2011年2月11日金曜日

TN07T(SA5SN12A)リカバリディスク作成

工人舎のリカバリ領域って、MBRが特殊で、しかもXPベースのPEブートで、ディスク先頭部分のFAT32部分に隠し領域で置いてあるんだよね。本当は、TN07Tでも同じことを再現しようとしたんだけどEmbeddedを復活させたんで、これは正当な(使える)ライセンスのはずだから…ってんで、調子づいてXP ProとXP HomeのSysprep後のイメージをEmbeddedのイメージの中に放り込んで、GHOST32によりリカバリする感じにしてある。もちろんProもHomeもEmbeddedもマルチブートにしたんですが。こうしとくと、通勤電車の中でGHOSTリカバリできていいんだよね。組み込みWindowsの範囲も逸脱してないか…な。

で、当方工人舎のSX3というPCも所有している。当方の使い方はPCを使うというより、MBRをいじくったり、FATをいじくったりするんで買った直後にハードディスク全体のイメージを念のため取っておいたんですが、壊れるごとに全体のイメージを書き戻したりしてる。だから、リカバリ領域も何回も壊れている。できれば、リカバリ領域を削除しちゃって(実は削除した時期もあるんですが)、DVDだけでブートして工人舎のリカバリメニューを出して復元ってなことをずっとやってみたかった(どうしても今まではディスクを利用した手動復元が多い)。
成功している人はいるらしいんですが、PE自体今自由に使えるのは、Vistaベースのもので、なんかドライブ構成とかRAMイメージとか絡んじゃって、やったことはあるものの力及ばず少々手動が絡んでもしょうがないかな、というレベル。

先日、全然違う某N社のLL370という廃棄マシンのリカバリ領域を分析してたら、偶然、WinPE.ISO(XPベース)というものが出てきたので、こいつと工人舎のリカバリイメージを組み合わせて作れないかな、と思いついた。
で、やってみた。
WinPE.ISOは、不思議なことに、isoの二重構造になっている。中に、PE.ISOというものがあって、これもPE起動するイメージになっている。当然、WinPE.ISOも起動するのだが、よくわからないし、いろいろやっても失敗しただけなので、中のPE.ISOを解析した。
その中身だが、当然ブート可能なISO。中に、I386というシステムフォルダがあって、起動するときのミソは、
STARTNET.CMDとWINPESHL.INIということらしい。
【STARTNET.CMD】
factory -winpe → 記載を全部削除
【WINPESHL.INI】
[LaunchApp]
AppPath = %SYSTEMROOT%\System32\chkenv.exe
となっているので、これを
[LaunchApp]
AppPath = x:\sources\recovery\tools\kjsrec.exe
という感じで書き換える。

あとは、\フォルダ(一番上のフォルダ)に工人舎リカバリイメージの『SOURCES』フォルダをコピーしてISOで書き戻してやったところ、XPベースの工人舎リカバリディスクが誕生。実機SX3にてリカバリしたところ、成功するんでこんなもんでいいらしい。

工人舎のリカバリイメージは、システムフォルダがminintになってるんだけど、某N社のPEブートディスクはI386になってる。ここからして悩むんだよね。結構コピーしたり切ったり貼ったり。でも、無視するのが一番いいみたい。
VistaベースのPEはXドライブはRAMドライブだったような…。ここも悩んだな。XPベースPEのGHOSTのGHOは、何ギガもあるんで、Xドライブにおけるわけないじゃん、と考えるのが普通。PEいろいろ。
で、SX3のことをなぜ書いたかって言うと、『x:\sources\recovery\tools\SYSTEM.GHO』をSA5のGHOSTイメージに差し替えちゃえばそのまま動作するんじゃないかって言うちょっとした夢をみています(笑)。

2011年2月9日水曜日

TN07T (SA5SN12A/SA5SX04)の使用感

AMD Geode CPUの使用感を聞かれたので主観的な感想を。
・ こんな5x86に毛が生えた程度のCPUではXPはまともに動かないだろう、という大方の予想(笑)を覆して、案外軽快です。インターネットやオフィスは問題ありません。
・ 音声関係(radiko, suono dolce, Brandnew-J)もそれ自体は問題なく機能しますが、負荷という意味ではきついです。
・ Youtubeは動きますが使い物にならないと考えたほうが…。音声には問題ないもののスライドショーを見ている気分。
・ GHOSTやDriveworksなどのイメージ化ツールの使用はATOMあたりと比べても3-4倍の時間が消費される。

あと、この機器の特性として、キーボードが特殊すぎて、F9-F12はFnキーを組み合わせないと使えません。また、かな入力も配列がかなり異なるため、使い物になりません。慰め程度にかなキーがついているような状況なので、この機器でかな入力をやってしまうと変な癖がついてしまいそうです。具体的には、『け』『む』『ろ』『へ』『¥』『「』『」』とIME ON(半/全 漢字キー)はまともな位置ではありません。

