2012年1月22日日曜日

Vine Linux 6でDVD再生

Vine Linux 6では、標準の動画プレイヤーが『totem』というものになっている。DVDくらい見えるようにしてやるか…ということでやり始めてみたもののなかなかうまくいかない。
まず、コーデックが不足している、と言って怒られる。このへんはWindowsのほうが全く楽で、一回システムに怒られたら初心者ではまず無理、と言ってもよい。gstreamerがどうのこうの、と言われたので、何か組み込まなきゃならないのはわかっているが、組み込むのを『xine』のセルフビルドパッケージというものを組み込んでしまったらしい。で、gstreameのものを組み込んだのであるが、残念ながら再生されない。あまりVineのページにもこのあたりの資料はなく、結局できないまま削除も出来ず放置することにした(というか、なにをやったのかあまり覚えていない。セルフパッケージのファイルなんてどうやって削除するのかわからない…)。Linuxの場合、DVD再生パッケージはライセンスが難しいのでパッケージにできないんだとか。しかし、こんな難しいことをやってDVDを見ている人、全国に何人いるのだろう。まだまだ、あまり人にはやさしくはない。



再生中とはなるものの画面は再生していない、という状況である。バグという噂もあるが…。




で、次に挑戦したのは『SMPlayer』というやつで、 まあ、いろんなモノを駆使して組み込んださ。で、いざ再生! って言う時に、環境設定がなってなくて、MPlayerのパスを確認しろ、とやはり怒られた。最初、なにをこいつ言っているのか、全くわからなかった。MPlayerはたった今組み込んだはず。なのになぜ?。一昼夜悩んだところで、案外意外なところに解決策があることに気がついた。
SMPlayer というのはMPlayerのGUIを提供しているに過ぎない…と。結局MPlayerをインストールしなければダメだということ。で、MPLayerをインストールしたところ、ばっちり!。
b


テストに使ったDVD、これ、FOMの茨木智子先生が出てるんだよね。10年ぶりにお顔を拝見し…。
なかなか、軽快に動作することにびっくりした。

次にMPlayer本体で再生してみた。これもなかなか…。
コントロール部分の日本語が化けているような気がするんだが、一昔前のLinuxはこれが当たり前だった。愛嬌として許す。ただ、初期状態では残念ながら再生できず、『x11』を選択してあげなければならなかった。意味はわからないけれども。PowerDVDのようなコントロール画面だな。

最後に『GNOME MPlayer』を。DVDに作成しているタイトルメニューが瞬時に再生された。まあ、これだけ見られれば十分だろう。






2012年1月15日日曜日

Wine動作中の画面コピー

Wine動作中の画面コピーを掲載する。各アプリ共に日本語入力に難があるので、今回は『きしゃのきしゃが』を画面上に入力し、スペースキーを二回押した時の画面がどうなっているかを観察していただきたい。
VxEditor、OASYSなんかは文節を細かく切って入力していけば問題なく日本語入力ができそうだ。
…ということは、IM不要な英語圏とかは、Wine上でMicrosoft Officeが実務で動作している、ということか…。

【VxEditor】
とりあえず、日本語入力できそう…。












【OASYS2002】


 こちらも、日本語入力は工夫すればなんとか。
ダイアログでのメニューの"ショートカット"表示が一部文字化けするが、実用上は問題ない。













【Word2003】
 Wordの場合、画面上に入力文字が見えない。確定すれば、入力はできるのだが。こういった問題があるので、長文の入力には耐えないだろう。










【DrawGraphic2】

 変換待ちになっている文字列は、下部分の変換ポックスに表示されていない文字列である、ということを除けば使用に耐える。










【Excel 2003】

 Wordとほとんど結果は同じような…。












【PowerPoint 2003】

 こちらは、他のMicrosoft Office製品とは異なる結果が。使用に耐えると思う。そもそも、そんなには日本語入力しないし。スライドショーや編集がUnixなんていいじゃないですかね。
入力→変換→確定、を繰り返してみると、文字列が消えてしまう場合と、そのまま文字列が残る場合とがある。どういうタイミングでそうなるのかはまったく不明。





