2016年9月17日土曜日

民主党代表選に思う

世の中、民主党新代表の二重国籍問題の話題が盛んである。
いや、世の中、この問題のどこが問題か、ということも、解っていないのではないだろうか。もしかしたら、この人が政権をとって首相ともなる人が二重国籍でいいのか、とか、この人がその場その場で都合のいい『国籍』を使い分けてきた、という証拠をあげ、また、最近、台湾籍を離脱するための手続きをした、とも報道しているが、正直どこが問題かもマスコミも国民もわかっていない。かくいう俺もわかっていない。

まあ、台湾と日本は大方国益は一致する、とも言えるが、過去に出兵した事実(台湾出兵)もあるし、対立する要素(現在では尖閣問題)もある。普通なら、その人の『立場』があるし、一党の党首が大方の日本国民と違う立場になり得る国籍問題を抱えている、というのもどうかなあ、と思う。台湾と現在国交がないので…、という本人のご発言もあったが、これが台湾政府を怒らせ、逆に「中国籍」ということを認めてしまってさらに混とんとさせてしまった。日本の「親台派」(李登輝ファンといってもよい)の右派は、さらに???となっただろう。
そういう問題も正直、ご本人も整理しきれていないし、周りの人もわかっていない。法的というより、倫理的な問題である。さらに、国権の最高機関に何年もいる、という事実…。今回行った一連の行為は、国会議員になる時になされるべきであって、ここに来てなにをいまさら感がある。ご本人にしてみれば、国会議員になるときに大丈夫だったし、今までも大丈夫だった。なんで今叩かれるんだろう、って思っているだろう。マスコミ諸君もいけないのだよ。まず報道するにあたってどこが悪いのか全然伝えていないのである。

正常な判断もご本人はできていないし、混乱している。党首選についても、ちょっとやばくなると、何が悪いのかわからないけれども、報道が過熱しているさなか、台湾籍抜く手続きやっときました、これでいいんでしょ、みたいな感じで言ってたけれども、これは、党首選だけが問題ではなく、国会議員になるときにやらなければいけなかった、とも思う。しかしながら、本人が、仮に二重国籍を公にしていれば、二重国籍の「特殊利益」の代表として国会で活動する、ということになり、それはそれで日本は懐の深い国、ということもいえる。ほかの国では許されないところもあるんだとか。

台湾籍抜くのも、台湾のパスポートなきゃできないっていうし、もし台湾のパスポートを持っていたら、ずっと継続していなければいけなかった、ということで、継続しているということは、ずっと台湾籍である、ということを認めていた、ということになるそうだ。

難しい問題を論じたが、ここはご本人の判断に任せてよいのではないか、と思う。弁護するつもりは全くないが、本人も世の中もその問題の位置づけが全く分かっていない中で、良否の判断もできない、と思うから。

というのも、私は自治労であるので本来この党に投票する立場であったが、現在はその気すら全くないため。どっちかというと『突き放し』の気分である。それはなぜか。
歴代の宰相を輩出(ダメ首相とも言う)し、国民の生活が第一、と言っておきながら、消費税については財務省の言いなり、になったこと、たばこ税についてはとんでもない増税を行ったこと。この二点に尽きる。ほかの政策もダメダメだったが、こちらはまだ許せる。しかし民主党は民主党しかすがる道はなかった労働者層に対して、政治ですら失望させてしまった、ということになる。昔は、国会で各派(各国民)の利益を調整したが、今は、自民党内でやるしかなくなってきている。労働者が自民党を支持し、財界、産業界も自民党を支持しているから。これが安倍政権の長寿の秘訣?である。

労働者は、産業ロボットの普及の中で、産業界からの要望により『派遣』にとって代わられ、かえって少数派(弱体化)になりつつある。これが労働者賃金の停滞を招き、逆に企業の自己留保を高め、労働諸法の『改悪』につながっていくのである。労働者いじめ(生活面での重税化)が横行すれば、逆に政治的反動を覚悟すべき話だろう。産業界はその反動を覚悟しなければならない。このまま放置すれば農地解放、財閥解体なみの経済改革が起こるだろう。こう言う事態を防止するためには、労働者向けの政策に転換しなければいけない。ここ20年ばかりは、自民党も各省庁も、財界、産業界ばかりを向いた政策をとっており、いまだ日本は総中流といっても、合衆国のサラリーマンの所得に水をあけられているのである。これではいけないだろう。でも、あるところにはある、のである。これが日本がいまだ強い原因である。

