2023年3月19日日曜日

MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)でWineとか。クラリスワークス 4.0も動かしてみた。

 最近中古で手に入れたこの機械、使うんではなくて基本、試す、という実験を繰り返している。

 当然、昔、ただのMACOSの頃のようにフォーマットして、OSを入れ直して、ということまでやっている。そこまでやって思ったのだが、案外Macも不具合が多いんだなーとの印象を持った。

 最初、前ユーザーからはBig Surの状態、それはそれでUIもきれいでよかったのだが、当方携帯によくBluetoothでつなぐことがあり、つなぐことはつなげるけれども、5〜10秒後に突然切断されてしまうという事象を経験した。

 そこで、El Capitan 10.11を入れてみたが、今度はWindowsを入れるためのBootcampが何やら不具合を起こしていて全然遊べず、こちらとしてもあまり長期間遊べないと判断、そこからOSアップデートを行い、High Sierra 10.13にしたもののやはり不具合があったので再度OS入れ換え、Catalina 10.15に落ち着いた。

 どれも初めての体験でBootcampを経由してのWindowsマシンとしての評価は、すっごく綺麗である。画面とか。中古のマックは使えれば、コスパ高という評価ができるのではないか。ただ、Windows入れるときのライセンスは金額的に馬鹿にならないが、合法的に使いまわせるものをお持ちであれば、かなり満足度が高い。

 正直、私は、MS-DOS Ver.3.1、Windows も3.0からのマイクロソフトユーザーであるので、Windowsの所有資産は半端なく持っている。退職後は、エミュレータでVz Editorを動かし、物書きにでも転身しようかと内心思っているくらい、エディター、ワープロ好きである。本当は、Windows 3.1時代の「WordPerfect 5.2J」を未だに使い続けたいと願っているくらいである。ただし、あれから30年。今いる会社で最初のボーナスで買ったものは、まだ一般的ではなかった、それでも当時のマニアは皆欲しがっていたMicrosoft Office 5 (Windows3.1版)。ちょっと家から離れた遠いところにしかショップはなくて、買いに行くのに親父に電話して車を出してもらったっけ。まだ、給料を袋でもらってたんだよな。もらってそのまま買いに行ったんだよなあ…。あの頃のソフトはみんな夢があった。その頃の大多数の提供媒体だったFDはもうすでに磁気が破壊されつつある。

 さて、私は、ながらくのWineユーザでもあるので、OSを手に入れるとどうしてもWineを入れたくなってしまうという悲しい趣味の持ち主である。ただ、これらのインストールや設定については先駆者の方のブログ等を参考にしていただきたい。私のような人間はわけもわからずやっているところがあるので、人様にお教えできる技術力などないためである。

 今回は、結果だけ書いていく。動いたからと言っても、実用とするわけではないのに(笑)。

【Mac OS XでのWine動作実験】

① Sourcenext ズバリ日記帳2
 ズバリ、ネイティブアプリのように動作する。通信系は未検証。十分実用的である。

② Microsoft Word 2007, Excel 2007
   ネイティブアプリのように動作する。十分実用的である。ただし、私の設定だと、入力文字が汚い。Retinaの性能を引き出せず。一昔前にあった日本語入力問題(エコーラインではなくシステムラインに入力してしまう問題)も解決したようだ。
Microsoft Word 2007のWine上の表示

③ 一太郎Lite2, 2007,2008, 三四郎2007,2008
 十分に動作。不具合も特に見当たらず。さすがに一太郎は、Wine版をリリースしてきた経緯もあってか、非常に実用的である。日本語入力(さすがにATOKは使えない)もおそらく問題なく行える。また、以前存在していたカーソル問題も解決しており、安心して使えるのではないか。

④ Shuriken 2007, 2008
 一見、大丈夫そうに見えるが、サーバー設定、受信などに不具合がある。また、それぞれのバージョンで違う不具合箇所となる傾向。また、Shurikenの常駐プログラムも動作するが、不安定。Wine版で最適化できるなら製品化の可能性があるのでは、と昔ジャストの営業さんに申し上げた事があることを思い出した。実用には今一歩である。