【PaintGraphic2】
十分使用できる。変換ポックスに入力中の文字が隠れてしまっているけれども、画像編集ソフトということを考えると、問題はないと考える。










【スバリ日記帳】
ステイタスは赤くなかったような気が…。やはり、OASYS同様文節を細かく区切れば日本語入力は問題ない。









【一太郎2007】
書式設定ツールバーの表示が小さいことと、当該部分のコントロールが効かない。普通のメニューからフォントとポイントは変更可能だが。また、カーソルキー↓をリピートするまで押し続けると、カーソルが暴走する。BSキーについても、ハングをもたらす。







【Shuriken2007】
Shuriken2007では、初期設定時にハングする(共有違反)。この画面では無理やり動かした。2008以降では大丈夫。
プロバイダに与えられたメールでは、POP3、SMTPともに動作可能。Shuriken常駐も使えた(非常に便利!)。
プロバイダのメールだけ使用するならば、上記と同様多少日本語入力に難はあるが、十分使用可能である。

しかし、当方はgoogle Appsを使用した独自ドメインのメールも使用しており、これが使用に耐えなかった。ジャストさん、Shuriken 2010 for Linux, 2,000円くらいで製品化、どうですか?。


なぜ当方のgmailでは不具合になってしまうのだろう…。











Shuriken常駐もまったく問題ない。Windowsで使用すると、ゴシック体で表示されるはずなんですが…。














【B's Recorder 9 GOLD(BHA版)】

ちなみに、B's Recorder 10も動作したはずだが、今セットアップしたところ、音沙汰がない。また、動作したとしても、実際焼けるかどうかは未検証。
もっとも、左の画面ではドライブ未対応が出ている。

Vine 6でWine 1.2.3 を試してみた…。結果は結構驚き。

       名称動作                                詳細
一太郎2004一太郎2004は一太郎for Linuxの一太郎部分のみ抜き出してセットアップ。試験対象のすべてのバージョンにおいてカーソル暴走が見られる他、BSキーを押し続けるとハングする現象が発生したが、比較的機嫌のよいときもあった。入力中の文字列は見えるが、変換中の文字列と変換待ち文字列の区別がつかない。また、書式設定ツールバーのフォント指定の部分の文字が小さく、フォントやポイント指定がいうことを聞いてくれない。
一太郎2006
一太郎2007
一太郎2008
一太郎2010
一太郎2011
Word 2003変換キーを押すと文字列が消滅するタイミングがある。入力中の文字列はアプリ内に見えず、変換ボックス内を見ることになる。変換中の文字列と変換待ち文字列の区別がつかない。
Excel 2003
PowerPoint
2003
入力中の文字列は見えるが、変換中の文字列と変換待ち文字列の区別がつかない。
比較的使える。初期状態の英数半角文字(Arial)に注意。
MS-Office 2007×セットアップもできない。
MS-Office 2000動作は可能…。
OASYS 2002変換中の文字列の不具合と、一部ダイアログ中のショートカット表示が乱れがある。
Agree, 花子など×動作はするが不安定。
Paintgraphic 2変換中文字列と変換待ち文字列の区別がつかないこと以外は正常動作で驚き。
DrawGraphic 2
Shuriken動作はするが、googleApps上のメールサーバーと疎通障害が発生。他のメールサーバーでは不具合はない。送信画面で変換中文字列と変換待ち文字列の区別がつかない。

クラリスワークス×動作はするが基本的に文字化け。NT系OSで発生する書式設定の不具合は発生せず。使用に耐えない。
MIFES V8×動作はするが文字入力カーソルが変。使用に耐えない。


昔はソリティアぐらいしか使えなかったのに、世の中進歩したもんだ。Office環境では、閲覧は不具合が少なくなってきたため、Linuxから降りる必要ないじゃん、という感じにはなってきている。っていうか、Windowsは普通に使う分には不要で、MicrosoftもLinuxに内包するWindowsのAPIを売って商売するのではないのかな、MSが乗り出さないとWineが世の中を席巻する、と思わせるくらいWineはよい出来だった。あとは日本語入力の問題がなんとかなれば…。

