税成立を、また、それが国民の意思だ、ぐらいなことを書いている。なんでもかんでも国民をさも味方につけているように書けば新聞社はいいんだろうな。この段になって新聞社もみっともない、と思ってしまった。
産経も社説では、上記と同様な立場だが、論説では科学的データを示した上で中間層(勤労者世代)の家計をこれ以上破壊するのは適切でない、という意見が見られる。私もこの論拠には納得するのであって、今は税金を取る時期ではない、と思う。
もし、増税するなら消費を押し下げ、在庫を発生する消費税より、むしろ、法人税、所得税などの直接税の累進制を再度高めよ、という説を昔から展開している。なぜなら、勤労者世代の所得を平成以降叩き続けてきて、所得格差は広がり続けている。その中で勤労者世代は所得が伸びず、消費はかえって低下を来しているのである。金はあるところにはある。そこをなぜ狙わないのか。こいつを再分配するだけで、そのまま経済成長になるのに→消費増税分を補うくらいに成長するだろ。
『福祉(税と福祉の一体改革)により、増税が必要です。消費税を上げます。それが国民の意思です。』と書けばなんでも許されてしまうのは気持ちが悪い。なぜ、消費税なのかを説明してもらいたい。やっぱり、財務省と新聞社はなにかあるに違いない。いや、公明党と新聞社か。放送局はそこまで言ってないもんね。

参議院は事実上ストップするので、それ以降の法案については、消費税以外自民党はすべて反対して、闇に葬ってしまう、というのもなんだかな…っていう気分なんだけども。消費増税については、選挙の争点として争うのが国民としては一番なんだが…。