2012年3月17日土曜日

ATOK for Linux と OpenOffce(LibreOffice)のハング問題

LinuxにのせたATOK for LinuxでOpenOffce(LibreOffice)が使用できなくなってしまう(停止してしまう)問題について、案外簡単な方法をジャストさんから教えていただいた。

http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=043893
 /opt/openoffice.org3/program/sofficeの
# SAL_NO_XINITTHREADS=true; export SAL_NO_XINITTHREADS
の先頭の『#』を外すだけだそうだ。この記載はATOK X3のものだが、ATOK for Linuxも同様。これで、OpenOfficeでATOKを使用できるようになって、私にとっては最高の環境である。

2012年3月10日土曜日

自治体 公共端末とデジタルサイネージ端末活用(公共端末化)とフリースポット(特にカスタマイズSSIDとオーナー用SSIDの使い分け)

私のこのブログではなるべく『フリースポット』とか『Microsoft』とかにテーマを限って書いているので、行政や課のなかでどういうことが起こったのか、ということを書くことは少ない。こういうことをすると、『守秘義務』に抵触することはないにしてもいつかはそういうことになり兼ねない、し、外部にはみっともないことになってしまうような気がしていたからだ。しかし、手法として面白いネタが発生したので、全国の悩める諸氏のために書き留めておくことにした。
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公共端末というものがある。市庁舎や拠点にインターネットのできるパソコンを置き、市民、施設利用者に自由にインターネットを楽しんでいただくとともに、市からの情報提供や外部に対する情報交換に使ってもらおう、というものである。しかし、行政的な位置付けはデジタルデバイドの解消や情報教育、地域情報化といったたいそうな名目、目的のために設置するものである。本気でそんなことを考えているのだろうか(笑)。正直行政的な目的はさほどないが、反面、行政としての『広告』的な効果は、フリースポットと一緒で多大にあるだろう。その証拠に、情報政策の先進市は『あの手・この手』で公共端末を置きたがる。しかし、総じて『賢明』な自治体はそんなものに興味を持たないが、わが社では図書館が『情報入手』の一環としてすでに実施済みであり、案外人気がある。
これとは別に、証明書自動交付機(業務的公共端末)がある。これは、俗称KIOSK端末と呼ばれていて各種住民サービスや諸証明発行に使用できる端末である。これは、行政としての効果は『窓口』を補完する効果が当然のように存在しお金がかかる割には広告宣伝的な効果は少ないのである。特に、わが社のように市民課の窓口処理が『速い』ところでは、必要性はまず論じられない。

もちろんインターネット時代であるので、両者二種の端末は接近してきており、『多目的端末』とも言えるジャンルを構成しつつある。

今回私が挑戦したのは、前者の『インターネット公共端末』の方である。この分野をめぐってのわが社での見解は『推進派』と『否定派』に真っ二つに割れている、と言ってよい。私も、公共財産の管理部門にいたことがあったので、管理的な側面を重視しこの分野はさほど必要ではない、と考えていた。
年末、個人のハードディスクを整理していたら、『Microsoft Steady State』というものが転がり出てきた。これは知る人ぞ知る『公共端末』作成ツールである。今はもう公開停止されてしまったが会社で夜な夜な中古マシンにこれを組み込んで遊んでいたら、見事に公共端末らしきもの(完全制御というか制限されたネットカフェマシンみたいなもの…。ネットカフェは行ったことないが。)が立ち上がったのであった。