2012年1月14日土曜日

リカバリで使用するバッチメニューを作成してみた。

昨日、NECのリカバリ領域(LL370)の秘密、特にGHOSTイメージのパスワード(笑)を解き明かした(つもりになっている)ので、これに気を良くしてハードディスクに格納されているOS全部をトイレに行っている間にリカバリしてしまおう、という企画。
基本的にウイルス対策ソフトも遅くなるから使わず、かといってウイルス対策をしないわけじゃない。
今行ったサイトが怪しいとか、一週間に一回とか、会社に朝早く出社した時とか、そんな時にこいつを出してリカバリしちゃえばとりあえずのウイルス対策になり得る。しかし、こいつで用いる元ネタ(GHOSTファイル)はそれなりに使用に耐えるところまで構築しなければならないが、今さっきリカバリしたらAdobe Readerが入っておらず、シマンテックのGDISKのマニュアルが読めなかった(笑)。
しかも、前述のようにアプリケーションを入れた時とか、Windowsアップデートが来た時とか、面倒くさいことこの上ない。Sysprep前のイメージに一回戻しWindowsアップデートしてからアプリケーションを入れ、Windowsアップデートして…、完了したらWindowsアップデートのゴミを取り、履歴等を削除、この時点で不要なユーザーを極力削除、\Sysprep内に展開したSysprepを実行、再シールして、さらに違うパーティションから起動し、Administratorのプロファイルとpagefile.sys(スタンバイ用)やhiberfil.sys(休止モード用)を削除してからGHOSTイメージにしている。まあ、これも趣味だし…。

その際のイメージの元ネタとしては、適当なアプリを入れOSやアプリのアップデートを行なってから、IEの標準設定をレジストリでgoogleにしたり、壁紙設定したものを全ユーザに配布する目的でDefault Usesにプロファイルをコピーしたものになっている。こうすると、GHOST元ネタ作成の際の手数が少しは軽減される(ような気がする)。

さて、本題である。
当方のD430のハードディスク内は下記のパーティションで構成される。基本的にすべてプライマリパーティションで構成されるが、Linuxを複数入れたい、とか、Windowsをこれ以上扱いたい、となると当然拡張パーティションを使用しなければならないので、GDISKやGHOSTを拡張パーティションでどのように扱うかなど不安な部分があるので挑戦はしていない。通常LinuxやBSDはディレクトリごとパーティションにしてしまい、マウントしてやるのが本来のルールであるがそうするとかなり面倒なことにやるので『/』パーティション一つにして遊ぶのがここ十数年の私の姿である。また、SWAPパーティションも必要であるが最近の機器はメモリ自体を豊潤に積んでいるので、この機器からはSWAPを作ることをやめてしまった。

【ハードディスク内容】
パーティション1 … Windows XP Professional (SP3)
パーティション2 … Vine Linux 6
パーティション3 … Windows 7 Home Premium
パーティション4 … リカバリ領域(PE)

GHOSTイメージやメーカーのリカバリツールが入っているのは、PEのRESTOREフォルダ内となっている。Windows XPのみフォルダの外にいるが、これはXPのイメージのみメーカーのツールを流用することにしたためである。

【RESTOREフォルダ内容】
リカバリ領域のレイアウトは下記のとおりである。



Windows PEが起動した時に、WINPESHL.EXEが読み込まれるのだが、この定義ファイルがWINPESHL.INIである。しかし、以降のVistaベースのPEと比べてこの時のPEはなんて扱いが楽なんだろう…。こいつにリカバリメニューを記載したSTART.BATを呼び出させる。

【WINPESHL.INI】(\MININT\SYSTEM32内)
[LaunchApp]
AppPath = %SYSTEMROOT%\System32\START.BAT
;AppPath = %SYSTEMROOT%\System32\CHKENV.exe