⑤ Agree 2007,2008
 ソースネクスト社のthinkfree Office のSHOWと同一製品?。使用には耐えうるようだ。
ただし、スクリプトを作ってアプリ化してそこからコールしたら、終了時に大量のログが吐き出されるので、何かしら不具合があるのかと思ってしまう。このログは詳細不明。thinkfree でも同様の事象あり。



⑥ thinkfree Office 3〜neo 2019
 インストール時に大体のバージョンで認証に不具合が発生。認証時に入力カラムが表示できないので、シリアル入力ができなくて悩む。私は主にバージョン7で検証作業を行った。スペースキーを押したり、いろんなことをすれば認証が可能、になるかもしれない。
 そもそも、私がこのワープロをメインに使わないのは、日本語のぶら下げインデント(禁則処理)に対応してくれないからであって(本製品は行末に、。が来ると、。より一文字前を道連れにして改行してしまう。道連れにしても、カーニング等の処理をしてくれれば気づかないが、それをしないため、空白が行末に一文字発生し、あまり見てくれがよくない。韓国ではあまり禁則は厳しくないのか?)、ただし、入力などは問題ないためにずっと買い続けてしまっている。
 Wineでは、Writeの起動直後、入力してすぐにスペースキーを押したりすると、狙った位置にスペースキーが挿入されず、変なところに挿入されてしまう。時間が経つと解消するようだ。
編集されている文章を呼び出してスペース、では問題は発生しなかったが、使用には注意を要する。

⑦ Kingsoft Office 2013
 大方、問題のないように思える。編集作業は全く問題がないだろう。前掲のthinkfreeに比べても実用性は高いと思う。
起動時、MACOSXのWMを無視した無視した起動をしてくるのは愛嬌か。一体何のOSで動いているのか、わからなくなる。独自のAPIを搭載している、ことの証左と言えるかもしれない。
 また、コマンドメニュー呼び出しの際、通常のリボンだけでなく、昔のメニューバーのような体系でメニューが用意されているのだが、こいつは画面左上のKingsoft Office 2013と書かれたロゴ右側の▼部分から呼び出せる。Wine下ではこいつをうまく呼び出せない。ここを使用する時は、▼をクリックした上で、そのままカーソルを下に動かすことで、メニューを表示することができる。ただし、致命的な不具合ではない。十分実用に耐えうる、と思う。KingsoftはMac版もリリースしているので、手間暇かけてWindows版をそのまま使う、ということ自体が(笑)。

⑧ Microsoft Office 2013, 2010, Works 8.0
 結果として、どれもセットアップが完了しない。2013はセットアップですら起動しない。また、2010はセットアップはかかるが、完了しない。多分、何か設定してあげれば完了するのかもしれないが、今回は原因不明である。過去にubuntuで2010を当方起動させているので、不可能ではないかもしれないが、以前は32bit、今回は64bitであり、Wineの動作はそれだけでもかなり違うようだ。
 Worksについては、Office98ベースであり動きそうな気もするが、残念ながらセットアップファイルが誤作動を起こし、セットアップが完了しない。ネットワークツールを設定する際に、32bitか64bitかをチェックしており、その後に容量チェックをしているようだが、今のナンバャクGBという世界をこいつは想定していなかった、のか。

⑨ クラリスワークス Ver.4
 マニア期待のクラリスワークス。本体のアップルは早々にこいつを見捨てたような気もするが、未だに一部のWindowsユーザーはこいつを愛用している。
 セットアップはかかったり、かからなかったり…。ただし、¥Windowsや¥Windows¥Systemファイルにファイルをコピーしていないので(これで使用可能になるのはさすがにアップルの技ではないか。)、実機から稼働中のフォルダをそのままコピーしてあげれば良い。
 さらに、Wineで起動させてあげた時に、WMF.j32(これはどうやらWindowsでいうDLLみたいなもの?)がねえぞこら、みたいにダイアログを出して怒られるので、コピーしてあげた中から探し出して指定してあげれば、完璧に動く。
 Windows2000, XPとか7以降、クラリスワークスは動作するものの文字の装飾とかはシフトキーを押しながら、マウスでクリックしなければいけなかったが、私の検証ではそのへんは解消していて、実作業に耐えられる。唯一、問題点を挙げれば、DOCには対応していない点か。あと、スクロール(ホイール)マウスも使えない。Windows7とかでは、特定のフリーソフトを組み込むことで対応できたが、さすがにWIneではやってはみたものの無理だった。
 実際にワープロで動作させる時は、画面拡大を133もしくは167%にしとくと吉。
 そういえば、私が駆け出しの時、某厚生省研究機関に勤めていたI先生は、Apple II Classic上のClaris Worksで論文を書いていたっけ。当時、事務はPC-98で印刷はドットが見えてた時代、アップルからの出力はすでにTrueType化していた。懐かしい…。