渦中の民進党の新党首は、正直話し方が鼻につくし、元総理を幹事長に据えるなど、まずそれだけであれな部分もあるし、ほっといてもいずれ瓦解する運命にある。不倫相、とか番長とかまあいろいろやってくれたが、そういった実力者たちも、離散する運命にあるだろう。ただ、もし生き残る道があるとすれば、労働する人に対して再分配をすることを標榜する政党になるしかない、と思う。政権党の時は産業界や財務省の話を聞きすぎて自滅してしまったが、『国民総株主法』(日本企業の株を国民全員に配分し、配当を国民に対して行う)とか、『企業留保金分配法』(留保している資金を強制的に労働者に分配する)なんかの制定をちらつかせれば、産業界はあせるだろうね。国際競争力を確保する、という名目で法人税を下げ、消費税を上げ、その結果自己留保が出てきてしまっているので、余分なものを吸い上げる政策を打たなきゃいけない。
ある意味、国民皆年金、皆保険政策に次ぐ経済改革であるが、本当に必要かもしれない。このままいくと本当に労働者はやばい。独身を貫ければよいが、子供をつくった優遇すべき世帯、特に一人働き世帯はボロボロである。消費税増税で今の給与レベルでは破たん状態ともいえる。

あとは、小沢さん呼び戻して党首をやってもらうことだな。民主党の支持は鳩山首相により怪しくなり菅首相により呆れられ野田首相により地に落ちたのである。あの時、もし小沢首相ならまだ…。

たばこは100円減税しろ。

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今は、こんな政策新聞とかテレビでいう人はいないが、そのうち、あれ、どこかで聞いたことのある政策ダナ?、あああれか、みたいな時があるから不思議。

マルクスレーニン主義が崩壊して久しいが、日本の向かう先は労働者がすなわち資本家となり、その資本的蓄積を背景とした新ブルジョア革命である。国民が資本を持ち、その利潤は国民が享受する。現在はその過渡期と言うことができる。

(冗談だよ…)

2016年3月18日金曜日

ショーンKの一件に思う

歳は私に近い。

私のようなJ-WAVEのリスナーとしてはかなり馴染みのある「声」である。ただ、文春により報道された時には正直結びつかなかった。
土曜日の夜は良く近所の温泉に行っている。で、一発目のサウナを完了してうつらうつら大広間でJ-WAVEをよく聞いていた。21時だと小曽根真のジャズの番組をやっていたが、そのあとやっている経済番組MAKE IT 21が拡大してきて、いつの間にか小曽根真とは土曜日に会えなくなってさみしいと思ったもんだ。
拡大してきた経済番組のナビゲーターがショーンKである。恥ずかしながら昔音楽をやっていた私にとって小曽根真の経歴も神様ではあるが、ショーンKも舶来のインテリのように思え、「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得」「経営コンサルタント」と称していた。たぶん、今回の報道で最初に聞いたわけではないと思う。番組内でMBAを自称していた気がする。根拠はないが。J-WAVEもなかなか高学歴な人を見つけてくるなあ、と感心した覚えがある。日本語はネイティブであるけれども彼の英語は外国に電話して訳せるくらい流暢であった。(今Youtubeで確認したらリズムの良い英語だね。ネイティブに聞こえる。ネイティブでないとしたら相当な努力をしていると思う。)
そう言えば彼の学位がテンプル大と言うのは今回初めて知った。と言っても詐称だったわけだが、私はテンプル大って言うとなんだかほろ苦い経験がある。
当時バブルの全盛期で世の中にイケイケな姉ちゃんがいっぱい増殖していた。ある日、友達が「テンプル伊藤に会いに行こう。バイト先の子でテンプル大の子がいてね、手引きしてくれるらしいよ。」と言われた。テンプル伊藤とは当時オールナイターズと言うのがフジテレビにあってそこで出演していた女性である。
「でもさ先方の迷惑も考えないと」と言ってみたが、きれいに押し切られ下落合に行くことになった。私はテレビのない生活をしていたので、その重要性も全く理解していなかったが。
で待ち合わせ場所に向かったらすぐにテンプル伊藤さんと合流。「あーあの人たちね〜」って感じだった。それよりなんか男の取り巻きがすごいぞ。ボディガードかってなくらい。一緒に原宿まで行くかってなことになって、電車の中では離れている(というより避けられていた(笑))ような感じでさぞかし迷惑だったに違いない。
で原宿まで来たら、本人に「今日はありがとう。ここからは別行動にしましょう」と言われこちらも退散した、という一件を思い出した。だって目的がただ見に行くって言うことだけだし、目的不明確すぎるよ。くだらなかった…。多少自尊心も傷ついたし。