2011年2月3日木曜日

A型インフルエンザ

本日病院行って判定をいただきました。初めてタミフルを飲んでみたものの、何も起こらない。

病院にいった所、感染が疑われるので、マスクをしていただけますか、と言われ、失礼だな、と思いつつも、その気持ちは十分にわかるので病院でマスクを20円で購入し今もしている。若いときに年末年始の病院の受付事務にかり出されたことがあるが、目の前で咳をされて数時間後には症状がでた。いま思うとインフル。

で、今回のインフルの症状として、ひき始めはかなり咳が出る(タンが絡むというよりのどが痒い)ものの、熱が上がってからは出なくなる。高熱の期間もそれほど長くないけど、突発的な高温がでる。そんなにつらくはないかな。もともと熱には強いしね。

かなり元気なんで出社停止期間中、何をして遊ぼうか。

TN07Tドライバ

結局、日本の工人舎のドライバはあてにならない。結構無理やり組み込むことになる。
で、一番いいのは、
http://www.kohjinsha.com.sg/sadrivers.htm

以下2/6追記
試してません(笑)
いや、某掲示板にやっとSGの存在に気づいたみたいだな、と書かれちゃったもんで(笑)。このマシンは面白いんでいろいろと遊べますし、皆様にはいろいろと教えていただいて感謝しております。

きれいにXPを構築するためには、
ビデオドライバはSG KJSドライバを使い(私はEmbeddedから救出したドライバですが中身は同じです)、それ以外は日本の工人舎ドライバを使っています。サウンドについては日本のドライバを前回も書いたとおり『無理やり』組み込むのが結局スマートのような気がします。一切SGのドライバを使用してないので…。

【サウンドドライバの組み込み】
SETUP.EXEは実行せず、デバイスマネージャで使えないマルチメディアオーディオコントローラーを右クリック→ドライバ更新→ハードウェアの更新ウィザードで『いいえ今回は接続しません』→次へ→インストール方法の選択で、『一覧または特定の場所からインストールする』→次へ→検索しないで、インストールするドライバを選択する→『ディスク使用』のボタンを押して、参照→サウンドドライバを解凍したフォルダのWDMフォルダまでいって、『開く』→フロッピーディスクのインストール画面が出て、先ほどのフォルダが指定されていることを確認→OK、でしばらく時間がかかる→Realtek AC'97がいっぱい出てくるので、そのまま次へ、ドライバの更新警告とか出てくるかもしれないけどそのまま『はい』で、完了します。

うまくいくでしょうか。

2011年2月2日水曜日

TN07T(SA5SX04A)のEmbedded復活

フォーマットされていた、IDEフラッシュディスクを復元したことは前に述べた。で、マシンのインストールがひと段落ついたところで、このEmbeddedをディスク先頭部分に組み込み、リカバリ用OSとして動作するかどうか実験してみた。
結論から言おう。立派にXPとして動作する。700MB未満のWindows XPなんてなかなか魅力的。Windows 7やVistaなんて販売しないで、こいつをクライアントOSとして販売すればいいのに。こんないいOSを組み込みOSなんて言っていること自体わけわからん。
ライセンス違反になるかも知れないので、アプリの組み込み実験のみ行ったところ、インストールもできて見事に動作した。
ただし、組み込みOSだけあって初期復元機能が強力で、アプリなどをインストールしたあとでEWF機能を呼び出し、「シャットダウン書込」でシャットダウンして変更部分を書き込まないと、次回起動時にせっかくインストしたアプリやネットワーク設定が吹っ飛んじゃう。
こいつはなかなか楽しかった。
また、このマシン電池すっげえ持続力。SX3の電池容量が見る見るうちに低減し、1年半後使えなくなってしまったのに比して期待できる。

それでは、Embedded部分を消すとするか。今日は熱あるし咳止まらないんで最悪。

2011年1月31日月曜日

TN07T (KOHJINSHA SA5SX04A)続編

どうも全国的に同様の悩みを抱える人が多いみたいで、TN07Tのドライバ関連を掲載したら、突然アクセス数が跳ね上がった(笑)。で、今回はその後の調査結果を掲載する。
シンクラとして機能しなかった内蔵IDEフラッシュメモリであるが、好奇心は止められない。この製品は新品と言っていてもフォーマットされていること自体、人の手が入っていることは事実なんでできれば有益な情報を引き出したい、と言うことで、『ファイナルデータ』をかけてみた。
そしたらやっぱり、何かしらの設定の痕跡を発見。ソフトバンクのWi-Fiルータを使用していたみたいだ。で、3G網を使ってシンクラを使用するための設定をしていたところ、何らかの事情で納品できず、やむなくEmbeddedをフォーマット、ということになったのだろう。