⑩ Aurora Ace Ver.2, WX-Word(どちらもWin3.1版)
 いずれも無理。16ビットだし(笑)。当時手法として存在していた、Win32を組み込めばできるのかな…あっ無理だ。
 どちらも評判の良いワープロだった。フル画面のエミュで動作させるしかない。

* 番外編 PC-98エミュレータ
 結構動く。ただし、MacBookでは、キー数が少なすぎて、日本語がONにできない(笑)。そもそも、PC-98エミュは日本語入力を重視してなくて不具合だらけであるが。
 起動時に勝手にONになってる一太郎Ver.3とかは問題ないが、それでもかな入力は無理だった。ローマ字入力は結構いける。
 Anexであれば、Control+右commandキーでFEPをONにできる。テキストレベルの執筆は、VzとかDOS版オーロラエースで十分かも、と思ってしまうくらい。
Microsoft Works 3.1かな

 ただし、キーリピートが効かなかったり、画面が操作不能になったり、それらの不具合が一定ではなかったりする。完全動作は難しいが、用途を区切っての使用はできる。

** 追加編 EIOffice
 この製品は、私は好きである。問題なく動作するが、Retinaを生かしきれない画面表示と、一部英文字において、強制的にイタリックになってしまう問題を抱える。
 全て、致命的な問題ではなく、、承知して動かせば安定して動くし、全く試筆作業には差し支えない。ちなみに、Linux版もあるが、こいつを無理やりやっていけば、ネイティブなMac版ができたんじゃないかな。なぜ提供しなかったのだろう…。


 











2023年3月4日土曜日

au版 iPad mini2の復活(笑)について

 以前、au 版iPad mini2が、SIMの仕様が変わってしまったために使えなくなってしまった、という記事を書いたが、下駄(R−SIM)を履かせて復活できたので、一応報告。

まあ当たり前の話ではあるんだけど、iPhone 5sの時代に買ってあって、まったく使わなかった(というより使えなかった)下駄が、やっと利用方法が見つかってそちらの喜びが大きい。

ちなみに新しい下駄もあるんだけど、こいつを使うと3日もたたないうちに圏外となって、復活させるまで、結構時間を取られてしまう、特に4Gから3Gになったり、あるいはその逆、また、本当に圏外になったりすると、そこで通信が復活できず途絶したままとなってしまっていた。なぜか古い方に変更してみたら、非常に安定している。

まだまだ使えるかなこいつは。ただ、iPad mini2 もオークションでSIMフリーモデルのジャンクを見つけて、修理したい自分がいる。


それでも毎日持ち歩いてたら一週間程度で「圏外」になってしまう。もしかしたら、auのSIMのほうが圏外になる可能性は少ないかもしれないので、今度実験してみるか。


2022年10月25日火曜日

JASRAC訴訟について

本来的にこのブログは経済ネタとか政治ネタが多いが、珍しく法律ネタをやってみたい。

JASRACという団体がある。なんで、か、わからないが私はこの団体が嫌いである。と言っても、どこか敬遠したいイメージ、程度だが。


理由としては、幼稚園児の頃買ってもらったレコードに『権利者の許諾なく』と訳のわからないことを書いていた、ということがそもそもの原因だったように思う。親父に、これってどういう意味?って聞いていたのを、昨日のような風景とともに思い出す。あれはもう半世紀前の風景なんだな…。


その後、そのわけのわからない団体は、私が音楽をやっていた頃に聴きも来ないのに、私の所属団体に『権利使用料』を請求していた覚えがある。まあ、私自身にはなんの請求もなかったが。