ショーンさんの件には全く関係ないけど(笑)。
あちらは日本の学歴ではないので多分現在は俺のほうが…って思いたいところだが、外資系なんぞに就職されたら年収が全然違うなーって思う。まあ複雑。そう、実績あれば学歴は関係ないかな。MBAのハクがついてJ-WAVEに出たんだろうし、そのへんは微妙だけど、芸能界いっぱいやり直せている人いるじゃんね。実績はかなりのものだろう。

余談が多くなってしまったが、10年以上も番組を維持していたわけだから、本人も相当勉強したんだと思う。そもそもリスナーを騙してたわけだから復活できないと見る向きもあるが、歯切れのいい低音でぜひ復活を遂げてもらいたいと思う。








【ジャンク】EeeBook X205TA-WHITE10 Windows10/11.6インチワイド/ホワイト


今日は内示である。
不覚にも市民課なんかの係長を押し付けられて2年経過してしまったが、世間がマイナンバーショックで今年も異動させてもらえなかった。国側はとんでもない制度や設計ミスをしでかしている。これが窓口での事務負担の増大をもたらしているのだが、まあこれ以上は時期を改めて。素直に市町村の言うことを聞いときゃ良かったのに。えらそーにしていて強情なんで腹立つな。おめーらの言うとおりに窓口が動くわけねえだろ。今、困っていることの根本を探らないと。設計ミスとしか言いようがない。改めるべきである。マスコミはまったく理解していないんで大騒ぎにならないけど、急づくりで対症療法的な対応で現場はどこも大変困っている。

今日俺インフルで出席停止。熱なんか一日で下がったから暇で困る。

前回、【ジャンク】ASUSノートブックEeebook/X205TA-B-32Gダークブルーの再生に失敗したので、再度ジャンク品を仕入れて遊んでみることにした。
ただし、適当なジャンクが見つからず、起動はするもののパスワードがかかっていて前の所有者ではどうにもならず手放した一品を入札した。ちょっと高かったけれども。
ほとんど、新品同様である。この製品、各方面で言われている通り、普通にパソコンというよりタブレットに近い。

で、まず、リカバリを試みるも、どうもリカバリ(バックアップ)のファイルがないみたいで失敗。ちなみにリカバリエリア自体をバックアップしてみたが、エリアの総容量は600MBほどになっておりリカバリはできないものと判断した。
もう一つ、越えられない障害が発生していた。Bitlockerという暗号化である。マイクロソフトさん余計なことしてくれる…と思ったものの、ここは方針転換してWin10のドライブを削除してWin10をクリーンインストールしてみた。入ったのはProだったけれどもとりあえず成功した。ただ、プロダクトキーが困った。クリーンインストールする前提としてWin7からバージョンアップしていかなきゃならないのか…。
ところでこの機械、EFI領域っていうのがあって、homeであれば一説には自動的にプロダクトキーの認証がなされるとか。ここで、I先生に相談してみたら、最新のビルドなら大丈夫じゃねえかなーという返事。認証されなくてもプロダクトキーはWin7時代のものを使えるらしい。家に帰ってWindows10の元ネタを仕入れて、インストールしてみたら…確かに認証済みになった。
ただ、サウンドのドライバだけ入っていかないね。マイクロソフトのドライバで十分だけど。

安いマシンだけど、どうせネットとメールくらいしか使わないし、あっこれ打鍵感いいね。起動も速いし。

2016年2月21日日曜日

【ジャンク】ASUSノートブックEeebook/X205TA-B-32Gダークブルー

またまた買ってしまったジャンク品『X205TA』。電源の起動が確認できない、ということで、8,000円程度で入手した。遊ぶのは最適である。
前回の『T100TAL』はただ物理的にイカれているだけだったが、今回はどうなるだろうか。動けばラッキーと思い購入してみた。