リカバリメニュー自体は簡単に作成。PE上のメンテも同時に出来ることからリカバリ以外のメニューも入っている。
最後のPOWOFF.EXEはメーカー提供のものだけれども、いつが何をやっているかは謎。また、最後に当該リカバリ領域を非表示にしたり、XP起動領域をアクティブにしたり。こいつをやってしまうと、Windowsからいじくれなくなってしまうので、GHO元ネタを作成した後は表示のコマンドを打ってやるとか、Linuxでコピーかけてやるとかが必要になる…と想定したが、今Linuxでマウントしたところ、Windows側でも表示されてしまった…。愛嬌か。

【START.BAT】(\MININT\SYSTEM32内)

:MENU
@cls
@echo off
echo ***************** リカバリメニュー *******************
echo [1] : Microsoft Windows XP リカバリメニュー
echo [2] : Vine Linux 6 リカバリ
echo [3] : Microsoft Windows 7 リカバリ
echo [4] : Microsoft Windows PE コマンドシェル
echo [5] : Microsoft Windows PE メモ帳
echo [6] : Norton GHOST の起動
echo [7] : リカバリ領域の非表示とWindows領域のアクティブ化
echo [8] : このメニューを終了
echo ******************************************************
set /p NUM="リカバリメニューを選択してください >"
if "%NUM%"=="1" goto WinXP
if "%NUM%"=="2" goto Vine6
if "%NUM%"=="3" goto Win7
if "%NUM%"=="4" goto CMDSHELL
if "%NUM%"=="5" notepad
if "%NUM%"=="6" goto GHO
if "%NUM%"=="7" goto END
if "%NUM%"=="8" goto POFF

goto MENU

:WinXP
%SYSTEMROOT%\System32\CHKENV.exe
goto POFF

:Vine6
@ECHO 2番目のLinuxパーティションをリカバリします。
@ECHO 心の準備ができたら何かキーを押してください。
@PAUSE > NUL
%SYSTEMROOT%\System32\GHOST32\ghost32 -clone,mode=pload,src="X:\RESTORE\Vine Linux 6\SYSTEM.GHO":1,dst=1:2,szeE -quiet -sure -fx -ntil -auto -ffi
goto END

:Win7
@ECHO 3番目のWindows 7パーティションをリカバリします。
@ECHO 心の準備ができたら何かキーを押してください。
@PAUSE > NUL
%SYSTEMROOT%\System32\GHOST32\ghost32 -clone,mode=pload,src=X:\RESTORE\Win7Home\SYSTEM.GHO:1,dst=1:3,szeE -quiet -sure -fx -ntil -auto -ffi
goto END

:CMDSHELL
@ECHO EXITでメニューに戻る
cmd

:GHO
%SYSTEMROOT%\System32\GHOST32\ghost32

:END
%SYSTEMROOT%\System32\GHOST32\gdisk32 1 /hide /p:4
%SYSTEMROOT%\System32\GHOST32\gdisk32 1 /act /p:1
X:\RESTORE\TOOLS\powoff

:POFF

【完成品のご披露】

こんなモノ俺の人生にはなんの役にも立たない…。

2012年1月13日金曜日

インディーズのCDジャケット

このブログは匿名を原則としているのだが、ところどころ出現する要素を組み合わせてぐぐれば、どこの会社に勤めているかぐらいはわかるようになっている。まあ、それもあれなのだが、今日中3の娘が喜々として五歳の妹に、『これ○ちゃんの絵だよ〜。』って差し出していたので、事情を聞いてみたらなんとインディーズのCDジャケットの絵を書いたとのこと。一応載せておく。親譲りでPCが大好きだが私と違って絵心はあるらしい…。親としてはなんの絵なんだか、どこを見ればいいのかまったくわからないが、まあ、少しでも人様のお役に立てればいいのか…な。

NECのリカバリ領域をDELLコンピュータに再現してみた。

職場にNEC LL370(傘下の会社で調達した家庭用PC)を捨てていかれたので、研究がてらリカバリ領域をDELLのD430に移してみることにした。

実際、NECのPCなので当然リカバリ領域を起動するとNECの機器チェックに遭い、満足な起動すらできないのだが何とかしてGHOSTの起動までこぎつけた記録を記しておく。なお、中にはNECのマル秘事項となると思われる部分があるので慎重な取り扱いをお願いしたい。
なお、もう古い機械なのでそうそう問題はないと思うがNECの御関係者がご覧になり、もし権利上の問題があるようならば御一報願いたい。