思うに、演奏はマネから始まる。確かに今回の裁判のように音楽教室で『権利』を主張するのはわかるし、今まで勝訴してきたのも当然の権利の主張として理解はするが、アマチュアのマネから金を取るのはいかがなものか。音楽教室では楽譜の入手から金を取っているので、練習に対して金を取るのは『二重取り』にもなってしまう。


まあ、今回のJASRAC の訴訟提起は将来の『権利者』にも心象は良くないだろうと思われる。音楽文化の健全な発達という意味では、最高裁の判決は支持できるものである。どんどん練習して、というメッセージがそこにはある。

できれば、音楽教室の権利料はかかるんだけどJASRACが実は負担します!っという考え方をJASRACがしてくれれば、音楽業界もJASRACも権利者も国民も納得した。今回は、先生の演奏のみかかるという判断だし、最高裁もそこは踏み込まねえよっと言うことだし、文句言えないのだが、正直なところ、JASRACに対しては「お手柔らかに」とみんな思っただろう。


さらに、著作権物の使用はフリーとし、配布から金を取るような考えの著作権者が今後登場するような気がする。JASRACは今後新しい著作権のかたちを研究していかないといけないんだろうな、とも思った。


2022年10月12日水曜日

熱海の盛土について

熱海市の市議会百条委員会の究明により、マスコミから伝わることと言えば、何故このような事態になったのか、という議論よりも、県と市で責任のなすり合いをしている、という図式に置き換えられてしまい、どれだけ真実を知りたい人に伝えられているか、非常に残念に思うところである。

被害を受けた方々も、そのあたりは理解しがたいものらしく、静岡県、熱海市を同時に訴えている。そもそも、規制行政の分野で、どれだけ行政は責任を取れるのかという疑問がある。民事上は管理者、施行者及び管理者が負うべき、というスタンスがあるが、規制の分野でどれだけ行政は責任を負えるのだろうか。今後の法律的議論は注視すべきものになる。 

もし、条例上過失がある、と判断するなら、国が立法化を怠った経緯がある、とも言われかねない。静岡県から言えば、国がやらないから仕方なく条例化しました、国が不作為です、という抗弁の可能性がある。また、熱海市は県切土条例の脆弱さを訴え、県の条例化の責任や指導監督の欠陥を指摘するだろう。

ただこの件については、熱海市側の技術者はこりゃ県だ、という。かたや県側の事務経験者は、なぜ措置命令を見送ったのか、と熱海市を責める。そもそも県条例の権限が弱すぎて、命令などできるのかという原始的議論から始まってしまう恐れもあるが、権限が弱くても措置命令の事実を書面に残しておけば、証拠づくりには役に立ったかもしれない。

ただ、私は盛土規制の議論から始めてしまうのは、この拙論では方向性が違う、としている。なぜなら、5条森林1haを超える違反行為があったのに、違反部分の緑化復元を指導したのみで、その結果1haを割り込んだから開発行為にはあたらない、と理解し難い判断を一方的に行い、あとは小規模林地開発と県切土条例の移譲先である熱海市に押し付け、このような事態を招いたように見えるからだ。ここで、森林法の申請許可が適用になっていれば県の切土条例は適用除外となった。ここで議論されること自体が無意味なこととなる。その結果、どこが一番やらかしていたか、ということを分析すると、『森林法』の運用が一番わかりやすいし、攻めやすいのではないか。

ローカルな切土条例を市に移譲したとして、その違反や刑事的な告発についても、市に移譲しているのだろうか。司法は市レベルの告発を是としているが、これは移譲事務に含まれない(あくまで私の推測である)ので、条例制定元の県にあるのでは、と私は思っている。なぜなら、違反のあった時点、未申請の行為自体が、移譲事務一覧に『書いていない』(これもあくまで私の推測である)のでから、というのもあるが、移譲事務は違反を前提としていないから、ということに尽きるのでは、と思う。移譲事務は当初、窓口業務だけ、という考え方だったのが、盛土については違反が頻発する中で市町が対応をなし崩し的に違反対応を行わざるを得なくなった。そんな状況ではなかったか。