そこで、気をよくして『Active Desktop』を使用し、わが社に関係するコンテンツメニューを作成、表示し、画面上をクリックするだけで、わが社に関連する例えば『ホームページ』、『電子申請』、『体育施設の予約』なんかに行き着くようにした。
また、『Microsoft Steady State』の機能により、『インストール制限』、『マイコンピュータ、スタートボタン表示制限』、『ログオフ時のデフォルト化、削除』、『ファイル保存の禁止』、『利用時間制限』、『外部媒体禁止』などという機能を仕込んでおいた。これにより誰が使って、どんなことをしても(といってもインターネット閲覧しかできないのだが…)、一時間経てばきれいさっぱり忘れてしまういかにもそれらしい端末ができてしまった。
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実は、わが社の市庁舎玄関ホールに民間業者の提供する『サイネージサービス』(電子広告看板)端末が置かれている。普段は、広告クライアントの一覧を表示しており、お客さんが気に入った店や事業者をクリックするとそのクライアントの詳細が表示される仕組みとなっており、そこからその店のホームページに飛んで行く機能もある。言ってみればそれ専用に特化したブラウザや仕組みを持っており、ハードウェアは普通のパソコンである。パネルタッチができる、というよりも画面タッチしか操作者に許さないので特別な仕組みを持っていると誤解してしまうが。
法的には、庁舎利用規則上での目的外使用許可物件である。回線やプロバイダ費用は業者が負担し、庁舎使用料や電気代についても庁舎管理者側から業者側に請求する。しかし、わが社内に置かれているので、画面上にはわが社のホームページへのリンクを置かせてもらっており、その代わりに我が社の広報部門はこの機械に何かあれば窓口となって対応する、ということになっているらしい。ただし、民間のホテル、デパートにおいては、料金を出してこの端末で自社のコンテンツを表示する仕組みを作ってもらい、また有料で端末を置いてもらう、という仕組みももっている。広告料+コンテンツ作成費+機器レンタル料金と言ったところか。やはりそこはビジネスなんだろう。公共の場合はこういう端末で自社の広告を打つ必要はなく、さらに広告したとしても他社の民間のものになるので『占用』物件扱いとなる。

公共端末の設定が一段落したあとで、サイネージの『リンク』をサーバー上で検索してみたら案外簡単に割れてしまった。試しに公共端末(仮)にもこのサイネージサービスへのリンクを作成したら、なんだか業者側の提供するサイネージ端末にヤバイくらい似てしまったので、ここでひらめいた…。
1. 公共端末でサイネージ端末の真似をしてしまったので、そのリンクや使用許諾をとらなきゃ。
2. サイネージ端末で、普通にインターネット検索が出来れば、ふつうに公共端末じゃないのか…。
私の人脈と根回しのうまさ(笑)で、あちらこちらと協議してみたところ、事態は案外意外な方向へと向かい急展開した。
1 については、広告媒体が拡大する、ということで普通に許諾が得られた。
むしろ、2 は民間で配置しているサイネージ端末が絡む。『占用物件』の許可事項に影響する、ということで私の一存ではことは進まない。解説すると、業者側の置いた占用物件としての端末をわが社が一部機能を借り受け、『ホームページとかへのリンク』、『わが社のフリースポットの宣伝』、さらには『インターネット検索』を加えれば、公共端末としてはなんら性質が変わることはないので代替条件として我が部門としては『フリースポットのカスタマイズSSID』の利用を提示することが可能である。公共目的を具備すればさらに庁舎管理者側としても『庁舎目的外使用』における料金は『減免』の取扱いが出来るとのことである。そのほか、『電気代』も請求しているがこれについては減免制度がないのでこれのみお支払いいただくことになるそうだ。もちろん、あくまで許可物件としての権利的な変動はさせない。公共のものであれば管理責任が当然発生し、そういう物件で広告を表示することは公共の物件としての危険性が生じてしまう。この辺で官民の利益が一致点がみられたので、計算すると業者側の節減額は8,000円/月あまりとなる。当然庁舎管理者側の使用料収入は減じることになるがもともとアテにしているものではないので良さそうである(庁舎目的外利用は公法的な行為ではなく民事的なものに近いらしい)。また、我が社の管理部門、広報部門及び情報政策部門は追加費用や負担は一切なしである。特に私共情報政策部門にとってはいつまでたっても進まない『公共端末』について、風穴を開ける出来事になりそうだ…。