まず、充電後、電源ボタンを押した状況から。
電源ランプは点灯するものの、画面は表示しない状況である。BIOSも起動しない。ということは…。昔はFlash ROMを無理やり他機に移し替えて無理やり書き込んだりしたよな〜と思いつつ早くも赤信号である。第一、今のBIOSなんて本体起動しなきゃどうやって書き換えるんだよ。
期待は薄いと思いつつ、解体作業へ。
ネジを全部はずしたところ。長いのと中くらいのやつが使われている。
ネット上にあまり解体情報がなかったので、とりあえず裏蓋の一箇所を結構無理やり引っ張ったら外れてくれる構造である。
 

ついで、Winbond周辺部。
本当は、CMOSクリアをしたいところだが、MB上には一切の記載がない。また、ネット上にも少ない状況で、特にジャンクで買った時からこんな状況、というのは対応のしようもないように感じられる。
ついでに、コントローラ部分。

 で、現在は充電池とマザーボードをつなげているケーブルを外して、放置してある。もしかして、マザーボード上の電気がすべてなくなれば、CMOSもクリアされるかもしれない、という淡い期待を抱きつつ。

本日の作業は失敗である。











2016年2月14日日曜日

【ジャンク】ASUS TransBookノートブックT100TAL-B-3735

 年末に携帯2台買ってしまったので、遊び倒している最中である。こんな状況下で仕事も忙しく、本来は何も欲しくはないのだが、やはり欲望には限りなどなくオークションを眺めていたら、こんなものを見つけてしまった。
しかし、ジャンク品であり、電源は入らない、という。復活させるためにはある程度の手当は覚悟せねばなるまい。自分の基準では、おそらく11,000円程度も出せば落ちるだろう、と踏んで入札しておいた。
 しかし、落ちなかった。これ複数台(5台)あり、運が良ければ11,000円程度、通常は12,000円程度が相場らしい。まあ、ジャンクにはこんなには金は出せないか、と思い、一旦はあきらめたものの、知的好奇心に似た欲求があり思い直して再度入札することにした。
 値踏みは、13,800円。 今回は1台しかジャンクは出なかったので、また当該ショップ評価欄に「充電すれば使えた」という評価があり、前回より高くなるだろう、と踏んだためである。この機種、普通は45,000円、過去の最低価格はNTT-Xストアで28,000円ぐらいらしかったので最安と比べても半分以下である。動かないけど(笑)。
 動くか動かないか、といえば確実に動かない。動かない場合は、充電不足で起動しない、といった比較的軽い現象であればしめたものである。軽い現象であることを祈りつつ入札してみたが、幸い13,500円での入札者があったものの後続はなく、この値段でこのジャンク品は私のものになった。

 自宅到着後、早速稼働確認を行った。しかも一晩中。しかし、この機械、電源ボタンを押しても、うんともすんとも言わない。たまたま、この機器はACアダプタとかUSBケーブルとか付属していなかったので、手持ちのタブレット用電源を挿し込み、いっぱい充電させても何も反応はない。ただ、つないだとき、画面に一瞬充電状態が表示される。
 比較的高い勉強代である。タブレットなどなおす技は私は持ち合わせていない。一旦はあきらめた。

 翌日、インターネットで情報を集めてみた。電源が入らない現象はこの機器の系統ではかなりあるらしいが、当該機での現象とは多少異なる。また、直接基盤に触るための『殻割り』についてはこの機器結構簡単に行けることがわかった。時計の裏蓋を外す器具を筐体に差し込み、ツメを外していった。
 そうしたら…。
 上部中央右寄り部分が本機電源スイッチである。ここのタクティカルスイッチが剥離、行方不明となっている。通常はあり得ない欠落なので何者かが何かの目的を持ってやったものと推察される。とりあえず、ここの左右のランド部分をショートさせてあげたら起動した。
 さて困った。このスイッチ部分、横2mm、縦3mm、金属端子を含めても縦4.5mmくらいである。右側にボリュームのスイッチが存在しているが、おそらくこいつを設計上使っているのだろう。ネットで探しまくってもこんなに小さく、そして薄いスイッチは見つからなかった。ちなみにこいつはパソコンの部類であるから、スリープを多用し立ち上がったまま運用するという手もある。これだとタブレット単体では運用が難しいが、キーボードをつけたままだと、キーボードを開いた時にWindowsが回復するので検討の余地はある。
 いろいろ考えた挙句、近所のパーツ屋に相談してみた。曰く「これは大量生産用に作られた部品で取り扱っていない。ジャンクを仕入れてくっつけるしか手はなさそう」ということだった。かなり失望したが、もしかしたら、家でゴロゴロしている携帯用の部品を流用すればなんとかなるかも、と思って工具セットを買って帰宅した。
 例えば、5-6年前のガラケーであればシャッターボタンがタクトスイッチで、流用できるかも、と見込んでのことである。しかし、バラした結果、そんな目論見は見事に崩れた。携帯のシャッターボタンは、フィルム部分に書かれたパターンに接着されており、解析することなどできない。ムリに解析しようとすればたぶん部品自体を壊さないとできないだろう。
 またまた失望した。