県は面積が判然とせず、判断できなかったとも言っているが、森林法の立場から言えば伐根や行為の面積で十分判断できたはず、である。しかも、指導している事実がある。盛土は行為面積であるので、考え方に差があるのは当然であるが、県発表の時系列表からすれば、行為面積自体が1ha超えを認識していた。その中で、森林法は逃げ、盛土、しかも県が対応を丸投げした市で受けざるを得なかった。そうなると、熱海市は不十分な切土条例で精一杯の対応をさせられて、根拠が不十分なまま切土条例での措置命令を検討しその結果、措置命令が発出できなかった、と考えることもできる。もっと言えば、条例管轄元の県土木部門の応援も十分になかっただろう。基本的に切土条例は許可制でなく届出だけでOKだった。設計や施工に問題が発生した場合、勧告した後に問題になっている『措置命令』を発することができたが、これができなかった、ということはどういうことか。一つとして、権限移譲の範囲外だった、と理解できなくもない。例えば、1ha以上の森林法開発行為があった場合、告発行為の権限は私は市にあるとは思わない。これは、森林法の運用を任されている県が受け持つべきだろう。そもそも、言うことを聞かない業者だったなら、条例制定者として県が直接対応すべき案件ではなかったか。もっと言えば、県土木事務所と農林事務所とが森林法を発動するか、切土条例で対応するか、決めなければいけない事案だったと思う。

静岡県は不十分な条例を市町に押し付け、それで良しとしていた。それが熱海市のためになったかどうか。いや、わけのわからないもの、面倒なものの押しつけではなかったか。確かに、県の言う通り実績として事務のスピードアップや(県から見た)合理化には寄与したと認められるが、安全性や窓口の混乱をもたらし、責任の所在を不明確にさせるものであった。そういった意味で県の新条例は猛省の上に成り立ったものと思いたい。ただ、森林法の適正な運用については、言葉は非常に悪いが脱法行為に見えてしまう緑化の指導と林地開発適用の不作為については、どう説明するのだろうか。盛土面積が1haを超えた時点で林地から雑種地に転用されたとして、林地開発にすべきでなかったか。理由をつけてそうしなかったのだから、その理由を明らかにし、法律的に納得できるものかどうか検証する。これは今後争点にすべき話だろう。

さて、盛土の危機意識については、実はこの半年前に静岡県内の東部市町で共有されていた。まさに事故を想定した話であり、これがどれだけ県に伝わったのか。責める話で申し訳ないが、人命に関わる事態になって対応、では全く遅いのである。私としては、強い表現をしたが、二度とこのような事案を引き起こさないためにも、森林法の適正運用と権限移譲の抑制を本稿でも切に望んだところである。恐らく、この会議でも県はかなり責められたと思われる。それだけ、市町の危機感は高かったのだろう。

令和3年2月6日 静岡新聞



2022年7月10日日曜日

安倍さんを失う…

 傑出していた政治家であった安倍さんを我が国は失った。私のこのブログで紹介している経済理論に比較的近いので、注目はしていたのだが、志半ばで非常に残念なことである。失敗は消費税を上げてしまったことやその後にコロナが来てしまったことが挙げられるが、ただ、増税と引き換えに財務省から給付金とかマスクとかを引き出したかたちとなるので、官僚に対する交渉術も大したものがあったと思う。

世界に対する影響もすごいものがある。敵対しているはずのロシアさんやら中国さんも弔電を打ってきたし、G20や国連安保理も黙祷した。合衆国にあっては半旗である。国の偉人・元首的な扱いであった。これは、我が国の地位向上を目指した安倍さんの偉業の結果と言えると思う。

特記すべきは中国である。普段は周辺国に対し、乱暴狼藉を働いているように見えるが、こういうときは、紳士的な扱いをしてくれる。さすが、我が国と古典思想を分かち合った国なのかなあ、と感心した。ネットでは、中韓と総称され、我が国を貶めることばかり強調されるが、日本もかなり過去に助けられたことはあるんだよな…。

さて、国内ではどうか。本当安倍さん一強であった。人気があったことが伺える。ただ、政党の代表としての発言として、言論を封殺したとか、テロは決して許されない、とかのコメントがあったが、実はそういう話では全くなかった。さらに、安らかにお休みください、などの発言は今回はさらに違和感があり、この違和感は自分でも説明できない。