1.リカバリ領域のコピー 実機は不可視領域になっていると思われるので、この属性を変える必要がある。ドライブレターを付与してやるだけでいけると思うが、工人舎PCではファイルまで不可視属性がついていた覚えがある。私は、リカバリ領域を一旦GHOSTイメージに格納した上で、GHOSTエクスプローラーで実機のリカバリイメージを削除した後、コンパイル→別のファイル名で保存した。このイメージを実験機のハードディスク最後尾パーティションに展開した。
2.リカバリ領域の起動 D430はハードディスクリカバリに対応していない旨DELLからもアナウンスがあるが、普通にPE領域を起動するだけなのでSystem CommanderやNT Loaderなどいろいろ起動する手段はあるはずだ。PE自体はなんのチェックもしていないので、起動できれば(パーティション内のLoaderに引き渡せれば)素直に起動する。
3.機器チェック NECのリカバリの機器チェックは厳しい。以前、PC-98では、ハードディスクの容量チェックを行いリカバリできる対象機器を激しく制限していた。そこで、戻り値をすべて対象機器にしてしまうプログラムがフリーソフトで公開されていたりもした。私の場合、バッチファイルの中の機器チェック自体を外してしまったが。今回もその手法を採用した。
PEは起動時、%SYSTEMROOT%\System32\WINPESHL.EXEをまず起動し、WINPESHL.INIに書かれた内容をシェルとして起動する。そこに書かれた内容は『%SYSTEMROOT%\System32\CHKENV.exe』であるので、どうもそのへんに機器チェックがありそうだ。
機器(モデル)チェックもあちこちに格納されており結構混乱したのだが、数時間を費やし解析をしたところ『CHECKG.BAT』により実施されているようだ。
そこで、CHECKG.BATを書き換えてみる。
特定の機器モデルの次行に『IF ERRORLEVEL=1 GOTO exit』と書かれているので、おそらくそれ以外は『1』となり、『本機では再セットアップすることはできません。この画面を終わらせるには、電源を切ってください。』が出るのだろう。これを回避するためには、対象機器の戻り値を調べなければならないが、そんな技量は私には存在し得ないので、当てずっぽで『0』を無理やり返してやることにした。
こんな感じか…。
------------------------------------------------
@echo on
cd %windir%¥system32
rem %windir%¥system32¥check.exe ← REMっちゃう。これが機器チェック。
type 0 > nul ← なんと0をNULっちゃう。
IF ERRORLEVEL=1 GOTO exit ← これは余分だな。全部対象機器判定だから(笑)。
-------------------------------------------------
これで、リカバリメニューの最初の画面が起動するようになった。案外正解。
4.GHOSTオプション \RESTORE\TOOLS\内に『RESTORE.TXT』なるものがあり、ここで、GHOSTファイル名を指定しているような気配を感じたので書き換えたが、実際はなんのパラメータも拾っていない様子である。
5.最後の難関GHOSTパスワード 上記までの結果で実際にリカバリを走らせてみると、『あんたの命令は-PWDを与えているけれども、あんたの使ってるGHOSTイメージはパスワード使ってないじゃん』というメッセージが英語で現れリカバリできない。これはさすがに悩んだ。なんせ、バッチを解析してもファイルを探してもそれらしい記載は出てこない。また、GHOST実行ファイルにめがけてコマンドオプションの記録をやらせようと企んでみたが、どこから送られてくるのかもわからなかった。今回の解析もこれで終わりか、とあきらめの心境に陥ったが、あてずっぽで『NECREST.exe』のバイナリを解析してみたら一発でわかった。
ちなみに、パスワードは2箇所に記載され、GHOSTイメージは基本的に3つあるのだが、どれがなんのパスワードかは解析していない。富士通のGHOSTイメージのパスワード解析は簡単だが、NECは過去に破ったこともなくいったいどんなパスワードなのかかねてから不思議に思っていたが、やっと長年の疑問が解決した。これで、会社の実機でハードディスクに格納されたリカバリ用イメージからネットワークを通じた展開ができるようになる。今回の本当の目的はコレである。
もし、\RESTORE\TOOLS\NECREST.exeを使用したければ、"-PWD=XXXXXXXXXX"を"00"で埋めてやる必要がある。スペース("20")では駄目。