で、そのアイデアを起案した。まず、公共端末利用規程というものを規定し、わが社自前の公共端末の目的や利用制限を記載しておく。さらに、最後尾に『民間事業者の展開するサイネージサービスであっても、当市の公共端末の目的に合致するものであれば、公共端末としてみなす。また、その機能、範囲等は別途協議する。』(もっとも本物はもっと堅苦しい文章になっているが簡単に言うとこんな感じ)とし、サイネージサービスの公共端末化の『法源』をここに与えておいた。
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課内協議の結果からまず書こう。自力で配置する公共端末の件については、私の努力不足もありダメであった。理由は次のとおり。
1. 私はあまり物件の管理もしたくないし、朝カフェルームに配置し夕方撤収せよ、という庁舎管理者側の指示もあり、しかも中古マシンで財産的にも情報的にも価値のないマシンなので管理が繁雑になることからセキュリティワイヤはしたくないのだが、そこに異論が発生。もともとは公費が投入されているものの現在としては財産的な価値はないのだから、冗談だが『ご自由にお使いください』ではなく『ご自由にお持ちください』でも処分料もかからず…(これ以上書くと問題発言)。うちの会社は地方中堅都市だが全国的にブランドだからオクでも結構な値段がつくかも…(笑)。(完全に問題発言)
2. 利用者の管理(例えば利用者名簿に記載させるなど)についても、私や施設管理部門(特に庁舎を案内する窓口)はしたくないし、そこから名簿が漏れてしまうこと自体も十分考えられる。しかし、そこでも異論があった。代替策で端末でアンケートをとれという話もあったが、ログオンスクリプトで使う前からアンケートをとるのはナンセンスになるし、ログオフスクリプトでアンケートを出現させるのも、ログオフしてくれなければ無理なので結局難しい、ということになってしまった。
3. 担当者の気分に基づく仕事で(笑)、計画的なもの(なんとか計画、とか…)に仕事の根拠を持っていない。また、将来の展開ビジョンも有していない。
厳しい言葉ではあるが、『できちゃったからやりたい』というのも立派な理由付けになると思う。これができないと、現場での自由な発想を阻害することになる。最近は『できちゃったから結婚する』というパターンも多いことだし(笑)。誰も、将来なんか見渡して結婚してないよな。相手が『そこにいたから』結婚したのであって、『公共端末』があるから実施しちゃう、のも俺的な方法論としては正しい。ただし、私は『できちゃった婚』ではない。仕事には理性はさほど持たぬがそっち方面はかなり理性的である。『いきずり』などはもってのほか。でも仕事上の『いきずり』だったら勢いでやっつける。
4. 庁舎管理者も含めて各方面と協議せよ。特に、近く(案内窓口)にいる職員が対応できるようにせよ。これは正直ムリで明らかに反論。 案内窓口にいる職員は案内以外に仕事の増えることを極端に嫌う。庁舎管理者側もこのことはよくわかっているので、使いかたも含めての指導は時間的な制約があって絶対にできない。むしろ情報政策部門が恣意的に実施する方がよっぽど地方公務員第一条の本旨に基づく能率的な行政の実現といえる。なのでこの方向で行くとすれば、わが情報部門にインターネット利用者を招いて管理簿に記入してもらった上で使いかたを指導する、ことになる。これを我が部門でやれ、と言われればやっぱりみんなやりたくないだろう。いざ、新しい仕事をやれといわれれば急にしぼんでしまう。これが公務員の悲しいところである。先端行政の我が課にあってもそれは同じことである。
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フリースポットの際もそうだったが、こういった部門は常にセキュリティを考慮しなければならない。しかし、本当に真剣に考えると事は進まないし悩むだけ、となる。当然、ある程度は考えなければいけないが、それ以上は考える必要はない。いろいろ考えずに適当にやってみる。本気で実施するならば、不要マシンを利用すれば予算が伴わないので庁内の調整も特に諮る必要はない、と考える。これがこういったものを実施するコツのような気もする。このような暗澹たる結果では、わが社では今後10年のスパンで自前の公共端末を持つことは出来ないだろう…。いわば、今回はまったく庁内の意思統一がなされていなかったし、私も無駄な努力を重ねてあえて苦労する端末を置くことはない、と考えてしまったのでこれ以上の努力はしないことにする。
で、起案書は『公共端末利用規程』を根拠にするものから、『当該端末の地域情報化の要請による市からの情報伝達手段の確保及びインターネット検索機能の付加に伴う、庁舎利用許可上の配慮の依頼』を庁舎管理者側に発行するのみの手続きとするものにささっと作り替えた。
ということで、わが社の『公共端末』はサイネージ端末の公共端末化のみ実施することになったが、それでも民間事業者と共同して『公共端末』を実施しました、ということができるようになったので、今後のわが社のPRに含ませていきたい、と勝手ながらに思っている。
 