しかし、単なるフォーマットだけで救われた。20分後には、起動ディスクのファイル復元に成功し、別マシンに移し、さらにブートに成功した。なぜ、別マシンでブートしたか、と言うと、ドライバを抜き取るためである。
「Driver Magician Lite」を使用したところ、かなりのドライバを発見したが、ほとんどはSA1のドライバと変わらないので放置する。特筆すべきは、
① ビデオドライバはAMDへの特注品らしい。名称は『AMD Custom Driver』で、INF名は『lx_1024x600_custom-8.inf』となっている。こいつを組み込んだほうが前掲のドライバよりも使い勝手がよい。たとえば、このドライバを組み込めばほかの解像度に設定できる。権利の関係があるかと思うのでここにはアップしないが。
② 音源の組み込みは本来RTのSETUPを実行すれば良いだけだが、全然うまくいかない。GEODE - GX3 Audio Driver (WDM)というドライバがここでは使用されていたようであるので、組み込んでみたものの、全然うまくいかず、削除してRTのドライバを組み込んだらうまくいくような気が…
③ このマシンのチップセットは、LX800だが、組み込まれていたドライバは『Geode GX3 AES Crypto Driver』である。これも不思議。まあ、動いちゃうんだろうけど。

で、Windows XPのHome版とProfessional版のイメージをGHOSTで取り、USBメモリでDOSを起動させてGHOSTリカバリの仕組みを本日考えていたところ。でも、GHOSTに一時間ほどかかるので、もしかしたらClean Installのほうが速いかもしれない。

しかしこいつは手間のかかるとげとげしいマシンだな。

2011年1月23日日曜日

TN07TでXP化

電脳売王で出ていた10,999円のシンクライアント『TN07T』を購入。ハードウェアはハードディスクがIDEフラッシュメモリであることを除けば、『SA5SX04A』と同様である(型番:SA5SN12A)。

買ったものはいいが、それから先の困難は予想していなかった。

まず、シンクライアントと思って購入したが、フラッシュメモリは起動しない。本当にシンクライアントで動作させようと思っていたのだけれど、残念。英語でブートディスクがねえぞこらあ、と怒られる。
で、80GBハードディスクを入れて起動するかどうか確認を行うこととなる。
SA5は数あるノートPCの中でもかなりハードディスクの交換が難しいようである。
解体は、
① まず、液晶パネルの回転台周辺の保護カバーを外す。俺はつめが長いので、人差し指のつめを無理やり突っ込んでつめを外していった。
② その左右のカバーを外す。これもつめである。
③ 本体を裏返して、すべてのねじを外す。
④ 液晶に行っているケーブルをすべて外す。いろいろなものがある。
⑤ 指でうまく力を加えながら、本体カバーを分離する。人によっては筐体の間にドライバを突っ込みますが、俺はあまり傷つくのが嫌なので。でも、昔のPC-98ノートみたいにつめを折ってしまうことは構造上そうない。
⑥ で、ハードディスクを外せる。

ハードディスクを交換後、XPをインストールしてみたが、解体も大変だがこちらも大変。とにかく経験したことがないような大変なマシンである。できれば避けたいところだが買ってしまったものはどうしようもない。

ドライバは『SA1』のものが大方使える。http://jp.kohjinsha.com/support/content/supt/driver.html#sa1ただし、無線LANは、『SA5』のものを組み込んだほうがよいだろう。
http://jp.kohjinsha.com/support/content/supt/driver.html#sa5タッチパネルは、上記のページのほかのもので代用。
ただし、ライセンスには工人舎さんくれぐれも気をつけるように指示があります。

ここまでやったところで、なぜか音が出ない。試行錯誤したところで、配線が分断されていることが予想されたのでイヤホンジャックにイヤホンを突っ込んでみたら、『音が出てる!!』。その後不思議なことに音が出るようになった。そういえばイヤホンジャックの周りから意味不明な金属片が露出しているので、組み立ての際、ショックを与えて、音声回路をショートさせたかもしれない。素人はこれだからだめだな。でも、冷静に考えてみたら、意味不明な暗号化ドライバがデバイスマネージャに転がっていたので、AMDのチップセットドライバをこいつめがけて組み込んだ直後に音が出るようになった気がする。

で、最後の難関、『ビデオドライバ』。AMD純正のドライバやほかの組み込み用ボードで提供されているドライバは『1024x600』をサポートしていない。結局、一昼夜検索したところで、下記のドライバがアジャストできたので、悩める諸氏のために、リンクを掲載しておく。
(その他のドライバは組み込んで表示させようとすると、画面がハングってしまう。こうなったら、セーフモードで立ち上げてビデオドライバを削除しないといけない)

http://www.avalue.com.tw/support/downloadResults.cfm?model_num=FPC-08WA1&category1=Allで、
AMD_LX_Win2k_XP_Driver_1024X600.rar がそれ。
* 残念ながら2012.11リンク切れを確認しました。


次は再度インストール後、工人舎得意のリカバリ領域の作成に挑む。
工人舎さん、SA5のドライバ置いてください。