 バラした携帯電話の残骸を見てしばし呆然。やはり、電源スイッチは修復できないのか。電源スイッチ自体は腐るほどあるのに、当該機の電源スイッチは薄さが0.5mmほどであり、金属部分を半田でつなげ基盤にマイクロスイッチの類を形成するにしても、相当な技術力が要求されるのは自明である。
 「!!!???」あれっ。一瞬の光明が。携帯電話のキーボード部分はスイッチの塊である。実はキーボード用プリント基板の上に金属のお椀をひっくり返して置いて、粘着シートに貼り付けているだけのことである。「これだ!!!」
 早速、一つ金属の『お椀』を取り出し、当該機スイッチ基盤の片方をセロテープで簡易絶縁し(幸い、中央部に何故かランドが伸びている。これが効いた)、もう片方は、ハンダに接触するように置き、セロテープで覆ってみた。そしてタブレットの裏蓋を閉じたところ…。
 見事に、動作するようになった。

 ただし、電源ボタンのストロークが確保できず、常に若干ボタンを押してしまっているらしい。携帯キーボードのメカニカル感がない。まあ、幸い誤作動はないのでそのままにする。

 実は、この機器、さらにもう一点、不具合を抱えていた。
 SIMトレイを本体に差し込んでも、ロックせず固定できない。これも悩んだ。SIMスロットの物理的構造は普段隠れていて解析できない。このままの状態でSIMを挿すと、通信は安定しないし、ロックしていないのでトレイやSIMの紛失にもつながる。暗い中、スロット部分のいろいろな金属を手探りでとりあえず曲げてみたものの解決しなかった。
 殻割りしたあとで構造を解析したら、これ、iPhoneやHUAWEIで採用されている、リジェクトの時ピンを使うタイプなのであるが、そのピンがあたる押し込みのレバー部分が変な角度で曲がっており、これが筐体の「柱」の部分に当たってしまい十分に差し込めない、ということがわかった。このレバーの方向を正常化させてやることで解決した。

* セロテープには絶縁性はない、と各氏のご指摘をいただきそうなレポートである。まあ、この程度の電流、電圧ならば動作に影響はない、と考えていいのか…。当然私は責任を負えない。本来的には、絶縁テープや自己融着テープを用いるのがよろしいかと。今回は、接触しそうなパターン部分もセロテープで覆って、多少「お椀」が動いても、ショートしないよう安全措置を講じた。正直、この電源スイッチは小さすぎて直径2mmにも満たないもの、かたや代替品のお椀は直径5mmほどで基板上周辺部を絶縁しないとまともには置けない。
* 起動後、Windows8.1が起動、設定したのだが、ライセンス認証ができない、というエラーが発生し悩むことになった。これは結局、リカバリしてやることで解決した。
* すでにWindows 10にアップグレードを済ませている。Windows10にすると、カメラのアプリが入れ替わってしまったらしくどうもパノラマ撮影モードがなくなっているみたい。使わないけど。
* 使用感はなかなかキビキビとした動作をする。起動も数秒。
* 当方radikoをよく使用するが、現在のところ画面が消灯するとradikoの音声も途切れる。AndroidとかiPadみたいな、スリープになっても通信継続みたいな設定はないのだろうか。ちなみにWi-Fi関係の電源のオプションは当然ONにしているけれども、うまくいかない。
* SIMについては、docomo系MVNOはもちろん、UQ mobile も良好に使えている。Androidに比べWindowsのこの辺の設定はなんか迷うところがある。