この機器を提供していただき、また、当市の都合にあわせ調整していただいた当該民間事業者の方々と普段『管理』しているホームページ管理部門、庁舎管理者には多大な協力をいただいた。まあ、庁内他部署にありがとう、ということはまず無いけどこのブログはあくまで個人としての主観だからね…。

将来的に、公共端末を利用して各拠点の窓口間でテレビ電話を行ったり、という構想はあるものの、その展開をいきなり図ることは出来ないだろう。こういった業務を実現するためには、ちょこっとやって修正し、またちょこっとやってまた修正し、を繰り返してニーズを拡大させながら全体の方向性を模索するのが良いのではないかな。

この部門に10年いるが、その間に私も『仕事をする』というところから『仕事をつくり出す』役割に段々変化してきたような気がする。でも、そろそろ任期切れ(御役御免)の雰囲気を多大に感じる。
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前掲のSyslog収集障害であるが、今回また再発してしまった。
サイネージ端末からのアクセスにあっては、SSID『freespot』に接続するのはメール認証などという面倒臭いことになってしまうので、当然その他のSSIDを立ち上げなければならない。もともと本庁のFS-G300NはSyslog収集障害が発生しており、公共端末実験中に『カスタマイズSSID』の必要性があり、設定変更したらなんとSyslog収集障害が直ってしまう、という信じられないうれしい結果がもたらされた。
バッファローと『不思議だね〜』などとやりあっているさなかに、今度のサイネージ端末の『公共端末化』が急浮上したので当初『カスタマイズSSID』でやろうと思っていたが、実際それでオペレーションしてみたら違った問題が発生した。カスタマイズSSIDでは端末立ち上げ時に『○○本庁フリースポットへようこそ』画面が割り込んでしまう。これでは都合が悪いので、バッファローサポートに連絡したところ、セキュリティに問題がなければ『オーナー用SSID』を使用すればいいとのこと。特に攻撃されてまずいものも置いていないのでやってみた。
『カスタマイズSSID』を殺し『オーナー用SSID』を立ち上げた。いやな予感がした。サイネージの無線LAN設定が完了し、この仕事は気持ち良く終わるはずだった…。
この結果、設定変更時からSyslog収集は再度できなくなってしまった。当社のSyslog収集はなぜかボロボロである。

フリースポットのSyslog集計 不具合

フリースポットにはバッファロー社によるSyslog集計サービスがついている。フリースポットのMACアドレスをフリースポットのOwner用のホームページにて打ち込めば、通常サービスであれば月ごとの利用述べ時間、利用者数、述べ利用者数を記録してくれる。また、暫定無料で(本当は有料とのこと)、時間ごとのアクセス件数を記録してくれるサービスである。
わが社ではなぜか、この件数集計がうまくいかないことが発生する。しかし、カスタマイズSSIDを立ち上げたりすると、突如として直ったりする。そして、そのカスタマイズSSIDをオーナー用SSIDに切り替えたりすると、またもや集計されなくなってしまう事例が発生した。あまりあてにできるサービスではない…。わが社の環境では、そのほか、『なにもしていないのに突如としてSyslogサービスに計上されなくなってしまう現象』がありこれはたいがい『管理画面から再起動』で直るが、『お客さんが故意にAOSSボタンを押してしまい、フリースポットが赤い点滅を繰り返していたので、電源を切った』事例では、私が行って復旧後、4時間後にSyslogサービスとの通信が切れてしまった現象があり、これは未だに解決していない。
これらは、すべて上位ルータにBBR-4HGを採用している箇所で発生している(直接PPPoEでプロバイダにつないでいるところは一箇所のみ)。環境的にはこれしかわかっていない。
バッファロー社のサポートにも連絡し、その都度指示を仰いでいるが解決できる目処も立っていない。なんだか、初めて聞いた現象とのこと。現象発生の際にミラーポートを備えたHUBを上位側に挿入し、スニッフィングして欲しい、と頼まれているがふつうこれ一素人に頼むことじゃないだろ。おれは一応できるけどさ。こんなことじゃ解決しないだろうけどまあやってみるか。こんなことをしても『本体からログサーバーにあてたパケットは出ていませんでした。原因は不明です。』となるのがオチのような気が。

