2022年7月10日日曜日

安倍さんを失う…

 傑出していた政治家であった安倍さんを我が国は失った。私のこのブログで紹介している経済理論に比較的近いので、注目はしていたのだが、志半ばで非常に残念なことである。失敗は消費税を上げてしまったことやその後にコロナが来てしまったことが挙げられるが、ただ、増税と引き換えに財務省から給付金とかマスクとかを引き出したかたちとなるので、官僚に対する交渉術も大したものがあったと思う。

世界に対する影響もすごいものがある。敵対しているはずのロシアさんやら中国さんも弔電を打ってきたし、G20や国連安保理も黙祷した。合衆国にあっては半旗である。国の偉人・元首的な扱いであった。これは、我が国の地位向上を目指した安倍さんの偉業の結果と言えると思う。

特記すべきは中国である。普段は周辺国に対し、乱暴狼藉を働いているように見えるが、こういうときは、紳士的な扱いをしてくれる。さすが、我が国と古典思想を分かち合った国なのかなあ、と感心した。ネットでは、中韓と総称され、我が国を貶めることばかり強調されるが、日本もかなり過去に助けられたことはあるんだよな…。

さて、国内ではどうか。本当安倍さん一強であった。人気があったことが伺える。ただ、政党の代表としての発言として、言論を封殺したとか、テロは決して許されない、とかのコメントがあったが、実はそういう話では全くなかった。さらに、安らかにお休みください、などの発言は今回はさらに違和感があり、この違和感は自分でも説明できない。

小沢さんも、長期政権が招いた悲劇、と言ってしまい、党代表から「注意」となったが、じゃあ、違和感のない発言って、どういうふうにすればよかったのだろう。

考える余裕があるなら、安倍さんの偉業を称えた上で、政党の枠を超えて尊敬しておりました、犯人の狙いは何だったのかこれからわかると思うが、これからは我々も気をつけなければ、くらいにしか発言はできないか、と思う。なかなか難しい。

さて、今回は要人警備の話が色々出てきている。まさか、こんなことになるとは微塵にも思わないだろうから、今回の警備がどうだったとか、責任問題だと責める意図はないのだが、一つ言わせてもらうと、ガードレールと安全地帯は道路管理者の管轄で、今回道路管理者との協議及び警察署の使用許可はなされたものであるかどうか気になった。あそこは、警備上最悪の場所、という警備の専門家の話は伝わって来ているのだが、所管としても一見許可の出しづらい場所のように思える。

まさか背後から来ると思わず、警戒していなかった。道を渡る前にキョロキョロしていたので、その時点でおかしいと気づけただろう。変なもの持って背後から近づいてきたので、その時点で静止できただろう、一発目の時点で、台から下ろしてガードレールに身を隠せただろう、とか私も実は思うのだが、これは大変危険な業務であり、とっさに判断できるかどうか、難しいと思うし、実際居合わせてないので、このあたりは私はコメントできない。

今回、私怨という話であるが、その後の話では、全くの接点がなかったような感じである。どちらかといえば通り魔的な話で我々は偉大な国のリーダーを失ってしまった。

ご冥福をお祈りいたします。

合掌


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