2016年1月10日日曜日

MR03LNに保護フイルム貼ってみた

モバイルルーターの類は一般的なスマホと比べてみて、数が出ないせいか、ケースやフイルムといったものは値段が高い。フイルムは1,000円するし、革ケースは4,000円を超えている。そこで…。
100円ショップで売られているフイルムを切って貼ればいいじゃん…ってなことでやってみた。別に工作の腕が特別に高いわけではないが、100円で防指紋、マット仕上げ、4.8インチのものを購入し、MR03LNに重ねあわせて油性マーカーで剥がす方に印をつけてみた。幸い、出荷時の保護フイルムを剥がさずそのまま使用していたので、それをなぞる形で。できたものはこちら。
カッターナイフとハサミを使用してフイルムを切断し、バリの部分は爪切りのヤスリの部分で形を整えている。ただ、やり過ぎると削り屑がフイルム部分に入り込んでややこしいことになるので適当に済ました。このMR03LNは画面隅がかなりの曲線になってしまっているので、正直切りにくい。
カッターナイフでの切断時に多少フイルムが歪んでしまったようで端の部分が多少浮いてしまっているし、設計ミスにより、右上の部分が0.2mmほどはみ出てしまっているが大方満足である。ちなみに右の浮いている部分は運搬時についてしまったシワであって私の腕は関係ない。
また、100円だけあって、それほど防指紋の効果は高くないが、それでも光沢仕上げのものよりは目立たなくなった。
最後にケースについては、名刺入れ(使ってみたところかなり窮屈)やiPhone5用のクッションケース(放熱に問題あり)が使用できるが、今は合皮製小銭入れが具合が良かったので使っている。これも100円で見つけたものである。


2015年12月31日木曜日

スマホ2題 (au Xperia Z4とHUAWEI Honor6 PLUS)

マイナンバーが世の中佳境である。
いかに国が不合理かつ不効率な仕事を市町村の住民担当に押し付けているか、と言うことを書き綴りたいのだが、一生やる仕事ではないんでとりあえず我慢する。そのうち言うかも。まあ仕事は市町村がやって、国はある程度頭で考えるのだが、まったくこいつら現場知らねえなっていうことが何度もあった。あまり自治体に負担をかけるな、と言いたい。システムでさえ、設計がなっていないところがあってそこは言いたいが、まあそこは秘密の事項になるかもしれないんで。

12月になった頃、これまでiPhone一辺倒だった嫁が、量販店のXperiaを触っていて遊んでいたら、これはいい、ってことになって、オークションで探し、docomo版を購入した。嫁はすでに老眼であり、『でかい、速い、明るい』を満たしている機種でないと満足しない。さらに、docomoのiPhone5sを契約中であるが、高額キャッシュバックを月々に振り分けてもらっており、本当はiPhone本体の価値が落ちないうちに解約し、下取りに出したいところだが違約金が2万円を超えてしまう計算になってしまうのでやめておいた。また、嫁のiPhoneのSIMをXperia Z4に突っ込んでみたところ、通信は出来なかった。これは、通信系のオプションが原因らしい。嫁はちょっと古い契約で、新しい契約であればこの機械に突っ込んでも通信できるとか。詳しい話は忘れてしまったけれども。
そういえば、昔SO-03Cを持たせたことがある。回線はIIJmioであったが、当時はLTEや現在は3Gある高速なオプションなどもない時代、128kbpsの回線でやっていた時代である。 それでも、ウイルコムの貧弱なデータ回線から乗り換えてきたので、感動はしたものの使えない機種となってしまい、iPhoneへと移行した覚えがある。その後、MVNOも高速回線や音声プランが当たり前となってきて状況がつくづく変わったな〜と思う。
で、今回嫁がチョイスしたのはXperia Z4 SO-03G + イオンSIM(IIJmio 音声回線 +1GB)である。総じて、満足していただいている様子である。

最近、随分と白ロム市場は高騰したな、と思う時がある。特にドコモは高い。iPhoneも10万、Xperiaも10万ではないか。半額程度で仕入れたが、それもやっとのことで探しだした。で、IIJmioで使用してみたところ、非常に良い結果である。さすが、といったところ。私もこの機種が欲しくなっていろいろと考えた。

現在、Xperia (SO-03D)をルート化して、デザリングOKにしているし、世の中LTEになる寸前に破格値の新古品を1万円で入手したこともあり、当分変えることなど考えていなかった。 ネットラジオ聴取用が主な目的のためSIMはぷららモバイルLTEの使い放題である。また、IIJmioはMR-03LN(モバイルルータ)に突っ込んであるが、iPad miniのセルラーモデルにはUQのSIMを突っ込んでいるので、モバイルのルータは価値がなくなってしまっているのは事実。正直、回線はそのうち整理すべき話であるが。