2012年3月6日火曜日

インターネット放送に意見する

帰りの電車が来ない。なんとも、山で鹿と衝突したそうだ…。ということで、駅の近所のホテルのアクセスポイントに乗り込んで打ち込み中。
本日の産経より
震災の際UstreamでNHKのニュースをネットで流したのは、広島市の中学生だったそうだ。彼は当然違法性の疑いがあることは認識していたが、それでもなお、『配信によって救われる命があるのではないか』と考えた、とのことである。
内心、びくびくしていたらしかったし、Ustreame社も『違法性の認識』があったが、この時は『放置』とし、さらに懲戒免職覚悟でNHK広報がツイートする。これによって社会に『公認』されたのであった。
確かに、刑法も民法も法適用の例外、超法規的措置や違法性の阻却事由を定めている。これが一般市民の意識レベルで機能した例である。
私もそういえば、帰宅難民となり志願して職場に待機中にAndroidでRazikoを聴いて、情報収集したことがあったな。まだ、自分のいるエリアではRadikoが開始されておらず、構わずRazikoを使用しニッポン放送に『こんなときだからエリア開放しろ。』と意見を言ってみたら、すぐに対応してくれた…。私の意見が効いたかどうかはまったくわからないが。
日本は変な『権利関係』を想像上作り上げるきらいがある。Radikoがエリア外で聴けない、なんてものも最たるものではないのか。結局、その『権利関係』を守りきれずに破綻、なんてことになりそうな予感がすごく匂っている…。

それに、県域のIPエリアと実際の放送区域は一致しないことに問題がある。県の中部地域まで関東の放送を聴けるところが、Radiko上では関東圏ではない、ということを『権利者』はどう考えているのだろう。

さらに、考えを進める。既存放送局はいわば著作権関係の『権利』に守られているが、インターネットで放送を実施するとなるとたちまちのうちに『権利者』の反感を買い違法だと騒がれ損害賠償の対象となってしまう。

インターネット時代になったからこそ、インターネット放送局の法的整備を要求するべきではないのか。情報インフラはすなわち放送インフラとなるのであって既存の放送局だけ(radiko)を守るものではなく、もっと自由にインターネット放送局の参加を促すことが総務省の役割ではないのか。国はどこでもそうだが、業界団体の言うことを聞きすぎていて一般消費者や世論、弱者の言うことには疎いようである。かつて国関係の経験者だからこそ厳しく申し上げる。国の業界偏向は昭和よりも平成になってから一層進んだ。

とはいっても、Razikoは好きなんですが。日曜日の午前中は大阪の放送局(つぶれかけたFM COCOLO)を聞いているし、朝は文化放送と決めている。いいコンテンツを提供すれば聴いてあげるのに、つまらない地域制限で権利者とやらを守ろうとする姿勢はいかがなものだろうか。むしろ、地域制限を撤廃したほうが権利者の利益のためになるのである。Radikoの言い訳はお互いをつぶさないための放送業界の欺瞞、と言わざるを得ない。
また、インターネット放送が日本において一般化しないのは、それが放送業界全体を守るための手法であるからだ。
だからこそ、非常時にはOKであり、平常時には×になってしまう。そもそも、平常時にも○であるために、総務省は関連法令の整備をせよ。

2012年3月4日日曜日

Linux エディタの変遷

LinuxやFreeBSDが世に発表されたころは、なんとも使いにくいOSだと当然思っていたが、苦労するところは、やはり日本語環境の構築であった。インストールしても日本語が打てる、もしくは編集できるところまで行き着くのに幾多の苦労を乗り越えなければならなかった。
現在のLinuxでは、ある程度日本語の環境は入ってインストールされるので隔世の感がある。気に入らないIMだったりもするのだが。

