2011年10月4日火曜日

iPhone by KDDI

iPhoneの発売をすっぱ抜かれた(らしい)。
総合すると、iPhoneの供給先をソフトバンクだけでなく、KDDIにも広げること、また、電波品質の悪いソフトバンクにアップルは辟易しており、KDDIのような品質のよいパートナーを探していた、とのことであった。しかし、口の軽いKDDI幹部にはアップル側にとっては心配の種であり、破談になる可能性もある、ということであった。
auの今月号のカタログには、「関東おススメ!」というサービスが紹介されており、「iPhoneご利用の方は2011年10月21日(金)からお楽しみいただけます」という一文の記載が見られるということから、iPhoneの発売は電撃的に10月21日となる、という『噂』が本日流布したようであるが、それは大方のネットユーザにとっては『ガセ』に過ぎないらしかった。
だが、android au の文字が消え、携帯メーカーへの冬モデル発注数が異常に少ないなどの噂を考慮すると、KDDI版のiPhoneは確実視されるらしい。

さて、ここで復習しよう。
ソフトバンクの母体は出版社としての『ソフトバンク』であり、私なんかも世話になった雑誌をやっていた。その他ソフトウェアの卸売(ルートセールス)なんかも。日本テレコムを傘下におさめ、デジタルホンとデジタルツーカー(J-PHONE→ボーダフォン)を買うことになる。そして携帯会社としてのソフトバンクが完成する。
方や、KDDIは国策企業(現NTT)が空前のインフレ不景気前に(おそらく急激にインフレになる前に電電の保護のために)国際電話部門を切り離しにかかった結果により成立した国際電信電話株式会社が母体である。要するに、NTTもKDDIも母体は一緒なのである。で、IDOとDDIを合併することになり、KDDIが誕生することになる。ついで、関東関西東海で展開していた、デジタルフォン(ソフトバンクの母体となるデジタルフォンやデジタルツーカー)とローミング関係にあった『ツーカーセルラー』や『ツーカーフォン』を吸収合併することとなる。
吸収合併案が浮上する前には、テレコム側(ローミングの関係にあった現SB)に売却を考えていたが価格が折り合わなかったため、吸収したと聞いている。売り飛ばした企業はたとえば、DDIポケット(現ウィルコムでソフトバンク傘下)やフュージョン(全国展開しているプロバイダで電力系を経て現楽天傘下)などがある。
私は踏ん張ってツーカーを吸収したところが今のauの品質の良さにつながっている、と思っている。ツーカーは品質の良さが売りの一つであり、玄人受けする所以であった。ツーカーがKDDI内部に存在することが回線品質を他社よりも一段上に持って行くことが伝統として織り込まれているものと勝手に推測させていただいている。おそらく、iPhoneが増えてKDDI回線が逼迫する事態となれば、休止したツーカー基地局を再利用するに違いない、と思うし、ソフトバンクと比べれば余裕の展開策があるに違いない。また、実は、このツーカーの存在がこれからのauの事業展開を決定する一つの要因となるだろう。

ツーカーとデジタルフォン、デジタルツーカーは兄弟会社といっても良かったが、iPhoneを巡ってのユーザー獲得競争は因縁の対決と呼べる大変注目する話である。

もう一つ、KDDIさんツーカーブランド復活させてくれないかな。Tu-KaブランドのiPhoneなら人に自慢できるのに。刻印だけでも。

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