小沢さんも、長期政権が招いた悲劇、と言ってしまい、党代表から「注意」となったが、じゃあ、違和感のない発言って、どういうふうにすればよかったのだろう。

考える余裕があるなら、安倍さんの偉業を称えた上で、政党の枠を超えて尊敬しておりました、犯人の狙いは何だったのかこれからわかると思うが、これからは我々も気をつけなければ、くらいにしか発言はできないか、と思う。なかなか難しい。

さて、今回は要人警備の話が色々出てきている。まさか、こんなことになるとは微塵にも思わないだろうから、今回の警備がどうだったとか、責任問題だと責める意図はないのだが、一つ言わせてもらうと、ガードレールと安全地帯は道路管理者の管轄で、今回道路管理者との協議及び警察署の使用許可はなされたものであるかどうか気になった。あそこは、警備上最悪の場所、という警備の専門家の話は伝わって来ているのだが、所管としても一見許可の出しづらい場所のように思える。

まさか背後から来ると思わず、警戒していなかった。道を渡る前にキョロキョロしていたので、その時点でおかしいと気づけただろう。変なもの持って背後から近づいてきたので、その時点で静止できただろう、一発目の時点で、台から下ろしてガードレールに身を隠せただろう、とか私も実は思うのだが、これは大変危険な業務であり、とっさに判断できるかどうか、難しいと思うし、実際居合わせてないので、このあたりは私はコメントできない。

今回、私怨という話であるが、その後の話では、全くの接点がなかったような感じである。どちらかといえば通り魔的な話で我々は偉大な国のリーダーを失ってしまった。

ご冥福をお祈りいたします。

合掌


2022年7月3日日曜日

【招待コード】ロケットモバイル 神プラン(dプラン)

本日、というか昨日早朝2時くらいから、KDDI回線が不調である。不調になる原因としては、新機器への交換が原因であることが多く、記者会見でも社長が、コアルータの交換が主原因であると言っていた。

言ってることはよくわからないけど、輻輳が発生し顧客サーバにアクセスできないんだとか。仮に2台のL3 SWを1台にする作業のときに、そのまま配線をつなぎ替えたらループさせたまま増幅して、ブロードキャストストームが発生するよなーって勝手に解釈してた(笑)。


さて、本日の話題はロケットモバイル(dプラン)神プランである。

当方、使い放題SIMが大好きで、過去に楽天MVNO200kbpsとか楽天MNO、Serversmanやロケモバ(aプラン)を契約していて、まあそれなりにそれぞれに特徴があって楽しめるのだが、やっぱりここに来て、ロケモバのdプランが評判がよく、かと言って契約事務手数料が3,740円と高いので、キャンペーンになったら遊んでやろうと常々思っていた。

6月中はキャンペーンを実施していて、2,000円ちょっとで契約できることはTwitterで情報を仕入れており、契約するなら7月になる2日前でちょうど1日から請求が発生するのでは、と目論んで、6月29日申込み、7月1日SIM到着となった。


さて、肝心の使い勝手であるが、これは素晴らしい!、と思う。まずはスピードテストの結果だが、


最終的には3~4Mbpsに落ち着くが、初速バーストが今までに体験したことがないくらいに効いている。IIJmioの低速状態の初速バーストが代表例と思っているが、あちらは、最初1-2秒で10Mbpsくらいを記録しすぐに200kbpsを目指し下降していく。対して、ロケットモバイル(dプラン)は、最初10Mbpsから20Mbps付近まで上昇した後、5-10秒ほどの時間をかけ、徐々に低下していくが、行き着く先は200kbpsではなく、2-5Mbps付近である。

ただ、体感としては反応速度がよろしくなさそうで、500kbpsくらいの感じだと思ってもらえればよい。公称200kbpsであるので、YouTubeは無理かもとよく書かれるが、多少の読み込み待機があるだけで、十分実用的である。

1年くらい前に、ロケモバ(aプラン)を契約していたが、あちらは初速バーストが正直なかった。それでいて実測100kbps程度しか出なく、サブSIMとしての役割ももたせられなかったので、解約した。

契約するなら、dプラン一択である。


【招待コード】 MUEPQZSFGX


 機会あれば使ってあげてください。



戦後国際社会の日本の立ち位置

 ウクライナとロシアの戦争を目にする度に、戦後社会の不思議さを感じる。どんなことかというと、今は合衆国とヨーロッパ諸国との連合体に日本は位置しており、ウクライナを支援する立場であるが、なぜ、第二次大戦のあの10年の期間だけ、対極的な立場になってしまったか、ということに尽きる。