そういえば、まだ職場にセキュリティポリシーなどなく、大量のデータ処理を当然ホストで行っていた時代は、職場で必要になったレポートをBSDで打っていたこともあったっけな。当時は、かな入力のできるものがなかったのでBSDをやるときはローマ字入力をやっていたっけ。
余談だが、ローマ字入力は漢字を忘れてしまうような気がする。かな入力をやる人は漢字を思い浮かべてかな入力をするのに対し、ローマ字入力をする人は頭の中でローマ字に分解する動作をするため、漢字を思い浮かべず画面上で確認するだけだからだ。

懐かしい…。いまは、個人パソコンで仕事のデータなどもってのほかである…。IMだって、WindowsはIMEという形で固定化(細かく知らないが)されているが、Linuxの場合は、IM部分と日本語変換部分は分かれて存在し、いろいろな組み合わせができることがそもそもの不幸の原因か…。しかも、対応するアプリケーションまで規定されている。これは、cannnaに対応するEmacsです、なんていわれても素人にはわからんだろ。職場の机の下にPC-9821 Ne2が保存されているが、FreeBSD98が未だに動作している。統合デスクトップ環境(gnomeとか)に移行する前のもので、WindowManager(TWMとかFVWMといったもの)であるが、日本語は主にMuleで打ち込んでいた。で、印刷していたのでまったく素朴な時代であった。ximとかあったけど、今でいうIM部はtamagoじゃなかったかな。当時のこともう、十数年経つので思い出せない。この辺の技量が情報部門に異動するきっかけになったのではあるが、もう『隔世』だからね…。正直、昔のBSDでは内部の通信ポートとプロセスを理解しないと日本語自体扱えなかった…。

で、ひさしぶりにLinuxで昔ながらのエディタを使ってみた。それで昔のことを回顧しただけであるが。
私は、Vz使いでBSD上はViよりMule(Emacs)であったけれども、まずは端末エミュ上で動作する悪魔のエディタ『vi』から。端末がそのままエディタになるって当時から違和感があったんだが、DOS上のエディタと一緒なのか…。インターフェースがかなり特殊で、使いづらいことこの上ないのだが、手に付いてしまうと手放せないアプリになるらしい。端末自体が日本語とIMに対応してしまえば、比較的簡単に日本語入力できるな。


次に、Xアプリ化したvi『Vi IMproved』の画面コピー。操作性は前述Viと変わらないような…。Vi使いにはたまりませんな。

次はEmacs。IM部分をエディタに内包するので、OS自体が日本語困難だった自体はそれなりに価値があったが、今ではあまり意味がないような。それでも、エディタなので手に付いてしまえばかなりの生産力がある。私も4-5年、Muleを使っていたがとてつもなく高機能なエディタである。専門書も購入したが未だに使えるんだろうな。ただ、素人ユーザーから言わせてもらえば、Emacsは普通のIMに対応させるべきと思われる。基本的にローマ字入力だけだし。SCIMからはインライン入力が…。Emacsで『物書き』なんて、かっこいいな…。
改めて見ると、メニューバーが日本語じゃない。まだ、私のようなユーザーがEmacsを良く使っていたころは、このあたりも日本語化されたものがあったような気がする。後述するgeditが普及するまでは、viよりこちらのほうが私にとっては扱いやすいエディタであった。
これも、昔はviと同じく端末エミュ上で動作するものがあったが、CentOS 5で確認できたのはXアプリのものである。


最後に、geditを。これはメモ帳程度の機能しかないが、Laser Linuxで初めてgeditを触ったときに、やっとWindowsに対抗できるアプリが出てきたと思ったものである。なんせ、Unixの世界は変なこだわりがあって、素人を受け入れようとしないところが一番いけないところである。
Laser 5には、なんとATOK Xに対応したKinput2も同梱されていた。なにも考えずにATOK Xを組み込んでもATOKが動くという仕掛けになっていた。Kinput2はLinuxの世の中を変えましたな…。



