2012年4月14日土曜日

フリースポット規約(約款)

もはや前の職場での話になってしまうが、フリースポットの規約についての話を一つ。
我が社のフリースポット利用規約(約款)は先行したH県H市さんのものを参考にしているが、FS-G54を本庁舎に置いたこともあり、
【第1期】
1 庁舎で週末、休日等に開催するイベントや災害時、フリースポットを稼働させる文面を入れた。
2 SSIDを規約(約款)に明記。
3 法人等による組織的な利用については、最終的に使うのは個人だろうということで削除。
4 対象者を来訪者のみならず、庁舎、施設利用者、に拡大させたこと。
5 WEPキーについてはこれを定めない、との文面を入れた。
6 可用性とか完全性、正確性といった、電算をやらない人には日本語とは到底思えない言葉(笑)を削除した。
7 ファイル共有やスパム送信、他ネットワーク、他機器への侵入若しくはそれらを攻撃する行為を明示的に禁止した。
ということが特徴である。で、しばらくこれでやっていた。
このあと、本庁フリースポットをFS-G300Nに交換するべく、規約(約款)も下記に改定した。
【第2期】
1 'freespot'=SecurityPassword(AES)の記載を入れた。
2 イベントの際、フリースポットを開設する規定を削除。災害のみ限定列挙。上司に言わせると不要らしい。
3 利用の承認は従前の規定に加え、『フリースポット協議会の定める方法により接続する場合は』との記載を入れ、バッファローの方で勝手に仕様変更したときに、規約をいちいち改定する必要がないようにした。FS-HP-G300N導入後に気づいてしまった…(・Θ・;)アセアセ…。
4 構造をかなりいじくった。特に設置者が行う閲覧や接続の制限を『免責事項』末尾に記載するのではなく、従来、『運用の中止』を記載していた部分に組み入れ、『運用の中止と制限』としたこと、免責事項に繰り返し表現が多かったので、こいつを一気に削除し、スマートに表現したこと。
 5 教育委員会市立図書館が実施主体として参加したことにより、設置者『市長』を『管理者』に改めた。一般の権利能力論で言えば、市長または『委員会の長』となるだろうが、実際の契約行為は『委員会の長』の名前ではないとのこと。いやな感じがするので『管理者』の名前を入れることによりこの議論から逃げた。教委の権利能力者はいったい誰なんだ???。
のように改定した。
最近、びっくりしたことがあるのだが、最近フリースポットをやり始めた各自治体、公立病院で、規約(約款)について我が社のフリースポット規約(約款)を原型にしているところが多くなっている。ホームページも同様である。結果的には我が社のものだが、拙文が人様、同業者のお役に立っているかと思うと、この上ない幸せといっても良い。
また、さらに驚くことに、苦心惨憺の上仕上げた第2案よりも、H市さんから(無断で)コピペして適当に体裁を整えた第1期(案)を採用する自治体もある。これが非常に不思議なのである。

もはやインターネット上では仕入れられないのに…、印刷でもされてたのかな??。

しかし、ホームページにしろ規約(約款)にしろ、使用していただけるのは大変ありがたい。
私が考えた文面は無断使用可とします。大歓迎。
そもそもコピペだし…(笑)。 

あれ、俺の文章が某町の報道発表資料になってる… 。
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私が前例として参考にさせていただいたH市さんの規約であるが、この展開事例は我が社のフリースポットの拡大のきっかけを間接的に作ることになった。
H市さんの事例というのは、公共施設各拠点に展開というわけではなく、通り(道路)一つ分をローミングを用いてWi-Fiで覆い尽くす、という展開事例である。だから、利用者を『施設利用者』ではなく『来訪者』と定義したのであるが、平成17年から隠れフリースポットを試験運用していた我が社にとっては、『運用規約』を作り、ホームページなどで広報する、という運用はまさに衝撃的な先進事例となった。
平成22年にソフトバンクがWi-Fiスポットの展開案を持ってきて交渉に当たったが、その際、公有財産の扱いに疑問を感じ『他市にWi-Fiスポットの展開事例はあるのか』と聞いたところ、再度持ってきた事例がH市さんの事例であった。
これは、Wi-Fiスポットの事例ではない、フリースポットの展開事例だ、と指摘したのだが、結局Wi-Fiスポットの展開はそこで交渉停止となってしまった。

しかし、ソフトバンク社とは過去にも我が社企画部門と2-3度交渉していた経緯もあり、今後また攻められるかもしれないと思ったので、防御線を張る意味で本社フリースポットの使用プロバイダを急遽変更し、フリースポット協議会に登録したのであった。

で、報道発表、市長記者会見など大々的に広報はやらせてもらったものの、市民への浸透はイマイチ、ホームページや規約(約款)については特にやる必要もないと考えていたので当初プロバイダのWWWサーバーを借りてやってたくらいで検索サイトにも引っかからなかった。結構、規約についての問い合わせがあり、『ホームページは検索に引っかかりません。規約についてはH市さんのものを参考にしていますが我が社のものをご覧になりたければ、決裁資料(ハンコレース付き)を含めてお送りいたします。』と答えていた。
これが変化したのは、我が社のホームページにフリースポット『地図情報』を載せるときに、我が社広報部門から『おいこら!っいつまでも隠れてないでまともにホームページ作れ!作ったらトップページからリンクしてやる』と言われたのがきっかけ。泣く泣く(笑)作成した。この背景にはツイッターによる市民からの『PR下手』という指摘もありますが…。

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