2012年1月1日日曜日

Vine Linux 6 設定

昔は、DOSとかWindows3.1とかいじっていてよく暇を潰していた。まあ、それ自体が夢のある時代だったとも言える。
UNIX系のOSがフリーとして公開されたのは、私が知りうる限りは93年頃か。当時はPC-98が私の知りうる唯一のPCであったので、PC-98にWindows3.1と一緒にマルチブートでFreeBSD/98をインストールしてよく潰していた…。まあ、今のように家族もパソコンべったり、というわけではなかったので誰にも文句は言われなかった。どのように使い、どのように構築するか。それを思い描いて何回も挑戦するのだった。
しかし、現在のようになんでも簡単になってくると、プログラム開発、といった意味では、まったく夢がない。環境構築のみが楽しみである。とくに、サーバーの構築は面白い。一人前の環境を創り上げたあとにやはり潰さないと気が済まないのではあるが…。正直、本番系の業務には向かない性格(笑)。

さて、某社でDELL Latitude D430の中古が出ていたので買ってみたのではあるが、それからというもの、Windows 7とXPの環境構築で勤しんでいた。XPの領域などはDELL謹製のSysprep付きである。さらに、Sysprepを通過すれば、クラックだらけの世界が待っている。ただ、普段の業務ではそんなものは当然使わないつもりであり、それをするのが楽しいだけである。そう。そんなことができてもなにも人生に得をすることはないのはわかっている。しかし、やりたいのである。
しかし、業務ではそんなものは使えない。でも、最悪、普通に業務で使える部分は確保しておかなきゃならない。仕事場では当然個人の趣味マシンなどは使用できない決まりだが、例えばこのように電車の中とか自宅とかで文筆業に精を出す可能性は否定できない。

そうか。俺は、もともとBSD使いである。Linuxであれば業務に使えるのではないか。また、電車の中でインターネットも使える…。

ということで、久々にCentOSとDebianをインストールしてみたが、あまりしっくり行かなかったので、Vine 6を続けてやってみたら、これがD430ではドンピシャであった。
そこで、インストール後、やったことを次のために記録しておく。

まずはOSのアップデートから。私の環境ではGUIが不調だったので、コマンドで実行。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
次に、見てくれの研究。
http://gnome-look.org/に行って、147309-meopard-theme-v35g.tar.gz、Mac4Lin-Themes.tar.gz、Meopardicons.tar.gz、Munics-iconset.tar.gzをダウンロードして、『外観の設定』からインストールする。あとは、外観を適当に切り貼りして構築するイメージ。
ただ、Murrineがないって怒られるので、『Synapticパッケージマネージャ』を使用し、インストールしておく(ここがわからなかった。Murrineがなんだかもわかっていないのではあるが)。
MacOSに似た壁紙(Aurora)をgoogleで適当に探して、本体内に置いておく。
VineについてるSylpheedが好きなのだが、スパムフィルタのデータベースがインストールされていないので、$ apt-get install bogofilter kakasiで入れておく。
MacOSXに似せるには、Dockが必要だが、これはgnomeのパッケージに『docky』というのがあったので、『アプリケーションの追加と削除』から適当にインストールして適当に設定。Flashもadobe readerもLibreOfficeも同様に。StarSuite9はVine6では動作不良…。EIOfficeも持っているが試してない。
新しいVineはGUI上でのrootのログインができない。ubuntuのまねしやがって。余分なセキュリティ機能は死んでもらおう、ということで。
$ sudo gedit /etc/pam.d/gdm
で、
#auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
さて、今度のVineはSCIMの延長線上にあるIBus-Mozcの日本語入力が搭載されている。変換能力はATOKと比べればいまいちであるが、なかなか気持ちいい変換を提供してくれている。今度のVineは日常で使えそうだ。