そういえば、14年前、オムロンから『dp/NOTE Ver.1』というワープロが発売されて買って使ってみたが、なかなか斬新な感じで。メニューがESCだったりしたのでインターフェースは一太郎Ver.3あたりのパクリかってなくらい、で使いやすかったが、これもEmacsみたいにアプリの中にIM(当時はなんて言ったかな)が内包されていた。漢字変換はWnnだけど。驚くことに、当時Linux/BSDでは『かな入力』はできないもの、とされていた中で、かな入力のできる唯一のアプリであった。PC-98だったんで、キーバインドが多少異なりカスタマイズはかなり苦労して、結局サポートにも連絡したが対応機ではない、とサポートも音をあげてしまったが(といっても私としてはかなり感謝しているのだが)。
次いで、redhat Linux 6.2のパッケージを買ったな。ATOKも入っていたが、アプリがあまりない世界で、結局あまり利用価値が見出せなかったような。
前述したLaser 5 Linuxはこの頃のもの。ほとんどredhatと中身は変わらなかったけど、まともに使えるUnixがなくて、雑誌もパッケージも買い漁っていたような気がする。ATOK X for Windowsも購入したので、使ってみたらどんぴしゃだった。といってもKtermとgeditくらいしか使えなかったけれども。
サーバー環境は、redhat 9くらいから。fedoraとかELとか出る前だったから、やっぱり昔のことには違いない。今は、日本語環境とインターネット(ブラウザ、メール)で無線LANさえ組み込まれれば使用上、Windowsにも対抗できる世の中になったんだから、関係者(といってもほとんどがコミュニティやボランティアだけれども)ふんばってもらいたい。
日本語入力もIIIMFのATOK for Windows, 続いてATOK X3なんかも出ており、Linux標準では、SCIMやIBUSのデフォルト提供なんでまったく日本語には不自由しなくなってきている。で、OpenOffice搭載となったら、事務仕事までLinuxで出来てしまうようになってきている。サンマイクロのSolaris9(これは比較的最近…)も、フリー版でATOK for Windowsが搭載されていたのはど肝をぬいた。OSのつくりはLinuxよりもしょぼくて私が使ったのは毎日DNSを手動で起動しなければならなかったため(バグなんだろうな)、Linuxに乗り換えてしまったのであるが。

というのも、Microsoftがこの頃おかしいのだ。Vista以降のMSの商売方法やOSに対する考え方、機能実現の方法はビルゲイツの手法では無いような気がする。Vista以降のOSの中身はさらに分からないものであるが、LinuxやBSDはずっと変わらない姿を保ちつづけている気がするのだ(細かいところ、例えばIMなんかは本当に細かい変遷があり、この辺がユーザーに敬遠されてしまうのだが)。
実は、私はWindows 7でも失望していたがWindows 8でもMicrosoftがまたへんな方向を踏襲したな、としか思えなかった。Windowsの完成形はWindows 2000〜XP(versionは5.0-5.1.2600)であって、それ以降のものはまったく変なOSである。

以下Wikiより抜粋
米国の調査会社 Net Applicationsによると、2011年9月における世界のOSシェアはWindows XPが47.29%であり、いまだに首位にあるという
なんとも、OSの世界はこの先読めなくなっている…。

SCIM Anthyでの 『ろ』と『ー』の問題【CentOS 5】


この問題はディストリビューションに関係なく発生しているようで、なぜ対応しないのかが大変不明。だからLinuxはダメなんだと思う。で、とりあえずその修正。修正してもWindowsのようにはいかないので、前もってご了承を(例えば、CAPS Lockがかかると『い』が『ぃ』になるとか…)。

まずはrootで、
1 /etc/X11/Xmodmapをエディタで呼び出す。
2 最後尾にkeycode 211 = underscore を書き足す。
3 SCIM入力メソッドの設定 を呼び出し、Anthy→かな入力 の設定画面にする。4 JISかな配列のカスタマイズ ボタンを押して、下図のように書き換える。要するに、『\』を打ったら、『ろ』ではなく『ー』が入力される、ように修正。なお、『_』を打ったら『ろ』が入力されるのは初期値なので修正の必要はない。
5 で、Xを再起動。 
6 制限ユーザーで設定したいときは、rootで設定したXmodmapをホーム直下にコピーしてあげて(.Xmodmapにリネームしてもよい)、Xを再起動すると次回ログイン時にこのXmodmapを使うかどうか聞かれるので、下図のように追加してやる。また、このメッセージをこれ以降抑止するように設定するといいかな。
これで、かなり日本語環境が快適になるはずだ。不具合もあるが、シフトキーを押さなくても『_』が入力可能になるくらいか…。