で、目をつけたのがau版のXperia Z4 SOV31である。VoLTEの機種であり、そのままではMVNOのSIMはハネられる宿命にある。しかし、SIMロッククリアすれば、ドコモのSIMも使えるじゃん、ということで、Amazonから購入して遊んでいたところである。どうやらSIMロッククリアは5月まで待たなければいけない機種だったみたいだが、当分MR-03LNで通信させりゃあ良い話で、ぷららモバイルLTEのSIMを突っ込んで通勤時の暇つぶしに活用している。課の旅行でもこの組み合わせを組み合わせを携行したが、困ることなど何もなかった。
ただし、普段はBluetoothテザリングを使用しているので、050Plusが使用できなくて困る。これは仕様上の話であるので、改善(というか仕様変更)を望みたいところである。課の旅行時に一回、電話を使用したが、その時はWi-Fiテザリングにぱぱっと切り替えて使用した。
嫁のdocomo版Z4が95点の出来だとすると、au版Z4は65点の出来である。技術的には難しかった、と推察されるものの、au側の行き過ぎたSIMロックがこの原因である。KDDIはもうちょっと先を見据えた戦略は描けないのか。確かに、VoLTE化は必要かもしれないが、大多数は大した回線は必要としていない。必要としているのは安価であったり、機器の汎用性であったりする。ソフトバンクに比べりゃ応援はしたい気持ちがあるが、2Gにしろ3Gにしろ安易に切り捨て、新しい規格に移行したんで、旧機器は使えません、みたいな気風はどうしたものか。どちらも使える、というふうに持っていかないと機器が売れることはまずない。経営者側が判断を誤っていると言わざるを得ない。この機器を出すのにあたっては、ロックをかけたとしてもMVNOへの考慮はしなかったのか、ということが言える。特にUQはKDDI内の企業だし、SIMの販売元もKDDIだしね。元系列企業のウイルコムを目前でソフトバンクに持って行かれたあの悲劇を繰り返したいのか。

ちなみに、SIMロックを解除せずUQの普通のSIM(KDDI)を突っ込んでも通信は出来なかった。UQの提供するMulti SIM(VoLTE)を使用するためには、UQ側はSIMロック解除しろ、と言っているので、5月になったらSIMロック前にUQのSIMを仕入れて実験し、どこまで出来るか検証した上でSIMをクリアしようと考えている(正直、UQにSIMを貸してもらいたいくらい)。

物欲には限りがないもので、この時点でまたまた欲しいモノが出てきてしまった。一つはASUSの格安ノート、もうひとつはこれから書く『HUAWEI Honor6 PLUS』である。本当は、ASUSのノートPC『ASUS 2in1 タブレット ノートパソコン TransBook T100HA-WHITE』がかなり欲しかったんだけれども、欲しかったホワイトがAmazonでクーポン対象ではなく、また、グレーのモデルも在庫が切れてしまい、こちらはクーポンは使えたものの大人気で一時的にクーポンが切れてしまったらしく、購入をあきらめた。確かに、今年、iPadをキーボード付きで買ったもんで用途が重なる、というのもあるかもしれない。

悶々とした中で年末にこんなのを見つけた。本当はプラチナバンドとプラスエリアに対応した『HUAWEI P8lite』が欲しかったんだけど、格安ではなかったんで…。
【出典 : http://mobile.rakuten.co.jp/
 今まで、フリーSIMの使えるスマホがなかったこともあって、いろいろな実験に使えるかなあ、と思ったこともあり、また、今回半額対象がデータSIM(200kbpsで525円)でもOKとのこと。モノだけ仕入れといて、即解約、ということもできるらしい(性格的にそういうことはしませんけど)。
また、現在(12/28以降)は音声通話を契約する方のみ半額で、ということになっている。

この機種、あまり詳しいことは書かないけれども、ドコモのプラスエリアは対応しているけれどもLTEバンドは1,3,7の対応、とのこと。ドコモはバンド1,3,19,21,28を使っている(らしい)ので、共通するところは1,3のみ、ということですね。
ネットには東名阪でならOKだけれども、その他の地域、特に山間部では苦しい、かもしれない、ということだった。ネットでは、『中途半端』という評価も散見される。