あの、10年の期間だけ、合衆国はロシア、中華と仲良くしていた、ということも不思議である。

今なら、そんなバカな…、という連合を、二国はそれぞれ選択していたのである。日本はドイツと組まされ、合衆国は中国、ソ連と組んだのである。

あまりにもお互い短絡的だったのか…、ただ当時の日本は反植民地、反人種差別、反共産という国是であったことは明白であり、これは、なんと連合国から日本が奪取・進出した地域の方々の国としての独立により世界に宣言されることになる。結果、日本兵が現地に残留し戦後旧宗主国と戦ったことは大きい。アジアは一部を除いては、日本を特別扱いしてくれる。これは、それらの国の礎は日本人の犠牲が伴っていることを理解しているから、らしい。知らないのは、日本人中国人朝鮮(韓国)人だけである(笑)。

すなわち、今の国連の人種平等、互恵の精神は日本の八紘一宇のコピーとも言えるのではないか。日本は戦争に負けたがその崇高な精神はその後の国際社会に浸透したと誇ってもよいのではないだろうか。

そういった意味では、合衆国が日本に歩み寄ったのであり、戦前の日本が果たしていた地域社会での役割は合衆国が果たすことになる。

その証拠に、合衆国は、日本とは二度とやりたくないはずである。まともに戦艦空母が機動力を出し合う消耗戦って結局日米独くらいにしかできないし、やりあえば被害はお互い甚大である。また、日本の技術力や精密性は合衆国はできない芸当である。余談だが、PCの出現だって、インテルに日本の電卓メーカーが半導体の発注をして、論理設計に日本人がいなければできなかった、また航空機設計だって日本はスッゲー、絶対敵に回したくないって思わせたくらいだから、あの頃の両国が敵対したこと(もっと言えばハル・ノート交渉で大方妥結したように見せかけておいて日本を蹴っ飛ばしたこと)、これは合衆国最大の後悔だとそのうち言われるのではないか。しかも、終結に至る道は原爆まで使った世界史上類を見ない犯罪が絡むことになり、世界人類に対する罪である。

もしハル・ノート案が妥結していれば、今の中国もっと言えばロシアとの対立もないのでは、と思わせるくらい、あの頃の合衆国は道を間違えた、赤化していたのでは…と思ってしまう。中華とソ連に通じてしまったことはその後の合衆国に重い楔を打ち込むことになった。逆に日本と壮絶な海上機動戦を戦ったことは逆に災い転じて福となす、という言葉がピッタリとくる印象がある。

連合国の我が国の占領に至る経緯は『無血開城』に近い。本当に陸上戦になったら、お互いただでは済まない。残念ながら沖縄戦や硫黄島は守る側も攻める側も狂気に支えられた国家間戦闘であった。あれを列島でやればどうなるか。攻める側も責められる側もただでは済まない。日米だけではない。世界人類の損失とも言える。

また、勝手に無条件降伏しろと宣言(ポツダム宣言)しておきながら、開けてみれば有条件だった、というオチである。しかも、敵国でありながら、経済支援が必須であり(これは日本を降伏に追い込むにあたって無差別攻撃という破壊を行ったためではないか、その補償ととらえることができる)しばらくは受忍の時代を迎えるのだが、今のような円熟した時代を迎えると、日本国民は今の立ち位置がちょうどいいのでは、と思えてくる。国防も制空権も独立国のそれではないし、かと言って合衆国にすべて依存しているわけではなく、世界から見れば未だ有色人種が白人にケンカを売った唯一の国、さすがサムライ!みたいなところがある。そして、長年ボケたフリをしているが、ここで一発、ロシアからミサイルが飛んできたら、と思うと、多分瞬時のうちに国内世論は沸騰し、交戦しろ!、原子力で潜水艦とか爆弾とかつくれーってきっとなる。国が選択するならしょうがないとも思うが、道だけは誤ってもらいたくない。戦後、負けても日本の崇高な理念を発信し続けていること、これは素晴らしいことではないか。