2012年3月3日土曜日

CentOS 5.7をFMV-P8215Tで使ってみた

例の電脳売王で買ってしまったFMV-P8215T(7,999円)。貧乏人だから中古マシンしか買えないが、XP Homeのコアシールが付いておりOSもインストールされているとあって、お買い得と判断した。
中古マシンだから、筐体はさほど期待していなかったが、さすが電脳売王さん。手垢などは見られないくらいきれいにしてくれる。DELLのD430のときもそうだったがなかなかの掃除上手である。

で、最初に入っていたOSはXP Homeであり、起動直後アクチをかけるパターンであった。これで、一日だけ使ったが、翌日、XP Professionalをインストール。二、三回インストを試した後、適当なパターンをイメージ化し、WindowsPEでリカバリ領域を作成、そこからリカバリをかけることにした。
しかし、これで満足するような私ではない。こんな小さくて変なPCをWindowsで使うなんて楽しくはない。いや、使うという表現は正しくはない。私の趣味はパソコンを使うことではない。パソコンを使えるように作り上げるのが25年ほど続けてきた俺の趣味。

いろいろなOSをインストールしてみたが、結論から言うと、今回はCentOS 5.7がナイスマッチであった。FreeBSD、Solaris、MacOSX、Debianとやってみたが、しっくりくるものがなかった。BSD系統のものはインストさえもやらせてもらえない。まあ、これは致し方ない。おそらく、DELL D430のときにインストしたVineもなかなか健闘するだろうが、今回は実験対象には含んでいない。
また、今回は非力なマシンということもあって、あまり多くは望まないことにした。やったことは、例のごとく、MacOSXのはりぼてをかまし(OS-X Leopardを使用)、マウスカーソルを変更(Mac4Linテーマのカーソル部分を抽出)、Thunderbirdをインストール、で、OpenOfficeを削除し、LibreOfficeを全部入れておいた。また、私にしては珍しく、Windows Xpを消しているのでMS フォントもLinuxフォント部分に突っ込んでいる。マルチブート時にはライセンス問題が発生するが、そもそもWindow自体を不要としたのでたぶん大丈夫なはずだ…。
で、ブラウザ、Office、メールくらいしかできないPCが完成した。実は、私の日本語入力は『かな入力』で、CentOS 5.7はAnthyを採用しており、FMV-P8215Tのちょっと変則日本語キーボードでは、『ー』を入力するのにシフトキーを押しながら『¥』キーを押さなきゃいけない、という事実が露見した。普通に『ー』を入力しようとすればなぜか『ろ』が入力されてしまう。これは、たぶん『ろ』キーが『\』キーのためらしい。『¥』なのか『\』なのかAnthyでは判断が付かないのだろう。『キー』と打つと、『きろ』となってしまい不便この上ない。


昨日までATOK for Windowsも入れていたのだが、ATOKならさすがにこのあたり判断してくれていた。ただし、ATOKを使用すると、OpenOffice Writer(Libreも同様)が起動しなくなる。これは、OpenOfficeとATOKのIIIMFの機能が重なるために起きているようである。私には、まだこの部分の解決はできていない。
で、最後にプリンタ(EP-803AW)を入れておしまい。気をつけなければいけないことは、ネットワークを使用したエプソンプリンタは『LPD(LPR)』プリンタということである。これさえ気をつかえば、Linuxでも簡単にプリンタを導入することができる。
ATOK でLibreOffice使えねえかな。

【FMV-P8215T CentOS5.7関連】
SCIM Anthyでの 『ろ』と『ー』の問題【CentOS 5】
Linux エディタの変遷
ATOK for Linux と OpenOffce(LibreOffice)のハング問題
iiimfのアップデート問題
印刷できない…。(selinux問題)