で、昨日届いたんで、まず最初にUQ mobileのLTEのSIMを突っ込んでみたところ、通信はできなかった。一応SIMはKDDIのもの、という認識はしているらしいし、電話番号の認識もしているのだが、SIMのせいなのか、Bandのせいなのかわからない。まあ、これは今後とも調査してみるということで。
 で、次は楽天SIM200kbpsで試してみた。楽天から買ったので、設定済み、とは聞いていたものの、モバイルネットワークの設定値は2つ存在しておりどちらも通話SIMになっていたのでどちらかなあ、と説明書も読まず悩んでいたが、今回は2つ目のもの(rmobile.jp)が正解らしい。ひとつ目のものは旧設定とのこと。
月額525円でどこまで出来るかやってみたが、いわゆるバースト機能が効いており『えっWi-Fi?』と見間違うくらい案外速い。Speedtest.netで分析したところ、初速で5Mbps以上は出ている。この契約に先立ち、長年連れ添ったIIJmioを解約してしまったが、安いし十分代替になる、という結果である。
 全体の使用感としては、
・ 起動時の楽天ロゴが!!!…。
・ 操作感としてはさくさくってかんじ。ブラウジングは多少引っかかる。
・ iPhoneを真似たホーム画面は最初どうかなって思ったけどなかなかいい感じ。すっきりしていて、基本的なところは押さえている。
・ 楽天のアプリ関係が結構入っているが、ドコモ、auのアプリに比べれば…。まあ、余分という人もいるが、私は使わずに放置。
・ おまけされてたレザーケース(PUか?)は質感はかなり落ちるものの、画面のON/OFFがAndroidには珍しく可能となっている。このレザーケースが変わっていて、覗き窓があってケースを閉じると時計が表示される。また、その時計を指で動かすとメディアプレーヤのようなものに切り替わる。一見カッコイイがおじさんは活用法を見いだせない。むしろ、その覗き窓の部分にホコリが溜まってしまう場合がある。
・ 本体の付属品に画面及び背面のフィルムが付いている。ただ、最初っから工場出荷時の保護フィルムが機体に貼付されているので、これを活かす手もあると思う。皮脂はどちらにしてもつきやすい。
・ バンドをフルに活用できない点については、東海地方に居住しているためあまり気にならない。アンテナピクトは振り切れている。
・ 画面表示もいい線を言ってる。PCサイトを表示させ、ページ幅で表示させたとしても文字は判別可能(なくらい)。
・ 050Plusの回線判定は良好。また、回線テストは若干聞き取りづらいところが出ているが、多分使うには問題ない、と思う。
・ Radikoも200kbpsで流しっぱなしにしたけれども、特段問題はなし。ただし、聴取中にブラウザを使ったりすると音声が途切れる。
・ 当機の海外版は『FM ラジオ』が付いている、という情報もあるが、こいつには付いていなさそうだ。復活させる手段があるならどなたか教えてください。

 最後にこの機種最大の特徴、『ダブルレンズ』について述べたい。
この機種の本体背面に2つレンズが載っているけれども、こいつでとった写真が面白い。
こんな感じである。
背景のコーヒーカップをぼかしてみた。Z4が強調されて渋さが出てきてる。
キーボードの上に万年筆をのせて近接撮影。背景のキーボードにピントがドンピシャ、万年筆は多少ピントはぼけたが、ブログ用に縮小する前はニブの文字が判読可能であった。ぼかし効果が効いて前面が強調された。

人物であれば、そこに一旦ピントを合わせておき、『ワイドアパーチャ』機能で写真を撮れば、背景をぼかした写真を撮れる。これで家族の写真をとってあげたら大受け、である。ちょっと上品な写真が撮れる、ということかな。
上記は、机の近くのモノを撮ってみたが、ダイソーから買ってきた、腕とセンスのない私が撮った万年筆であっても2,000円くらいのものになっているに違いない(笑)。

【追記平成28年1月16日】
Honor6 PLUSだと050Plusの動作に不具合が発生している。
まず、Bluetoothテザリングで050Plusは動作しない。これは Honor6 PLUSだけが悪いわけではなく、050Plus側の仕様により一切動作させないようになっている。これについては動作させるよう個人的には要望を行っている。理解できない仕様である。200kbpsの回線でも動作するのに、なんでそんな制限を行ってしまったんだろう。
また、Honor6だとWi-Fi接続下では050Plusは受信も発信もできないことがわかった。050Plus側が言うにはプログラムの再起動をすれば動くかも、ということだったか、それでも改善しなかった。そもそも動作保証のされた機種ではないとのことで、責任は負えないそうである。